WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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美濃低山の雄ー天王山(538m)、誕生山(502m)

岐阜・福井県境=かつての美濃・越前国境に1,200〜1,600mクラスの山を連ねる越美山地は、濃尾平野に向け標高を下げ、その接点あたりは、数百mのおだやかな低山となる。

美濃市にある天王山、誕生山もそのような標高500m台の山で、東海北陸自動車道を富山方面に向かう途中、左手に見える。

ちょっと気になりながらスルーしてきたけど、天王山が「美濃百山」のひとつでもあるので、

お隣関市の珍名の山、「まるまる山」と「台所山」とセットにして訪れてみることに。

 

天王山と東側の誕生山は、稜線でつながり、周回できる。

まずは、JA種子センター脇に開かれた誕生山登山口にMTBジャイアン号を待たせて、天王山登山口のある大矢田神社まで移動。

途中、大矢田集落に、大矢田神社遥拝所があり、四角い壁のような山容が個性的な天王山を拝むことができる。

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まったく不勉強だったけど、大矢田神社は、古い歴史を持つ社なのだった。

由緒書きを読むと、創建は、建速須佐之男命(スサノオノミコト)が悪竜を退治したことにまつわるといい、

また、白山を開山した僧泰澄が、716年(養老2年)天王山禅定寺を開基し、牛頭天王の信仰によって社と寺が神仏習合していたという。

その後、明治初年の神仏分離令のもとで、寺部分は配され、祭神を建速須佐之男命とする神社になった。

しかし、神社の楼門には今も仁王様がにらみをきかせ、所蔵する文化財も室町時代の梵鐘や仏像類が多く、神仏習合の遺風を残す。

 

長い階段を登ったところにある本殿は、江戸初期の立派なもので、国の重要文化財。

その右手の谷側に登山口がある。

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神社から楓谷という小渓谷沿いは、ヤマモミジが3000本ほどもあって、「楓谷のヤマモミジ樹林」として、国の天然記念物に指定されているそう。

登山道は、この谷に沿って登っていく。

大矢田小学校の生徒さん手づくりの地図なんかがあって、地元で愛され、大事にされている山なのが分かる。

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谷沿いの登山道は結構な急登で、流れも、ところどころに小滝がある。

それにしても、里に接する500mあまりの低山でありながら、深山幽谷の気配があるのは、なんともすばらしい。

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登り3分の2あたりに、この山のシンボルともいえる大モミジの巨木がある。

紅葉の頃にまた来てみたいな。。

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岩にロープをわたしたような急斜面を越えて、稜線上に出る。

向かって左(西)は天王山山頂、右(東)は誕生山山頂に至る。

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分岐から約5分で、二等三角点のある天王山山頂に到着。

南と北が切り立っているので、展望はすこぶるいい。

地元の常連さんだろうか、軽装の元気なお爺さんたちが、のんびり手づくりのベンチで展望を楽しんでおられた。

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ここで、痛恨事なのは、せっかくの御嶽山、乗鞍岳、穂高岳の好展望が、ピンボケだったこと (ロ。ロ;

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清流板取川を挟んだ北側には、高賀三山(高賀山、瓢ヶ岳、今淵ヶ岳)が迫る。

その背後になって、白山を拝むことはできないのは、低山の限界かも。

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山頂から数分西寄りに、通信用の反射板があって、そちらからは、養老山地、鈴鹿山脈、伊吹山から

越美山地の小津三山、難峰不動山、そして舟伏山と大白木山の間に能郷白山が白い姿をみせる。

貧雪の今年は、もう白い山は、能郷白山などに限られる。

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かなり多くの山を入れ込んだ方位盤があるので、山座同定には大変ありがたい。 (↓画像クリックで拡大)

天王山山頂を後に、誕生山に向かう。

濃尾平野の周縁をたどるようなアップダウンのある縦走路が眺められる。

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いったん大下りするあたりは、スギやヒノキの植林も通る。

切り開かれた鉄塔の下を通って、再び登り返すと、コナラやアラカシ、アカマツなどが混じり合う。

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誕生山山頂に到着。

三等三角点と「誕生神社御神跡」の石碑。

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そして、山頂中央部をでんと占領しているのが、通信用の反射板。

ここは、地形というより、大きく伐採していあるため、天王山にひけをとらないほど見晴らしがいい。

それにしても、この季節には珍しいほど登山者が多い。

小さなお子さん連れのお父さんやお母さんも、10組くらいすれ違う。

まだ早春なのに、人気あり過ぎでは。。

考えるに、新型コロナウィルスで休校になっている子供たちを、週末感染の心配のない所に連れ出すという目的なんでは。

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下山途中の尾根道からは、御嶽山とともに地味なんだけど阿寺山地の山々の全容が見られて、山馬鹿にはうれしかった。

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いつしか、ミツバツツジの花が咲いていた。

もう春山なんだなあ。。

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山麓近くはスギの植林。

下山してみると、朝MTBを駐輪した時と大違いで、20台ほども駐車されていた。

美濃市、関市あたりからは手軽に楽しめる人気の山なんだなあと実感。

天王山と誕生山、「美濃低山の雄」とでも呼びたい、魅力の詰まった、掘り出し物の山でありました。

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<登山記録>  (―:車、‥:MTB、…:徒歩)

2020年3月15日(日) 快晴のち曇 単独行    (↓地図クリックで拡大)

自宅5:30―誕生山登山口(MTB駐輪)―大矢田神社(駐車)7:25…大モミジ…稜線分岐8:30…天王山山頂8:40〜8:55…分岐9:05…鉄塔9:45〜10:00…誕生山山頂10:55〜11:05…登山口11:30‥(MTB)‥大矢田神社―(まるまる山へ)

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