WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
能郷白山〜磯倉(イソクラ) 新雪ラッセル行

ぼっち地元の山岳会が選定した「美濃百山」の、残る難峰のひとつが磯倉。(↓地図クリックで拡大)

能郷白山(1,617m)の南西に派生する尾根上の標高1,541mのピークで、三角点はない。

しかし、どっしりした能郷白山に対し、きりりと引き締まった円錐形の山容が対照的で、なかなかかっこう良く登高欲がわく。

「続ぎふ百山」に収録され、同書刊行当時は南側の白谷から登られていたが、今は谷の入口が徳山ダム湖に沈み使えない。

そこで、最近は主に、残雪期、能郷白山を経由して登られている。

ラッセル要の長丁場なので、テント泊で2日かけて登られることも多いこの山に、早立ち日帰り単独行で挑戦 (ロ。ロ)/オウ

自宅を3時半発、能郷白山の登山開始点となる能郷谷の林道ゲートを5時出発。

帰りは日没後となるのを想定して、MTBジャイアン号で進む。

3分の2くらいは引いていったけど、沢が路上を横断する洗い越し地点を濡れずに渡れたので効果的だった。

途中の広場に駐輪。その先は崩落個所があったりして、林道は廃道化している。

能郷白山登山口に6時20分到着。

冬場は、登山口のすぐ先にある能郷谷の橋が外され、渡渉がある。今回は水量が少なく難なく渡れてひと安心。

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尾根までの取付きが急登、雪の降った直後なので、わかんを装着。

最初は見えていた古い踏み跡も、次第に雪に埋もれて、新雪ラッセルとなる。

いったん林道に出合ったあたりまでは、伐採後の二次林だったブナは、前山に近づくにつれ次第に立派になっていく。

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尾根の西側に能郷白山と、それに続く磯倉が見えてくる。

すこぶる好天、雪も稜線を覆っていて、今冬最高のコンディションに恵まれたようで、わくわくしちゃうな。。

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と、前山の手前で、元気な単独行の男性に追い越された。

ここまでラッセルしてきたし、能郷白山から磯倉まで単独ラッセルが待っているから、ありがたくラッセル泥棒(注)させてもらう。

前山を過ぎたあたりがブナがもっとも見事な地点で、どっしり白い能郷白山が迫ってくる。

(注)ラッセル泥棒:他人が苦労してラッセルした後を盗むように利用すること。

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北東彼方に、白山連峰も眺められる。

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先行者は、能郷白山山頂直下の急登を、がんばってラッセルしている。

大変だけど、誰の踏み跡もない処女雪を進むのは、快感でしょう。

ぼっちは途中から、奥宮側にそれていく。

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11時に奥宮到着。

近年木造から金属製に替わった祠は、厳冬期2月にもかかわらず露出していた。

さあて、ここから磯倉までが、ふんばりどころ。

いったん標高約1,400mの鞍部まで大下りした先に、磯倉は立ち上がる。

背を越えるササは頭の部分だけを出すだけ。ただし時々膝あたりまでもぐるので、ピッチはあがらない。

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最低鞍部から見上げた磯倉。

登高意欲をそそる、天をめざしてきりりと引き絞られた姿を、しばらく観察してからルート取りを決める。

雪質が固ければ滑落も心配だけど、案ずるより産むがやすし、アイゼンでなくわかんで登りつめることができた。

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12時45分、磯倉山頂に到着。山名標識はなく、鉄パイプが一本突き立っていた。

背景の能郷白山は、前山ルートの白い壁のような姿とは違い、奥宮ピークと山頂ピークが重なって見える。

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南側に張り出した、円錐に絞られたピークなので、特に伊吹山地から越美山地西部にかけての展望がすこぶる良い。

若丸山、冠山、金草岳、笹ヶ峰などが連続する岐阜・福井県境稜線は、1,200m前後の山々の連なりとは思えない迫力がある。

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さあて、ゆっくりもしていられない。

遅い昼食を済ませて、まずは能郷白山に戻ろう。

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能郷白山山頂には14時30分に到着、往路はここまで6時間かかったから、帰りもさくさく進まねば。

と、ブナの大木をまばらに従えた、おおらかな能郷白山の陰影の美しさに思わず見とれてしまう。

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沈みゆく太陽と競争するように前山からの尾根を下る。尾根の向こうには、小津三山。

