WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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円空・播隆修行の地片知山(966m)から瓢ヶ岳(1,163m)へ

6月27日は、梅雨の合間に播隆修行の山2か所を訪問。

まずは、美濃市の片知山(かたじやま:966m)。

片知山は、瓢ヶ岳さらに高賀山と稜線がつながり、山岳修験者の「高賀六社巡り」の南入口のピーク。

調べてみると、高賀山に関わりの深い円空は片知山も修行の場で、山頂下の「岩屋観音」には、円空仏2体が伝わる。

 

板取川の支流片知川沿いを遡っていくと、右手に片知山その奥に瓢ヶ岳、左手に今淵ヶ岳が見えてくる。

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片知山の登山口は、板山集落の板山神社脇からはじまる。

今回は、板山から片知山、南岳、骨ヶ平から瓢ヶ岳に登り、帰路は骨ヶ平から瓢の森に下山し、MTBで板山まで戻る周回の計画。

 

この板山神社には、円空作の立派な薬師三尊立像が伝わっている。

円空は片知山直下の岩屋で修業したので、板山の集落の人びとの交流があり、今でも円空さまのお陰で板山に落雷はなく、村に難産のためしがないと伝えられるほど、敬われている。

片知山へ向かう山里の坂道は、円空が、そしてその百数十年後に播隆が通った道。

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神底谷と呼ばれる渓流沿いの道をたどる。

円空が修行した岩屋は、岩屋観音と呼ばれ、県の重要文化財に指定された十一面観音、薬師如来2体の円空仏が納められていた。

しかし、平成17年関市の鳥屋市動堂の円空仏21体が盗難に遭ったことや、集落の高齢化が進んだことなどから、円空仏は里に下ろされた(美濃氏和紙の里会館が保管)。

そのため、今は岩屋観音に詣でる人も少なくなったのだろう、道は夏草が覆いかけていた。

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岩屋観音への道には、三十三観音の石仏が置かれている。

かつては村人や修験者がしきりに通う道だったのだろうな。。

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谷は、斜面に突き当たり、左右に分かれる。

その間の急斜面にジグザグに道が付けられている。

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ササが被って、踏み跡も心もとないが、ところどころに石仏があって心強い。

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急斜面がいったん踊り場となったところに大きな岩があり、その下にトタン葺きのお堂がある。

ここが円空修行の地で、「岐阜県指定重要文化財 円空作十一面観音像薬師如来像」の標柱が残る。

円空にとって、片知山、瓢ヶ岳、高賀山一帯は庭みたいなものだから、ここを拠点に、縦横に修行したのだろう。

熊の巣穴が、熊が代替わりしても使われる付けるように、百数十年後、円空を先達として慕う播隆は同じ岩屋で修業をしたのではないだろうか。

ただし、播隆の記録に瓢ヶ岳や高賀山で修業したとの話はない。

板山集落でも、円空さんの逸話は残るが、播隆さんの話は聞かない。

浄土宗の僧であった播隆は、天台宗系の修験の山の中心部分には足を踏み入れづらかったのかもしれない。

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岩屋観音から稜線に出あるまでが少々分かりづらいが、稜線に出ると、背の低いササの中に踏み跡をたどることができる。

美濃市側の左手はヒノキの植林、郡上市側の右手は自然林とコントラストがはっきりしている。

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三等三角点のある片知山山頂に到着。見晴らしはまったくきかない。

左手に踏み跡が見えるが、ルートは三角点の裏側=北側に続いている。

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片知山を過ぎて、稜線の郡上市側にソーラーパネルのようなものが樹の間に見えた。

後で調べたら、ゴルフ場の跡地にできたメガソーラーなのらしい。

さらに進むと、鞍部に古い標識があり、地形図では美濃市側にルートが記載されているが、今は立入禁止の表示があった。

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登り返していくと、木の階段が登場し、1,086mの南岳に出る。

見晴台との錆びた看板があるけど、樹木が茂って展望なし。

美濃市が「ふくべの森」として、一帯を観光地として整備したけど、予算不足で今は放置されているということらしい。

少し先に東側が開け、御嶽山方向が見える。

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南岳からいったん大下りする先に、瓢ヶ岳が見えてくる。

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鞍部の骨ヶ平で、最短ルートに合流する。ここから先は大変よく踏まれている。

登山者にも全部で5人出会った。

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瓢ヶ岳山頂に到着。

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梅雨時ですかっとしない空気だけど、西北方向に高賀山、その背後に県境の滝波山や平家岳が見える。

空気が澄んでいれば、北には白山も見えることでしょう。

東には御嶽山がかすかに見える。本来乗鞍岳など飛騨山脈の山も見えることでしょう。

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骨ヶ平から最短コースで下山。

せせらぎ沿いに、コアジサイのみごとな群落があった。

一つ一つは地味な花だけど、水色の花の群れは、梅雨時の空気を、ひととき清々しくしてくれる。

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ふくべの森の登山口に降り立つ。

山は人影まばらだったのに、車がいくつもあるのは、フクベの岩場に取り付くボルダリングの人たちらしい。

ここに止めておいたMTBジャイアン号で、一気に板山まで下り、爽快に周回山行を完了。

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<登山記録>  (―:車、=:MTB、…:徒歩)

2020年6月27日(土) 曇  ↓地図クリックで拡大

自宅4:40―ふくべの森瓢ヶ岳登山口(駐輪)―板山神社前(駐車)6:55…岩屋観音8:40〜8:50…片知山山頂9:40…南岳山頂11:20…骨ヶ平11:35…瓢ヶ岳山頂12:05〜12:20…骨ヶ平13:00…ふくべの森登山口13:55〜14:05=板山神社14:20―(伊木山へ)

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 11:30 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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