WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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全都道府県最高峰完登―福岡県釈迦岳(1,230m)

今年の目標=全都道府県の最高峰完登、最後に残ったのは福岡県の釈迦岳。

福岡県の山というと、山岳修験の重要拠点英彦山(1,199m)や、脊振山(1,055m)が思い浮かぶけれど、釈迦岳は1,230m。

その西側に隣り合う御前岳(1,209m)も福岡県第2の高峰で、両峰をつなぐ周回ルートがあるという。

せっかく九州まで行くので、ほかの山への立ち寄り計画をきっちり詰め込んで、11月16日、7:20名古屋空港を出発 (ロ。ロ)/オウ

 

着陸をひかえ、福岡湾側から見る福岡県の山々、さて御前岳・釈迦岳はどのあたりなんだろう。。

20181116福岡空港へ.jpg

空港前でレンタカーに荷物を積み込み、登山口のある八女市矢部「秘境杣の里渓流公園」をめざす。

福岡県には、英彦山みたいな、ある意味開けた山しかないかと思っていたけど、スギ林の中に茶畑や集落が点在する山深い場所が続く。

公園内の登山口には駐車場や案内板が完備している。

20181116登山口.jpg

杣の里渓流公園から御前岳を経て釈迦岳から下山する周回コースは所要時間約5時間。(↓クリックで拡大)

まずは御前岳をめざす。

登山道は渓流に沿い、何度か渡渉。

要所に標識もあり、よく整備されている。当地では赤テープが標識の補助として使われている。

20181116御前岳登山道2.jpg

いったん現れた林道を少し左に進むと、再び登山道に入る。

20181116御前岳登山道3.jpg

左手に林道を見ながら、山頂に向け岩の露出した急斜面を詰めていく。

地図で見ると、この急登が周回ルートの要所みたい。

20181116御前岳登山道4.jpg

登山道から約1時間10分で御前岳の山頂に到着。

三角点はなく、その代わり「景行天皇御遺跡」という石碑がある。

「御前岳」という山の名と、どのような関わりがあるんだろう。。

(帰って調べたところ、下の<メモ>のようでした)

20181116御前岳山頂.jpg

高曇りの下、阿蘇山の姿も遠望できた。

20181116阿曽山.jpg

御前岳を後に、いよいよ釈迦岳に向かう。

三角形に突き出した場所が、福岡県最高峰で一等三角点のある「本釈迦」(1,230m)、その奥のレーダー塔のあるのが「普賢岳」(1,231m)、そしてその奥に山城のあった「本城」(1,154m)があり、3ピークを合わせて釈迦岳と総称もするそう。

普賢岳と本城は、大分県側となる。

20181116釈迦岳.jpg

御前岳と釈迦岳を結ぶ稜線は、シオジ、カエデ、ブナ、リョウブ、アセビなどの木々に覆われた縦走路。

もうすでに紅葉は果て、谷底から風が吹き上げてくるばかり。

岩峰をなす本釈迦は、いかにも信仰の対象になりそうな姿。

20181116釈迦岳2.jpg

ちょっとした鎖場を登り、釈迦の石像と、立派な一等三角点がある釈迦岳山頂に到着。

全都道府県最高峰完登、やりました。

20181116釈迦岳山頂.jpg

釈迦岳山頂も見晴らしがよく、北に御前岳の三角錐のような姿が拝める。

20181116御前岳.jpg

登ってきた杣の里渓流公園のある矢部川支流の御側川方向を見る。

おだやかで早くから開けた九州の山は、ほとんどが植林地だけれど、この谷は自然林が良く残されているのがわかる。

黄葉や新緑の頃に訪れればまた見事でしょう。

20181116釈迦岳山稜直下.jpg

御前岳山頂を降りかけると、雨が降りだした。

大分県側の普賢岳は、本釈迦より1m高いけど、レーダー塔や車道なんか見たくないので、今回はパス。

しばらく急降下すると、いったん福岡・大分県境部で林道に出る。

その後しばらく登山道は林道と交差した後、林道に合流する。

八ツ滝という滝のあたりは、紅葉も残っていた。

20181116八ツ滝.jpg

杣の里渓流公園を後に、御側川を下っていくと、途中に「良成親王御陵墓」というのがある。

案内板によると、良成親王は、後村上天皇の子、後醍醐天皇の孫で、南朝の征西将軍として、再起を期すれど果たせず、矢部の高屋城からさらに大杣に逃れ、南朝が北朝と合体しても、この地に居続け30余歳の生涯を閉じたそう。

御側という集落名や、御側川という川の名も、親王の御側という意味らしい。

今の立派な陵墓は明治政府が整備したもの。

福島県の霊山、岡山県の熊山など、全国あちこちの山中に、南朝の遺跡があるもんなんだな。。

<登山記録> (=:航空機、―:車、…:徒歩)

2018年11月16日(金) 曇のち小雨

名古屋空港7:20=8:55福岡空港9:40―(レンタカー)―杣の里渓流公園(駐車)11:55…御前岳13:10〜13:20…釈迦岳14:10〜14:20…渓流公園15:35―(星野村へ)

<メモ>

「御前岳」「御前山」という名前の山が、全国に散在する。その中でも、岐阜県は「御前」という名の山が多いところ。

「御前」には、➀ 貴人・主君などの座の前、または、面前 神仏や神社仏閣を敬っていう語 5人や高位の人の敬称。また、その妻の敬称 ざ畧ぁ大名、旗本、またその妻の敬称 といった意味がある。

霊山白山の最高点は御前峰(ごぜんがみね)、これは山岳信仰の中心として△琉嫐でありましょう。

それ以外にも、白山を遥拝できる御前岳、御岳山を遥拝できる、御前山、下呂御前山、御前ヶ岳など「御前」のつく山が多い。これらは白山や御嶽山の面前という➀の意味。

帰って調べたところ、福岡・大分県境の御前岳は、景行天皇がの九州巡幸伝説にちなみ、天皇が筑後八女郡を越え豊後の日田郡に入ったことによるという。ということは、景行天皇の山として、△琉嫐でしょう。

ちなみに、釈迦岳は仏教系の山、御前岳は神道系の山となるけれど、江戸時代から、豊前側・筑紫側いずれからも信仰登山がおこなわれていたという。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 06:22 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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