何とか3時間あまりで日没直前に登山口に到着。

その先は、MTBジャイアン号が大活躍してくれ、まだほの明るい18時に林道ゲートに到着。

昨年来の宿題をやり終えて、ほっとしたのでありました。

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<登山記録>  (―:車、‥:MTB、…:徒歩)

2020年2月24日(月祝) 快晴 単独行

自宅3:30―能郷谷林道ゲート(駐車)5:00‥駐輪地点5:45…登山口6:20…(渡渉)…林道出合7:40…前山8:30…能郷白山奥宮11:00…磯倉山頂12:45…能郷白山奥宮14:20…能郷白山山頂14:30…前山15:50…(渡渉)…林道出合16:45…登山口17:15…駐輪地点17:40‥林道ゲート18:00ー(うすずみ温泉入湯後帰路)

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<メモ>

・能郷白山は、能郷谷の林道ゲートから歩きだすと、積雪期も日帰りできる。

 そのため、林道ゲートまで除雪されると、多くの登山者が入る。

 新雪ラッセルするか、踏み跡をたどるかで、所要時間は大きく異なる。

・磯倉は、能郷白山山頂から往復3時間程度かかる。

 尾根が取り留めもなく広いので、霧が出そうな時には、雪面にさす目印の竹などを用意していくことが望ましい。

 

<余談>

・今回磯倉から奥宮まで14時半頃に戻ったところで、単独行の男性に「磯倉へはブッシュ出てますか?」と尋ねられた。

 こちららは往復に3時間30分くらいかかったので、「これから往復するんですか?」とびっくり。

 「18時半ころには降りられるはず」とおっしゃったけど、長靴の軽装で、とても心配になった。

・ところが、こちらが、登山口まであとわずかというところで、あっという間に追い越された。

 奥宮から磯倉往復+下山で3時間!

 「ラッセル泥棒」なんて遠慮はそもそも無関係、ラッセルありトレースありを前提に行動されているようだけど、なんだか複雑な気分。

 山の合言葉=「みんな違ってみんないい」なんですがね  (ロ。ロ; カチカンガチガイスギル

 

| ぼっち | 美濃百山 | 20:56 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
手づくりの山―相戸岳(672m)

山県三名山、釜ヶ谷山を後に相戸岳(672m)へ。

登山口となる相戸集落の背後にそびえる相戸岳。

低山里山ながら、どこか風格を感じさせる山容であります。

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相戸集落の中心にある白山神社と教龍寺という浄土真宗の寺の前の駐車場に愛車奥地君を止めさせてもらう。

相戸岳登山ルート図と、相戸岳の紹介という看板がある。

かつては神王峯(かむおうぼう)とも呼ばれ、神の住む山としてあがめられたとのこと。また通称は岳山というそう。

今回は谷沿いの林道から尾根にあがる西ルートで登り、尾根で直接集落に下る東ルートで下山する周回を選択。

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林道終点近くのもっさりしたヤブの中に、西ルートの登山口が開かれている。

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登山道に入ってしまえば、踏み跡はしっかりし、標識もある。

最初は、スギの植林帯をささやかな沢沿いに進む。

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植林帯を抜け、尾根道に入ると、落ち葉したコナラ、常緑のアラカシ、アカマツなどがみられ、里山らしい植生。

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尾根の合流点に出ると、相戸岳を間近に拝むことができる。

ところどころに岩肌をみせる山頂部は、南東から北西方向にピークを連ね、なかなか風格がある。

相戸岳ピークは、その南東端。

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次第に急登となり、大岩をひとつ巻いていく。

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山頂直下の急斜面には、登山道の伐採木を利用した手づくりの階段が続く。

伐採木を使った木の階段は、飛騨でもよく見かけるけど、違うのは、飛騨では固定する杭まで削り出して作られていることが多いけど、ここでは頭が赤いプラスチックの市販品を使っているところ。

住宅の外壁なども、徹底的に木材にこだわる飛騨と、わりと無頓着な美濃の気風の違いは、こんなところにも出るみたい。

ま、目印にはなります。

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二等三角点の山頂は、よく整備されていて、日の丸が掲揚されていた。

最後急登だった分、足元に障害物がなく、見晴らしはすっきりいい。

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山頂から南には、越美山地最南の濃尾平野に接する里山から平野と伊勢湾方面が大きく開ける。

