WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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根尾西谷川源流部の山(3)―越山(おやま:1,129m)

越山(おやま)は、能郷白山の東約3.5劼砲△襦岐阜県本巣市根尾と、福井県大野市にまたがる越美山地の山。

東隣の蠅帽子嶺が、地図に名もなく、長らく登山の対象とみられてこなかったのに対し、地図に名が記され「ぎふ百山」にもなっている。

しかし、おそらく「ぎふ百山」の中で、最も人気のない山のひとつでありましょう。

どのくらい人気がないかというと、「ぎふ百山」124山のうち、日本山岳会編「新日本山岳誌」の約4000山に入っていない11山のひとつで、なおかつ「ぎふ百山」のうち地元山岳会の選んだ「美濃百山」に入っていない2山のうちのひとつ ということからも、ご想像が付くはず。

 

もちろん、不人気には、次のように相応の理由がある。

 ̄枷山地の盟主能郷白山(1,617m)の近くにありながら、標高は1,129mとぎふ百山124山で106番目 ∋獲討牢櫃平凡 G酋診鮖海気┯えないほど展望なし づ仍各擦覆掘´ゥ▲廛蹇璽舛旅馥157号線が「酷道」 Δといって冒険心をそそるほどすごい沢などもなし Г隣の蠅帽子嶺のような人との関わりや歴史・伝説もなし。

 

そんな山だから、1801山登って逝かれた先達Hさんのぎふ百名山完登登山の折、登っているのに、まったく記憶に残っていない。

そうはいっても、いちおう「ぎふ百山」、きちんと調査することが、山への礼儀というもの。

ということで、前日の蠅帽子嶺に続いて実登 (ロ。ロ)/オウ

 

昨日崩落地点越えしたところにデポしておいたMTBルイガノ号に乗り、通勤みたいに大河原入り。

ただし、好天の前日とは打って変わり、あいにく小雨がぱらつきだした。

まあ、越山はもともと展望が期待できない山だし、この機会を逃すといつ行けるか分からないので、雨天決行。

国道157号線を温見峠方向へ標高差約100mほど漕ぎあがり、チェーンで閉ざされた古い作業道の分岐にルイガノ号を待たせ、登山開始。

20181104入口.jpg

根尾西谷川に向け下っていく作業道は、かつて越山南西側の越山谷に砂防えん堤を建設する時に使われたもののようで、今は雨に洗われ、草むしている。

川の向こうに、越山に取り付く尾根が見えてくる。

20181104越山尾根.jpg

作業道の根尾西谷川を渡る部分は流失しているので、砂防えん堤上を渡っていく。

マリンシューズに履き替えなくても何とか渡れる3僂曚匹凌綽次

雨が続くと、帰りが心配だな。。

20181104えん堤.jpg

左岸側の作業道は、9月の台風で、スギの倒木がおびただしい。

当分この倒木は放置されたままになるんでしょう。

20181104林道倒木.jpg

作業道は越山谷に入り、砂防えん堤が連続して見えてくる。

上から3番目のえん堤の下で、水のない川原に降りることができ、もう一つ下のえん堤へと戻り気味のところに尾根取り付きの踏み跡がある。ただし、テープや標識類は一切なし。

20181104取付き点.jpg

取り付き部は、スギが植林された急斜面で、明確な尾根の形をとっていない。

人の踏み跡か、けもの道か分からないトレースをしばらくへつり、少しは尾根らしいポイントを探してシャクナゲにつかまりながら直登する。

標高100m程かせぐと、ようやく尾根らしくなり、踏み跡も明確になる。

20181104越山登山道.jpg

尾根は、ブナやシロモジの樹林帯で、蠅帽子嶺よりもさらに巨木が多い。

20181104ブナ.jpg

小雨の中、ブナの巨木の間をもくもく登る。

こういうのも、山馬鹿にとっては、なかなか楽しい。

20181104越山登山道2.jpg

標高1,050mあたりからは、まばらにササや灌木の生えた茂みの、平板でつかみどころのない地形となる。

霧雨で方角を確かめる景色も見えないので、赤テープをつけながら進む。

20181104越山登山道3.jpg

作業道分岐から約2時間半で、ササと灌木に覆われた越山山頂に到着。

平らで茂みに覆われた山頂なので、相当大規模な刈り払いをしないと展望は得られなさそう。

「『岐阜百名山』勝手に選定委員」としては、なるべく平等に候補の山を評価するため、天候の良い日を選んで眺望などを確認するようにしているけれど、この山の場合「登山中全く展望が得られない」と評価しても、いいはず。

