WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
小津権現山(1,158m)で積雪期講習

ぼっち地元の山の会では、今年の冬、7回の「積雪期講習実践登山」が開催される。

講師は、K2登山隊メンバー、山の会のレジェンドともいえるNuさん。

みっちり冬山の心構えや基本を教えてもらえる機会があるのは、大変ありがたいことであります。(←会のPR)

その第1回目、会のホームグラウンド・揖斐川町の小津権現山(1,158m)での講習に参加してきました (ロ。ロ)/

 

木地屋ゆかりの小津集落からのルートは一昨年登ったけれど、今回の国道417号線沿いの藤波谷ルートは初めて。

こちらは、近年日本山岳会岐阜支部が登山道を整備し、数台分の駐車場も設けられている。

今回のメンバーは11名、うち2名が新人さん。

積雪期講習にしては雪が少ないことを心配しながらも、いざ出発!

20190126登山口.jpg

標高約250mの登山口からすぐ、沢を渡り、尾根への急斜面に取り付く。

送電線の巡視路にもなっているので、おなじみプラスチックの階段が登場。

396mポイント手前の鉄塔のところで、尾根に出る。巡視路はここまで、あとは尾根道をたどっていく。

650mあたりから雪が出てきて、ヒノキの植林とブナなどの二次林の中、壺脚(つぼあし)で進んでいく。

20190126登山道.jpg

約750mの地点で、揖北林道に出る。

揖北林道登山口の表示があり、ルート沿いに鹿よけのネットが張られている。

雪が舞いだす中、ここでわかんやスノーシューを装着。

「わかんは山側を向いて着けるように」リーダーの指導がある。

20190126林道登山口.jpg

ヒノキの植林帯の山ながら、尾根には天然の太いヒノキも出てきて、膝までの雪に気分は上がる。

交替でラッセルし、ぼっちも喜び勇んで新雪を踏んでいく。

20190126登山道2.jpg

山頂直下の急斜面は、一歩一歩蹴り込まないと滑り落ちそう。

山頂の白山大権現の祠が見えてきたところで、ラッセルを新人女性のOさんに交代。

20190126山頂直下.jpg

小津権現山山頂に到着。新人男性Fさんの音頭で万歳三唱。

わかんデビューのFさん、よくがんばられました。

20190126小津権現山山頂.jpg

雲の間から日が差し込んで、瞬間花房山方向への縦走路が見える。

また残雪期の快晴の日に、日帰り縦走してみたいなあと眺めているうちに、雪が激しくなった。

体に雪が積もるのを感じながらそそくさ昼飯を取って、下山にかかる。

20190125花房山方向.jpg 

帰路は、見違えるほど雪が増えて、ブナの梢も新雪で重そう。

「テントを張る時は、落雪で窒息することもあるから、木の下は避ける」リーダーのご指導。

標高500mあたりまでわかんで歩くことができ、無事訓練は終了。

20190126下山路.jpg

<登山記録> (―:車、…:徒歩) ↓地図クリックで拡大

揖斐総合庁舎(集合)6:15―藤波谷登山口(駐車)7:10…揖北林道登山口8:45…小津権現山山頂11:35〜12:00…藤波谷登山口14:40―揖斐総合庁舎(解散)

 

| ぼっち | 日本4000山 | 06:39 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
熊野灘展望の山 高峰山(1,045m)

亥谷山を後に、次に向かったのは、高峰山(たかみねさん)。

北の高見山、大台ヶ原から続く台高山脈の最南の山のひとつで、尾鷲市の最高峰(標高1,045m)。

「一等三角点百名山」「近畿百名山」というのにもなっている。

 

従来の登山口は、標高807mの矢ノ川(やのこ)峠。

かつては、この峠越えのルートが国道42号線で、1936年から国鉄の紀勢本線が開通する1959年まで、国鉄バスが尾鷲と熊野をつないでいた。

1968年に矢ノ川トンネルが開通したため、同ルート部分は国道から除外され、尾鷲市の市道矢ノ川線となっている。

ただし、市道といっても、現在は作業車以外全面通行止め。

 

そのため、最近は、次の2つの方法で登られている。

➀国道42号線矢ノ川トンネル東出口近くの市道矢ノ川線入口から9卻發い凸陬寮酘修泙能个董別2時間30分)、峠の登山口から山頂に至る(峠から約1時間30分) 往復約7時間強

国道425号線八幡トンネル西出口近くの古川沿いの林道川原木屋線を5匱緤發い禿仍蓋に至り(約1時間30分)、高峰山手前の鞍部に出て(登山口から約30分)、山頂に至る(鞍部から約30分) 往復4時間30分程度

 

時間の短い△離襦璽箸鯀択する登山者が多いようだけれど、そちらから登られた方の話では「北側から入るので、海が見えないし、林道歩きが長いのに対し登山部分は短い」とのことだったので、➀のルートを矢ノ川峠までMTBを使い登る計画にしてみた。

 

