WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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雪と桜の日ークラソ明神(1.023m)

クラソ明神は、長良川の支流神崎川と、そのまた支流の円原川にはさまれ、山県市美山町と関市板取地区にまたがる。

2万5千分の1地形図には、標高1,023m三角点の表示だけで、山名は記されていないけれど、ぼっちのバイブル日本山岳会編「新日本山岳誌」によれば、旧美山町ではクラソ明神、旧板取村ではオオボラ明神と呼ばれてきた。

すなわち、「山」も「岳」も付かない「わけの分からない系」珍名の山と言えましょう。

同書には、「岐阜市や大垣市から北方に、この山のピラミダルな山姿を望見することができる。」とあるので、「岐阜百名山」勝手に選定委員としては、「ぎふ百山」「続ぎふ百山」以外の、登山道のないヤブ山ながら、候補リストに入れ、登ってみることに。

 

登山口というか取付点になるのは、神崎川沿いの最奥の白岩集落か、円原川沿い最奥の万所(まんどころ)集落。

今回は、名前のない三角点調査でなじみになった円原川側から取り付くことに。

円原川は、途中まで涸れた川筋から、ふたたび泉のように伏流水が湧き出る名水の川。

川筋には、人の気配が消えそうな古い集落が残されている。

20190331円原川湧水.jpg

万所集落へ向かう途中、手前の三尾谷に入り込んでしまったら、古い石積みや、南無阿弥陀仏の石碑などとともに、「首塚」という小さな塚があった。

かつて落武者が討たれた場所だったりするのだろうか。。

20190331首塚.jpg

ようやく、常住者はいなそうな万所集落にたどり着き、万所林道に入る。

すれ違いの難しそうな林道をうねうね行くと、林道終点直前でいきなり崖崩れ (ToT)ヤラレタ

Uターンする場所もないので、首が痛くなるくらい後方確認をしながら長々バックし、ようやく見つけた空き地に駐車。

ふう、落っこちなくて良かった。。

20190331行き止まり.jpg

万所林道終点から先にも林道は伸びていて、道越しにクラソ明神の山容が見える。

こちらの方向からは、とても「ピラミダル」とは見えない。

山県市、関市境界の名もなき峠に出る。

ここにも「山神神社」と記された小さな石碑と、江戸末:嘉永二年の年号の刻まれた大きな「南無阿弥陀仏」の石碑があり、峠を経て、白岩・万所集落と板取側との往来が、日常的にあったことがしのばれる。

ここからはじまる尾根に取り付く。

尾根筋両脇に、地形図にない新しい林道が開かれていたけど、様子が分からないので往路はとりあえず尾根通しに進む。

20190331峠.jpg

結果、板取側の林道が、途中で尾根を横切っていたので、それをたどることもできた。

登山中はずっと樹林で展望がきかず、唯一斜面の皆伐された部分だけ、南側の展望が得られた。

見えたのは、この前三角点調査で登った円原ピーク(871m)や、北山(925m)など、地味な山ばかり。

20190331登山路1.jpg

進路となる尾根は、北西→南西→北西と方向を変えるが、クラソ明神のピーク方向が見えるので、ルートは取りやすい。

南西からふたたび北西に方向を変えるあたりで、スギの植林帯から、伐採後のブナなど落葉樹中心の二次林となる。

ササの種類が変わったのだろう、膝下だったヤブが、頭の高さくらいになり、密度も濃くなる。

20190331登山路2.jpg

尾根が狭く・急登になるあたりで、空模様があやしくなり、にわかに雪が舞いだす。

踏み跡はかすかで、踏ん張りながら泳ぐように進む。

悪天のヤブ漕ぎも想定して、お古の雨合羽を持参し、雨用の手袋を用意しておいてよかった。。

20190331登山路3.jpg

登山開始から約3時間でクラソ明神の山頂に立つ。空はあっけなく光を取り戻す。

三角点周りが刈り払われている以外、山名表示はなく、展望もほとんどなし。

ぼっち地元の山の会は、オリエンテーリングのように、地図と実際の地形を読み、ヤブや雪をものともせず三角点に到達することを最終目的とする傾向がある。

ぼっち的には、それだけじゃなく、眺望や、個性ある自然、その山のいわれなど、「何かごほうび」がほしくなる。

クラソ明神の場合、珍名の山制覇という、ごほうびがあるので、満足であります。

20190331クラソ明神山頂.jpg

帰路は、視界がきかず、尾根の方角が変化するのに目安となる目標物が見えないので、2度、ルートを見失う。

特に山頂から往路と白岩集落へのルートと分岐する小ピークでは、白岩方向の方が踏み跡がはっきりしているので、思わず入り込んでしまう。

地図が濡れるのを避けたくてGPSだけで進もうとしたことと、目印の赤テープの付け方が少なかったことが原因。横着はいけない。

結局往路と同じ3時間ほどかけて、愛車奥地君の待つ林道に到着。

往路はっきり見えた山容も、雪の中。

20190331クラソ明神帰路.jpg

帰り道、雪でぐっしょり濡れたヤブ漕ぎの疲れを解きほぐすため、本巣市根尾に出て「うすずみ温泉」でひと息。

ついでに、推定樹齢1500年・日本三大巨桜と呼ばれる淡墨桜に、久し振りに会いに行く。

まだ2分咲きながら、夕暮れの中、人の気配もまばらで、ゆっくり老桜と話しができてよかった。

20190331薄墨桜.jpg

根尾の里は桜が多い。

一気に春を迎えた桜の梢越しに、今日もまた新雪の積もったらしい能郷白山が遠望できた。

20190331根尾.jpg

<登山記録> (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年3月31日(日) 曇時々晴れ間と雪 単独行

自宅4:30ー山県市美山町万所集落7:40―万所林道終点前(駐車)8:10…峠8:35…クラソ明神山頂11:15〜11:35…峠14:00…駐車地点14:20―(うすずみの湯入湯)―淡墨桜16:50―(帰路)

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| ぼっち | 珍名の山 | 21:58 | comments(1) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
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| - | 2019/04/02 10:06 PM |









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