20181104越山三角点.jpg

霧の中、磁石をしきりに確認しても、下りの尾根を探るのは、なかなかむつかしい。

結局GPSに頼ってしまうのは、まだ修行不足。。

20181104下山道.jpg

この山の場合、標高・山容・眺望・愛山度いずれをとっても、低評価はまぬがれない。

しかし、深々とした秋の雨の森を、心静かにひたすら歩くうち、修行者のような無我の境地に誘われる。

こんな山に日帰りで行けるなんて、恵まれた気分。

個人的には好きだなあ、越山。。

20181104下山道2.jpg

最後の急斜面から越山谷の取り付き点に戻るのも、ルート取りが少々むつかしかった。

「美濃の山のお作法」赤テープをきちんと撤収していくのも一苦労。

根尾西谷川のえん堤は、それほど増水しておらず、ひと安心。

20181104下山えん堤.jpg

 この山のいいところは、「人気がなく、山深いところ」。

 残置テープすらほとんどない深いブナの森に分け入ってルートファインディングして冒険気分を楽しめる、それで日帰り可能というのは、それはそれで稀少。

 万人受けは全くしないけど、山の熟達者や、冒険愛好家、手付かずの自然を味わいたい人など、その魅力の分かる方には、いい山ではないかと思う。ぼっちも気に入りました。

 若き日は、凡庸な山と感じた山が味わい深く感じられるようになったということは、少しはHさんの心境に近づけたということかな。。

 

<登山記録> (―:車、〜:自転車、…:徒歩)

2018年11月4日 小雨 単独行

自宅3:30―(県道255号線・折越林道・猫峠林道)―崩落地(駐車)5:50…〜国道157号線作業道分岐6:40…(えん堤渡渉)6:50…作業道分岐(上から3番目の砂防提下)7:20…越山山頂9:25〜9:40…作業道分岐11:25…(えん堤渡渉)…作業道分岐11:55

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<メモ>

〇登山ルートについて

・国道157号線、本巣市根尾大河原が登山口。

 ポイントとなるのは、右岸にある国道から、どのように根尾西谷川を渡って左岸の越山の尾根に取り付くか。

 現行の2万5千分の1地形図では、標高699mあたりからえん堤に降りて対岸に渡っている道路が記されているが、これは使える状態ではない。

 もう少し温見峠側に進んだところから入る、越山谷の砂防堤を建設する時に付けられた作業道に入り、(作業道の川を渡る部分は失われているので)砂防えん堤で対岸に渡ると、現段階では渡渉しなくても済む。

・越山の尾根には、作業道が越山谷に向かい上から3番目のえん堤から4番目のえん堤方向に少し戻りながら取り付く。

 しばらく斜面をへつってから、尾根に入ると、次第に踏み跡は明確になる。

 山上部は台地状のブッシュなので、下山時の道迷いに注意。

 

〇余談

・改めて、岐阜県山岳連盟編「ぎふ百山」の越山の部分を読んでみると、本文はすべて蠅帽子峠越をした天狗党のことだけで、越山のことは全く触れられていない。

 そして、補記的な「案内」部分で、「越山は5万分の1地形図にもその名前が記されているが、冴えない山である。周囲の山がすべて、これよりも高いからである。しかし、西の能郷白山、北の姥ヶ岳、東の左門岳、そして南の大白木山と、奥美濃の山を展望するには、まことに格好の位置にある点、見逃せない山でもある」と記している。

 しかし、この山の地図上の位置はよくても、実際には山上部が台形で、チシマザサや灌木に覆われているため、現在は山々の展望はまったく得られないし、相当大規模な刈り払いをし、それを維持しないと、展望は確保できないと思われる。

・むしろ、蠅帽子嶺の方が、山頂直下の南面および北面が急斜面になっている分、少々の刈り払いで上記記述のような展望が得られると考えられ、現在でも、能郷白山方向の展望は、すばらしい。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 21:37 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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