WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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果無山脈冷水山―「一等三角点百名山」完登

果無(はてなし)山脈は、奈良県と和歌山県の県境東西約50劼砲錣燭蟆たわる。 (↓地図クリックで拡大)

その最高峰が冷水山(ひやみずやま:1,262m)で、今年の目標「一等三角点百名山 完登」の最後を飾る山。

西側の安堵山(あんどやま:1,184m)と結んで縦走できるという。

紀伊半島でも最奥の、とにかく遠く山深い場所なので、日帰りはかなり厳しい。

往路は稜線縦走、復路は直下の林道を自転車で戻ることで1日の計画とし、愛車奥地君にMTBジャイアン号を積んで出発(ロ。ロ)/オウ

早朝3時15分に自宅を出て、熊野市を6時過ぎに通過。

世界遺産獅子岩もまだ、夜明け前のシルエット。

海岸を離れ、いよいよ紀伊山中に。

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途中、山並みのうち、ただひとつの山だけが霧に包まれ、山肌を雪崩れ落ちるように下る不思議な光景を目撃。

これは、紀和町側の朝霧が風伝峠を越え御浜町側の尾呂志(おろし)集落に流れ落ちる「風伝おろし」という気象現象なのだそう。

熊野というのは、特別な物語を感じる土地だな。。

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国道311号線から林道龍神本宮線に入る。

途中、通行止めの看板があったのでドキドキしたけれど、何とか冷水山と安堵山あたりまでは問題なく通れた。

まずは手前の冷水山の登山口にジャイアン号を駐輪。

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果無山脈の縦走路は和歌山県田辺市龍神村丹生ノ川集落からはじまるけど、今回はショートカット。

縦走路最初のピーク和田森(1,049m)の尾根が林道を横切る標高約750m地点に愛車奥地君を駐車し、登山開始。

冷水山登山口からは約8厠イ譴臣賄世如標識はないけど、明確な踏み跡がある。

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尾根を標高百数十m分登ったところで、丹生ノ川からのルートに合流。

要所要所に標識もしっかり出ている。すごいなと思ったのは、ちゃんと英語も添えられているところ。さすが世界遺産熊野の地。

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登山口から約1時間で和田森に到着。

2万5千分の1地形図では「和田森」、現地の看板は「和田ノ森」になっている。

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和田森から、縦走路は、和歌山・奈良県境となり、安堵山に向かう。

和歌山側の舗装された龍神本宮線のほかに、奈良県側も林道が稜線に平行して付けられていて、樹林が残るのは縦走路周辺だけ。

その分、見晴らしだけはすばらしくいい。

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これだけ山深いのに、植林の千m級の山ばかりで、雪の山、スター級の名山が見えないのは、ちょっと物足らない。

東側奥の、釈迦ケ岳など奥駈の稜線だけが、メリハリが効いている。

それだけに、眺望の良い山に立つ=名山名峰が目の当たりになる が当然の、岐阜県の山を、改めてありがたく思う。

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安堵山山頂で昼食。

ちなみに、安堵山(あんどやま(さん))とは、後醍醐天皇の子護良親王が、元弘の変の折、鎌倉幕府の追討を逃れて十津川方面へ向かった時、「ここまで来ればもう追手もないだろう」と安堵した故事にちなむという。

まあ、そのくらい奥深い場所だったということでしょう。

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安堵山から下ると、いったん林道に出て、ふたたび稜線に入る。

このあたりから、林道越しに南側の展望もいい。

四国の瓶ヶ森から伊予富士あたりの雰囲気と似ている。

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縦走路沿いは自然林となり、関西方面では貴重なブナの大木もみられる。

豪雪に耐えて一直線に伸びる雪国のブナに比べると、わがまま放題に育ったって感じ。

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冷水山一つ手前の黒尾山を通過。

アセビのトンネルを抜けていく。

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黒尾山の下降途中、ようやく冷水山が目の当たりになる。

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登山開始から約4時間30分で、一等三角点のある冷水山山頂に到着。やりました。

眼下には、琵琶湖より、東京23区より広い、十津川村が見渡せる。

山名標識の脇に次のような、個人が置かれたプレートがあった。

「かつてこの山のふもとの上湯川村仏峠には上湯川小学校がありましたが、学校統合により昭和四十五年三月をもって廃校となりました。友と過ごした学びやから見る冷水山の雄姿はすばらしく、全校登山で山頂より海を見たときの感動は未だ忘れ得ぬ思い出であります。今日この場所よりしがたいほどに朽ち果て杉山に没しつつある後者に思いを馳せ、その歴史の証として『いっとうてん』と親しみ呼んだこの山頂に本文を記します。」

「いっとうてん」かあ。山への愛を感じながら「一等三角点百名山」を締めくくれ、幸せであります。

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ピーク手前から南に派生する尾根を一気に下り、MTBジャイアン号のもとへ。

約30分で8劼領啼擦魏爾蝓¬技縦走を完了。

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帰路、奥駈縦走を果たして泊まった、懐かしい湯の峰温泉に立ち寄る。

いつ入っても、柔らかく、それでいて湯の力を感じる癒しの湯でありました。

さあて、帰りも遠路5時間30分、気を抜かず安全に帰ろう。

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩、=:自転車)
2019年12月1日(日) 快晴 単独行

自宅3:15−熊野―(国道)―冷水山登山口(駐輪)8:45―和田森取付点(駐車)9:15…縦走路合流9:40…和田森10:15…安堵山山頂(昼食)11:30~11:45…黒尾山山頂12:35…冷水山山頂13:00~13:15…冷水山登山口13:45=和田森取付点14:05

 

| ぼっち | 縦走主義でいこう! | 21:34 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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