WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
高知県一等三角点の山巡り(4)―工石山(1,516m)

10月6日、最終日。

高知県一等三角点の山巡り、ラストは、高知県大豊町・本山町にまたがり、愛媛県境に近い工石山(1,516m)。

高知市の工石山と区別するため、「奥工石山」「立川工石山」とも呼ばれる。

登山口は、大豊I.C.から県道5号線から林道に入った、標高約1,150m地点にある。

登山口の標高が高く、1時間あまりで登れるらしいので楽勝かなと思ったら、まったく甘かった。

 

県道5号線の愛媛県側が、昨年の西日本豪雨の影響で通行止めになったままなのは知っていたけど―

々眞梁Δ領川川名集落から林道に入ろうとしたら、吉野川支流の立川川の橋が流され復旧工事中で通行止め

⊂緡の立川集落に回ろうとしたら、県道5号線が半ば崩落し復旧工事中、鉄板を渡してあり何とか通過

N川集落から町道仁尾ヶ内線の入口にも橋流失のため通行止の看板。通行止めの期間は「復旧の日まで」

ダメ元で入っていくと、流失した部分はブルドーザーで仮復旧してあった。

 

岐阜県で過酷な林道はすいぶん見てきたつもりだけど、こんなすごいのは初めて(@。@;)キンチョウシタ

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舗装のまだらにしかない林道の状態は、標高を上げるほど、「超過酷」から「普通の厳しい林道」程度に落ち着く。

平日は、森林管理署の伐採作業も普通に行われているもよう。

登山口には、とても立派な避難小屋と、白山神社がある。

避難小屋をのぞくと、今の道の途中にあった仁尾ヶ内地区の住民がこの山の守りをされているらしい。

登る気喪失の連れ合いには、文庫本を読んでいてもらうことにして、熊鈴を付けいざ出発。

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登りだしの急斜面は、伐採作業のための作業道で登山道が分断され、難渋した。

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尾根に出てみると、伐採作業を避けた仮登山道が、尾根伝いに作られているようだった。

道は明確になり、ブナが目立ち始める。

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しばらくは、たんたんと尾根道を進むと、いきなり大岩が目の前に。

手前から岩に沿ってよじ登る。

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岩の上に出ると、ふたたび広葉樹林の中の道。初夏にはアケボノツツジなどが咲くらしい。

ただし、このあたり新しい獣のにおいがぷんぷん。笛を吹いて進む。

四国では剣山系にしかもう生息してないと言われるけど、これはツキノワグマじゃないのだろうか。。

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竜王峠からのルートと合流。

立札もあり、それなりに登られている山という印象。

昨年の台風でアプローチががかなり厳しくなり、入りにくい山になっている様子。

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広葉樹林の旧斜面を登ると岩の下から清水がわいている。

四国三郎とも呼ばれる吉野川の支流立川川の水源となっているらしい。

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霧と小雨の中ながら、このあたりのブナ林はすばらしい。

人工林率の高い高知県に残された、貴重な原生林。

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ブナ林の先に大岩がぬっと出現。

これが、工石山の山名の由来となったユルギ岩。さてどうやって登るのかな。。

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これも、下を巻いて、背後に回れば、ロッククライミングということもなかった。

白山神社の石の祠が置かれ、ここが信仰上のピークなんでしょう。

白山信仰が土佐山中まで及んでいるのにも、おどろく。平家の落人が信仰していたのだろうか。。

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一等三角点の山頂は、その少し先にあり、ササ原で、ゆっくり休めるたたずまい。

霧さえ晴れれば、標高が高く、県境に近い分、四国山地の山々が、今回の山の中で、もっともよく見えたはず。

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復路は、尾根から伐採地に入らず、標識に従い尾根通しで下る。

こちらは植林地は通らず、最後までブナの森を行くいいコースだった。林床の苔も見ごたえがある。

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最後はススキをかき分けてポンと林道に出る。

駐車できるスペースはあるけれど、何の標識もないので、どこから登りだしていいのかわかりにくい。

避難小屋のところから登り、尾根に下山するのが結果良しだったみたい。

 

愛車奥地君と待っていてくれた連れ合いによると、香川県の林道走行愛好家が5台通過していったとのこと。

リーダー格の人に聞いた話だと、山深い高知あたりでは、道路の正式な復旧を待っていては、生活も仕事(林業)も成り立たないので、とりあえずどんなことがあっても道を通じさせてしまい、それからおもむろに正式に道路改修を行うことが多いそう。

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戻り道に、工石山を方向を振り返る。

山頂は見えないけど、尾根の途中から自然林となり大きな岩がいくつもそびえるのが見える。

工石山の名は、飢えに苦しむ平家落人が、「この石が喰えるものならば」と嘆き喰石山と呼ばれたのが転化したと伝わる。

山深い山とはこういう山をいうのだろう。そして、そのような場所にも人のにおいがするのが日本の山だろう。

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下山後、山麓立川集落の重要文化財「立川番所書院」に立ち寄る。

土佐から伊予に抜ける街道沿いにあった番所とのこと。

受付のおばあさんに、工石山に登ってきましたと話したら、「私も登ったけど、山頂のユルギ石は、今はもう揺るがなくなってしまった」とのこと。

 

岐阜県のライバル県・高知が、なにかと親しく感じられた今回の山旅でありました。

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<登山記録> (―:車、…:徒歩)   (↓地図クリックで拡大)

2019年10月6日(日) 曇時々小雨

高知市5:15―大豊I.C.―立川集落7:00―登山口8:30(駐車)…尾根分岐…石清水9:35…ユルギ岩9:55…工石山山頂10:05〜10:15…尾根分岐10:55…林道11:15…登山口11:20―(帰路)

 

<メモ>

・本来は、国有林で、地元大豊町仁尾ヶ内集落で大事にされており、避難小屋や登山道標識も整備された山。

・ただし、昨年2018年の西日本豪雨の爪跡が依然アプローチの町道・林道に残る。

・登山道自体は伐採作業で迂回路が作られているが、特に台風によるダメージはみられなかった。

・ほかに平成12年に完成した奥工石山〜竜王峠〜白髪山をつなぐ縦走路も開かれている。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 06:34 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
高知県一等三角点の山巡り(3)―工石山(1,177m)