林道入口から峠までの標高差は約550m、MTBルイガノ号、頑張っていこう。

20190106矢ノ川林道入口.jpg

道は未舗装・舗装が混じるものの、斜度がゆるく取られているので、MTBなら走行は問題なし。

南谷沿いに快適に走っていたら、いきなり道端から、獣のうなり声。

びっくりして、転がり落ちそうになった衝撃で、前輪の車軸を止めているネジが飛んでしまった (×。×; ヤバイ

手負いの子猪で、こっちが驚いている間に駆け去っていった。

ルイガノ号がうちに来たのが2006年、今まで酷使してきたからなあ。。

でも、ここで計画断念はしたくない。電工テープで応急処置をし、無理をしないように走行続行。

20190106猪.jpg

矢ノ川峠までの途中には、トンネルが5つあって、手掘りのものもあり、道を開いた先人の苦労がしのばれる。

20190106トンネル.jpg

入口から7卉賄世里箸海蹐如熊野灘の展望が開ける。

このあたりから、路面に落石がみられ、斜度も少々きつくなる。

標高差500m近く漕ぎあがった身には、その少しばかりの落石回避や斜度がこたえ、8匱蠢阿納衂蕕い離襯ぅノ号には待っていてもらい、徒歩に切り替え。

201901067キロ地点.jpg

ようやく矢ノ川峠に到着。

尾鷲方向に展望が開け、八鬼山(647m)や亥谷山の向こうに熊野灘の大展望が広がる。

標高が高い分、亥谷山より水平線は遠く、広い。

20190106矢ノ川峠.jpg

国鉄バスが通っていた頃、峠には茶店もあったという。

「冬の日の ぬくもりやさし 茶屋のあと  稲田のぶへ 眠る」という石碑の脇から、登山道がはじまる。

20190106高峰山登山口.jpg

踏み跡はしっかりしており、かつてはササが茂っていた跡が残るけど、今は全くないので快適に進む。

まわりの樹林は、樹齢数十年とみられるマツや、リョウブ、ヒメシャラなどが中心で、植生だけでいうと、亥谷山の方が立派。

峠からしばらくで国土交通省の無線中継塔を通過する。どうも機材はヘリコプターで運んでいるようで、車道はない。

20190106高峰山登山道.jpg

3回アップダウンを繰り返した鞍部で、八幡山トンネルからのルートとの分岐に出会う。

展望のないヒノキの植林帯を行くようで、確かに登山の楽しみからだけいえば、矢ノ川峠からの方に軍配が上がりそう。

20190106高峰山分岐.jpg

冬枯れした樹林の間から西に、大峰山脈の稜線が見える。

かつて吉野から熊野まであの稜線を貫く奥駈道を大縦走しただけに、感慨ひとしお。

20190106奥駈方向.jpg

樹林は、一回ほぼ皆伐されているようで、大きな切株などが残る。

山頂直前で、岩に根を下ろした立派なヒノキ2本に出合う。

ここから最後の登りは、痩せた岩稜を縫って進む。

20190106ヒノキ.jpg

自転車を漕ぎつかれた脚をだましだまし、ようやく高峰山山頂に到着。

立派な一等三角点と対面。やりました。

20190106高峰山山頂.jpg

南東には発電所の煙突がシンボルの尾鷲の街と、熊野灘。

20190106尾鷲方向.jpg

北には、大台ケ原をはじめとする台高山地、西には大峰山脈が横たわる(画像は台高山地の大台ヶ原方向)。

ゆっくり同定したいところだけれど、冬の日暮れは早い。さあ、戻ろう。

20190106大台方向.jpg

瀕死のMTBルイガノ号が頑張ってくれ、何とか真っ暗になる前に国道42号線にたどり着く。

ルイガノ号、どうやら今回でお別れみたいだけれど、今まで多くの山のアプローチに活躍してくれてありがとう。

 

<登山記録> (―:車、=:自転車(MTB)、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2019年1月6日(日) 晴時々曇 単独行

(亥谷山より)―市道矢ノ川線入口(駐車)11:10=入口から8卉賄(駐輪)12:40…矢ノ川峠登山口(昼食)12:55〜13:10…無線中継所13:25…鞍部(八幡トンネルへの分岐)14:05…高峰山山頂14:40〜14:50…鞍部15:15…矢ノ川峠16:25…8卉賄16:50=市道入口17:50―(帰路)

 

<メモ>

・かつて国道42号線だった市道矢ノ川線は、車で峠まで行った古い情報がネットで見つかるが、今は作業車以外入れない。

 未舗装・舗装が混じり、林業用に使用されている下部は問題ないが、上部は落石が多い。

 徒歩やMTBなら、2019年1月現在では問題なく通過はできる。

・国道42号田の市道矢ノ川線への入口近くに、公衆電話のある停車帯があり、駐車可能。

| ぼっち | 日本4000山 | 06:22 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
干支<亥>の付く唯一の山 尾鷲 亥谷山(689m)

今年は干支(えと)が亥ということで、猪の名の付いた山に登る皆さまもおられるはず。

猪の付いた山を国土地理院の「電子国土Web」で探すと、宮城県の猪倉山(246m)、猪眠山(67m)、福島県の白猪森(714m)、岐阜県の猪伏山(1,519m)、三重県の白猪山(819m)、滋賀県の猪背山(553m)、岡山県の猪辻山(731m)、佐賀県の猪熊山(131m)、大分県の猪群山(458m)、宮崎県の猪田山(741m)などが見つかる。

特徴的なのは、高い山や、雪国の山は、ほぼ含まれないこと。これは雪の苦手な猪の生息地との関係もあるのでしょう。

 

このように「猪」の付く山は結構あるのに、「亥」(※)の付く山は、ぼっちが調べた限り、日本にひとつしかない。

その唯一の山は、三重県尾鷲市賀田地区にある亥谷山(いがたにやま:688.5m)。

※「亥」は、「門」の中に「亥」を入れた「閡」という字が正式で、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされ、後に、覚えやすくするため動物の「猪」があてられるようになった。ちなみに、「猪」は、中国ではブタのこと。

 

登山対象の山としては無名で、地図に登山道はないところもそそられ、1月6日に亥年のスタートに計画。

山裾に林道があり、山頂を送電線が通っているので、巡視路があることを期待。

年末百々ヶ峰での反省から、2万5千分の1地形図を持参。

 

3時過ぎに家を出発、紀勢自動車道ができたおかげで、夜明け前6時30分には現地に到着。

林道を下見したところすれ違いも難しそうなので、賀田の集落外れに愛車奥地君を待たせ、6時50分、いざ出発!

 

