WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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猿ケ馬場山(1,875m)再訪

残雪期も残りわずか、山仲間のTuboさんから急なお誘いがあり、快晴の4月3日、猿ケ馬場山を再訪する機会をやっと得た。

 

猿ケ馬場山は、標高1,875m飛騨高地の最高峰で、多くは残雪期に世界遺産白川郷荻町から登られている。

その名は、猿が馬を走らせることができるほど、山上が広く平坦 という意味といわれている。

日本300名山でもあるこの山には、2007年5月に登っているけど、記憶は断片的。

「『岐阜百秀山』勝手に選定委員」として、しっかり踏査するつもり (ロ。ロ)/オウ

 

「どぶろく祭」で有名な白川八幡神社の脇の、ゲートの閉ざされた林道から、登山開始。

しばらく進むと、トタンの小屋のところで林道は分岐、直進するルートに入る。

20200403猿ヶ馬場山2.jpg

浅い谷沿いに大きくジグザグに曲がる林道を、ショートカットしながら進む。

ブッシュの中の踏み跡をたどっていくと、標高900mあたりから雪が出てきて、ピッチが上がる。

20200403猿ヶ馬場山3.jpg

最初の林道とは別の、鳩ヶ谷ダム方向からの林道に出たところで休憩。

ここからは、次の2つのルート取りができる。

➀林道を最後まで直進し、谷沿いに帰雲山手前の鞍部に出る

右手の尾根がたわんだ箇所から尾根に出て、尾根通して帰雲山に出る 

前回は➀、今回は△鯀択。

20200403猿ヶ馬場山4.jpg

最初の標高200m分くらいの急登を頑張って登ると、次第に傾斜はゆるやかになる。

幅広の尾根は、樹間に帰雲山ピークも見えるので、ルート取りはしやすい。

尾根左手の林道側は伐採された二次林のブナ、右手は手の入っていない立派なブナ。

標高を上げるほどに、ブナを透かして、白山連峰が展開していく。

登りには、廃道になった林道をもくもく行く➀のルートより、ずっと快適だった。

ただし、下山に使う時、特に視界の不良な場合には、違う尾根に迷い込まないよう、赤布などの目印を残した方がいいでしょう。

20200403猿ヶ馬場山5.jpg

1,528m地点を過ぎたところで、中継所のアンテナに出合う。

行く手に、帰雲山(右)、猿ケ馬場山が近くなってきた。

山名の通り、鋭いところのまったくない、原生林に覆われたなだらかな山容。

20200403猿ヶ馬場山6.jpg

進むほどに、ブナはどんどん立派になる。

この山3度目のTuboさんは、「この巨木に会いたくてまた来てしまった」とのこと。

山スキーにも、大変条件がいいんだとか。

20200403猿ヶ馬場山7.jpg

帰雲山(1,622m)山頂に到着。

三角点はなく、小さな木の札が木に打ち付けてあるばかり。

ピークの南寄りにNHKの中継所があり、御前岳方向を展望できた。

ブナの巨木越しに、笈ヶ岳から大笠山方向を望む(少しヤラセ入ってます)。

このあたりから、ダケカンバの巨木も混じりだす。

20200403猿ヶ馬場山8.jpg

このあたりで先行する新しい二組の足跡が出てきて、いくつかの小ピークの頭を通らず、巻いていくのに素直に従っていく。

山頂に近くなると、オオシラビソの疎林となる。

三角点(1,827m)の手前あたりの地形が分かりにくいので、正確に読図する必要がある。

20200403猿ヶ馬場山9.jpg

前回行ったので、見晴らし今一歩の三角点には寄らず、750mほど東南東の最高点に直行する。

その少し手前の白山の展望がいい開けた場所で、掛川から来られたという先行のシニア夫婦に出合う。

「前回、夏道ができたとの話を聞いたので登ってみたけれど、林道から上の道が分からずに撤退。今回、残雪期をねらって林道ルートから再チャレンジして、ようやく登頂できました」とのこと。

シャッターをお願いして、白山連峰をバックにTuboさんと記念撮影。ありがとうございました。

20200403猿ヶ馬場山10.jpg

下山していく今回唯一出合ったご夫婦と別れ、しばらく雪原をたどり、最高点に到達。

ここからの、東側の展望のものすごいこと、立山連峰の端から乗鞍岳、御嶽山までまったく遮るもののなく白い峰々が連なる。

実は、前回先ほどの白山の見える頂上までだったのだろうか、この飛騨山脈の大パノラマに記憶がない。

再訪の甲斐があった。。

(↓地図クリックで拡大)

一部分を拡大してみると、穂高連峰から槍ヶ岳がご覧の通り。

手前右側の猪臥山も好展望の山だけど、猿ケ馬場山は標高が高い分、視界の広がりが格段。

20200403猿ヶ馬場山12.jpg

ここで、Tuboさん、持参の小型ドローンを試用。

小さなカメラが付いていて、リモコンに取り付けたスマートフォンに画像を送ることができるんだとか。

(後で動画を送ってもらったけど、映画みたいですごかった。Tuboさんありがとう。)

いろんな便利なものができていくなあ。。でも、とりあえず記憶に刻み込もう。

20200403猿ヶ馬場山13.jpg

帰路は、ショートカットして、帰雲山手前の鞍部から沢方向に下る。

このあたりの、ブナやダケカンバもほれぼれする。

20200403猿ヶ馬場山14.jpg

下部は、沢が出てきて、へつりながら廃道化した林道に出る。

(本当は、帰雲山ピークを越えたところからの鞍部の方が降りやすかったみたい。)

沢を渡渉して、雪につぶれた軽トラックのあるポイントに来ると、林道はまずまずの状態になる。

ところどころの倒木を乗り越しながら下ると、往路尾根に取り付いたポイントに出る。

あとは一気に下るばかり。なんとか暗くなる前に駐車地点に戻ることができた。

20200403猿ヶ馬場山15.jpg

白川郷I.C.から高速道路に入った地点から眺める帰雲山と猿ケ馬場山。

山裾は植林や伐採が入っているけれど、山上の「馬場」部分は、飛騨高地でも指折りの原生林が残り、展望もすこぶる。

しかも、登山口は、世界遺産白川郷。

長野県の山でも、富山県の山でもない、いかにも岐阜県らしい山だなあと、再訪してさらに惚れ直したのでありました。

20200403猿ヶ馬場山16.jpg

<登山記録>  (―:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2020年4月3日(金) 快晴  メンバー:tuboさん、botti

自宅4:20―白川郷I.C.―駐車地点7:30…林道分岐…上部林道出合8:50…尾根取付9:05…中継所11:05…帰雲山山頂11:45〜11:50…猿ケ馬場山拡散展望地点13:20〜13:30…猿ケ馬場山最高点13:35〜14:40…帰雲山手前鞍部15:40…(渡渉して)林道出合16:25…往路の尾根取付点16:45…駐車地点17:25―(帰路)

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<メモ>

・残雪期は登山適期の山ながら、日本山岳会選定の日本300名山で、しかも東海北陸道の白川郷I.C.が近くにできたので、比較的登山者は多い。

・残雪期は、本文でご紹介した➀△離襦璽箸取られる。

・無雪期は、➀のルートにある、林道をたどって山上部まで出られ、あとは踏み跡を拾っていくことになる。

 ただし、林道上部は崩落が激しく、山上部も樹林が茂って見晴らしがきかない分、ルートファインディングが難しい。

・林道は、白川八幡宮の少し先でゲートが閉ざされている。

 ゲート付近に駐車場所はなく、登山者が多い残雪期は、荻町の有料駐車場を使うことになる。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 05:58 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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