源氏ヶ駄場から約2時間、高知県立牧野植物園に連れ合いを送り、高知県一等三角点の山巡り3番目の工石山をめざす。

高知県には、工石山(くいしやま)という山が2山あって、こちらは標高1,177mで高知市の北端にあって、同市の最高峰。

もう一つは、高知県北部の大豊町・本山町にまたがる1,516m峰で、「奥工石山」とも呼ばれる。

 

高知市の工石山登山口へは「高知市工石山青少年の家」を目印に、県道16号線で市街地から約1時間。

平成の大合併以前は土佐山村と呼ばれた場所で、道沿いにはユズや茶が植えられ、山頂近くまでスギなどの植林がされている。

↓こんなのが、高知県の標準的な山村風景。

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工石山も石灰岩の山で、頭に大岩を置いた山が見えてくる。

山頂は見えないけど、工石山の一部でありましょう。

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「高知市市民の森」にもなっている市民ご愛用の山のようで、青少年の家周辺の駐車場はどこも一杯。

林道工石線から右手の林道に入る。

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三辻山へ向かっていく林道から、登山道に入る。

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しばらくは、スギ植林地の中の登山道をジグザグに登っていく。

不入山の天然林を歩いた後ゆえ、管理された遊歩道を歩く気分。

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「杖塚」という分岐点に出る。

右手が「北回りコース」、左手が「南回りコース」。南回りコースがやや長い。

北回りコースから南回りコースへと周回することにする。

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引き続きスギ植林の中の登山道沿いに、「都道府県の木」が植えられている。

岐阜県の木イチイは、枯れたらしく、切り株だけ(ToT)ナントカシテ

 

昭和38年の台風の強風で、根元から曲がったスギがそのまま成長したという「根曲り杉」もあった。

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ずっと見通しのきかない登山道の脇に、トド岩という大岩がある。

上に立つと、北側の視界が得られ、山間につくられた棚田の向こうに四国山地が眺められる。

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藩政時代にはこの山もお留山として土佐藩が管理していたらしく、ヒノキらしい巨木の古い切り株が残る。

今は二次林となった樹林を進むと、北峰ピークに出る。

北側の展望、つまり四国山地側が大きく開け、四国の主だった山がほとんどすべて見える。

山名を記した方位盤で、奥工石山もしっかり特定できた。

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北峰から、鞍部の九石神社の鳥居を経て、約10分で工石山本峰に到着。

一等三角点は石積みに埋もれ、欠けたところがコンクリートで補修してあった。

こちらは南側、つまり高知市街から太平洋に向けての展望が大きく展開。高知市民に人気の山なのも納得のパノラマ。

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南廻りコースは、比較的よく広葉樹林が残され、ブナの大木もところどころにある。

シャクナゲの群落の間を抜け、沢と出会う賽の河原を経て、ヒノキ屏風岩に出る。

眼下に鏡川の谷を見下ろす、その右手の尾根700m程下に見える大岩は、妙体岩といい、初代藩主山内一豊が土佐に船で入国した際目標となり、無事入国を果たしたという伝説の岩だそう。

そんな伝説も、高知の人びとにとって、この山を親しいものにしているのでしょう。

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2019年10月5日(土) 快晴 単独行

(源氏ヶ駄場)―高知県立牧野植物園―工石山青少年の家付近(駐車)13:40…登山口13:55…杖塚分岐14:15…(北廻りコース)…北峰14:55…工石山山頂15:05~15:15…ヒノキ屏風岩15:45…杖塚16:10…登山口16:30―(高知市内へ)

 

| ぼっち | 日本4000山 | 05:48 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
高知県一等三角点の山巡り(1)―不入山(いらずやま)

高知県は、県面積あたりの森林率が84%と全国一。

2位、81%の岐阜県のライバル県といえましょう。(←競うもんじゃないかな。。)

一等三角点は19箇所あり、そのうち、不入山、工石山、奥工石山、珍名の山・源氏ヶ駄場を2泊3日で連れ合いと巡ってきました。 (↓場所は下の地図をクリック!)

 

まずは、不入山(いらずやま:1,336m)。

不入山は、その名が土佐藩のお留山(入山などが禁じられた山)であったことにちなむという。

岐阜県の誇る清流長良川のライバル、四万十川の源流点を持つ山として知られている。

メインの登山口は、船戸林道の入口だけれど、四万十川源流の手前にある源流の碑からも入山できる。

岐阜県民としては、ライバルの清流も知っておきたくて、こちらを選択。

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源流点までは、スギと、サワグルミなどの渓畔林に覆われた遊歩道になっている。

スギは植林されて80年とか案内板に書いてあったけど、樹齢200年くらいに見えるほど太い。

さすが、年間降水量日本一の県。

昨日までの大雨の影響で、源流部とはいえ、結構な水量がある。

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滝の脇の歩道はすっかり水に沈み、連れ合いはビビっておりました。

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入口から約20分で、四万十川源流点に到着。

実際には、ここよりもっと上まで流れはあるので、源流点の定義を知りたいところ。

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源流点で、遊歩道は終わり、不入山への急な登山道となる。

遊歩道の終点を、とりあえず源流点としたのかな (?_?)>

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約1,140mの地点で、ほぼ等高線に沿うルート「南一周コース」に出る。

右手に取ると、メインの船戸林道側の登山口に、山頂には右手に取る。

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日本海側に多い根の曲がったチシマザサではなく、ここは太平洋側に多いすっと一直線に伸びるスズタケが背より高く繁っている。

ちょうど1週間くらい前に刈っていただいた後なので、ヤブ漕ぎしなくてすんで大助かり。

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等高線沿いから、山頂をめざす尾根に出たあたりから、大木が多くなる。

ブナなどとともに、赤い幹のヒメシャラも立派。

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登山口から、1時間45分で、一等三角点の不入山山頂に到着。

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山頂から南を見ると、山々が重なり合い、その先がいきなり太平洋だからこそ森林率が高くなる。