ミカン畑のある賀田集落から見上げる夜明け前の亥谷山。山頂に鉄塔があるから同定しやすい。

20190106亥谷山.jpg

山裾の林道は荒れていて、途中で土砂を被り通行できない箇所もあるので、徒歩で正解だった。

銘木として知られる尾鷲ヒノキの林間に、大規模な石垣を発見。全長は100mを越えそう。

亥谷山という名前が付くくらい猪も多かっただろうし、これは民俗学者宮本常一の本で読んだ、猪避けの猪垣というやつらしい。

20190106猪柵?.jpg

林道途中に、「亥谷山登山口」という、文字がかすれた標識を発見。

ちょっとした踏み跡に過ぎないけど、地図で読むと明確な尾根につながっているので、取り付いてみる。

結果、林業者の踏み跡はあちこちにあるものの、明確なルートにはなっておらず、急斜面に花崗岩の大岩が連続し、巻いていかなくてはならない。

地図では、こんな地形までは読み取れなかった。。

20190106尾根.jpg

尾根が主稜線に出る直前で、巡視路と合流。

やはり、もう少し我慢して林道を進めばよかったみたい。

20190106巡視路合流.jpg

25号鉄塔の立つ地点で、主稜線に出る。

20190106尾鷲賀田線25号鉄塔.jpg

鉄塔下が切り開かれ、亥谷山山頂部と対面。

ここまでの、ヒノキの植林とはうってかわり、立派な照葉樹林に包まれている。

20190106亥谷山2.jpg

巡視路は岩だらけの急斜面をたどるけれど、お約束のプラスチックの階段が付けられているので、割と楽に登行できる。

シイやカシを主に、カマツカ、リョウブなどの低木、ところどころにモミの大木も混じる。

紀伊半島南部の沿岸部の山まで来たんだなあと実感できる植生。

20190106亥谷山巡視路2.jpg

干支の山、亥谷山山頂に到着。

樹林帯の中ながら、山頂に23号送電鉄塔が建つので、南と北に通る送電線下が伐り払われ、賀田湾越しに熊野灘が展望できる。

海が見えると異様に高揚しちゃうのが、海のない岐阜県民の悲しき性(さが)。

思わず、LINEなんかで、あちこちに、明けおめメールを送信してしまった。。

20190106亥谷山山頂.jpg

二等三角点の先にも巡視路は続いている。

地図では、西に位置する、高峰山の手前まで送電線が続いているので、縦走することができるのかもしれない。

20190106亥谷山三角点.jpg

帰路は、巡視路を急降下。

林道からの入口も明確。せっかちに取り付かず、もう少し偵察すればよかった (ロ。ロ; ハンセイ

20190106亥谷山巡視路入口.jpg

林道を下りながら、取り付いたところの標識を再確認。

標識の頭が欠けているけれど、よく見れば赤い矢印の痕跡があるので、先へ進めという意味だったかも。な

さらに250mほど降りた橋のたもとの標識をよく見ると登山口800mとある。よく見ておけばよかった。。

結局、昨年の登り納めの百々ヶ峰登山に引き続き、反省点は多し。

ま、不用意はいけないけど、正解ばかりでなく、試行錯誤しながら登るのも、山修行らしくていいかも。

20190106亥谷山道標.jpg

新年早々の干支の山だから、登山者もあるかと持っていたのに、結局ぼっち独りきり。

全国唯一の干支の山、亥谷山は、冬でも雪の心配がなく登れ、送電線視巡視路を利用でき、往復3時間弱で、山頂から熊野灘が展望でき、照葉樹林に包まれた、なかなか掘り出し物の山でありました。

 

<登山記録> (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年月1月6日(日) 晴時々曇(日食) 単独行

自宅3:15―(伊勢自動車道・紀勢自動車道)―尾鷲北I.C.ー賀田I.C.ー賀田6:30(林道偵察後駐車)6:50…取付き7:15…25号鉄塔8:10…亥谷山山頂8:50〜9:10…25号鉄塔…巡視路入口10:15…賀田10:35―(高峰山へ)

 

<メモ>

・国土地理院2万5千分の1地形図には登山道は載っていない。

・しかし、山頂に中部電力の送電線尾鷲賀田線の23号鉄塔が経っており、その巡視路が利用できる。

・特に2019年は、亥年ということで、地元で標識を追加するなど整備をされたとのこと。

・尾鷲市賀田から山麓には地形図にも記載された林道があり、そこからアプローチする。

 ただし、すれ違いが困難で路面状態も悪く、1月現在は途中で土砂を被り通行不能だった。

 そんなに長い林道歩きでもないので、賀田集落の、地元に迷惑とならないスポットを探して駐車した方がいい。

・林道1劼△泙蠖覆爐函25号鉄塔に向かう明確な送電線巡視路の入口があり、標識もあるので、ここに取り付く。

 巡視路は、現時点ではよく整備され、急斜面だが快適に進める。

 25号鉄塔まではヒノキの植林帯、その先は照葉樹林となる。

・巡視路入口から山頂まで1時間半程度、下りは1時間程度。

・山頂には二等三角点があり、南の賀田湾、熊野灘方面、北の高峰山方面の展望が望める。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
登り納めは 雪の百々ヶ峰

ぼっちの山の会恒例、12月29日の登り納め。今年は、岐阜市の最高峰、百々ヶ峰(418m)にて開催。

朝目覚めたら、予想外の積雪、登山口「ながら川ふれあいの森」から新雪を踏んでの登り納めとなる。

参加者は、登山隊が19名、TuboさんとTさんがふれあいの森キャンプ場で料理番。

Tuboさんの鍋に誘われてか(?) 20代、30代のフレッシュなメンバーが過半数でうれしい限り。

それでは行ってきます!

キャンプ場からしばらく林道を歩き、東海自然歩道になっている尾根に取り付く。

久し振りに会うメンバーも多く、1年間の登山活動の報告なんかをしながら進む。

ぼっちがトップを務めたけれど、しっかりした地図を持ち合わせず、道標も雪をかぶって、今いち自信がない。

権現山というピークで、本当は南に降りるところを、東の尾根に入ってしまい大回りとなって、面目丸つぶれ (ロ。ロ; ウウ

山頂が近づくと、雪も止んで、日差しも差しかかる。

ただし、展望は得られず、長良川も金華山も、御岳も白山も見えなくて残念。

それでは、全員そろって記念撮影。

1、2の3で、ピース。

帰路は、正しいルートで、あっという間に権現山へ。

ピークにあるこの道標、往きは雪に覆われていて、右半分の雪を落としたら「白山展望地」とあったので、それが百々ヶ峰のことだと勝手に思いこんで直進してしまった。

左半分の雪を落としたら、しっかり「百々ヶ峰頂上」と書いてあるではないか (ロ。ロ;ハズカシ

地図と磁石を確認するのが基本ということを、改めて思い知らされた。

下山すると、キャンプ場のあずまやで、Tuboさんたちが、ほかほかのつみれ鍋と、鹿肉のステーキを用意してお待ちかね。

Satoさん差し入れの甘酒も、いただいて、しっかりお腹が温まった。(画像なくて残念。)

来年の登山計画を話し合って、お開き。

今年も1年ありがとう。また来年も一緒に登りましょう!

| ぼっち | 日本4000山 | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
佐賀ど真ん中の展望の山―天山(1,046m)

珍名の2山を土産に福岡県を後にして、佐賀県まで足を伸ばし、地元で名山の誉れ高い天山へ。

天山は、標高1,046m、佐賀県の中央部に位置し、山域は小城市、佐賀市、多久市、唐津市にまたがる。

「九州百名山」に加え、「一等三角点百名山」というのにもなっている。

人工雪の天山スキー場もあって、ぼっちの大好きな南ちゃんがPRする宮崎県の五ヶ瀬ハイランドスキー場(天然雪)のライバルでもあります。

 

