WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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飛騨山脈岐阜県側調査登山(4)―小池新道から

8月6日4:45、終日曇りの予報だったのに、夜明けの空は青。

三俣山荘から直接下山する計画を変更し、三俣蓮華岳山頂を再訪し、夜明けの山々を見ていくことにしよう。

20180806三俣山荘.jpg

朝陽が三俣蓮華岳から双六岳かけての斜面のハイマツを輝かせ、東の槍ヶ岳・穂高連峰は、逆光に切り取られる。

昨夕は西側の黒部五郎岳方面が逆光だったから、きっと朝日に輝いて見えるはず。

20180806三俣蓮華岳から西鎌尾根.jpg

期待通り、黒部五郎岳は、カールの底まで明るく、北ノ俣岳とともに雄大な山容を並べている。

前回見えなかった稜線を、ほしいまま展望できる、至福のひととき。

20180806黒部五郎岳と北ノ俣岳.jpg

登山道沿いは、もう綿毛になったチングルマの花が一面きらめき、その奥に槍・穂が顔をのぞかせる。

20180806チングルマと槍ヶ岳.jpg

歩を進めると、黒部五郎岳の左に、遥か白山連峰も姿をみせる。

白山と飛騨山脈主稜線までは、直線距離でも80km近く。

その間のうっすら霞む空間には、飛騨高地の山々が横たわっている。

まだまだ未知・未踏の山多し。。

20180806黒部五郎岳と白山.jpg

双六岳は中道で迂回し、双六小屋から「小池新道」で下山にかかる。

双六小屋から鏡平、わさび平を経て新穂高に至るルート小池新道は、戦後無人となっていた双六小屋の経営を引き継いだ小池義清氏らが、1955年(昭和30年)に開いた道。

裏銀座とつながる新道が開かれたおかげで、新穂高温泉の登山基地としての役割はより高まった。

 

弓折岳分岐で、鏡平方向に大下りする小池新道と、弓折岳(2,592m)・大ノマ岳(2,662m)・抜戸岳(2,813m)を経て笠ヶ岳(2,898m)に至る縦走路が分かれる。

「『岐阜百名山』勝手に選定委員」のぼっちとしは、調査のため弓折岳に寄り道。

20180806弓折岳から鏡平.jpg

弓折岳は、「続ぎふ百山」のほか、1980年刊行田中澄江著「花の百名山」というのにも選ばれている。

「花の百名山」は、ぼっちは好きではない本。

東京都が9山も選ばれて、岐阜県が7山(白山・黒部五郎岳・弓折岳・双六岳・槍ヶ岳・御岳・西穂高岳)だけだと根に持っているからじゃない。

「百名山」という言葉が、べた(※)で無批判に使われるきっかけとなった本だと思う。

そして、たまたまか・狙ってかは知らないけれど、著者が登った時咲いていた「花」をよりどころに、その山を「百名山」と呼び、その山の印象が固定化される結果になったのを残念に思うから。

※表現がありきたりで陳腐なさまを俗にいう

もちろん、それが喧伝され、それが受け入れられる環境があったからではあるのでしょう。

ちなみに、弓折岳は、ムシトリスミレとなっているけど、本当にこの山を代表する花なんだろうか (?。?)>

 

さて、弓折岳山頂は、こじんまりして、登山の目的地というより、笠ヶ岳への通過点という印象。

20180806弓折岳山頂.jpg

しかも、大ノマ岳、抜戸岳に遮られ、笠ヶ岳が見えないところがいかにも残念。

槍ヶ岳・穂高方面の展望は素晴らしいけれど。

20180806弓折岳から大ノマ岳.jpg

鏡平まで降りて、鏡平山荘で一服。

ここの名物は、かき氷。

20180806かき氷.jpg

鏡池に映る槍ヶ岳が有名な鏡平の存在も含めて弓折岳を選んでもいいかなと思いながら、今回改めて山頂に立ってみた。

結果して、小池新道を鏡平から双六小屋までたどる登山者の多くが弓折岳山頂を踏まないという実情を目の当たりにしてしまうと、やはり登山対象の山としての選定は難しいという思いに傾いた。

20180806鏡平から槍ヶ岳.jpg

鏡平から標高を下げていくと、気温が次第に高くなる。

多くの登山者に道を譲りながら下っていくと、シシウド平からは、左俣谷のわさび平が見えてきた。

小秩父沢で一息、昨日の12時間歩行で足の裏がふやけて肉刺ができてのをだましだまし、新穂高温泉にたどり着いたのでありました。

20180806シシウド平.jpg

さあて、3日ぶりに入る風呂はどこにしようかな―選ぶのに悩むほど、新穂高温泉温泉郷は名湯に恵まれている。

今回は、ちょっと贅沢して、平湯温泉の旅館の温泉に入って、元を取るほどしっかり垢を落とし、ゆったりした。

旅館の前には、温泉神社と薬師堂があり、その間に「篠原無然」記念館(無料・無人)がある。

二宮尊徳が神社まであり崇敬の対象となっているように、平湯の人々にとって、無然は、単なる教育者以上の存在なんだと知らされた。

20180806篠原無然記念館.jpg

<登山記録> (…:徒歩、―:車)

2018年8月6日(月) 晴のち曇

三俣山荘4:40…三俣蓮華岳山頂5:45…(中道)…双六小屋7:40〜7:50…弓折岳分岐8:55…弓折岳山頂9:15…弓折岳分岐9:30…鏡平10:10〜10:20…小池新道入口12:40…わさび平13:00…新穂高温泉14:00―平湯16:00―(帰路)

 

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 06:26 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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