WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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根尾奥・展望の山―大白木山(おじろぎやま:1,234.5m)

今年集中的に登山した根尾谷上流部の山。

滝波山(3/3)、日永岳・舟伏山(4/21)、美濃平家・平家岳(5/1)、ドウの天井・明神山(10/20)、左門岳(10/21)、屏風山(10/28)、蠅帽子嶺(11/3)、越山(11/4)、いやあよく登ったもんだ。 (↓画像クリックで拡大)

その締めくくりとして、12月1日、根尾東谷川と、根尾西谷川の間に挟まれた大白木山と岩岳に登ってきました (ロ。ロ)/

まずは、大白木山(おじろぎやま)。

この山は、2万5千分の1地形図に名前は記載されていない二等三角点の山で、標高は、1,234m。

本巣市根尾(旧根尾)最奥の集落、越波(おっぱ)と上大須をつなぐ標高約750mの折越峠が登山口となっている。

山深いところにありながら、山頂に中部電力の反射板があるため、送電線の巡視路を一部利用した登山道がある

他地域の皆さまには当たり前のことでしょうが、根尾谷上流部では登山道のある山はとても貴重で、地図で名無しながら、覚えやすい標高とともに、この山域では人気の山となっている。

本巣市では、能郷白山、雷倉、岩岳、文珠山、大茂山、倉見山とともに「本巣七名山」として売り出そうとしている。

 

登山口となる折越峠は、越波と上大須の境界。

昔人の恨みを買った杣がここにあったイチョウの木に縛り付けられて殺され、その娘もこれを悲しんで木の下で泣き続け死んだという「泣き銀杏」の伝説があり、その霊を慰める祠が今に残されている。

20181201折越峠.jpg

今年は、能郷白山開山1300年祭の記念行事として、「本巣七名山」巡りスタンプラリーを実施中。

登山道の入口にも、幟(のぼり)を立て、登山者を招いている。

観光の道具かい、とおっしゃる向きもありましょうが、廃村の危機にある奥美濃の村々に賑わいが戻ればそれもいいことでは。。

20181201大白木山登山口.jpg 

階段を上って、尾根に取り付き、しばらくスギ林を進むと、次第にコナラなどの雑木林になる。

根上りヒノキのある踊り場まで来ると、2つの反射板がある大白木山が姿を表す。

20181201根上がりヒノキ.jpg

落葉散り敷く登山道は、1300年祭に合わせて整備されたばかりで、22番からカウントダウンしていく真新しい目印が付けられている。

こういう親切さって、奥美濃の山々では稀少であります。

20181201番号.jpg

登山口から約1時間で、東側からの根尾板取線という送電線の巡視道と合流。

ここから南に折れ、いったん大下りした後登り返す。

20181201分岐.jpg

大下りの途中から、ササ原の向こうに大白木山の樹林に包まれた重厚な山容を拝むことができる。

20181201大白木山1.jpg

この一帯は、石灰岩のカルスト地形のようで、岩が地表に頭を出している。

樹林もみごとで、特にミズナラの巨木が登山道沿いに次々登場。新緑の頃にも訪れてみたいもの。

20181201ミズナラ.jpg

いったん山腹を巻いて、ササ原の最後の急登にかかる。

巡視路用のプラスチックの階段があるので、風情はないが歩きやすい。

木々の背は低くなり、晴れていればきっと展望もいいんだろうけれど、小雨がぱらついて残念。

20181201最後の登り.jpg

霧の中の、大白木山山頂に到着。

二等三角点のそばに、標高1,234.5mと書かれた、手作りのしっかりした山名標識が設置されている。

この並びの良さも、人気の秘密でありましょう。

20181201大白木山.jpg

山頂を後に、さくさく下っていくと、合羽を出すまでもなく小雨が上がったのでひと安心。

巡視路との分岐からみると、東側の小ピークにある反射板の展望がよさそうなので寄り道してみると、大白木山が遮るものない姿を見せてくれる。

根尾東谷川と、根尾西谷川の間の山域の最高峰だけあって、地味ながら重厚で風格ある姿。

さらに下っていくと、灌木の向こうに、上大須ダム湖の周りに東(右)からドウの天井(1,333m)、明神山(1,136m)、左門岳(1,224m)が並んで見えてくる。

やっぱりこの三山の中では、ドウの天井が一番高く。山容も立派だけど、尾根を登る作業道が山頂直下まで伸びているのがいかにも残念。

かつてこれらの山が秘峰と呼ばれた頃、沢を遡り、テント泊で頂きに立った往年の岳人たちがうらやましくてならない。

20181201ドウの天井、明神山、左門岳.jpg

根上りヒノキのところで、大白木山においとまし、後はたんたんと下るばかり。

峠の直上の崖の上まで来ると、根尾西谷川の向こうに、能郷白山が大きな姿を現す。

すると、その右は福井県側の姥ヶ岳(1,454m)、その手前に重なっているのが、先月登った越山と蠅帽子嶺のはず。

あと、1,2週もすれば、雪に閉ざされる谷を、今年1年を振り返りながらしみじみ眺めやる。

20181201能郷白山.jpg

<登山記録> (―:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2018年12月1日(土) 曇時々霧雨 単独行

自宅4:00―(折越林道)―折越峠(駐車・夜明け待ち)6:20〜6:40…根上がりヒノキ7:25…巡視路との合流点7:20…大白木山山頂8:30〜8:40…巡視路との合流点9:25…反射板9:40…合流点9:55…根上がりヒノキ10:00…峠10:25―(岩岳へ)

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<メモ>

・本巣市が山の会と協力して登山道を整備しており、中部電力の反射板の巡視路ということもあって、登山道はこの山域では別格に整備が行き届いている。

・山頂の反射板が目に入るのは致し方ないが、登りだし地点が峠で標高750mほどあり、登山道も比較的おだやか。

 地味ではあるが、この一帯の山々の展望も良好で、根尾川上流部ではもっとも登りやすく、親しみやすい山といえる。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 21:04 | comments(1) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
自分も11月15日に登ってきました。とてもいい山だと思います。一部モノフォレスト地帯もありましたが、総じて自然が感じられるよい山だと思いました。頂上は、反射板の奧のブナ林が邪魔になって能郷白山がすっきり見えません。貴重なブナだと思うので仕方ないですが、高屋山へ縦走路が出来たら、豪快な眺めが続くと思います。根上がり桧の辺りからは、能郷白山、磯倉、前山、刈安山辺りが良く見渡せます。(夏は?)磯倉や刈安山は、調査対象にはなっていませんか?古い沢登りの記録によると、磯倉と能郷白山の鞍部は、お花畑となっているようで、徳山村から白谷経由で登っていた跡があったそうです。
 平家岳もよく見えました。面白いことに美濃平家がつぶれた山の漢字の様に見えました。快晴の日だったので、両翼に鉄塔が見えました。37番鉄塔から中電小屋へはすごく急なんですね。平家岳は、美濃平家、井ぎし山とセットで、平家三山もしくは、平家連峰と言うことではだめかね?
 
| kameyama | 2018/12/03 9:45 PM |









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