「山また山」の飛騨と、「山と海」の高知では風景の開放感がずいぶん違うけど、海は県面積には入らないもんな。。

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連れ合いが「源流点までの急斜面を下るのは膝が心配」というので、もっともおだやかな槇尾根コースで下山する。

風格のあるコウヤマキやヒノキの原生林が見事。

高知県は農地が少ない部分林業が盛んで、人工林率が65%と全国で最も高い(注)

それだけに、不入山に残されたこの原生林は貴重なもの。

先を歩く連れ合いに、この山の場合ルートには赤テープがあるみたいだから、見逃さないでと、アドバイス。

(注)人工林率1位は、66%の佐賀県だけど、そもそも森林面積が少ないので、高知県は山林が最も人工林化された県と言えましょう。

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船戸林道は、車の通行が禁止されているので、林道終点で連れ合いを見送り、南一周コースで四万十川源流側に戻る。

そして、愛車奥地君に乗って、船戸林道の起点へ連れ合い迎えに行く。

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船戸林道の起点で待っていても、連れ合いがなかなか来ない。

心配になって、林道を迎えに行くことにする。

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標高を稼ぐと断続的に携帯が通じるようになり「イノシシを2回見た」とか、「林道がなくなった」とか、不安をそそるようなメッセージが入り、胸騒ぎはいや増す。

どう考えても、船戸林道を歩いているようには思われないけど、地図に他の道はない。

「林道はすぐなくなって、赤いテープや不入山の標識があったからそれに入った」「舗装の道に出た。通信塔のそば」とか言うので、北の方に向かってしまったのではと推測。

「GPSで確かめて。その辺に矢筈トンネルとかあるんじゃない?」と聞くと、「うん、ある」とのことでほっと一息。

もうほとんど林道終点まで歩いていたのを、急いで引き返す。

 

北側に、今日立ち寄るはずだった四国カルスト高原が夕暮れの光を浴びている。

高原にある珍名の山、源氏ヶ駄場は明日めざすことにして、本日の宿天狗高原の天狗荘に直行。

登山初心者との別行動は絶対よくないと、身に染みた次第。

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<登山記録> (―:車、…:徒歩)

2019年10月4日(金) 晴 メンバー:botti、連れ合い

自宅4:00―(徳島自動車道回り)―須崎東I.C.―四万十源流の碑(駐車)11:00…源流点11:20~11:25…(西峰コース)…不入山山頂12:45~13:15…(槇尾根コース)…船戸林道終点14:35…(南一周コース)…四万十源流の碑15:20ー船戸林道起点(駐車)15:40…(林道往復)…船戸林道起点17:10ー矢筈トンネル17:25―天狗荘18:10(泊)

 

(↓地図クリックで拡大)

<メモ>

・連れ合いの通ったルートは、「龍馬脱藩トレイルコース」というルートで、10月27日に大会を控えているので整備されたばかりだったらしい。

 南一周コースのササが刈られていたのもそのおかげなんでしょう。

 入る方も地図が読めない責任はあるけれど、これは船戸林道ではない旨書いておいていただけると、ありがたいなと思う次第。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 21:05 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
不動山励谷ルート遡行記(3日目)−帰路も長丁場

26日 3日目 ようやく晴れ日。

7時30分、焚火を消して、キャンプ地を後に。

さあて、ホハレ峠まで、帰路も長丁場。

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往路には、通称「玉冷やしの深瀬」といわれるゴルジュは、まさにその名のとおりの深さだった。

帰路は、水かさも減って、らくらく通過。

沢靴を脱いで、尾根を急登し、西谷林道に出る。

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長い西谷林道も、帰路は下りのうえ、食糧がなくなった分身軽になって、余裕で通過。

振り返ると、皆伐のために開かれた林道の下は、崩落している箇所もある。

いずれにしても、昭和の高度経済成長期は、成長と引き換えに大事なものを失った時代でもあったんだな。。

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キャンプ地から約4時間、門入集落が見えてくる。

門入側から見上げる蕎麦粒山は、やさしい姿をしている。

お約束のH農園の2匹のワンちゃんに吠えたてられながら、ちょっとHさんにご挨拶し、門入集落に到着。

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Iさんも来ておられ、いつぞやはお世話になりましたと、ご挨拶。

沈下橋を渡るわれわれを、Iさんはずっと見送ってくださった。
林道終点の渡渉地点も、水かさがが減り、流れはおだやかになっていた。

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帰路の難所は、最後のホハレ峠までの登り。

体力を振り絞って、350m程の標高を詰めていく。

木地屋平まで来るとようやく急登も終わりが近づき、Nuリーダーお気に入りのトチの樹の下の水場で一服。

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15時10分、キャンプ地から7時間30分あまりで、ようやくホハレ峠に到着。

月曜日の今日は、建設会社の方たちが峠周辺で働いておられる。

令和3年まで3年かけ、門入に向け、作業路を整備するのだそう。

 

もし、門入まで車で入れるようになったら、不動山はテント泊1泊2日くらいで往復できるのではと期待しちゃうけど、「一般には解放せず、ゲートを設けることになるのでは」とのこと。

当面、不動山は「『ぎふ百山』最難峰」の地位を維持するようであります。

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2019年8月26日(月)

キャンプ地7:30…尾根取付8:20…林道取付8:50…門入集落11:40〜12:35…林道終点・渡渉地点13:30…ホハレ峠15:10〜15:30―(帰路)

 

<メモ>

○不動山登頂の注意点

(1)車でホハレ峠にたどり着くまで

 2008年に徳山ダムが完成し、門入に至る西谷林道が使えなくなったため、現在では揖斐川町坂内川上集落からホハレ峠まで車で入り、後は徒歩で入山することとなる。

 ホハレ峠までの林道は、12月〜6月は通行止め。通行できる期間も道路状況は悪いので、事前に通行可能か確認を。

 なお、ホハレ峠から門入まで作業道を整備する工事が2021年まで行われており、対向車注意。

(2)ホハレ峠から門入まで(徒歩約2時間、帰路約2時間30分)

 ホハレ峠から旧門入集落までは、徒歩2時間、黒谷沿いの道は踏み跡程度で滑りやすいので転落注意。

 左岸から右岸に渡渉し門入からの林道に入る。増水時は渡渉注意。

 林道は、現段階では西谷林道に比べれば歩きやすいが、沢の出合で崩落が起きているなど、年々状態は悪くなっている。

(3)門入から西谷林道(約3時間30分、帰路約2時間)

