WALK あばうと 日本4,000山

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伊吹山(1,337m) 北尾根縦走路と笹又登山道へ

新型コロナウィルスの不安が付きまとう昨今でありますが、登山と本ブログは、平常心を保つためにもできるだけ続けていくつもり。

自宅待機を余儀なくされている皆さまの気分転換にでも、ご覧いただければ、うれしいです。

 

4月5日(日)は「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」の取り組みで、伊吹山の北尾根縦走路と、笹又登山道を踏査。

 

➀北尾根縦走路は、揖斐川町春日地区美束集落の奥、岐阜・滋賀県境の国見峠から、国見岳(1,126m)、大兀山(1,083m)、御座峰(1,070m)をたどり伊吹山に至る伊吹山登山道としてはもっとも長大なもの

 ぼっち地元の山岳会の先輩たちが、1960年から3年がかり・延べ千人の人力で開いたルートであります

 

∈又登山道は、同地区南部最奥の今は廃村となった笹又集落から登るもの

 笹又の人々が伊吹山に薬草を採りに行く時に使われた歴史ある道であります

 

今回は笹又登山道の登山口さざれ石公園にMTBジャイアン号を待たせ、国見峠まで愛車奥地君で上がり、➀〜△離襦璽箸鬚弔覆扱弉茵

(←地図クリックで拡大)

春日地区の入口にある粕川大橋から上流を見る。いかにも山へ入っていく感じ。

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粕川を遡行していくと、春日地区の中心、河合集落に出る。

地名通り粕川に、左手(南)の長谷川が合流する地点。

まず、長谷川沿いの県道257号線に入り、県道沿い最後の集落古屋へ(画像)、さらに林道を上ると笹又に至る。

このあたりは、徳山村が失われた今、美濃地方では最も美しく歴史を感じさせる山里のひとつ。

「さざれ石公園」に、MTBジャイアン号を待たせ、河合から右手(北)にとって、国見峠に向かう。

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標高約850mの国見峠へ回ると、全山石灰岩でできた伊吹山が、岩塊の島のような姿で眺められる。

愛車奥地君を待たせ、北尾根縦走路の踏査開始。
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登山道は、今は春日地区で維持管理され、良く踏まれており、今日も先行者が一人あった。

峠あたりはスギの植林、しばらくすると落葉した広葉樹林となる。

峠あたりは足元に花崗岩が転がっていたのが、最初のピーク国見岳の登りの途中あたりから、ゴロゴロした石灰岩に変わる。

石灰岩の山、伊吹山に近づいていくのを感じる。

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国見岳の山頂手前の広場は、東側の展望が開け、美濃の山々が展望できる。

「勝手に『岐阜百秀山』」候補の山・選外となりそうな山、それぞれ評価に誤りがないか、山容をじっくり再確認。

自然林に包まれ、多くの谷を刻んで地に根を下ろす貝月山は、特に心ひかれる。

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峠から約1時間で国見岳山頂に到着。

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頂きからは、長々と続く北尾根縦走路の全容が眺められる。

これだけ長大な尾根に登山道を拓くのは、並大抵ではなかったろうな。。

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大兀山山頂から、国見岳方向を振り返る。

日本海からの季節風をまともに受ける豪雪地帯で、さらに石灰岩でできているので、稜線部は背の低い灌木があったりなかったりする程度で、見晴らしがいい。

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稜線から、粕川沿いに点在する春日の村々を見下ろす。

谷の急斜面には、最近「岐阜のマチュピチュ」などとPRされている、茶畑が作られている。

山肌にポツポツ光る、ヤマザクラ。

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そして、どっしりした、御座峰へ。

このあたりは背の高いササと灌木が絡み合い、登山道がなければひどいヤブ漕ぎになるはず。

ルート開拓がもっとも困難を極めたあたりでしょう。

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御座峰山頂には、三等三角点(基準点名「板波」)と、北尾根縦走路の説明板がある。

先輩がたに感謝であります。

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ようやく、伊吹山が近づいてきた。

ただし、標高250mほどの大下りと、登り返しが待っている。

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大下りしたあたりは、岐阜・滋賀県側とも広葉樹の樹林帯で、カタクリや、バイケイソウが芽吹き始めている。

もう1、2週間後に訪れれば、花盛りに出会えるはず。

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峠から約3時間45分で、静馬ヶ原と呼ばれる草地の鞍部に出る。ここで、笹又からの登山道と出会う。

山奥の笹又の人たちは、薬草採りに来るたび、西に広がる琵琶湖をまぶしく眺めたことだろうな。。

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静馬ヶ原から少し上ると、1965年に開通した伊吹山ドライブウェイの1,120m地点に出る。

ただし、有料道路で、登山者の歩行は禁止。

冬季閉鎖中の今なら、道路をたどって山頂に向かうこともできる。

しかし、再生力の弱い石灰岩質の山肌を削った道路を歩くのは無粋だし、時節柄、山頂で多くの登山者に接触したくないので、ここまでとする。

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静馬ヶ原の分岐から、伊吹山の山腹をへつっていく登山道沿いには、ザゼンソウが顔を出していた。

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北には、これまで歩いてきた縦走路が眺められる。新緑の頃もまたいいことでしょう。

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山腹から尾根上に出ると、眼下に笹又の集落が見えてくる。

コースタイムは登り1時間30分、下り1時間とは知っていたけれど、思ったよりずっと近い。

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ジグザグの登山道を駆け下りて、鹿よけのゲートを通過し、笹又に出る。

廃村になったと聞いていたけれど、多くの人びとが、春先の畑仕事に精を出しておられる。

雪深い笹又には住み切れなくなったった今も、出作りのようにして耕作をされているのでしょう。

 

槍ヶ岳を文政9年(1826年)年に開山した播隆は、それに先立つ文政3年から、伊吹山南東の尾根にある池谷峰(川戸山)に山籠もりして千日行を行った。

それを支えたのが、笹又・古屋をはじめとする春日の人びとで「山籠中ハ世話ヲ致シテ」と、古文書にも残る。

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うねうね続く舗装林道をショートカットしながらさざれ石公園に到着。

国歌にも詠われる「さざれ石」の由来ともなったとされる、石灰質角礫岩の特産地。

MTBジャイアン号でここから国見峠まで漕ぎあがる計画だったけど、車体の重いMTBで標高差600mを漕ぎあがるのは、実地を見るとやっぱりきつくて、連れ合いにSOS。中間地点の河合まで迎えに来てもらった。  (ロ。ロ;ナンジャク

またまた感謝であります。

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩)
2020年4月5日(日)  快晴  単独行

自宅5:30―笹又さざれ石公園ー国見峠(駐車)7:45…国見岳山頂8:45…大禿山山頂9:20…御座峰山頂9:55…静馬ケ原11:20…さざれ石公園13:30‥河合バス停13:50〜14:20―国見峠14:40ー(帰路)

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 05:53 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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