WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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人形山(1,726m)、三ヶ辻山(1,764m)調査行

「ぼっちの『岐阜百秀山』勝手に選定委員会」の取り組み、残す難問に岐阜・富山県境の人形山と三ヶ辻山をどのように扱うかがある。

人形山(1,726m)は、泰澄が開山し、二人の女の子が手をつないだ雪形で知られ、日本300名山で、「ぎふ百山」。

一方、三ヶ辻山(1,764m)は、標高が38m高いけど、ようやく1986年五箇山保勝会によって登山道が開かれた「続ぎふ百山」。

二つの山は直線距離で1.5劼曚鼻

下は三方崩山から見た画像。右手が三ヶ辻山、中央が人形山、少し下がって左手が大滝山(1,498m)。

遠望する限り、一帯の山で、三ヶ辻山が主峰のように見えるんだけどな。。

 

梅雨入り直前の6月9日、休みを取って、この二つの山の調査登山に出向 (ロ。ロ)/オウ

20200607人形山三ヶ辻山(三方崩山から).jpg

登山口は、富山県南砺市の五箇山地域の上梨集落。

合掌造りの家の横に住吉神社と人形山光明寺という寺がある。

ここから登山口に向け市道田向湯谷線に入るけど、7月まで舗装工事中で、スミマセンという感じで進む。

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例年6月第1日曜の山開き行事が中止になった人形山登山口。

刈り払いなどはしっかりされていて、地元の皆さんの無念さはいかばかりだったか。。

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標高約850mから四等三角点のある1,209mの第一休憩所までは、スギの植林帯。

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その先は、ブナの樹林帯になる。

2日前に行った白山国立公園内の三方崩山に風格では及ばないけれど、新緑の森を歩くのは、生きる喜びであります。

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標高1,400mの第二休憩所。富山県一のドウダンツツジがあると標識の杭にあった。

それより気になったのは、杭が派手に齧られていること。きっと熊君のしわざなんだろうな。。

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1,618m地点は宮屋敷跡と言われ、泰澄が開山してから天治2年(1125年)に山麓の上梨に移すまで白山宮があった場所と伝わる。

白山は見えないけれど、人形山を遙拝するには格好のピーク。

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このあたりからは、ブナなども灌木化し、三ヶ辻山から人形山までの県境稜線が眺められる。

こうやって眺めると、登高意欲のそそられるのは三ヶ辻山なんだけどな。。

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残雪・新緑の三ヶ辻山のアップ。

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アップダウンを繰り返す登山道の東側は、白木峰などの飛騨高地の山々越しに、御嶽山、乗鞍岳、笠ヶ岳、穂高岳、槍ヶ岳、薬師岳、立山、剱岳などが展開。

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いったん下り、県境稜線までがんばって登り返す。

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今でも飛越国境とも呼ばれる、県境稜線に出る。

右の人形山、左の三ヶ辻山の分岐点になっていて、ここからの白山方面の展望も雄大。

まずは人形山に向かう。ササも丈が低く、展望はほしいまま。

ニッコウキスゲの若芽もたくさんあったので、6月下旬ともなれば、みごとでありましょう。

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人形山山頂は、三角点はない。

県境稜線上に山名標識があるけど、狭くて灌木に覆われて見晴らしは今一歩。

その少し南の岐阜県側に小広場があり、山名標識がここにも立てられている。

直下に大芦倉谷があり、さらに庄川本流もあるので大きく空間が広がり、白山方面の展望がほしいまま。

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白山のアップ。

梅雨入り直前でやや霞んでいたけれど、白山遙拝所としては最高の場所。

その手前の稜線は、妙法山、野谷荘司、三方岩岳と続く北縦走路。

泰澄開山の伝説の山は、どこも展望は選りすぐり。

北縦走路の稜線はそのまま笈ヶ岳、大笠山に続く。

笈ヶ岳側から見ると、大笠山の方が大きな山に見えるけど、真横から見ると、どちらも大きく、笈ヶ岳の方が高く険しい。

手前の地味な山は、珍名のオゾウゾ山。

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南には、三ヶ辻山が長い裾野を岐阜県側に向けて伸ばしている。

「続ぎふ百山」で、この長い尾根を芦倉山(1,124m)経由で登るルートも紹介されていたけど、それはもう冒険の世界でしょう。

ただし、中腹あたりのブナは遠望しても大木ぞろいなのが分かるほど見事なもの。

さて、分岐点まで戻り、三ヶ辻山をめざそう。

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分岐点から三ヶ辻山までの稜線は、一応登山道があるけれど、ササが被さったりする。

しかも稜線西側はクロベやダケカンバが被さって白山の展望は得られない。

東側は岩長谷に向けて切れ落ちているので、飛騨山脈方面の展望は良好。

県境から180mほど岐阜県側に入った二等三角点のある山頂。

人形山よりやや灌木が被さるのと、山上部分がさらに南西方向に少し伸びているので視界が限られる。

ヤブ漕ぎしてその南西方向のあたりまで進んでみると、今はヤブだらけだけど刈り払えば人形山山頂と遜色ない広場ができそうな場所があった。(誰も整備してくれないだろうけどな。。)

 

人形山は富山県側からその雪形のある姿がよく見えるのに対し、奥まった三ヶ辻山は見えない。

人形山はササを刈り払わなくても、白山遙拝の格好の場所であるのに対し、灌木に包まれた三ヶ辻山は展望でやや見劣りする。

ただし、雪形が見えない岐阜県側からの場合、三ヶ辻山の方が登山対象として目立つ。

「富山の百山」では、別々の山として選定しているけど、二つの山は稜線がつながって、別々にとらえるほど鞍部も入らない。

ここは、笠ヶ岳と抜戸岳の関係と同様、一体の山としてとらえるのがいいのではと思う。

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下山後、上梨の白山宮にお礼参り。

茅葺きの立派な社殿は鞘堂で、この中に文亀2年(1502年)の富山県最古の建築物である本殿が入っている。

何とか梅雨入り前に、調査対象の山を登り終え、残すは夏山の御嶽山と錫杖岳のみ。

感謝の気持ちで拝礼しました。

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<登山記録>  (−:車、…:徒歩)

2020年6月9日(火) 晴 単独行

自宅4:20―五箇山I.C.―人形山登山口(駐車)7:50…第一休憩所(1,209m)8:35…第二休憩所9:15…宮屋敷跡9:45…県境分岐10:45…人形山山頂11:15〜11:35…分岐11:55…三ヶ辻山山頂12:35〜12:55…分岐13:25…宮屋敷跡14:10…第二休憩所14:30…第一休憩所15:00…登山口15:35―白山宮16:20―五箇山I.C.―自宅19:20

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