 かつては自家用車の使えた門入から西谷林道終点近くの沢の取り付き点まで、現在はえんえんと林道歩きとなる。

 日当たり部分は夏草に埋もれ、崩落も進み、廃道化が著しい。

(4)沢取付から不動山まで(約5時間30分、帰路約5時間)

 不動山は豪雪の奥山で、登山道はなく、沢を詰め、最後はヤブ漕ぎして登頂することとなり、相応の技術・装備が必要。

 しかも沢に取り付いてから山頂往復には10時間以上かかるし、ルートファインディングに時間を取られることも想定しておく必要がある。
(5)全般
 初登の単独行はあまりにも無謀だし、万が一の場合、捜索範囲が広すぎ多大な迷惑をかけるのでやめた方がいい。
 登山届のポストは、道の駅夜叉ヶ池の里さかうちにあるので、ぜひとも提出したい。
 天候によって、渡渉困難になることが十分想定され、廃道状態の西谷林道の落石のリスクなども高くなるので、行動する3日間の天気予報を確認し、無理はしない。
○残雪期を狙う場合の注意点
 上記のような困難から、最近は残雪期登山として東隣の千回沢山とセットで登る次の2つのルートが開拓された。
 々野ダムから美濃俣丸〜笹ヶ峰の県境稜線の途中、通称ロボットピークから分岐する尾根をたどるのルート(テント泊1泊2日)
 徳山ダム湖最上流部から取り付くルート(テント泊1泊2日・強行軍で日帰り)

 この二つのルートは、数々の条件がそろわないと登頂は困難。

 

 ,蓮広野ダム奥の二ッ屋分水堰までの除雪が終わり、残雪がたっぷりあるごく限定された期間しか登頂できない。

  特に、ロボットピークからの稜線の不動山手前の部分が急で、雪が切れていることが多くここで断念された事例が多い。

 △砲弔い討賄肋津世凌綽次槊農の残雪量+当日の天候の3条件がそろわないと、登頂は困難。

  2018年のように、3の条件がそろう日のない年もある。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 21:14 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
不動山励谷ルート遡行記(2日目)−不動山往復

25日 2日目。

明け方3時頃、テントを雨の打つ音で目が覚める。

夜明けには何とか降り止み、予定より1時間遅らせ、6:30に出発。

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踏み跡をたどり、励谷(はげんだに)の出合に出る。

いよいよ、不動山をめざし、励谷ルート沢登り開始。

金ヶ丸谷と分かれた分、水量が減る反面、小滝などが連続するようになる。

20190825不動山2.jpg

出合からしばらくは、沢へ大きく腕を差し出したミズナラの巨木に何度も出会う。

昭和15年刊森本次男著「樹林の山旅」に描かれた、奥美濃の深い森が、ここにはまだ残されている。

次第に沢べりには、トチやサワグルミの巨木が目立つようになる。

株立ちしたサワグルミは、ホハレ峠あたりに比べ格段に風格がある。

20190825不動山3.jpg

岸をへつり、渡渉を繰り返しながら、遡行すること約1時間半で、標高約750mのゴヨクラ谷の出合に至る。

県境稜線の方向に流れる励谷とはここで別れ、ゴヨクラ谷に入る。

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ゴヨクラ谷は次第に急傾斜となり、岩を飛び移ったり、よじ登ったりが増える。

このあたりになると、2万5千分の1地形図でもGPSでも進路を読み切れないので、よくよく地形と方位を確認していかねばならない。

20190825不動山5.jpg

ゴヨクラ谷を1時間あまり進んだ標高約950m地点で沢は二股に分かれる。

地形図やGPSには、そんな分岐は表示されない。

不動山4度目のNuリーダは、前回ここで迷ったそうで、左手の壁のように立ちふさがる滝を登るとおっしゃる。

他のメンバーは、直進に見える右手の沢でではないかと議論。

偵察した結果、右手の沢はすぐに細くなり、左手の滝を登るのが正解とわかる。

こういった手間を惜しまないのが大事なんだな。。

20190825不動山6.jpg

滝から30分ほどで、涸れ沢となり、登りつめていくと三点支持をしないとずり落ちそうなほどの急な溝状態になる。

Nuリーダーと女性メンバーOoさんは尾根に取り付き、沢登りの達人Naさん、Itさんは、ホールドのほとんどない泥でつるつるする溝をクリア。

ぼっちもそれに続こうとしたら、沢靴ではホールドがきかず、あやうく滑落しかけ、何とか下部の灌木にしがみつく。危ない、危ない。

ザイルを下ろしてもらい、尾根の灌木に手が届くところまでへつって、なんとか先に進む。

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Nuリーダーの的確なリードで、稜線上、三角点の20mほどしか離れていない場所に出る。

周囲をチシマザサに覆われた三等三角点に到達。皆で万歳三唱。

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目のあたりまであるササを脚で踏みつけながら、周囲の山々を観察する。

まず、蕎麦粒山が同定でき、芋づる式に烏帽子山高丸金糞岳などが確認できる。

美濃俣丸から笹ヶ峰までたどった県境尾根は、ぼんやり雲がかかり、はっきりしない。

北側の釈迦嶺や、東隣の千回沢山は、ヤブがうるさくて見えずじまい。

いずれにしても、テント泊・沢登り・ヤブ漕ぎ付テント泊2泊3日のピークからの展望としては、あまりに地味なもの。

しかし、それぞれの山に、ヤブを漕ぎ、沢を詰め、ラッセルに汗してきた山馬鹿ぼっちにとっては、万感の光景であります。

20190825不動山9.jpg

復路も気は抜けない。

往路では難なく登れた二股部分の滝では、ザイルで確保して下降する。

それにしても、難所を通れば通るほど、自分の登攀技術のなさを思い知り、情けなくなる。

来年は、クライミング技術向上を、年間の修行目標としよう。。

 

<登山記録> (―:車、…:徒歩)

