WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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誰とも会わない岐阜県の山(1)―北山(908m)

山岳関係4団体が、4月21日「事態の収束まで山岳スポーツ行為を厳に自粛してほしい」と呼び掛ける声明を出した。

声明の「新型コロナウイルス感染防止」の趣旨を尊重し、「県内の、誰とも会わなそうな山、往復も寄り道しない」で行ける山へ。

 

25日は、清流長良川の 支流武儀川の 支流の神崎川の そのまた支流の円原川をさかのぼって、北山と三尾山へ。

北山の登山口西洞集落、三尾山の登山口の三尾集落は、いずれも廃村になっていて、人口ゼロ、登山者も極めて少ない山域。

食料は家にあるもの、途中道の駅やコンビニもよらず、早朝4時半出発―こんなところでご容赦。

 

まずは、北山(908m)へ。

山県市の北部、高賀三山の西側に位置し、濃尾平野から三角錐の山容がよく見える、一度行ってみたかった山。

ただし、一昨年(2018年)の台風の被害が集中した地点で、倒木がひどいことは、同年の神崎地区の三角点調査で確認済み。

20200425北山地図1.jpg

伏流水で知られる円原川から、西洞納谷林道をたどって、西洞へ。

平成7年にかつての住人が立てた石碑によると、かつては30戸以上の集落だったよう。

大理石採石場、水車小屋が2か所、公民館、分教場などあり、お宮が2か所と秋葉様、信仰深いムラだったんでしょう。

20200425北山1.jpg

北山は、この石碑のあるかつての西洞の中心地標高392mポイントから、東の沢に入る。

今は、電源開発の送電線鉄塔、中部電力の北山反射板があり、その巡視路が登山道にも使われている。

20200425北山2.jpg

取付きから、30分程入ったところに、集落があったのか、出作りの田畑があったのが、しっかりした石垣が残る。

その先が、今回最もひどい倒木箇所で、スギ倒木が行く手を阻む。

電力会社も、所有者のあるスギの片付けはできないのか、2年経っても放置されたままだが、赤テープが付けてあって、それなりにルートは判別できる。

ただし、スギをまたぎ、沢を行ったり来たりで時間がかかる。まあ、そのおかげで登山者がないんだから、よしとしよう。

20200425北山3.jpg

そのような倒木の特にひどい場所は2か所。

沢を離れ、斜面に取り付くところに分岐があって、電源開発の鉄塔78と中部電力の反射板方向の右手に入る。

急な斜面は、踏み跡が明確になって、これ以降ひどい倒木はない。

20200425北山5.jpg

標高を200mほど稼ぐと、斜面はゆるやかになり、植林帯を抜ける。

明るい新緑を見ると、心が解きほぐされるのを感じる。

ただし、このあたりの地形はあいまいなので、巡視路の踏み跡を見逃さないようにしないといけない。

20200425北山6.jpgゆるや

北側に見えるピーク、あれが北山だろうか。

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78号鉄塔の下を通る巡視路は、再び植林帯の山腹を巻く。

北山は、石灰岩の山で、標高を上げていくと石灰の露岩が多くなり、ドリーネといわれる陥没穴もみられる。

巡視路の下方に小さな池があったが、それもドリーネに水がたまったのかもしれない。

79号鉄塔・反射板の標識があり、谷のような地形から、尾根に上がる。

20200425北山8.jpg

尾根上の79号鉄塔の周辺は切り開かれ、今回では最も展望がよい地点だった。

北西に、能郷白山の白い姿があり、その前にあるのが、大白木山(1,234m)らしい。

20200425北山9.jpg

ここからは、反射板への巡視路をたどる。

尾根上は、コナラなどの落葉広葉樹林で、林床にはカタクリなど早春の植物がみられる。

残念なことに、カタクリは斑入りの葉を一枚芽吹いた姿のものがたくさんあるのに、薄桃色の花はひとつも見られない。

20200425北山10.jpg

反射板に到着。濃尾平野方向の展望が開ける。

先日登った、天王山と誕生山もよく眺められた。

20200425北山11.jpg

三角点は反射板北側にすぐ見つかる。

「続ぎふ百山」には、1時間くらい探して見付けられず、「満ち足りぬ思いで下山した」とある。

この時は、東側の東洞集落から8合目くらいまであった、林道を利用して登ったとある。

 

三角点から最高点925m地点までは、石灰岩の露岩が続く典型的なカルスト地形で、最高点の岩の傍の木に、山名板が付けられていた。

岩の上で、のんびり遅めの朝食というか、早めの昼食でカップヌードル・トムヤンクン味を食べる。

冬場は握り飯が固くなるので、定番メニューだったけど、そろそろこいつも終わりかな。。

20200425北山13.jpg

北山は、山上が落葉樹なので、早春の花もあちこちに見られた。

スミレ、ヒロリシズカ、フデリンドウ、そして帰路ようやく 1輪だけ、カタクリの花に出合えた。

20200425北山12.jpg

鉄塔の下で、名残を惜しむ。

北側に続く尾根の、その先のピーク、どうやらそれが、これから向かう三尾山らしい。

20200425北山14.jpg

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2020年4月25日 快晴 単独行

自宅4:30―西洞集落跡(駐車)7:00…79鉄塔9:05…反射板・三角点9:25〜9:30…北山最高点9:40〜9:55…79鉄塔10:15…西洞11:30―(三尾山へ)

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<メモ>

・西洞集落跡から、送電線と反射板の巡視路を使って登れる山。ヤブ漕ぎはない。

 三角点907.5mは、反射板の傍にあり、最高点はそこから200mほど北の岩の上にある。

・2018年の台風で山の斜面のスギが全部倒れるような被害がこの地域に集中した。

 北山の登山路にも倒木が激しく、2年経っても片付けられていない。

・しかし、巡視のためか、倒木を前提に赤テープがあちこちに付けられているので、それを探しながら登ることができる。

 

| ぼっち | 美濃百山 | 11:04 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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