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松本市:槍ヶ岳開山播隆上人ゆかりの地へ

6月19日、全国を対象に県をまたぐ移動の自粛が解除された。

大坐小屋管理人として2月以来行けずにいた小屋の具合を見に行くついでに、松本市へ立ち寄り。

目的は、最近関心を持っている槍ヶ岳を開山した播隆上人関連の場所を訪問するため。

ちなみに、山馬鹿と違い、忠実にステイホームしていた連れ合いとのドライブも兼ねております。

 

まずは、松本駅前の播隆上人の銅像にご挨拶。

1986年8月、松本市・国鉄(当時)・日本山岳会はじめ各種団体の支援・協力により、彫刻家上條俊介が、玄向寺第39世荻須眞雄住職をモデルとして制作。その後、2012年駅前改修に合わせ像を修復し、再建立したもの。

銘板には、「槍ヶ岳開山の祖・播隆上人は幾多の苦難をのりこえ文政11年(1828)7月20日、その山頂をきわめた。日本アルプスの命名者イギリス人ウィリアム・ガウランドの登頂(1878年7月28日)に先立つこと50年、まさに近代アルピニズムの黎明を開く不滅の業績を残した。」とある。

 

アルピニズムは「登山。特に近代スポーツとしてのとしての登山の方法・技術や精神を総合していう。 スポーツ登山」(デジタル大辞泉)という意味。そこに「近代」を付ければまさに登山一般ではなくスポーツ登山のことを指すことになる。

槍ケ岳だけではなく、日本の高峰のほとんどが信仰の中で登られていった事実を踏まえれば違和感を感じる説明。

もちろん当時はスポーツなんて概念はないから、冒険家やクライマー資質のある人物が修験者をやっていたってことはあるだろう。

いろいろ調べると、円空にはそんな資質を感じる。しかし播隆は人々の救済を第一に考える純粋な宗教家だったのかなとおもう。

ま、そもそも銅像なんて、作る人の意図のために作られるものなんでしょうがね。。

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6月6日に入場再開なった松本城に移動。

おもてなし武将隊もマスクを着用されておりました。

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江戸時代松本を代表する高層建築だった天守閣最上階へ。

飛騨山脈では安曇野に接する常念岳が大きく見え、ここまで上がっても、その奥になる槍も穂高も全く目立たない。

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さて、今回のメインの訪問地は、場内にある松本市博物館。

同館所蔵の、『師岡本信州筑摩郡安曇郡図』の「保高嶽」が、穂高岳が文献に初出する最初だということで、その図版なりとも拝見したかった。

「学芸員が不在のため、よく分からないので、平日お尋ねください」とのこと。残念。

 ※後で伺ったら、常設展示にパネルがあるんだとか  (ロ。ロ;ソンナコトトハ

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お昼は久しぶりの外食、女鳥羽川沿いの老舗洋食店兼喫茶「おきな堂」で、なぜだか越前名物「ボルガライス」をいただく。

老舗洋食店の重厚なビーフシチューのソースの味わいと、越前で食べるチープなソースのうまさは、ちょっと別物の気もする。

おきな堂の名物は、デザートのプリン。これはカラメルソースと固めの本体が文句なしにうまかった。林檎の甘煮付き。

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次に、郊外の浄土宗玄向寺に移動。藩主水野氏の菩提所もある名刹。

当時の住職立禅和尚は名僧で、播隆が槍ヶ岳に当時松本側から上高地まで完成していた飛騨新道を利用してめざすこととなるにあたり、案内役中田又重を紹介するなどし、その活動を支援した。

元禄年間に移築された仁王門、室町時代の建物だという旧本堂や境内の老木は、播隆当時からそこにあったもの。

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参道には、播隆の石像と、播隆筆の六字名号(南無阿弥陀仏)の石碑がある。

播隆は裏山にある女鳥羽の滝で修行をしたそうで、その途中にある水野家廟所あたりからは、梓川沿いの山々が眺められる。

やはり現地に立つと、播隆がより身近になった気がする。

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松本を後に、2月以来の飯綱高原大坐小屋に。

何とか小屋が無事に冬を越せていたのでひと安心。

昨年夏の台風でお隣から倒れてきたカラマツの大木2本も片付けられていてありがたかった。

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敷地内で倒れた一本は、処分もままならず、そのまま自然に任せることとする。

もうひとつ気になっていたのが、雨戸と窓の間で冬眠していたヤマネがどうなったか。

無事に冬眠から覚めたようで、コケの布団と、わずかな糞だけが残されていた。

屋根に積もった昨秋のカラマツの落ち葉を掃きおろし、マツの花粉が黄色く積もるベランダを拭き掃除し、布団を干し、生い茂り過ぎたブナの枝などを少々剪定して、6月の管理人業務を無事終了。

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| ぼっち | 山小屋たより | 05:20 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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