2019年8月25日(日) 早朝雨 のち曇時々晴

テントサイト6:30…励谷出合6:35…ゴヨクラ出合8:05…950m二俣部分9:20…不動山山頂10:55〜11:30…ゴヨクラ出合13:30…テントサイト15:30(泊)

26日(月)

テントサイト7:30…沢8:20…林道取付5:50…門入集落11:40〜12:35…林道終点・渡渉地点13:30…ホハレ峠15:10〜15:30―(帰路)

 

| ぼっち | 日本4000山 | 20:59 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
不動山励谷ルート遡行記(1日目)−長きアプローチ

「ぎふ百山」でもっとも登頂困難なのは、槍でも奥穂でもなく、両白山地(越美山地)の不動山でありましょう。

もともと沢登りでしか登れない道なき山だったうえに、徳山ダム湖にアプローチの林道が沈んで使えなくなってしまった。

そのため、標高は1240mに過ぎないのに、テント泊2泊3日、沢登り・ヤブ漕ぎ付き。

そんな、難峰不動山に、地元山の会で、8月24日〜26日励谷(はげんだに)ルートから登る計画が持ち上がった。

この機会を逃してはなるまいと、喜び勇んで参加してきました (ロ。ロ)/

 

ルート概要は、次のとおり。

1日目 揖斐川町坂内川上集落から林道でホハレ峠まで上がり駐車

    黒谷沿いに旧門入集落まで下り、そこから西谷沿いの林道を終点まで進み、谷に降り、励谷の出会い手前にテント設営

2日目 励谷を遡行して不動山に登頂、テントまで戻る

3日目 テントを撤収して帰還

(↓ルートの概要図、クリックで拡大)

今回の山行リーダーは、地元山の会の誇るレジェンドNuさん。

それに、足のそろったメンバー4名と、程よいコンパクトな編成。

標高約800mのホハレ峠を7時25分出発。テント2泊の重い荷物で、前日までの雨に濡れた黒谷沿いの急斜面の道を慎重に進む。

(このあたりの樹林の太さにご注意。)

20190824ホハレ峠.jpg

約1時間下りで、渡渉点に出る。

水量は多め、ビーチシューズに履き替えて渡り、対岸(右岸)から始まる林道に入る。

20190824不動1.jpg

門入へ向かう林道は、全体的にはまずまず通りやすいけど、砂利の川床を渡渉する箇所がある。

さらに最近の大水で、沢の出合部分の道が流失し、渡渉箇所が増えるなど、林道の状態は少しずつ悪くなっているのが心配。

両側がスギ植林となって、門入が近くなったのを知る。

20190824不動2.jpg

沈下橋を渡ると、門入の集落跡に入り、黒谷は西谷と合流する。

門入は、標高450mある旧徳山村最奥・最高所の集落で、徳山ダムの完成で村の他の全集落がダム湖に沈んだ中、唯一水没を免れた。

しかし、集落への道路が水没してしまうことから廃村となり、建屋もいったんすべて撤去された。

その後、土地の所有権を持ち続けた旧住人が、新たに小屋などを建て、雪のない時期に滞在されるようになった。

以前泊めていただいた、橋の向こうに見えるIさん宅も、そのひとつ。

20190824不動3.jpg

一服後、H農園前を通過して西谷沿いの林道を上流めざして進む。

スギの植林が途切れると、その先は製紙会社が皆伐後放置された山林となり、最近ようやく二次林が山を覆うようになったところ。

皆伐目的で付けられた林道は放置されて久しく、日当りのいい部分はもうすっかり夏草に覆われ、踏み跡をかろうじてたどれるくらい。

いつまでこの林道が使えるんだろう。。

20190824不動4.jpg

林道沿いには、水場が2か所あって、ひと休みにはいい具合。

草に埋もれた橋の上で、地図を確認。

20190824不動6.jpg

端からしばらくで、標高約700mの小平地、長者平に出る。

テント設営にはいい具合の場所で、ここから小尾根を下降して対岸に渡ったところにある根洞谷を遡行して三周ヶ岳に出られるそう。

根洞谷を分けた西谷の上流部は、金ヶ丸谷と名前を変える。

20190824不動7.jpg

長者平の少し先、林道終点の手前から、金ヶ丸谷に向け小尾根を急下降する。

枝がちょっと折ってある以外、目印らしきものもないけれど、途中からは虎ロープが現れ、どうやら釣人の通い道になっているみたい。

20190824不動8.jpg

尾根の踊り場で、登山靴をデポし、沢靴に履き替える。

いよいよ沢登りの始まり。

20190824不動9.jpg

歩き出してしばらくで、ゴルジュ(岩に挟まれた狭い谷、フランス語で喉の意)を通過。

増水して、深いところは股下すれすれまであるので、慎重に進む。

20190824不動10.jpg

三周ヶ岳に向かう金ヶ丸谷と、不動山に向かう励谷が分かれる少し手前の小平地にテントを設営する。

増水しても大丈夫なあたりにテントを2〜3張り張れるスペースがあり、どうやら、釣人たちにも使っているらしい。

立木をひろって、焚火をおこし、夕飯の準備。初日はカレーライス。

ビールやウイスキーを呑み、焚火にあたりながら明日への作戦会議。

(↓ホハレ峠から門入までのルート:クリックで拡大)

(↓門入から、テントサイトまでのルート:クリックで拡大)

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2019年8月24日(土) 曇時々晴  メンバー:Nu,Na,It,Oo,ぼっち

揖斐川町(集合)5:30―道の駅夜叉ケ池の里さかうち(登山届提出)―坂内川上集落―ホハレ峠(駐車)7:25…渡渉点8:25…道路崩壊渡渉点9:15…門入9:30〜9:40…長者平12:45…尾根下降点13:05…尾根中腹(沢靴に履き替え)13:15〜13:30…励谷出合手前(テント泊)14:30

 

| ぼっち | 日本4000山 | 10:42 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
小津権現山(1,158m)で積雪期講習

ぼっち地元の山の会では、今年の冬、7回の「積雪期講習実践登山」が開催される。

講師は、K2登山隊メンバー、山の会のレジェンドともいえるNuさん。

みっちり冬山の心構えや基本を教えてもらえる機会があるのは、大変ありがたいことであります。(←会のPR)

その第1回目、会のホームグラウンド・揖斐川町の小津権現山(1,158m)での講習に参加してきました (ロ。ロ)/

 

木地屋ゆかりの小津集落からのルートは一昨年登ったけれど、今回の国道417号線沿いの藤波谷ルートは初めて。

こちらは、近年日本山岳会岐阜支部が登山道を整備し、数台分の駐車場も設けられている。

今回のメンバーは11名、うち2名が新人さん。

積雪期講習にしては雪が少ないことを心配しながらも、いざ出発!