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東には、恵那山と、赤石山脈の一部が。

ただし、それより北は、高賀三山に遮られ、御嶽山等は拝むことができない。

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帰路は、東ルートをとる。

山頂から少し下ったところに大きな倒木があり、空間が広がって、高賀三山(高賀山・瓢ヶ岳・今淵岳)の全容をつかむには格好。

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コナラ、アラカシ、アカマツなどの二次林を大下り。

頭の赤い杭、続いてます。

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約45分であっけなく、民家の裏手の東登山口に到着。

駐車場まで戻り、相戸岳の紹介の看板を熟読。 (↓クリックで拡大)

相戸岳は、陸軍参謀本部陸地測量部によって測量され、地図に三角点の表示が記されたものの、山名は記されないままだった。

それを、平成17年地元の乾地区の有志が国土地理院に申請して、地図に山名を入れてもらったとのこと。

この山への地元のおもいがひとかたならないのに、改めて感じ入ったのでありました。

<登山記録>  (―:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2020年2月2日(日) 快晴 単独行

(釜ヶ谷山登山口で昼食)12:15―相戸集落白山神社前(駐車)12:35…西コース登山口12:50…大岩13:40…相戸岳山頂13:50~14:15…東コース登山口15:00…白山神社前15:10―(帰路)

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<余談>

浄土真宗(一向宗)では、南無阿弥陀仏と念仏をひたすら唱えれば成仏するとされ、それまでの神仏習合的な信仰とは一線を画す。

戦国時代、蓮如の時代に北陸で一気に広がり、美濃・飛騨にも山を越えてその信仰が広まった。

浄土真宗の勢力下になった地域では、山岳信仰や、天狗など山にまつわる伝説が途絶えていることも多い。

相戸岳も、山岳修験の拠点だった高賀山に近く、かつて神王峯と呼ばれていたという岩山なので、修験の山だったのだろうけれど、登山中その名残りは見られなかった。

 

一方、岐阜県では、相戸のように、浄土真宗の寺と白山神社が共存する集落が数多い。

これは、白山三峰のひとつ大汝峰の大汝権現(大己貴命)の本地仏が阿弥陀如来であったことと関係しているらしい。

江戸時代に、石徹白の御師たちが全国に布教に回る中で、浄土真宗勢力地域へのセールストークとして、白山は阿弥陀の山で、水の神・農耕神であると、売り込んだものらしい。

そんなこともあって、全国に2千以上白山神社がある中でも、岐阜県は4百以上と全国一多い。

 

| ぼっち | 美濃百山 | 06:31 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
いわくありげな山―釜ヶ谷山(696m)

記録的貧雪のこの冬は、皮肉にも美濃の低山巡りにはとても好条件。

2月2日は、舟伏山とともに「山県三名山」として山県市が売り出し中の釜ヶ谷山(696m)と、相戸岳(672m)へ行ってきました (ロ。ロ)/

 

まずは、釜ヶ谷山。

わかさぎ釣りで有名な伊自良湖の畔に駐車、甘南美寺の前から林道に入り、奥の院コースで登り、龍神コースで下る周回で計画。

(↓地図クリックで拡大)

林道入口からは、釜ケ谷山のどっしりした姿が見える。

林道の脇に、「伊自良青少年の家」というま新しい立派な施設が、なぜか閉鎖状態である。

その先にあるキャンプ場は、どうやら公営だったものを民間に移管したようで、今も営業している。

「ヒル注意」の看板があったので、心配のない今頃が案外登山適期かもしれない。

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林道には、奥の院に向け三十三観音の石仏が一番、二番…と並び、釜ケ谷山登山道の標識も出ている。

林道のカーブ手前に、奥の院直進の標識があり、登山道兼参道の山道となる。

あれ、そういえば、龍神コースの分岐ってあったっけな  (?_?)>

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岩のゴロゴロした沢沿いを登り、斜面をしばしへつると、展望台に出る。

今は木が茂り、見晴らしは今一歩。むしろ、少し上の鉄塔のあたりからの方が、濃尾平野方向の視界が良好。

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植林帯の中の尾根を登る。三十番を過ぎたから、もうすぐ奥の院かな。

