WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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飛騨高地きっての深山ー栗ヶ岳(1,728m)

5年間取り組んできた「ぼっちの『岐阜百秀山」勝手に選定委員会」、

終盤ともなると「登山が困難で、百秀山には入れにくいけど、登ってないとはいいにくい存在感ある山」が残ってしまっている。

飛騨高地の栗ヶ岳、飛騨山脈のアカンダナ山と白谷山がまさしくそれで、いずれも登山道はなく、積雪期限定・長丁場の山。

春分の日20日(金)、21日(土)でこれらの山をやってまいりました。

 

まず20日は、栗ヶ岳(1,728m)。

天生峠の南に、籾糠山(1,744m:登山道あり)、猿ヶ馬場山(1,875m:なし)、御前岳(1,816m:なし)と連なる、その先の1,728m峰。

もちろん登山道はない、積雪期ねらいの山。

取付きは、かつては御前岳と同様、南麓の森茂からだったけど、かつて金山のあった同集落が廃村になって久しい。

今は、車が通行禁止の森茂林道で森茂峠(1,112m)まで徒歩で入り、最近できた送電線の巡視路を1,365mピークまで使い、後は高山市・飛騨市境界の稜線をずっとたどっていくことになる。

飛騨の岳人には、主に山スキーで登られ、稜線続きの御前岳も森茂峠側から登られている。

2月にお伺いした飛騨の隠居さまには、「栗ヶ岳はどうですか?」と尋ねられ、口ごもってしまった、そんな山であります。

 

ぼっちとしても、そんな飛騨の岳人によく知られた山に登っていないとはいいたくない。

ということで、MTBジャイアン号を愛車奥地君に積み込んで出かけてまいりました。

 

高山市清見町大谷集落にある森茂林道ゲートに愛車奥地君を待たせ、5:30、ジャイアン号と出発。

天気予報は、曇のち晴となっていたけど、小雪のちらつく中、7:00地蔵様の祠のある森茂峠に到着。

峠から南に分岐する道路を整備しているようで、ここまでの林道はしっかりしていた。

ここでジャイアン号を待たせ、送電線巡視路に入る。

20200320栗ヶ岳1.jpg

しっかり降ってきた。ここでわかんを装着。

ブナ林、細く見えるけど、実際は雪国特有のすっと天を指す姿の、巨木ぞろい。

20200320栗ヶ岳2.jpg

超高圧のごつい鉄塔は、1,200mあたり、1,295m、1,365m地点にあり、ここまでは安心して登高できる。

周辺は、伐採後の二次林や、カラマツの植林。

雪がちらつくどころか、新雪が30冂つもり、さらにどんどん降って来る。

さあて、道なき稜線に入りますか。

20200320栗ヶ岳3.jpg

次第に植林もなくなり、ブナやミズナラの自然林となる。

1,365m地点と次の1,367m地点の間が地形が複雑で、晴れていれば何でもないのだろうけど、視界不良の樹林帯の中で、ルートファインディングにてこずる。

20200320栗ヶ岳4.jpg

その後、1,614m地点までも、不規則に稜線は左右するけど、次第にこの山域の地形のクセが分かってくる。

降り積もる雪で、紙の地図が使えず、もっぱらGPSを利用。読図訓練になりませんが。。

積雪は30僉40僂箸覆蝓△劼燭垢蕕離薀奪札襪脚にこたえる。

20200320栗ヶ岳5.jpg

12:50、栗ヶ岳手前の1,614mに。ピークは降りしきる雪の中で見えない。

峠からすでに6時間経過。

本当は、御前岳まで脚を伸ばすつもりだったけど、もうそんな計画は吹っ飛んで、栗ヶ岳に立てるかさえ、心もとない。

山馬鹿ぼっちにしては、少々気弱に。。
20200320栗ヶ岳18.jpg

標高1,600mを越えると、稜線の風がものすごく、突風が雪を巻き上げていく。

踏ん張るのに精一杯で、足が普通に踏み出せない。

修行モードでひたすら進む。

13:20、栗ヶ岳山頂に到達。

標識も見当たらず、とりあえず証拠写真を残す。

直線距離で1.1劼らいしか離れていない1,614mピークさえ、霞んで、眺望の確認はできなかった。

突風を避け、そそくさと山頂を切り上げ、鞍部の雪庇の陰に入って、遅い昼飯をとっていたら、天気は急速に回復。

栗ヶ岳が姿を現してくれた。長々とラッセルしてきた甲斐があったなあ。。

地図では3つの頭があるように見えるけど、あまりまとまりがない感じ。

1,614mピークも、ごくおだやかな姿を見せてくれる。

このあたり、山スキーなら楽しい場所なんでしょう。

山スキーなし、単独ラッセルの身には、遠い山でありました。。

20200320栗ヶ岳11.jpg

御前岳から猿ヶ馬場山方面は最後まで雪雲が去らなかった。

20200320栗ヶ岳12.jpg

往路は、ルートファインディングにてこずった稜線も、遠く鉄塔まで見えれば何のことはない。

彼方に見えるのは、猪臥山。

20200320栗ヶ岳13.jpg

ただし、雪が降りしきったため、往路のラッセルは、ほとんど見えなくなり、再度ラッセルしていかねばならない。

目印の赤テープを怠ってはならないなと改めて実感。

ま、下りは比較的ラッセルも楽で、緊張感がぜんぜん違う。

20200320栗ヶ岳14.jpg

16:30、樹林の向こうに鉄塔が見えてきた。もうこっちのもの。

20200320栗ヶ岳15.jpg

17:25、森茂峠に戻る。

帰路は、MTBジャイアン号が大活躍、往路1時間40分かかったところ、わずか30分で、17:55ゲートに戻る。

栗ヶ岳、あなどれない遠い山でありました。でも、充実感は胸一杯。

20200320栗ヶ岳16.jpg

<登山記録>  (―:車、‥:MTB、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2020年3月2日(祝金) 雪のち曇ときどき晴  単独行

自宅3:30―飛騨清見I.C.―大谷集落森茂林道入口ゲート(駐車)5:30‥森茂峠7:00…1,365mピーク(3番目の鉄塔)…1,614mピーク12:50…栗ヶ岳山頂13:20…1,365mピーク…峠17:25‥ゲート17:55ー新平湯温泉19:30

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<メモ>

・御前岳の東、直線距離約2劼砲△襦その名は栗のような山頂の姿によるとされる。

 しかし、稜線から見ると、3つほどのピークが不規則に連続する姿に見える。

・アプローチが不便で、森茂林道は入口ゲートで車が入れないため、徒歩だと峠まで往復3時間を要する。MTB利用も有効。

 峠から数えて3基目の1,365mピークにある鉄塔まで巡視路が利用できる。その先はヤブが深く、積雪期に登られる。

・稜線の出てからの地形が不規則で、きちんと地図を読んでルートファインディングしていく必要がある。

 静かな山で、ブナやミズナラの巨木が多い。

・単独行ラッセルは、なかなか過酷でありました。

 

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