20190126登山口.jpg

標高約250mの登山口からすぐ、沢を渡り、尾根への急斜面に取り付く。

送電線の巡視路にもなっているので、おなじみプラスチックの階段が登場。

396mポイント手前の鉄塔のところで、尾根に出る。巡視路はここまで、あとは尾根道をたどっていく。

650mあたりから雪が出てきて、ヒノキの植林とブナなどの二次林の中、壺脚(つぼあし)で進んでいく。

20190126登山道.jpg

約750mの地点で、揖北林道に出る。

揖北林道登山口の表示があり、ルート沿いに鹿よけのネットが張られている。

雪が舞いだす中、ここでわかんやスノーシューを装着。

「わかんは山側を向いて着けるように」リーダーの指導がある。

20190126林道登山口.jpg

ヒノキの植林帯の山ながら、尾根には天然の太いヒノキも出てきて、膝までの雪に気分は上がる。

交替でラッセルし、ぼっちも喜び勇んで新雪を踏んでいく。

20190126登山道2.jpg

山頂直下の急斜面は、一歩一歩蹴り込まないと滑り落ちそう。

山頂の白山大権現の祠が見えてきたところで、ラッセルを新人女性のOさんに交代。

20190126山頂直下.jpg

小津権現山山頂に到着。新人男性Fさんの音頭で万歳三唱。

わかんデビューのFさん、よくがんばられました。

20190126小津権現山山頂.jpg

雲の間から日が差し込んで、瞬間花房山方向への縦走路が見える。

また残雪期の快晴の日に、日帰り縦走してみたいなあと眺めているうちに、雪が激しくなった。

体に雪が積もるのを感じながらそそくさ昼飯を取って、下山にかかる。

20190125花房山方向.jpg 

帰路は、見違えるほど雪が増えて、ブナの梢も新雪で重そう。

「テントを張る時は、落雪で窒息することもあるから、木の下は避ける」リーダーのご指導。

標高500mあたりまでわかんで歩くことができ、無事訓練は終了。

20190126下山路.jpg

<登山記録> (―:車、…:徒歩) ↓地図クリックで拡大

揖斐総合庁舎(集合)6:15―藤波谷登山口(駐車)7:10…揖北林道登山口8:45…小津権現山山頂11:35〜12:00…藤波谷登山口14:40―揖斐総合庁舎(解散)

 

| ぼっち | 日本4000山 | 06:39 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
熊野灘展望の山 高峰山(1,045m)

亥谷山を後に、次に向かったのは、高峰山(たかみねさん)。

北の高見山、大台ヶ原から続く台高山脈の最南の山のひとつで、尾鷲市の最高峰(標高1,045m)。

「一等三角点百名山」「近畿百名山」というのにもなっている。

 

従来の登山口は、標高807mの矢ノ川(やのこ)峠。

かつては、この峠越えのルートが国道42号線で、1936年から国鉄の紀勢本線が開通する1959年まで、国鉄バスが尾鷲と熊野をつないでいた。

1968年に矢ノ川トンネルが開通したため、同ルート部分は国道から除外され、尾鷲市の市道矢ノ川線となっている。

ただし、市道といっても、現在は作業車以外全面通行止め。

 

そのため、最近は、次の2つの方法で登られている。

➀国道42号線矢ノ川トンネル東出口近くの市道矢ノ川線入口から9卻發い凸陬寮酘修泙能个董別2時間30分)、峠の登山口から山頂に至る(峠から約1時間30分) 往復約7時間強

国道425号線八幡トンネル西出口近くの古川沿いの林道川原木屋線を5匱緤發い禿仍蓋に至り(約1時間30分)、高峰山手前の鞍部に出て(登山口から約30分)、山頂に至る(鞍部から約30分) 往復4時間30分程度

 

時間の短い△離襦璽箸鯀択する登山者が多いようだけれど、そちらから登られた方の話では「北側から入るので、海が見えないし、林道歩きが長いのに対し登山部分は短い」とのことだったので、➀のルートを矢ノ川峠までMTBを使い登る計画にしてみた。

 

