WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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いわくありげな山―釜ヶ谷山(696m)

記録的貧雪のこの冬は、皮肉にも美濃の低山巡りにはとても好条件。

2月2日は、舟伏山とともに「山県三名山」として山県市が売り出し中の釜ヶ谷山(696m)と、相戸岳(672m)へ行ってきました (ロ。ロ)/

 

まずは、釜ヶ谷山。

わかさぎ釣りで有名な伊自良湖の畔に駐車、甘南美寺の前から林道に入り、奥の院コースで登り、龍神コースで下る周回で計画。

(↓地図クリックで拡大)

林道入口からは、釜ケ谷山のどっしりした姿が見える。

林道の脇に、「伊自良青少年の家」というま新しい立派な施設が、なぜか閉鎖状態である。

その先にあるキャンプ場は、どうやら公営だったものを民間に移管したようで、今も営業している。

「ヒル注意」の看板があったので、心配のない今頃が案外登山適期かもしれない。

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林道には、奥の院に向け三十三観音の石仏が一番、二番…と並び、釜ケ谷山登山道の標識も出ている。

林道のカーブ手前に、奥の院直進の標識があり、登山道兼参道の山道となる。

あれ、そういえば、龍神コースの分岐ってあったっけな  (?_?)>

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岩のゴロゴロした沢沿いを登り、斜面をしばしへつると、展望台に出る。

今は木が茂り、見晴らしは今一歩。むしろ、少し上の鉄塔のあたりからの方が、濃尾平野方向の視界が良好。

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植林帯の中の尾根を登る。三十番を過ぎたから、もうすぐ奥の院かな。

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木立の中の小ピークに、キツツキに穴をあけられた、奥の院のお堂がある。

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そのすぐ上に、甘南美明神という祠が。

甘南美とは、神体山を神奈備山というように、神奈備、つまり神の鎮座する領域という意味なんじゃないだろうか。。
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植林帯の中の明確な尾根を進むと、行者岩という見晴らしのきく岩がある。

植林帯を抜けると、落葉したコナラや、常緑のアラカシの混じる二次林林となり、龍神コースとの合流点に出る。

20200202釜ヶ谷山7.jpg

最後、木の階段を詰めて釜ケ谷山の山頂に出る。

二等三角点と、雨宿りのできる小屋があり、小屋の中をのぞくと、学校登山の寄せ書きなんかがいくつもあった。

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山頂南側の茂みが切り開かれ、濃尾平野から恵那山、赤石山脈、木曽山脈まで眺められる。

ただし、御嶽山から北、白山や越美山地方向は、700mに満たない低山ゆえ、周辺の山に遮られ見えなかった。

それでも、手軽に登れる山として展望は抜群で、学校登山の子供たちも、満足したことでしょう。

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下山は、分岐から龍神コースへ。

しばらくは、見晴らしのいい尾根道で、そのあと、谷へと降りていく。

石段や手すりなど、いかにも金と手間をかけて作ったんだろうなという登山道。

谷沿いには、小滝なども登場し、龍神コースというルート名にも納得。

ただし、一昨年当地域を襲った台風の倒木が残ったままで、最近は手を入れられていない様子。

下りきって林道に出たところに、「雨乞いの森」という、前岐阜県知事揮毫の石碑がある。

20200202釜ヶ谷山10.jpg

林道を下っていくと、往路の「ヒル注意」の看板のある場所に合流。

改めて確認したけど、林道入口にはチェーンで通行止めにされ、龍神コースを示す標識は一切ない。

通ってほしくないということなのかな? なんか不自然でいわくありげ。

約3時間30分で周回登山を終え、甘南美寺に立ち寄る。

なかなか、いわくありげな寺で、境内にはエドヒガン、モミ、ハナノキの巨木があった。

帰ったら、この寺と神奈備の関わりを調べてみよう。

<調査結果1>

甘南美寺(かんなみじ)は、戦国時代(1570年代)に創建されたと伝わる臨済宗妙心寺派の寺。

伝承によれば、鎌倉時代、高阿弥、那智阿弥という行者の夫婦が伊勢国で救世観音を授かり、故郷の美濃国山県郡釜ケ谷の山頂に祀ったのが起源だという。

その後しばらくして、伊勢国の漁師が、美濃国からまばゆい光が海を照らし魚が釣れなくなったため、その光の源を求めに美濃の国を訪れたところ、その光は釜ケ谷の観音像の光だったため、漁師の話を聞いた行者夫婦は、観音像を山麓の長滝の集落に下ろしたという。

さらに、釜ケ谷山の中腹ある奥の院は、美努王(みぬのおおきみ:橘諸兄の父で708年に死去)を祀るというから、時間がどんどん遡ってややこしい。

釜ケ谷山は、伊自良川の水源にあたるから、古くから神の住まう神奈備山としての信仰があり、その後修験道の山岳信仰の山となり、その後信仰の中心が山上から里に移ったということなんでしょう。

 

<調査結果2>

ハコモノ作りに走った建設省出身の前岐阜県知事時代には、「岐阜県庁裏金問題」があり、県政に大きな禍根を残した。

そして他の行政機関が裏金つくりを止めた後も、最後までやっていたのが「伊自良青少年の家」なんだとか。

そんなこともあって、おとりつぶしになったんでしょう。

それにつられて、前知事時代にたくさんの税金をかけて整備した雨乞いの森の龍神コースも、「ないもの」にされたのかな (?_?)>

簡単な整備で十分快適な登山道になるのに、二重にもったいない話であります。

 

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2020年2月2日(日) 快晴 単独行

自宅7:00―伊自良湖畔(駐車)7:50…展望台8:40…奥の院9:00…龍神コースとの分岐9:25…釜ヶ谷山山頂9:35~9:45…分岐…雨乞いの森標識(林道)11:00…伊自良湖畔…甘南美寺11:35…伊自良湖畔(昼食後相戸岳へ)

 

 

| ぼっち | 美濃百山 | 22:00 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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