WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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飛騨山脈岐阜県側調査登山(2)―槍ヶ岳西鎌尾根から

翌8月5日は、南岳から、中岳、大喰岳を経て槍ヶ岳登頂後、西鎌尾根を下りながら周辺の山を観察し、双六岳、三俣蓮華岳を経て三俣山荘に至る、コースタイム約12時間の長丁場。

大キレットの向こうの夜明けの北穂高岳に挨拶して、いざ出発!

20180805朝の北穂高岳.jpg

南岳山頂への登りでライチョウ君2羽と出会う。

南岳、自然度も高し。

20180805ライチョウ.jpg

南岳山頂には、三等三角点 基準点名「北穂高」がある(画像は、南岳山頂を北側鞍部から見たもの) 。

三角点でいうと、北穂高岳と奥穂高岳には三角点がなく、前穂高岳が一等三角点「穂高岳」、西穂高岳が三等三角点「前穂高」、涸沢岳が三等三角点「奥穂高」となっていて、ややこしい。

かつて穂高岳は、総体的に「穂高嶽」と呼ばれており、各ピークを個々にとらえるようになったのは、測量に伴う必要性と、各ピークが近代登山の対象になった明治以降。

測量官と、上條嘉門次とともに穂高連峰を初縦走した鵜殿正雄が便宜的に付けた山名(※)が一致しなかったのもしかたないところ。

※鵜殿正雄は前穂高岳を「南穂高岳」、涸沢岳を「北穂高岳」、北穂高岳を「東穂高岳」と命名している。

 ちなみに、南岳・中岳・大喰岳のうち、中岳は鵜殿が命名している。

20180805南岳山頂部.jpg

南岳の向こうに、円錐形の中岳、台形の大喰岳、そして槍ヶ岳のピークが連なる。

神々しい槍ヶ岳を目指してはやる心には、3千m峰といっても単なる通過点かも。

20180805中岳大喰岳槍ヶ岳.jpg

大喰岳から飛騨乗越を挟んで天を衝く槍ヶ岳は、何度拝んでもやはり別格の存在感。

槍がなかったら、この山域をガウランドは「日本アルプス」なんて呼ばなかっただろう。

20180805槍ヶ岳.jpg

昨夜槍ヶ岳山荘に泊まった人は下山してしまう時間のせいか、案外ゆったりと槍ヶ岳山頂に立つことができた。

播隆が初めて槍ヶ岳の山頂に立ったのは文政11年(1828年)なので、今年で開山190年目。

 

槍ヶ岳から南を望むと、穂高連峰が圧倒的な密度で重畳。

槍・穂を経て焼岳まで縦走した時、この光景に武者震いしたっけ。。

それぞれのピークの位置関係は、槍ヶ岳(直線距離で約800m)大喰岳(同600m)中岳(同1,300m)南岳(同1,800m)北穂高岳(同800m)涸沢岳(同800m)奥穂高岳(同1,500m)間ノ岳(同500m)西穂高岳という間隔。

「日本百名山」や「信州百名山」は、奥穂・北穂などを分けず、「穂高岳」という総称で挙げている。

それに対し、「ぎふ百山」は、西穂高岳(90)、奥穂高岳(91)、北穂高岳(92)とピーク別に挙げている。

「岐阜百名山」を「勝手に選定」するにあって、どうしたものかずっと考えてきたけれど、山はピークだけでなく、総体的にとらえるべきだと基本的に考えつつも、各ピークの個性も紹介したいので、「穂高岳」として選定し、その枝番で、奥穂高岳、北穂高岳、西穂高岳を紹介するというのがいいかなと思っています。

20180805槍ヶ岳から穂高.jpg

槍ヶ岳の山頂を後に、いよいよ西鎌尾根を双六小屋に向け下っていく。

ぼっちが初めて槍ヶ岳に登ったのは、登山を始めて2度目の夏このルートからで、ばてて足が攣ってご迷惑を掛けてしまった、痛恨の思い出が。

20180805西鎌尾根.jpg

槍の肩から一気に大下りし、鞍部の千丈乗越に出る。

ここからは、山頂から槍平に向かう飛騨側槍ヶ岳直登ルートに向けて分岐しており、さらにその途中から、中尾根に取り付いて奥丸山を経由して、左俣谷か西俣谷に下山するルートが派生する。

20180805奥丸山と槍平ルート.jpg

千丈乗越から振り返る西鎌尾根。

やはり長い。西鎌・北鎌・東鎌と長大な尾根を各方向に伸ばす槍ヶ岳は、改めて大きな山だと思う。

20180805西鎌尾根から槍ヶ岳.jpg

西鎌尾根の途中にある、左俣岳を越え、樅沢岳に立つ。

尾根の付け根に双六小屋がありそこから双六岳(2,860m)さらに北に丸山(2,854m)、三俣蓮華岳(2,841m)が連なって見える。

今までの岩稜ひしめく風景から、おおらかな斜面の広がりが別世界のよう。

20180805樅沢岳から双六岳三俣蓮華岳.jpg

双六小屋のある鞍部からは、双六池越しに、弓折岳・大ノマ岳・抜戸岳・笠ヶ岳と山々が重なる。

昨年は黒部五郎岳方面から双六小屋を経由して笠ヶ岳をめざしたけれど、連日霧に包まれて何も見えず、「勝手に選定委員」の調査・観察が満足にできなった。

好天の今年こそ、しっかり見極めなくては。。

20180805双六池.jpg

まずは、今通ってきた樅沢岳(2,755m:続ぎふ百山)を改めてくわしく観察。

三角点のない山頂部は東西方向=西鎌尾根に沿う方向と南西方向とに張り出した台形の姿で、鈍重といっていい山容。

ハイマツの山頂から槍ヶ岳から穂高連峰は良く見えるけど、このあたりの山はどこも森林限界を超え、槍・穂に近いから、特筆するものではない。

山の規模・標高それに従う展望いずれも、双六小屋を挟んで向かい合う双六岳(2,860m)にはかなわない。

むしろ、双六小屋から槍ヶ岳方向の展望を塞いだ位置にあるため、選外としたい。

(双六岳、三俣蓮華岳に続く)

20180805樅沢岳.jpg

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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