林道入口から峠までの標高差は約550m、MTBルイガノ号、頑張っていこう。

20190106矢ノ川林道入口.jpg

道は未舗装・舗装が混じるものの、斜度がゆるく取られているので、MTBなら走行は問題なし。

南谷沿いに快適に走っていたら、いきなり道端から、獣のうなり声。

びっくりして、転がり落ちそうになった衝撃で、前輪の車軸を止めているネジが飛んでしまった (×。×; ヤバイ

手負いの子猪で、こっちが驚いている間に駆け去っていった。

ルイガノ号がうちに来たのが2006年、今まで酷使してきたからなあ。。

でも、ここで計画断念はしたくない。電工テープで応急処置をし、無理をしないように走行続行。

20190106猪.jpg

矢ノ川峠までの途中には、トンネルが5つあって、手掘りのものもあり、道を開いた先人の苦労がしのばれる。

20190106トンネル.jpg

入口から7卉賄世里箸海蹐如熊野灘の展望が開ける。

このあたりから、路面に落石がみられ、斜度も少々きつくなる。

標高差500m近く漕ぎあがった身には、その少しばかりの落石回避や斜度がこたえ、8匱蠢阿納衂蕕い離襯ぅノ号には待っていてもらい、徒歩に切り替え。

201901067キロ地点.jpg

ようやく矢ノ川峠に到着。

尾鷲方向に展望が開け、八鬼山(647m)や亥谷山の向こうに熊野灘の大展望が広がる。

標高が高い分、亥谷山より水平線は遠く、広い。

20190106矢ノ川峠.jpg

国鉄バスが通っていた頃、峠には茶店もあったという。

「冬の日の ぬくもりやさし 茶屋のあと  稲田のぶへ 眠る」という石碑の脇から、登山道がはじまる。

20190106高峰山登山口.jpg

踏み跡はしっかりしており、かつてはササが茂っていた跡が残るけど、今は全くないので快適に進む。

まわりの樹林は、樹齢数十年とみられるマツや、リョウブ、ヒメシャラなどが中心で、植生だけでいうと、亥谷山の方が立派。

峠からしばらくで国土交通省の無線中継塔を通過する。どうも機材はヘリコプターで運んでいるようで、車道はない。

20190106高峰山登山道.jpg

3回アップダウンを繰り返した鞍部で、八幡山トンネルからのルートとの分岐に出会う。

展望のないヒノキの植林帯を行くようで、確かに登山の楽しみからだけいえば、矢ノ川峠からの方に軍配が上がりそう。

20190106高峰山分岐.jpg

冬枯れした樹林の間から西に、大峰山脈の稜線が見える。

かつて吉野から熊野まであの稜線を貫く奥駈道を大縦走しただけに、感慨ひとしお。

20190106奥駈方向.jpg

樹林は、一回ほぼ皆伐されているようで、大きな切株などが残る。

山頂直前で、岩に根を下ろした立派なヒノキ2本に出合う。

ここから最後の登りは、痩せた岩稜を縫って進む。

20190106ヒノキ.jpg

自転車を漕ぎつかれた脚をだましだまし、ようやく高峰山山頂に到着。

立派な一等三角点と対面。やりました。

20190106高峰山山頂.jpg

南東には発電所の煙突がシンボルの尾鷲の街と、熊野灘。

20190106尾鷲方向.jpg

北には、大台ケ原をはじめとする台高山地、西には大峰山脈が横たわる(画像は台高山地の大台ヶ原方向)。

ゆっくり同定したいところだけれど、冬の日暮れは早い。さあ、戻ろう。

20190106大台方向.jpg

瀕死のMTBルイガノ号が頑張ってくれ、何とか真っ暗になる前に国道42号線にたどり着く。

ルイガノ号、どうやら今回でお別れみたいだけれど、今まで多くの山のアプローチに活躍してくれてありがとう。

 

<登山記録> (―:車、=:自転車(MTB)、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2019年1月6日(日) 晴時々曇 単独行

(亥谷山より)―市道矢ノ川線入口(駐車)11:10=入口から8卉賄(駐輪)12:40…矢ノ川峠登山口(昼食)12:55〜13:10…無線中継所13:25…鞍部(八幡トンネルへの分岐)14:05…高峰山山頂14:40〜14:50…鞍部15:15…矢ノ川峠16:25…8卉賄16:50=市道入口17:50―(帰路)

 

<メモ>

・かつて国道42号線だった市道矢ノ川線は、車で峠まで行った古い情報がネットで見つかるが、今は作業車以外入れない。

 未舗装・舗装が混じり、林業用に使用されている下部は問題ないが、上部は落石が多い。

 徒歩やMTBなら、2019年1月現在では問題なく通過はできる。

・国道42号田の市道矢ノ川線への入口近くに、公衆電話のある停車帯があり、駐車可能。

| ぼっち | 日本4000山 | 06:22 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
干支<亥>の付く唯一の山 尾鷲 亥谷山(689m)

今年は干支(えと)が亥ということで、猪の名の付いた山に登る皆さまもおられるはず。

猪の付いた山を国土地理院の「電子国土Web」で探すと、宮城県の猪倉山(246m)、猪眠山(67m)、福島県の白猪森(714m)、岐阜県の猪伏山(1,519m)、三重県の白猪山(819m)、滋賀県の猪背山(553m)、岡山県の猪辻山(731m)、佐賀県の猪熊山(131m)、大分県の猪群山(458m)、宮崎県の猪田山(741m)などが見つかる。

特徴的なのは、高い山や、雪国の山は、ほぼ含まれないこと。これは雪の苦手な猪の生息地との関係もあるのでしょう。

 

このように「猪」の付く山は結構あるのに、「亥」(※)の付く山は、ぼっちが調べた限り、日本にひとつしかない。

その唯一の山は、三重県尾鷲市賀田地区にある亥谷山(いがたにやま:688.5m)。

※「亥」は、「門」の中に「亥」を入れた「閡」という字が正式で、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされ、後に、覚えやすくするため動物の「猪」があてられるようになった。ちなみに、「猪」は、中国ではブタのこと。

 

登山対象の山としては無名で、地図に登山道はないところもそそられ、1月6日に亥年のスタートに計画。

山裾に林道があり、山頂を送電線が通っているので、巡視路があることを期待。

年末百々ヶ峰での反省から、2万5千分の1地形図を持参。

 

3時過ぎに家を出発、紀勢自動車道ができたおかげで、夜明け前6時30分には現地に到着。

林道を下見したところすれ違いも難しそうなので、賀田の集落外れに愛車奥地君を待たせ、6時50分、いざ出発!

 

