WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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播隆修行の地―伊木山(173m)

槍ヶ岳を開山した播隆修行の山めぐり、2山目は各務原市の伊木山(いぎやま)。

標高173mの低山で、木曽川沿いの開けた場所にある。

戦国時代には、伊木山城が山頂にあったという。

 

円空も修行した片知山は深山だけれど、

播隆の場合、南宮山とか伊木山とか里に近い山上で念仏修行をし、その声が里に届いて信者が集まるといったパターンが多いみたい。

ある種の宗教プロモーションなのだろうか  (?_?)>

この伊木山周辺にも、播隆筆の六字名号の石碑がいくつも残されている。

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西側の熊野神社側から登り始める。

飛騨木曽川国定公園指定地だけに、駐車場や案内板もよく整備されている。

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伊木山は、金華山などと同じく硬いチャートが削り残された山で、木曽川に沿って、東西に長細い。

北側から見ると、キューピーみたいに見えるそうで、山頂の東にキューピーの鼻という小ピークがある。

山頂の南側に播隆が修行をした上人洞という場所があるらしい。 (↓地図クリックで拡大)

濃尾平野にあって高い山のない各務原市では市民憩いの山として親しまれているようで、登山道兼遊歩道はよく踏まれている。

コナラやアラカシなど二次林がよく繁っていて、人工林ではないのも好ましい。

珍しかったのは、野生のクチナシが多いことで、ちょうど6月は花時で、道沿いに小さな小花が散らばり、いい香りに包まれていた。

ツツジや、ヤマウルシなどもあり、季節ごとに楽しめそう。

ただし、低山なので、今時分は蚊がうるさいほど多く、念のため被っていった防虫ネットが役に立った。

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しばらく登った山上にいくつかの石碑が立つ場所があり、かつてここに熊野神社の本宮があったらしい。

3つある石碑の真ん中は「震災記念碑」とあり、明治24年(1891年)の濃尾大震災の時に建てられたもの。

震災に備えよという先人の残したメッセージは大切にしなくてはいけないな。。

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三等三角点の伊木山山頂。見晴らしはあまり良くない。

三角点の石標がボロボロでかわいそう。。

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山頂から右手に上人洞への分岐があるけど、帰りに行くことにし、まずは好展望地だという「キューピーの鼻」に向かう。

いったん下って登り返すと、行く手に空がひろがり、好展望に期待がふくらむ。

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おお、木曽川を挟んで右岸に岐阜県各務原市鵜沼の街が、左岸に愛知県犬山の街が見え、犬山城や遊園地の観覧車も見える。

川沿いにはチャートの山々が点々と並び、その向こうに恵那山や御嶽山が霞んで見える。

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帰路は、山腹を巻く「ほほえみの道」をたどり、上人洞に出る。

見た限り洞穴はなく、大岩がある小さな平地で、「圓光大師」「見佛上人」と彫られた石碑や石仏などが置かれていた。

ググってみると、「圓光大師」=浄土宗開祖法然、「見佛上人」=播隆の師らしい。

ということは、これらの石碑石仏は浄土宗の僧播隆ゆかりのものなのだろう。

 

ここからは、対岸の愛知県=尾張国がよく見え、小牧城や名古屋の高層ビルも眺められた。

戦国時代に山城が置かれたのも納得できる。

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熊野神社側に下山。

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伊木山は、最近ではボルダリングスポットとして知名度が高いので立ち寄ってみた。

ちょうどキューピーの鼻の直下にあたるようで、20mほどのチャートの露岩が壁になってそそり立つ。

「少年自然の家」と小川を挟んで向かい合う場所で、外国人のカップルはじめ何人も岩に取り付いていた。

この場所で、播隆も槍ヶ岳登頂に向け、登攀の修行をしたのだろうか。

円空に比べ、播隆は冒険家やクライマーというより、人々の救済を第一に考える純粋な宗教家だったのかなとおもっていた。

しかし、片知渓谷や伊木山がボルダリングスポットとなっていることからすると、やはり播隆もクライマーの資質もあったのだろう。

20200627伊木山11.jpg

<登山記録>  (−:車、…:徒歩)

2020年6月27日(土) 曇 

(瓢ヶ岳)―伊木山西登山口(駐車)15:50…伊木山山頂16:15…キューピーの鼻16:25…上人洞16:40…熊野神社16:55―ボルダリングスポット―(帰路)

<メモ>

・夏場は蚊が多い。播隆も夏は高山で、その他の季節はこのような場所で修行をしたのでしょう。

 

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