古い歴史を持つ古湯温泉から、登山口である七曲峠に向かう途中、おおらかな天山の姿が見えてくる。

20181117天山.jpg

七曲峠には12:30到着。多くの車がとめられ、地元で人気の山だと実感。

20181117七曲峠.jpg

登山口から稜線に入る坂道の途中に、石の祠があり、珍しい姿の像が目にとまる。

苔をこすり落として観察すると、江戸中期明和八年(1771年)の年号と奉寄進市川村の文字が読め、像は剣を持ち冠やよだれ掛けのようなものの付いた服装をし、雲に乗っている。

どうやら、山岳信仰ともかかわりが深い妙見さま(注)ではないだろうか。

※注:妙見菩薩は、インドの菩薩信仰が、中国の道教の北極星信仰と習合し、日本に伝来したもの。

   日本では独特の信仰が広まり、妙見山という山も多く、調べたところ天山の南にも妙見山と呼ばれる436m峰がある。

   ちなみに、市川村とは、北麓の佐賀市富士町大字市川のことと思われる。

20181117妙見様?.jpg

西側の彦山から続く稜線上の登山道は「九州自然歩道」にも指定されていて、よく整備されている。

道標には、「テープ禁止 環境ゴミです」と記されている。

赤テープのお作法は、同じ九州でも、山ごとにずいぶん違うもの。

20181117天山道標.jpg

一定の標高までは植林中心で、登山道のある稜線沿いだけマツやリョウブ、カエデ、ヤブニッケイなどの自然林が残されている。

高度を上げていくと樹林帯を抜け、ススキとササの原に出る。

20181117天山登山道1.jpg

振り返ると、七曲峠の鞍部の向こうに、彦山(845m)の姿が見える。

いくつかの丘状のピークを越えると、天山の山頂がはるかに見えてくる。

森林限界より低い標高にもかかわらず、ササ原なのは、岐阜県の湯舟沢山から富士見台、白草山などとも共通する。

森林が伐採された後、馬の飼料を刈る秣(まぐさ)場や、萱場として使われて名残の風景なのだろうか。

20181117天山登山道2.jpg

13:50 天山山頂に到着。

立派な一等三角点があり、見晴らしは360度。さすがに「一等三角点百名山」だけある。

しかし、その三角点よりさらに高い最高点に「阿蘇惟直墓」という立派な墓石があってびっくり。

阿蘇惟直は、阿蘇地方を拠点とする豪族で、南北朝時代の1336年(延元元年)に筑前国多々良浜の戦いで足利尊氏に破れ阿蘇まで退却の途、当地で戦死したため、住民により阿蘇の煙が望見できる天山山頂に葬られたという。今の石碑は大正年間のもの。

山頂で墓石に遭遇とか、思わぬ展開があるので、帰ってからの調べ物が多くて困ります (ロ。ロ;)

以上で、1泊2日の九州遠征山行は無事完了。

七曲峠から古湯温泉に降り共同浴場で汗を流し、福岡空港へ直行、ずっとコンビニ飯ばかりだったので、空港で福岡名物のもつ鍋と、おまけにごぼう天うどんまで食べて「博多通りもん」を土産に帰還したのでありました。

<登山記録> (―:レンタカー、…:徒歩)

2018年11月17日(土) 晴時々曇り 単独行
星野村6:00―林道鈴ノ耳納取付き点(駐車)7:10…鈴ノ耳納山頂7:35〜7:45…取付き点8:15―グライダー山取付き点(駐車)9:55…グライダー山山頂10:00〜10:12…取付き点10:18―七曲峠(駐車)12:30…天山山頂13:50〜14:05…七曲峠15:15―18:00福岡空港20:00―(帰路)

 

| ぼっち | 日本4000山 | 06:19 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
全都道府県最高峰完登―福岡県釈迦岳(1,230m)

今年の目標=全都道府県の最高峰完登、最後に残ったのは福岡県の釈迦岳。

福岡県の山というと、山岳修験の重要拠点英彦山(1,199m)や、脊振山(1,055m)が思い浮かぶけれど、釈迦岳は1,230m。

その西側に隣り合う御前岳(1,209m)も福岡県第2の高峰で、両峰をつなぐ周回ルートがあるという。

せっかく九州まで行くので、ほかの山への立ち寄り計画をきっちり詰め込んで、11月16日、7:20名古屋空港を出発 (ロ。ロ)/オウ

 

着陸をひかえ、福岡湾側から見る福岡県の山々、さて御前岳・釈迦岳はどのあたりなんだろう。。

20181116福岡空港へ.jpg

空港前でレンタカーに荷物を積み込み、登山口のある八女市矢部「秘境杣の里渓流公園」をめざす。

福岡県には、英彦山みたいな、ある意味開けた山しかないかと思っていたけど、スギ林の中に茶畑や集落が点在する山深い場所が続く。

公園内の登山口には駐車場や案内板が完備している。

20181116登山口.jpg

杣の里渓流公園から御前岳を経て釈迦岳から下山する周回コースは所要時間約5時間。(↓クリックで拡大)

まずは御前岳をめざす。

登山道は渓流に沿い、何度か渡渉。

要所に標識もあり、よく整備されている。当地では赤テープが標識の補助として使われている。

20181116御前岳登山道2.jpg

いったん現れた林道を少し左に進むと、再び登山道に入る。

20181116御前岳登山道3.jpg

左手に林道を見ながら、山頂に向け岩の露出した急斜面を詰めていく。

地図で見ると、この急登が周回ルートの要所みたい。

20181116御前岳登山道4.jpg

登山道から約1時間10分で御前岳の山頂に到着。

三角点はなく、その代わり「景行天皇御遺跡」という石碑がある。

「御前岳」という山の名と、どのような関わりがあるんだろう。。

(帰って調べたところ、下の<メモ>のようでした)

20181116御前岳山頂.jpg

高曇りの下、阿蘇山の姿も遠望できた。

20181116阿曽山.jpg

御前岳を後に、いよいよ釈迦岳に向かう。

三角形に突き出した場所が、福岡県最高峰で一等三角点のある「本釈迦」(1,230m)、その奥のレーダー塔のあるのが「普賢岳」(1,231m)、そしてその奥に山城のあった「本城」(1,154m)があり、3ピークを合わせて釈迦岳と総称もするそう。

