WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4,000山が修行の地。 めざせ山仙人!
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岩手県の山巡り(1)―物見山(871m)

2011年以来毎秋続けてきた「東日本大震災復興支援登山」。

今年は、小屋仲間Yさんと一緒に岩手県沿岸部を中心に物見山(871m)、氷上山(874m)、鯨山(610m)、薬師岳(1,645m)、六角牛山(1,293m)を訪問。

震災前の2006年、Yさんと早池峰山登山後に訪れた訪れた宮古市、震災2年後の2013年、Gan先輩と五葉山登山後に訪れた大船渡市や陸前高田市などが、どのくらい復興しつつあるのかこの目で見てくることも同じくらい大切な目的。

 

10月6日、まずは物見山から登山開始。

「物見山」という名の山は、各地にあるのだけれど、なぜか東日本、特に岩手県や宮城県に多い。

今回訪れた物見山は、奥州市、遠野市、住田町にまたがり、種山とも呼ばれる。

物見山を中心にした丘陵状の高原地帯は、「種山ヶ原」と呼ばれ、古くから放牧地として利用され、藩政時代には伊達藩の直轄牧場として、また明治時代後半からは、陸軍省の軍馬が育成されていた。

また、岩手の風土を宇宙的な眼でとらえ詩や童話にした文学者宮沢賢治が愛した場所としても知られる。

 

種山ヶといふのは北上山地のまん中の高原で、青黒いつるつるの蛇紋岩や、硬い橄欖岩からできてゐます。
高原のへりから、四方に出たいくつかの谷の底には、ほんの五六軒づつの部落があります。
春になると、北上の
河谷のあちこちから、沢山の馬が連れて来られて、の部落の人たちに預けられます。そして、上の野原に放されます。それも八月の末には、みんなめいめいの持主に戻ってしまふのです。なぜなら、九月には、もう原の草が枯れはじめ水霜が下りるのです。−宮沢賢治「種山ヶ原」冒頭部分

 

種山ヶ原は宮沢賢治ゆかりの「イーハトーブの景勝地」のひとつとして名勝に指定され、一度訪れてみたかった場所。

物見山一帯は、現在種山ヶ原森林公園として整備されており、住田町「遊林ランド種山」の駐車場が登山口となる。(クリックで拡大→)
 


物見山へは、ゆるやかな尾根を行く「登山道」と、せせらぎの広場や水辺の広場をつなぐ谷沿いの道などがある。

往路は、「登山道」を選択。
アカマツや、ミズナラやカエデなどの広葉樹のまじる林間を行く明るい道。

ちなみに、岩手県は、アカマツが特産で、「ナンブアカマツ」というブランド名で江戸期から知られており、「県の木」にも指定されている。
木々が色づくにはまだ少し早いけど、ブドウの蔓やムシカリやマユミの実が赤く色づいている。
山頂直下でいったんレーダー雨量観測所に続く舗装道路を横切る。

宮沢賢治が好きそうな施設だな。。

山頂は丘のようで、枯ればんだ草原に、リンドウの花が散らばっている。
物見山山頂に到着。

三角点は立派な一等。

タンポ、屏風山に引き続き、3週連続で一等三角点の山に登頂。
今は放牧の牛馬は見られない高原の先に、早池峰山のやさしい姿が。

そして手前に重なるように横たわるのが今回登る予定の薬師岳。

このような空も地も開けた高原は、東北南部では見かけない風景。
下山は、谷沿いの道を行く。

最初はカラマツ林、そのうち広葉樹が多くなる。

先週歩いた屏風山の植林帯に比べると、やっぱり心が落ち着く。

(山馬鹿としては、水辺の広場とか、人工物は余分だけど。。)
沢を2度渡渉。

足もとにはクリやミズナラの実が散らばっている。
カツラやハルニレ、カエデが色づくのももうすぐ。

登山には物足りないけど、ゆっくり物思いにふけりながら逍遥するにはよいところ。

また、宮沢賢治を読み返そうかな。。

 

<登山記録> (―:車、…:徒歩)  

2017年10月6日(金) 晴 Y,botti
―水沢I.C.ー遊林ランド種山(駐車)10:40…物見山11:30~11:40…遊林ランド種山12:45―(氷上山へ)

 

 

| ぼっち | 東北の山 | 05:49 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!









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