ミカン畑のある賀田集落から見上げる夜明け前の亥谷山。山頂に鉄塔があるから同定しやすい。

20190106亥谷山.jpg

山裾の林道は荒れていて、途中で土砂を被り通行できない箇所もあるので、徒歩で正解だった。

銘木として知られる尾鷲ヒノキの林間に、大規模な石垣を発見。全長は100mを越えそう。

亥谷山という名前が付くくらい猪も多かっただろうし、これは民俗学者宮本常一の本で読んだ、猪避けの猪垣というやつらしい。

20190106猪柵?.jpg

林道途中に、「亥谷山登山口」という、文字がかすれた標識を発見。

ちょっとした踏み跡に過ぎないけど、地図で読むと明確な尾根につながっているので、取り付いてみる。

結果、林業者の踏み跡はあちこちにあるものの、明確なルートにはなっておらず、急斜面に花崗岩の大岩が連続し、巻いていかなくてはならない。

地図では、こんな地形までは読み取れなかった。。

20190106尾根.jpg

尾根が主稜線に出る直前で、巡視路と合流。

やはり、もう少し我慢して林道を進めばよかったみたい。

20190106巡視路合流.jpg

25号鉄塔の立つ地点で、主稜線に出る。

20190106尾鷲賀田線25号鉄塔.jpg

鉄塔下が切り開かれ、亥谷山山頂部と対面。

ここまでの、ヒノキの植林とはうってかわり、立派な照葉樹林に包まれている。

20190106亥谷山2.jpg

巡視路は岩だらけの急斜面をたどるけれど、お約束のプラスチックの階段が付けられているので、割と楽に登行できる。

シイやカシを主に、カマツカ、リョウブなどの低木、ところどころにモミの大木も混じる。

紀伊半島南部の沿岸部の山まで来たんだなあと実感できる植生。

20190106亥谷山巡視路2.jpg

干支の山、亥谷山山頂に到着。

樹林帯の中ながら、山頂に23号送電鉄塔が建つので、南と北に通る送電線下が伐り払われ、賀田湾越しに熊野灘が展望できる。

海が見えると異様に高揚しちゃうのが、海のない岐阜県民の悲しき性(さが)。

思わず、LINEなんかで、あちこちに、明けおめメールを送信してしまった。。

20190106亥谷山山頂.jpg

二等三角点の先にも巡視路は続いている。

地図では、西に位置する、高峰山の手前まで送電線が続いているので、縦走することができるのかもしれない。

20190106亥谷山三角点.jpg

帰路は、巡視路を急降下。

林道からの入口も明確。せっかちに取り付かず、もう少し偵察すればよかった (ロ。ロ; ハンセイ

20190106亥谷山巡視路入口.jpg

林道を下りながら、取り付いたところの標識を再確認。

標識の頭が欠けているけれど、よく見れば赤い矢印の痕跡があるので、先へ進めという意味だったかも。な

さらに250mほど降りた橋のたもとの標識をよく見ると登山口800mとある。よく見ておけばよかった。。

結局、昨年の登り納めの百々ヶ峰登山に引き続き、反省点は多し。

ま、不用意はいけないけど、正解ばかりでなく、試行錯誤しながら登るのも、山修行らしくていいかも。

20190106亥谷山道標.jpg

新年早々の干支の山だから、登山者もあるかと持っていたのに、結局ぼっち独りきり。

全国唯一の干支の山、亥谷山は、冬でも雪の心配がなく登れ、送電線視巡視路を利用でき、往復3時間弱で、山頂から熊野灘が展望でき、照葉樹林に包まれた、なかなか掘り出し物の山でありました。

 

<登山記録> (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年月1月6日(日) 晴時々曇(日食) 単独行

自宅3:15―(伊勢自動車道・紀勢自動車道)―尾鷲北I.C.ー賀田I.C.ー賀田6:30(林道偵察後駐車)6:50…取付き7:15…25号鉄塔8:10…亥谷山山頂8:50〜9:10…25号鉄塔…巡視路入口10:15…賀田10:35―(高峰山へ)

 

<メモ>

・国土地理院2万5千分の1地形図には登山道は載っていない。

・しかし、山頂に中部電力の送電線尾鷲賀田線の23号鉄塔が経っており、その巡視路が利用できる。

・特に2019年は、亥年ということで、地元で標識を追加するなど整備をされたとのこと。

・尾鷲市賀田から山麓には地形図にも記載された林道があり、そこからアプローチする。

 ただし、すれ違いが困難で路面状態も悪く、1月現在は途中で土砂を被り通行不能だった。

 そんなに長い林道歩きでもないので、賀田集落の、地元に迷惑とならないスポットを探して駐車した方がいい。

・林道1劼△泙蠖覆爐函25号鉄塔に向かう明確な送電線巡視路の入口があり、標識もあるので、ここに取り付く。

 巡視路は、現時点ではよく整備され、急斜面だが快適に進める。

 25号鉄塔まではヒノキの植林帯、その先は照葉樹林となる。

・巡視路入口から山頂まで1時間半程度、下りは1時間程度。

・山頂には二等三角点があり、南の賀田湾、熊野灘方面、北の高峰山方面の展望が望める。

 

| ぼっち | 日本4000山 | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
登り納めは 雪の百々ヶ峰

ぼっちの山の会恒例、12月29日の登り納め。今年は、岐阜市の最高峰、百々ヶ峰(418m)にて開催。

朝目覚めたら、予想外の積雪、登山口「ながら川ふれあいの森」から新雪を踏んでの登り納めとなる。

参加者は、登山隊が19名、TuboさんとTさんがふれあいの森キャンプ場で料理番。

Tuboさんの鍋に誘われてか(?) 20代、30代のフレッシュなメンバーが過半数でうれしい限り。

それでは行ってきます!

キャンプ場からしばらく林道を歩き、東海自然歩道になっている尾根に取り付く。

久し振りに会うメンバーも多く、1年間の登山活動の報告なんかをしながら進む。

ぼっちがトップを務めたけれど、しっかりした地図を持ち合わせず、道標も雪をかぶって、今いち自信がない。

権現山というピークで、本当は南に降りるところを、東の尾根に入ってしまい大回りとなって、面目丸つぶれ (ロ。ロ; ウウ

山頂が近づくと、雪も止んで、日差しも差しかかる。

ただし、展望は得られず、長良川も金華山も、御岳も白山も見えなくて残念。

それでは、全員そろって記念撮影。

1、2の3で、ピース。

帰路は、正しいルートで、あっという間に権現山へ。

ピークにあるこの道標、往きは雪に覆われていて、右半分の雪を落としたら「白山展望地」とあったので、それが百々ヶ峰のことだと勝手に思いこんで直進してしまった。

左半分の雪を落としたら、しっかり「百々ヶ峰頂上」と書いてあるではないか (ロ。ロ;ハズカシ

地図と磁石を確認するのが基本ということを、改めて思い知らされた。

下山すると、キャンプ場のあずまやで、Tuboさんたちが、ほかほかのつみれ鍋と、鹿肉のステーキを用意してお待ちかね。

Satoさん差し入れの甘酒も、いただいて、しっかりお腹が温まった。(画像なくて残念。)

来年の登山計画を話し合って、お開き。

今年も1年ありがとう。また来年も一緒に登りましょう!

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