普賢岳と本城は、大分県側となる。

20181116釈迦岳.jpg

御前岳と釈迦岳を結ぶ稜線は、シオジ、カエデ、ブナ、リョウブ、アセビなどの木々に覆われた縦走路。

もうすでに紅葉は果て、谷底から風が吹き上げてくるばかり。

岩峰をなす本釈迦は、いかにも信仰の対象になりそうな姿。

20181116釈迦岳2.jpg

ちょっとした鎖場を登り、釈迦の石像と、立派な一等三角点がある釈迦岳山頂に到着。

全都道府県最高峰完登、やりました。

20181116釈迦岳山頂.jpg

釈迦岳山頂も見晴らしがよく、北に御前岳の三角錐のような姿が拝める。

20181116御前岳.jpg

登ってきた杣の里渓流公園のある矢部川支流の御側川方向を見る。

おだやかで早くから開けた九州の山は、ほとんどが植林地だけれど、この谷は自然林が良く残されているのがわかる。

黄葉や新緑の頃に訪れればまた見事でしょう。

20181116釈迦岳山稜直下.jpg

御前岳山頂を降りかけると、雨が降りだした。

大分県側の普賢岳は、本釈迦より1m高いけど、レーダー塔や車道なんか見たくないので、今回はパス。

しばらく急降下すると、いったん福岡・大分県境部で林道に出る。

その後しばらく登山道は林道と交差した後、林道に合流する。

八ツ滝という滝のあたりは、紅葉も残っていた。

20181116八ツ滝.jpg

杣の里渓流公園を後に、御側川を下っていくと、途中に「良成親王御陵墓」というのがある。

案内板によると、良成親王は、後村上天皇の子、後醍醐天皇の孫で、南朝の征西将軍として、再起を期すれど果たせず、矢部の高屋城からさらに大杣に逃れ、南朝が北朝と合体しても、この地に居続け30余歳の生涯を閉じたそう。

御側という集落名や、御側川という川の名も、親王の御側という意味らしい。

今の立派な陵墓は明治政府が整備したもの。

福島県の霊山、岡山県の熊山など、全国あちこちの山中に、南朝の遺跡があるもんなんだな。。

<登山記録> (=:航空機、―:車、…:徒歩)

2018年11月16日(金) 曇のち小雨

名古屋空港7:20=8:55福岡空港9:40―(レンタカー)―杣の里渓流公園(駐車)11:55…御前岳13:10〜13:20…釈迦岳14:10〜14:20…渓流公園15:35―(星野村へ)

<メモ>

「御前岳」「御前山」という名前の山が、全国に散在する。その中でも、岐阜県は「御前」という名の山が多いところ。

「御前」には、➀ 貴人・主君などの座の前、または、面前 神仏や神社仏閣を敬っていう語 5人や高位の人の敬称。また、その妻の敬称 ざ畧ぁ大名、旗本、またその妻の敬称 といった意味がある。

霊山白山の最高点は御前峰(ごぜんがみね)、これは山岳信仰の中心として△琉嫐でありましょう。

それ以外にも、白山を遥拝できる御前岳、御岳山を遥拝できる、御前山、下呂御前山、御前ヶ岳など「御前」のつく山が多い。これらは白山や御嶽山の面前という➀の意味。

帰って調べたところ、福岡・大分県境の御前岳は、景行天皇がの九州巡幸伝説にちなみ、天皇が筑後八女郡を越え豊後の日田郡に入ったことによるという。ということは、景行天皇の山として、△琉嫐でしょう。

ちなみに、釈迦岳は仏教系の山、御前岳は神道系の山となるけれど、江戸時代から、豊前側・筑紫側いずれからも信仰登山がおこなわれていたという。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 06:22 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
沖縄県の最高峰―於茂登岳(525.5m)

10月7日 うどん県最高峰踏破の翌日は、沖縄県の最高峰をめざす。

沖縄県の最高峰、標高525.5mの於茂登岳(おもとだけ)は、沖縄本島から約400卞鄒召寮亞静腓砲△襦

距離はずいぶん遠いけど、魅惑の石垣島にあるので、心理的+家族の理解的ハードルは、香川県に比べればずっと低い。

 

と安心して計画したら、出発地の関西空港が、台風21号の被害で高潮で滑走路が浸水するわ、連絡橋をタンカーが壊するわで、直前までヒヤヒヤ (ロ。ロ; アセッタ

何とか、滑走路も連絡橋も復旧、台風25号も前々日に通過して無事出発。石垣島の青いサンゴ礁を眼下にして、ひと安心。

20181007関空の橋.jpg

石垣空港でレンタカーを借り、まずは於茂登岳登山口に直行。

石垣島は、ずっと昔、竹富島に行った時空港と港を使っただけでほとんど未知の土地。

サトウキビ畑の続くざらっとした感触の風景は、日本のほかの場所よりベネズエラに似ているというのが、連れ合いとの一致した感想。

北海道に初めて行った時と同じように、未知の場所の登山は、特別な緊張感がある。

登山口は南麓の真栄里という集落の奥にあり、標識もしっかりあった。

20181007於茂登岳登山口.jpg

林道をたどっていくと、クワズイモ、ヒカゲヘゴ、リュウキュウマツなど亜熱帯海洋性気候の植物ばかりで、アプローチから興奮してしまう。

20181007於茂登岳登山道1.jpg 

林道終点で沢に出合い、コンクリートブロックの飛び石を渡って登山道に入る。

20181007於茂登岳登山口2.jpg

しばらく進むと、「大御岳ぬ清水」という石碑があり、背後に回ると水場がある。

地元ではウムトゥダキと呼ばれる於茂登岳は、沖縄県きっての標高を持つだけに、多くのの雨を集め保水能力も高く、宮良川、名蔵川の水源となっている。サンゴ礁の海とともに、この山の存在が石垣島の風土を形作っているといってもいい。

