WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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掘り出しものの山―白尾山(1,612m)

ぼっち地元の山岳会で取り組んでいる「美濃地方一〜三等三角点全数調査」、今回のノルマは、郡上市白鳥町の三等三角点「阿多岐」と「野添」。

道なき・名もなき山をゴソゴソやるだけではもったいないので、近くにある白尾山(1,612m)にも登ることにした。

 

白尾山は、日本300名山鷲ヶ岳と稜線つながりの山で、「ぎふ百山」「続ぎふ百山」はもとより、「美濃百山」さえ入っていない無名の山。

この山を知ったのは、日本山岳会東海支部編「東海・北陸の200秀山」(2009年中日新聞社刊 現在廃版)。

びっしりチシマザサの生い茂ったこの山に、2001年しらおスキー場が開設され、2003年に山頂までの登山道が開設されたとの紹介。展望良好な山らしい。

「『岐阜百秀山』勝手に選定委員」としては、念のために調査したい山としてリストアップしたひとつであります。

 

ところが、三角点調査を終え、現地へ行ってみたら、「東海・北陸の200秀山」刊行の2009年から11年の月日が流れ、さらに登山環境は変化。

しらおスキー場は2018年に閉鎖、かわりに、スキー場最上部のリフト跡あたりまで林道が伸び、そこが新登山口らしい。

従来の登山道への林道入口には「通行困難」の木札が貼られ、8卆茲領啼擦砲△訖慧仍蓋まで行くように指示している。

しかし、林道に向かうと冬季閉鎖中 (TOT)オウ

さらに、しらおスキー場跡地には、新たにオートキャンプ場建設中で、立入禁止 (TOT)オウオウ

仕方なしに、「通行困難」と木札の打ち付けられた旧登山口をめざす。

「通行困難」なのは、登山口までの道なのか、登山道そのものなのか、その両方なのか?

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登山口までの林道は、両脇に枯草やブッシュが生い茂り、通行困難。

幅広の愛車OUTBACKの奥地君は、両脇に引っかき傷をつけ、泣いておりました。

 

それでは、10時30分と遅ればせながら、登山開始 (ロ。ロ)/キヲトリナオシテ オウ

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新登山口から入山する登山者がほとんどなのか、登山道沿いのペンキ印や残置テープ類は、古びている。

念のため、目印の赤テープを付けながら進む。

ブナやミズナラなどの二次林と、スギの植林が交互する。

左手が伐採された場所では、三角点「阿多岐」越しに、白山連峰がしっかり展望できる。

中央が大日ヶ岳、右手に別山から白山、左手に薙刀山、野伏ヶ岳、そして先日登った小白山。

いやいや、これだけの展望が得られるなんて、いい山じゃないですか。

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小白山(左)は、野伏ヶ岳とそん色ないスケールを持つ、ツインピークスの山容であることを確認できた。

「小」と付くけれど、小さな山ではない。

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スキー場のリフト最高点近くの北斜面は、皆伐され、登ってきた尾根が眺められる。

その先には、越美山地の能郷白山や、荒島岳などが展望できる。

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リフト最高点は、枯れススキの穂が立っているということは、積雪がほとんどなかったということなんでしょう。

全国のスキー場関係者の皆さま、貧雪と新型コロナウィルスのダブルパンチ、お見舞い申し上げます。

 

その先の踏み跡を5分ほど進むと、平成24年竣工のプレートのある白尾〜鷲見林道に出る。

そこが新登山口で、しっかりした登山道がはじまる。ここに、登山口の標識がほしいところ。

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尾根通しの登山道は、ブナが多く、行く手に白尾山の山頂がのぞいている。

山頂部は樹林はなく、ササ原になっているよう。

ここで、遅めの昼食。今回は、鴨だし蕎麦カップ麺と、カニカマおにぎり。

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カワズ洞国有林の巡視路にもなっているらしい登山道は広くチシマザサが刈り払われ、快適。

信濃ではネマガリタケ、飛騨では単にタケノコと呼ばれる、チシマザサのタケノコ狩りにも好適地のようであります。

それだけに、登山道ができる前は、厳しいヤブ漕ぎの山だったんでしょう。

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1,350mを越えたあたりから、雪が出てきたので、わかんを装着。

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14:10 真ん中に立派な石の方位盤のある、白尾山山頂に到着。

おお! なんという展望。

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まず何よりも圧倒されるのは、白山連峰の大展望。

大日ヶ岳から、三ノ峰、別山、白山、三方崩山、日照岳まで純白のスカイラインが連続。

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東には、穂高岳、乗鞍岳、御嶽山、そして木曽山脈から赤石山脈の一部まで。

地味だけど、その前方には阿寺山地の全容、美濃三河高原の山々も連続。

ただし、槍ヶ岳から北は、鷲ヶ岳に隠れて見えなかった。

20200325白尾山15.jpg

伐採〜植林の跡が広がる鷲ヶ岳の斜面越しに、御前岳と先日登った栗ヶ岳の姿も眺められた。

あの稜線をずっと歩いてみたかったなあ。。

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さあて、帰路もまだまだ長い。

登山道のその先には、伊吹山のずっしりした姿が。

20200325白尾山14.jpg

下山では、新登山口から下は、登りでは気付かなかった尾根の分岐を間違えかけては、GPSで確認を繰り返す。

踏み跡が明確でもないので、注意が必要。

やはり一般登山者は、新登山口から登り2時間、下り1時間30分で大展望を楽しむのがいいでしょう。

 

それにしても、新登山口からは、整備された登山道、植林の進む郡上市地域では比較的よく残されたブナ林、そして大展望と、掘り出し物の山でありました。

北側の鷲ヶ岳は、標高、里から見上げる山容、伝説など地域とのつながりで、飛騨高地最南部を代表する山ではあるけれど、眺望ではほぼ互角、自然や登山の味わいでは白尾山の方に軍配が上がる。

「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」としては、鷲ヶ岳を入れるけど、稜線つながりの、この山もお勧めと、あえて注記したいところであります。

 

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2020年3月25日(水) 快晴

自宅4:30―(三角点調査)―白尾山登山口(駐車)10:35…しらおスキー場リフト最高点12:15…林道・新登山口12:25…(途中昼食)…白尾山山頂14:15〜14:45…新登山口15:35…リフト最高点15:40…登山口17:00―(美人の湯しろとり入湯後帰路)

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<メモ>  (↓地図クリックで拡大)

・白尾山の名は、霊峰白山の尾の位置にあたることにちなみ、泰澄が白山を開山した折、東に白雲が輝く峰を見て神霊ありとして、自ら登り、頂に祠を祀ったとの伝説があるという(白山文化博物館の展示記載)。

・2003年に山麓の白鳥町六ノ里の林道奥825m地点付近からの登山道か開設された。

 その後1,245mのしらおスキー場リフト最高点近くまで林道がのび、そこが新登山口となった。

 10台ほど駐車可能。

・新登山口から山頂までの登山道はよく整備されている。

・旧登山口から新登山口の間は、最近利用者が少なく、特に下山は道迷いがないよう、確実にルートファインディングしていく必要がある。

 ただし、展望はよく、新登山口からの往復では飽き足らない熟達者、オフシーズン等には、それなりに利用価値がある。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 09:29 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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