WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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手づくりの山―相戸岳(672m)

山県三名山、釜ヶ谷山を後に相戸岳(672m)へ。

登山口となる相戸集落の背後にそびえる相戸岳。

低山里山ながら、どこか風格を感じさせる山容であります。

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相戸集落の中心にある白山神社と教龍寺という浄土真宗の寺の前の駐車場に愛車奥地君を止めさせてもらう。

相戸岳登山ルート図と、相戸岳の紹介という看板がある。

かつては神王峯(かむおうぼう)とも呼ばれ、神の住む山としてあがめられたとのこと。また通称は岳山というそう。

今回は谷沿いの林道から尾根にあがる西ルートで登り、尾根で直接集落に下る東ルートで下山する周回を選択。

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林道終点近くのもっさりしたヤブの中に、西ルートの登山口が開かれている。

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登山道に入ってしまえば、踏み跡はしっかりし、標識もある。

最初は、スギの植林帯をささやかな沢沿いに進む。

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植林帯を抜け、尾根道に入ると、落ち葉したコナラ、常緑のアラカシ、アカマツなどがみられ、里山らしい植生。

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尾根の合流点に出ると、相戸岳を間近に拝むことができる。

ところどころに岩肌をみせる山頂部は、南東から北西方向にピークを連ね、なかなか風格がある。

相戸岳ピークは、その南東端。

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次第に急登となり、大岩をひとつ巻いていく。

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山頂直下の急斜面には、登山道の伐採木を利用した手づくりの階段が続く。

伐採木を使った木の階段は、飛騨でもよく見かけるけど、違うのは、飛騨では固定する杭まで削り出して作られていることが多いけど、ここでは頭が赤いプラスチックの市販品を使っているところ。

住宅の外壁なども、徹底的に木材にこだわる飛騨と、わりと無頓着な美濃の気風の違いは、こんなところにも出るみたい。

ま、目印にはなります。

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二等三角点の山頂は、よく整備されていて、日の丸が掲揚されていた。

最後急登だった分、足元に障害物がなく、見晴らしはすっきりいい。

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山頂から南には、越美山地最南の濃尾平野に接する里山から平野と伊勢湾方面が大きく開ける。

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東には、恵那山と、赤石山脈の一部が。

ただし、それより北は、高賀三山に遮られ、御嶽山等は拝むことができない。

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帰路は、東ルートをとる。

山頂から少し下ったところに大きな倒木があり、空間が広がって、高賀三山(高賀山・瓢ヶ岳・今淵岳)の全容をつかむには格好。

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コナラ、アラカシ、アカマツなどの二次林を大下り。

頭の赤い杭、続いてます。

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約45分であっけなく、民家の裏手の東登山口に到着。

駐車場まで戻り、相戸岳の紹介の看板を熟読。 (↓クリックで拡大)

相戸岳は、陸軍参謀本部陸地測量部によって測量され、地図に三角点の表示が記されたものの、山名は記されないままだった。

それを、平成17年地元の乾地区の有志が国土地理院に申請して、地図に山名を入れてもらったとのこと。

この山への地元のおもいがひとかたならないのに、改めて感じ入ったのでありました。

<登山記録>  (―:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2020年2月2日(日) 快晴 単独行

(釜ヶ谷山登山口で昼食)12:15―相戸集落白山神社前(駐車)12:35…西コース登山口12:50…大岩13:40…相戸岳山頂13:50~14:15…東コース登山口15:00…白山神社前15:10―(帰路)

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<余談>

浄土真宗(一向宗)では、南無阿弥陀仏と念仏をひたすら唱えれば成仏するとされ、それまでの神仏習合的な信仰とは一線を画す。

戦国時代、蓮如の時代に北陸で一気に広がり、美濃・飛騨にも山を越えてその信仰が広まった。

浄土真宗の勢力下になった地域では、山岳信仰や、天狗など山にまつわる伝説が途絶えていることも多い。

相戸岳も、山岳修験の拠点だった高賀山に近く、かつて神王峯と呼ばれていたという岩山なので、修験の山だったのだろうけれど、登山中その名残りは見られなかった。

 

一方、岐阜県では、相戸のように、浄土真宗の寺と白山神社が共存する集落が数多い。

これは、白山三峰のひとつ大汝峰の大汝権現(大己貴命)の本地仏が阿弥陀如来であったことと関係しているらしい。

江戸時代に、石徹白の御師たちが全国に布教に回る中で、浄土真宗勢力地域へのセールストークとして、白山は阿弥陀の山で、水の神・農耕神であると、売り込んだものらしい。

そんなこともあって、全国に2千以上白山神社がある中でも、岐阜県は4百以上と全国一多い。

 

| ぼっち | 美濃百山 | 06:31 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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