古くより霊山として敬われ、山名の「ウムトゥ」とは「島の大本」を意味するともいう。

20181007於茂登岳ぬ清水.jpg

登山道は、古びたコンクリートやブロックが敷かれ、大きめの炭焼き窯のような石垣がある。もしかしたら防空壕の跡だろうか。

20181007人工物.jpg

このあたりから、トカゲ君にしばしば出会う。

最初はぎょっとしたけど、一番多いあたりでは3歩に1匹くらい会うので慣れてしまった。

左の玉虫色のはイシガキトカゲ、右のはサキシマキノボリトカゲ。

秋に鳴くというイワサキゼミの声もひとかたまりになって降って来る。

おかげさまで、ハブには出会わなかった (ロ。ロ; ヨカッタ

20181007イシガキトカゲサキシマキノボリトカゲ.jpg

今は枯れかけたイタジイ(?)の巨木のあたりから、登りらしくなる。

20181007於茂登岳登山道4イタジイ.jpg

左手に見えてくるのが、於茂登岳の山頂部のよう。

20181007於茂登岳登山道6.jpg

いったん鞍部のような場所に出ると、斜面は緩くなり、背より高いリュウキュウチクが密生し、息苦しい感じ。

20181007於茂登岳登山道5.jpg

急坂を登りきると、気象台のレーダの前に出る。

ヤシの木のように見えるのは、シダの一種:ヒカゲヘゴ。

20181007石垣島気象台.jpg

さらに、ヤブ漕ぎを続け、ようやく於茂登岳山頂に到着。

20181007於茂登岳三角点.jpg

膝の半月板を損傷している連れ合いも完登できてよかった。

山頂からは、雲間から、マリンブルーの海、薄荷色のサンゴ礁が見えた。

帰路は、脇道に入り滝を見てきた。

滝より、ヒカゲヘゴの方が背が高いくらい。

20181007滝.jpg

ヒカゲヘゴの芽は、直径7僂曚匹箸任い。これが食用になるんだとか。

巨木の幹からいきなり実が出ているのは、ギランイヌビワ。オオコウモリのえさになるんだとか。

沖縄県の最高峰於茂登岳は、標高こそ525.5mに過ぎないけれど、多様な動植物の宝庫でありました。

<登山記録>

ホテル6:00―6:30関西空港8:45〜石垣空港11:10―レンタカー店―於茂登岳登山口(駐車)12:50…林道終点13:00…「大御岳ぬ清水」13:10…滝分岐…於茂登岳山頂14:30〜14:50…滝分岐(往復)15:40〜16:00…林道終点16:20…登山口16:30―平久保崎17:30―石垣港前ホテル(泊)19:00

 

| ぼっち | 日本4000山 | 00:11 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
うどん県の最高峰―竜王山(1,059.8m)

全都道府県最高峰制覇まで、残すところあと3山。

10月6日は、そのうち香川県の最高峰竜王山をやってきました (ロ。ロ)/

 

四国4県のうち、徳島は剣山(1,955m、日本百名山)、愛媛は石鎚山(1,982m、同)、高知は三嶺(1,894m、日本200名山)と、四国山地を代表する名山が最高峰となっている。

ところが、四国山地に位置しない香川県は、讃岐山脈の竜王山(1,060m)が最高峰。

標高は他県の最高峰の半分あまりで、「四国百名山」の中でも標高は69番目。いくら山馬鹿ぼっちでも、岐阜県から遠征する、心理的+コスト的+家族の理解的 ハードルはかなり高い。

そこで、連れ合いに「うどんを食べに行かない? ついでに往復2時間くらいの山にも登るけど、一緒に登ってなんて言わないから」と誘い、ハードルを低くして、いざ出発!

 

