WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
<< 飛騨高地きっての深山ー栗ヶ岳(1,728m) | main | 掘り出しものの山―白尾山(1,612m) >>
活火山 アカンダナ山(2,109m)

アカンダナ山 といっても、ご存じない方が多いでしょう。

標高2,109m、焼岳の南にある、岐阜県に5つしかない活火山のひとつであります。

ただし、有史以降の活動がなく、「噴火警戒レベルを運用していない火山」という位置づけ。

その一風変わったカタカナの名は、仏教の「閼伽棚」(あかだな:仏に備える水(閼伽)や花を置く棚)に由来するとも言われる。

こんな場所に仏教系の名前を付けるとすれば、新平湯の禅通寺に逗留していた山岳修行僧 円空かもしれない。

登山道もない超マイナーな山なのは、周りに高くて立派な山があり過ぎるからだろうか。

ぼっちのバイブル「新日本山岳誌」にも、この山は掲載されていない。

ただし、岐阜県に5つしかない活火山で、平湯温泉の背後の2千m超の登山道のない山とは、「登山が困難で、百秀山には入れにくいけど、登ってないとはいいにくい存在感ある山」。

その北につづく白谷山(2,188m)とともに、積雪期登頂に単独チャレンジしてみました (ロ。ロ)/

新平湯の民宿を5:45発、アカンダナ山山麓標高1,307m地点にあるアカンダナ駐車場へ。

アカンダナ山を巻くようにして安房峠へ向かう国道158号線は駐車場先のゲートで冬季閉鎖中。

ゲートのところから、大回りする158号線をショートカットするため急斜面に取り付く。

雪がつながっていたので、スノーシューを利用。

20200321アカンダナ山1.jpg

上部はチシマザサに覆われた急斜面をはい上がって、国道上部に出る。

道路には、スキーの跡が一本だけ残る。

20200321アカンダナ山2.jpg

カーブミラーの手前、標高約1,559m地点のアカンダナ山の南側の谷に入る。

20200321アカンダナ山3.jpg

昨日と打って変って、まばゆい快晴。

ダケカンバの二次林の中を進む。

登りの靴跡と、スキーのトレース。今日はルートファインディングの苦労はないかな。。

20200321アカンダナ山4.jpg

振り返ると、背後には乗鞍岳が大きい。

20200321アカンダナ山5.jpg

快調なのも、1,800m地点くらいまで。

その後は樹林の急斜面となるので、先行トレースはなくなり、ここから滑り降りたらしい。

スノーシューは木に絡まるし、滑り落ちそうになるので、アイゼンに履き替え、40僂曚匹凌契礇薀奪札襪はじまる。

見晴らしがきかず、地形も明確な尾根や谷にはなっていないので、GPSとコンパスで上部の谷状の鞍部をめざす。

20200321アカンダナ山6.jpg

谷状の地形から、最後標高差200mになってからが、クセモノ。

ご覧のとおり、落とし穴のような大きな陥没が連続する。火山の熱のせいだろうか。

深さが2m程もあって、落ちたら一人這い上がるのは困難なので、慎重に進む。

いずれにしても、山スキー向けの山じゃないし、標高以上に登るのはきつい。

20200321アカンダナ山7.jpg

ラッセル、樹木や穴の回避で、さんざん時間をとられ、9:30に到着する予定が、11:35にアカンダナ山頂に到着。

とりあえず、ひと休み。 矢印は、手づくりの、ささやかな山名表示板。

20200321アカンダナ山8.jpg

コメツガなどの針葉樹林越しの展望は素晴らしい。

北中央には、焼岳(2,455m)が主役の場を占め、右手に前穂と奥穂の吊尾根、左に笠ヶ岳が。

焼岳の手前にある、白谷山(2,188m)も、なかなかの鋭鋒。

ただし、ここから先も、深い穴ぼこが続くので、手前の山を巻いて、白谷山をめざす当初の計画は断念。

やはり、このへんが単独行の限界でしょう。
20200321アカンダナ山9.jpg

アカンダナ山だけと割り切れば、時間はたっぷりある。

調査登山ということで、あくせくしがちだったけど、ゆっくり名山を鑑賞。

笠ヶ岳、文句なしに秀麗。

20200321アカンダナ山10.jpg

場所を少し移動して、穂高の吊尾根を鑑賞。明神岳の岩峰群もかっこいいです。

西側には、輝山(てらしやま)越しに、白山も拝めた。

20200321アカンダナ山12.jpg

1時間あまり山頂での平和なひとときを過ごし、帰路はふたたび緊張の穴ぼこ回避。

往路のトレースを外さないようにする。

20200321アカンダナ山11.jpg

その下の急斜面の下降も結構なもの。

こんなところ、よく登ってきたな。。

20200321アカンダナ山14.jpg

足元に気を付けながら、南側の展望も、存分に楽しむ。

乗鞍岳は、近すぎるため、手前の四ッ岳(2,745m)や、硫黄岳(2,554m)に遮られて、最高峰の剣ヶ峰(3,026m)はあまり見えない。

そのかわり、手前の十石山(2,525m)が、荒々しい岩壁を見せ、とても立派に見える。

20200321アカンダナ山13.jpg

登りはゲートから国道からの取付き点まで1時間半、そこから山頂まで3時間45分、標高差800mを、計5時間15分。

下りは、山頂から取付き点までは1時間15分、そこからゲートまでは50分、計2時間5分と、あっけないほど短時間。

それだけ登高が困難な山ということで、輝山などと比べて、山スキーにもあまり好適とは言えない。

そんな結論を導き出すための難行苦行かというと、そうでもない。

「登山が困難で、百秀山には入れにくいけど、登ってないとはいいにくい存在感ある山」を制覇するのは誇らしいし、単独行の緊張感や孤独の味も、味わってしまうと、やめられないもんであります。

20200321アカンダナ山.jpg

(画像:平湯トンネル出口の停車帯からのアカンダナ山と白谷山。)

 

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2020年3月21日(土) 快晴

新平湯温泉5:45―アカンダナ駐車場前国道158号線ゲート(駐車)6:20…(斜面ショートカット)…国道158号線7:15…取付き点7:50…アカンダナ山頂11:35〜12:45…取付き点14:00…国道158号線14:30…(斜面ショートカット)…ゲート14:50ー(平湯の森入湯後帰路)

ブログ「ぼっちの『岐阜百名山』勝手に選定委員会」へ>←クリック!

 

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 05:57 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
+ SELECTED ENTRIES