WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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冒険的な山―スギクラ(1,282m)

政府の新型コロナウィルス緊急事態宣言解除を受けた山岳4団体のガイドラインが5月25日に出された。

「近距離(100キロ圏内程度)で、できるだけ都道府県をまたがない日帰り登山から始めましょう」ということであります。

 

今回は、「美濃百山」を今年中に完登すための、最後の難関スギクラ(1,282m)へ行こうと計画。

なぜだかピーク付近だけ福井県側に突き出した、県境の道なき山で、積雪期に行きそびれた。

無雪期は、能郷白山の北側、岐阜・福井県境の国道157号線の温見峠から福井県寄りに3劼曚鋲った白谷から取り付く。

しかし、酷道157号線がこの3年間通行止めで、福井県側から大回りしなくてはならない。

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滋賀県、福井県を大回りして180辧△茲Δ笋温見川の白谷出合に到着。

もちろん、どこにも立ち寄っていないけど、関所破りをした気分。

あの鞍部が温見峠で、向こうは岐阜県なんだけどな。。

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白谷堰堤の石碑のあるゲートで谷へ入る道は通行止め、ここに岐阜県ナンバーの車が1台止めてあって、びっくり。

車内を見ると、どうやら釣りの人のよう。

荒れた道をしばらく進み、川原に出る。

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川原沿いは梅雨入り前の花の時期で、ムシカリ、タニウツギ、ウノハナなどが目を楽しませてくれる。

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堰堤は3か所あって、第1堰堤は右岸から乗り越す。

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一回渡渉して第2堰堤へ。ここも右岸から乗り越す。虎ロープが付けられていた。

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三回渡渉して、第3堰堤へ。岩に水苔が付いて滑りそうになるので注意。

左岸から大巻きして堰堤を乗り越す。

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堰堤の少し上の急斜面を、少し戻るような方向でジグザグに急登し、途中1,108mポイントのある尾根に取り付く。

踏み跡があったが、目印類は一切ない。

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明確な尾根は、すばらしいブナやミズナラにおおわれ、新緑がまぶしい。

尾根の下部は、踏み跡が明確で、ササもあまり被っていない。

ただし、その踏み跡は、人ではなく獣のもののよう。

気を付けなくてはいけないのは、獣の場合、いくつもの尾根に同じような踏み跡があるので、下りに紛れ込みやすいこと。

きちんと目印の赤テープを付け、振り返って風景を確認しながら進む。

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こんな立派なミズナラも登場。

根もとには、獣が冬眠するのによさそうな穴があった。

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中間地点の1,108mポイントのあたりからは、チシマザサのヤブも登場。

獣の糞も出てくるので、笛を吹きながら進む。

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尾根上部は背を越すヤブとなり、さらに山上部は、直径300mほどほぼ平坦になっている。

獣道さえなくなり、東西南北分からなくなって、三角点を見付けるのはきわめて困難。

1時間近くも山上部をさまよってしまった。

複数だと「線」になるので方向を定めやすいけど、単独行は「点」なので密生したヤブの中では東西南北皆目わからなくなるのを実感。

GPSは役に立たなくて、地図と磁石そして木の根の上に登って、辛うじて能郷白山の姿を見付け方向を定める。

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ようやく、三等三角点「杉谷」に到着。地元では杉谷山とも呼ばれているよう。

地図でしっかり方位を確認し、帰りの尾根に向かうよう努めたけど、やっぱりかなり迷った。

20200530スギクラ11.jpg

ヤブの中にようやく尾根へ下る赤テープを発見。

尾根に入ってからもヤブで踏み跡を見失いかけたから、くどいくらい赤テープを付けて正解だった。

結局登り4時間45分(山上でのウロウロ55分)、下り3時間30分(同45分)で、何とか16時5分前に愛車奥地君のもとに帰還。

20200530スギクラ12.jpg

行きに見た岐阜県ナンバーの車はなくなっていた。

157号線が通れなくても、これも昨年は道路が崩壊して通れなかった猫峠の林道は通れるのかもと行ってみた。

昨年秋は通行止めだった温見峠から先の岐阜県側に入ることができ、やはり猫峠を迂回すれば通行OKだった。

帰路は約70キロ、高速道路を使わず2時間あまりで自宅へ。

ガイドラインをおおむね順守しての山行となったのでありました(やれやれ)。

20200530スギクラ14.jpg

<登山記録>  (−:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2020年5月30日(土) 晴 単独行

自宅4:45−福井I.C.―白谷堰堤入口(駐車)7:30…第1堰堤7:50…第2堰堤8:05…第3堰堤8:30…尾根取付き点8:45…1,108m地点9:30…山上部11:20…(三角点を探しウロウロ)…スギクラ三角点12:15〜12:30…(尾根下り口を探しウロウロ)13:15…白谷15:05…白谷堰堤入口15:55〜16:15―温見峠・猫峠林道経由で自宅18:30

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<メモ>

・よほどのもの好きでないと行かないだろう地図に名もない「美濃百山」。

・登山者は年間数人といったところではないだろうか。ただし、堰堤沿いは釣り人が歩いており、虎ロープなどもある。

・山頂は展望がなく、ピーク感がないので登頂の実感は湧きにくい。一般的な登山者には苦労ばかりの山。

 しかし、尾根のブナは見事で、自然と冒険が好きな登山者にはいいでしょう。

・熊の糞がたくさんあった。熊鈴、ホイッスルは必携。行っておいてなんだけど、単独行はお勧めしません。

 

| ぼっち | 美濃百山 | 07:38 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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