台風一過、空は青いが風はまだ強い。

最短の淡路島経由ルートは大鳴門橋が強風でまだ通行止めのため、遠回りして岡山から瀬戸大橋経由で香川県に入る。

201801006瀬戸大橋.jpg

瀬戸大橋のある坂出市は、香川県の中でもうどんの名店が多い。

せっかく大回りしたのだからと立ち寄ったのは、郊外の田園地帯にある「がもううどん」。

連れ合いはきつねうどん(250円)、ぼっちはゲソ天載せうどん(250円)と玉子ぶっかけ(200円)2杯をぺろり。

さらりと当たり前にうまくて、お安くて、こんな店が近くにあったら、それだけで人生結構幸せだろうな。。

20181006がもううどん.jpg

がもううどんのすぐ手前に、「国宝神谷神社入口」の看板が、目に入る。

神谷神社の本殿は、鎌倉初期の建保7年(1219年)の棟札を持つ三間社流れ造りの社殿で、建造年の明らかな神社建築としては日本最古のもの。

日本建築見学も隠れ趣味のひとつであるぼっちとしては、ぜひ立ち寄らねば。。

本殿は普段拝殿に隠れてはっきり見えないところ、幸い秋祭りの準備をされていて、間近に拝むことができた。

ちなみに、神社は五色台という山塊から流れ出る神谷という川沿いに位置し、社殿の裏手には、「影向石」と呼ばれる巨岩がある。

古代からの信仰の場所らしい特別な空気が感じられ、背後の烏帽子山も、いわくありげな姿。

20181006神谷神社.jpg

さて、それではいよいよ竜王山へ。

竜王山は、香東川の上流内場川をさかのぼった県境部にあり、香川県高松市・まんのう町、徳島県美馬市にまたがる。

同じほどのピークが2つあり、県境にある最高点(1,059.8m)は阿波竜王、香川県にある1,058mピークは讃岐竜王とも呼ばれる。

まんのう町側から山頂直下まで車でも登れるけど、今回は、高松市の竜王山キャンプ場の登山口をめざす。

香川県の中でも最も奥の、細井という集落から見上げる竜王山。

ほぼ1,000mの高みが続いてどこが香川県最高点か、見上げても同定はむつかしい。

20181006竜王山.jpg

キャンプ場の登山口は、台風明けのせいか、人影はない。

剣山とか石鎚山に比べると、地味ですな。。

往復2時間あまりのコースタイム、連れ合いにはスマホゲーム「星の島のにゃんこ」をして待っててもらう。

20181006竜王山登山口.jpg

2合目あたりまでは、植林と広葉樹林まじりの登山道。

20181006竜王山2合目.jpg

ところが、3合目あたりで、突然杉林の皆伐された場所に出る。

台風の余波の10月の残暑の中、汗をかきながらとりあえず登っていく。

伐採地は6合目あたりまで続き、登山道はところどころブルドーザーの作業道が横断し、ぬかるんでいる。

20181006三合目から六合目.jpg

ようやく、樹林帯に戻り、ひと息。

松尾集落からの登山道との合流点あたりには、リンドウが咲いていた。

20181006林道.jpg

標高千mほどの山は、人工的に切り開かない限りなかなか展望は得られないものだけど、瀬戸内海側が展望できる地点が一か所だけあった。

20181006竜王山登山道から瀬戸内海.jpg

「天明八年 川東村講中」と彫られたお地蔵さんの立つ三差路を過ぎて少し登ると、東に讃岐竜王100m、西に阿波竜王500mの標識がある分岐に出る。

まずは一気に讃岐竜王への樹の階段を登りきる。国土地理院の三角点はなく、古い県境の境界標がある。

ピークをさらに東に進むと、相栗峠を経て大滝山(946m)までたどれる。

これは讃岐山脈を貫く「阿讃縦走路」の一部なんだとか。

まだまだ知らない縦走路はあるもの。

20181006佐貫竜王山頂.jpg

阿波竜王へ向かうため、今登った木の階段を下り返す。階段は朽ちかけ、滑りそう。

香川県きっての高峰なんだから、もう少メンテナンスしてあげてもいいのでは。。

登り返して、阿波竜王ピークに到着。

こちらは、ごついコンクリートの展望台の足もとに、四等三角点があった。

残念ながら、展望台周りは木が生い茂り、おまけに台風の余波の雲で瀬戸内方面も剣山方面もほとんど見えない。

香川県最高峰という表示もなし。香川県はうどんと瀬戸内海以外、あんまり興味ないのかな。。

とりあえず、都道府県最高峰ラスト3番目を制覇してひと安心。

20181006竜王山山頂.jpg

帰路は、もうそろそろよかろうと淡路島に向かう途中、四国八十八箇所八十八番札所の、大窪寺の前を通る。

せっかくだから立ち寄ると、本堂の裏手には、立派な岩山があって、女体山というのだという。

標高774m、なかなかエロチックな山名、遍路道が山頂を通っているらしいので、いつか登ってみたいもの。

20181006女体山.jpg

締めくくりは、東かがわ市の、徳島県境にもっとも近いうどん屋、その名も「うどんや」へ。

海岸に向かい合う、人気店であります。

それなのに16時閉店の少し前とはいえ、ぼっちと連れ合のほかお客がいない。

おかしいと思ったら、大鳴門橋、まだ通行止めのままだった (ToT)ゲッソリ

やけになって、ぶっかけうどんと、ざるうどん、ゲソ天におでんをどか食い。それでも、うまいものはうまいんだな。

うどん県のおいしいいうどん4杯、国宝1件、最高峰制覇に満足して、瀬戸大橋に向けユーターン。

20181006うどんや.jpg

<登山記録> (…:徒歩、―:車)

2018年10月6日(土) 晴 残暑が厳しい

自宅4:00―坂出I.C.8:00―がもううどうん8:30〜9:00―神谷神社9:15〜9:30―竜王山キャンプ場登山口10:50…分岐点…讃岐竜王山11:50…分岐点…阿波竜王山12:15〜12:25…分岐点…キャンプ場13:15―大窪寺14:00〜14:30―東かがわ市うどんや15:40―引田I.C.―岸和田和泉I.C.―ホテル(泊)

 

<メモ>

「竜王山」という名の山は数多くあり、その分布は一定の地域に集中している。

ウィキペディアでは、香川県5のほか、大分県1、福岡県1、愛媛県1、徳島県4、山口県2、広島県14、岡山県22、兵庫県1、大阪府2、奈良県2、滋賀県4、長野県1となっており、おおむね夏場に雨の少ない瀬戸内式気候の地域に重なる。

竜王は、仏教および道教に関わる水を司るカミであり、その名を持つ山は、雨乞いとの関わりが深い山が多い。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 21:37 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
飛騨荒城川 木地屋渓谷沢登り

40度超えの地点も出ている酷暑の岐阜県美濃地方  (ロ。ロ; トケソウ

こんな時こそ沢登りと、飛騨の荒城川・木地屋渓谷に地元山岳会のメンバーと遠征して来ました。

 

荒城川は、神通川の支流で、高山市丹生川町の十二ヶ岳北側を流れる一級河川。

その荒城川に2012年できた丹生川ダムのダム湖、五味原湖のさらに上流が木地屋渓谷。

一枚岩の滑滝(なめたき)が沢登りに好適で、今回は初体験の女性3名も含め17人ものメンバーが参加。

 

ダム湖への流れ込み部に架かる木地屋大橋に駐車、沢靴を履き、ハーネス・ヘルメットを装着。

まずは、S大先輩から沢登りの基本について説明を受け、林道の小橋から沢に降り立つ。

(林道は、この先国有林入口にゲートがあり、通行止めとなっている。)

20180722木地屋大橋.jpg

花崗岩一枚岩の見事な川床を清らかな水が滑るように流れていく。

川床は微妙に波打ち、ところどころに滝を作り出す。

サワグルミなどの渓畔林の木陰は涼しくて生き返る気分。

20180722荒城川1.jpg

轟轟と瀬音を立てて落ちる滝も登場。

シャワークライミングしなくてはならないような難しいポイントはなく、リーダーSさんの的確なルート選びで快適に遡行。

20180722荒城川2.jpg

岩と水は、木立の緑を映しながら刻々と表情を変え、思わぬ深いところもあるので、慎重に進む。

わざわざ腰まで水に浸かる場所を渡って、冒険気分を楽しむベテランさんもおられる。

20180722荒城川3.jpg

今回のハイライトは、水を一つにまとめ一気に落ちるこの滝。

人の背よりもはるかに深そうな滝壺を見下ろしながら、慎重に岩肌をへつっていく。

20180722荒城川4.jpg

沢が広がった場所に、巨木の切株が残されている。

サワグルミなどの見事な渓畔林がありながら、トチの木を見掛けないのは、この一帯で活躍した木地屋がロクロ細工の材料として伐ったからなんだろう。

20180722伐採の跡.jpg

ふたたび滝が登場。

沢登りのエキスパート、Hさんがシャワークライミングの妙技を披露。

苔むした川原に、緑の棒のようなトクサが生えている。

表面がざらざらして砥石のように固く、ロクロ細工の仕上げにヤスリがわりに使われるので砥草とも書かれる。

庭に植えられらものをよく見かけるけれど、本来は山間の湿地に自生する植物。

もしかすると、木地屋が移動に合わせ植えたものかもしれない。

20180722トクサ.jpg

二股の沢が合流する地点が今回のゴール。

Hさんがここでステミング(両手または両足で左右方向に力を入れ突っ張り、体を安定させるテクニック)を紹介。

楽しく沢登りを終了したのでありました。。

20180722荒城川6.jpg

丸木橋を渡って岸に出ると、そこは木地屋の住居兼作業場だった小平地で、ソーラーパネル付きの立派な小屋もある。

今は、材料の原木を伐りつくしたのか、ダムができたからなのか、別の場所へ移動されたようで、「丹生川村指定 歴史 木地師由来書と製作用具、惟尊親王像」という、昭和62年丹生川村が高山市に合併される前の文化財指定の標柱が残されている。

20180722木地屋家.jpg

小屋の前で弁当を開き、帰りは林道歩き。

往路は沢登り約3時間、復路は約1時間とほぼ半日の行動だったけれど、林道を1時間ほどさらに上流に進むと、本格的な沢登りができる大滝があるらしい。

車に戻り、丹生川ダムの少し下手にある、「荒城温泉恵比寿の湯」というこじんまりした、しかしなかなか湯質のいい温泉に入りさっぱり。

アブなどもいなく、緑したたる快適な沢で、また訪れてみたい魅惑の渓谷でありました。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 06:01 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
北信の雄峰 高妻山・乙妻山

翌6月4日(日)は、Tuboさん、N君と、戸隠山の北に続く高妻山・乙妻山へ。

大坐小屋から日帰りできるのに「灯台もと暗し」、高妻山には20年ぶりくらい、乙妻山は初登り。

今回は、日本百名山3山目のN君を高妻山に案内し、「北アルプスデビュー」に向け技術指導するのが一番の目的。

戸隠牧場から昨日下山に使った一不動からのルートで高妻山・乙妻山に登り、下山は新しくできた弥勒尾根新道を下る計画。

20180603高妻山登山口.jpg

大洞沢に沿う戸隠牧場から一不動までのルートは、昨日の下りでも感じたけれど、近年の大水のせいで相当荒れている印象。

難所の滑滝や帯岩が、それほど影響を受けていないのが救い。

N君にとっては、鎖場通過の訓練。

20180603帯岩.jpg

一不動の避難小屋は、昭和の時代から変わらぬ姿。最近、トイレブースができ、以前よりは清潔になった。

登山道は、十三仏信仰に基づき、一不動から、二釈迦・三文殊・四普賢・五地蔵・六弥勒・七薬師・八観音・九勢至・十阿弥陀で高妻山に至り、十一阿悶・十二大日、そして十三虚空蔵で乙妻山に至る信仰の道にも重なっている。

20180603一不動小屋.jpg

標高1,747mの小屋から北に向かう稜線に取り付く。

とりあえず、1,998mの五地蔵岳までひと息に登る。

明治時代の廃仏毀釈の影響か、十三仏の各ポイントには、石の祠はあるが飯縄山や高社山のような石仏はない。

20180603五地蔵山.jpg

五地蔵岳を過ぎると、残雪が現われ、高妻山が大きな姿をみせる。登高意欲をそそられるね。

20180603高妻山.jpg

高妻山山頂(2,353m)に到着。白馬三山など後立山連峰が近い。

N君3山目の日本百名山おめでとう。まだまだお楽しみがいっぱいあっていいねえ。。

20180603高妻山山頂.jpg

そして、いよいよ、未踏の山、乙妻山(2,318m)へ向かう。

コースタイム1時間、けっこうアップダウンが多い。

十三仏のポイントは、均等に割り付けてあるのではなく、小ピークなどにあるので、後半は間隔が広くなる。

 

20180603乙妻山.jpg

乙妻山に向かう登山道沿いも、シラネアオイが見事。

N君に、シラネアオイのほかイワカガミ、ショウジョウバカマなど、基本となる高山植物を覚えてもらう。

20180603シラネアオイ.jpg

振り返ると、高妻山のきりっと引き絞られた姿が。やはり日本百名山は、伊達じゃないなあ。。

それに続く、戸隠山、本院岳、西岳の西斜面は、荒々しい東斜面と違い比較的おだやか。

20180603高妻山と戸隠山.jpg

残雪をキックステップで登りつめるのが結構きつかったけど、無事乙妻山に到着。

Tuboさん、N君お付き合いいただきありがとう。

20180603乙妻山山頂.jpg

稜線の西の果てに位置し、高妻山より灌木などが少なく360度の展望が得られるので、眺望は抜群。

特に残雪輝く後立山連峰が間近に展開して感動・感激。

手前に地味に横たわる、東山(1,849m)も、苦労して登っただけに眺めて飽きない。

こんないい山を登り残していたなんて、もったいなかったなあ。。

20180603後ろ立山.jpg

高妻山への戻りも、ほぼ同じくらい登り返しがあるので、疲れた身にはこたえる。

N君、後ろを見たら? 妙高山も火打山も雨飾山も日本百名山だよ!

20180603乙妻山からの戻り.jpg

ここまで快調だったN君、疲れもあったのか、膝をひねって、結構しんどそう。

帰路は、六弥勒からの弥勒尾根新道を下る。ブナの中の尾根道で岩場がなく、膝へのダメージが少なくてよかった。

17時過ぎ、戸隠牧場に到着、牧場のソフトクリームにようやくありつけた。これが食べたくて、頑張ったんだよねえ。。

食堂のおじさんに「乙妻山まで行って戸隠修験は満願だから」と言われてうれしかった。

N君、お疲れさん。課題も見つかったけど、大丈夫。7月には念願の「北アルプスデビュー」が待ってるよ。

20180603戸隠牧場.jpg

<登山記録> (―:車、…:徒歩)

2018年6月3日(日) 晴

大坐小屋4:50―戸隠牧場入口(駐車)5:55…登山口6:35…一不動避難小屋7:50…五地蔵岳8:55…高妻山11:10〜11:20…乙妻山12:30〜12:45…高妻山13:30…六弥勒15:50…(弥勒尾根新道)…戸隠牧場入口17:30―(帰路)

<メモ>

・帰って調べたところ、十三仏は江戸時代に盛んになった信仰のよう。

・江戸期の乙妻山は、現在の2,318mピークではなく、その手前の今は十一阿悶のある2,297mピークで、今の乙妻山は両界山といったけれども、神仏分離で「両界」(金剛界と胎蔵界)という密教の名前はまずかろうということで山名が移動した経緯があったのだそう。一方、高妻山の別名が両界山とされ、ややこしくなっている。

・長丁場にはなるけれど、乙妻山は、静かで高妻山より好展望なので、お勧めです。

| ぼっち | 日本4000山 | 06:31 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
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