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木立の中の小ピークに、キツツキに穴をあけられた、奥の院のお堂がある。

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そのすぐ上に、甘南美明神という祠が。

甘南美とは、神体山を神奈備山というように、神奈備、つまり神の鎮座する領域という意味なんじゃないだろうか。。
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植林帯の中の明確な尾根を進むと、行者岩という見晴らしのきく岩がある。

植林帯を抜けると、落葉したコナラや、常緑のアラカシの混じる二次林林となり、龍神コースとの合流点に出る。

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最後、木の階段を詰めて釜ケ谷山の山頂に出る。

二等三角点と、雨宿りのできる小屋があり、小屋の中をのぞくと、学校登山の寄せ書きなんかがいくつもあった。

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山頂南側の茂みが切り開かれ、濃尾平野から恵那山、赤石山脈、木曽山脈まで眺められる。

ただし、御嶽山から北、白山や越美山地方向は、700mに満たない低山ゆえ、周辺の山に遮られ見えなかった。

それでも、手軽に登れる山として展望は抜群で、学校登山の子供たちも、満足したことでしょう。

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下山は、分岐から龍神コースへ。

しばらくは、見晴らしのいい尾根道で、そのあと、谷へと降りていく。

石段や手すりなど、いかにも金と手間をかけて作ったんだろうなという登山道。

谷沿いには、小滝なども登場し、龍神コースというルート名にも納得。

ただし、一昨年当地域を襲った台風の倒木が残ったままで、最近は手を入れられていない様子。

下りきって林道に出たところに、「雨乞いの森」という、前岐阜県知事揮毫の石碑がある。

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林道を下っていくと、往路の「ヒル注意」の看板のある場所に合流。

改めて確認したけど、林道入口にはチェーンで通行止めにされ、龍神コースを示す標識は一切ない。

通ってほしくないということなのかな? なんか不自然でいわくありげ。

約3時間30分で周回登山を終え、甘南美寺に立ち寄る。

なかなか、いわくありげな寺で、境内にはエドヒガン、モミ、ハナノキの巨木があった。

帰ったら、この寺と神奈備の関わりを調べてみよう。

<調査結果1>

甘南美寺(かんなみじ)は、戦国時代(1570年代)に創建されたと伝わる臨済宗妙心寺派の寺。

伝承によれば、鎌倉時代、高阿弥、那智阿弥という行者の夫婦が伊勢国で救世観音を授かり、故郷の美濃国山県郡釜ケ谷の山頂に祀ったのが起源だという。

その後しばらくして、伊勢国の漁師が、美濃国からまばゆい光が海を照らし魚が釣れなくなったため、その光の源を求めに美濃の国を訪れたところ、その光は釜ケ谷の観音像の光だったため、漁師の話を聞いた行者夫婦は、観音像を山麓の長滝の集落に下ろしたという。

さらに、釜ケ谷山の中腹ある奥の院は、美努王(みぬのおおきみ:橘諸兄の父で708年に死去)を祀るというから、時間がどんどん遡ってややこしい。

釜ケ谷山は、伊自良川の水源にあたるから、古くから神の住まう神奈備山としての信仰があり、その後修験道の山岳信仰の山となり、その後信仰の中心が山上から里に移ったということなんでしょう。

 

<調査結果2>

ハコモノ作りに走った建設省出身の前岐阜県知事時代には、「岐阜県庁裏金問題」があり、県政に大きな禍根を残した。

そして他の行政機関が裏金つくりを止めた後も、最後までやっていたのが「伊自良青少年の家」なんだとか。

そんなこともあって、おとりつぶしになったんでしょう。

それにつられて、前知事時代にたくさんの税金をかけて整備した雨乞いの森の龍神コースも、「ないもの」にされたのかな (?_?)>

簡単な整備で十分快適な登山道になるのに、二重にもったいない話であります。

 

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2020年2月2日(日) 快晴 単独行

自宅7:00―伊自良湖畔(駐車)7:50…展望台8:40…奥の院9:00…龍神コースとの分岐9:25…釜ヶ谷山山頂9:35~9:45…分岐…雨乞いの森標識(林道)11:00…伊自良湖畔…甘南美寺11:35…伊自良湖畔(昼食後相戸岳へ)

 

 

| ぼっち | 美濃百山 | 22:00 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
男埵山(1,343m)で初山修行

男埵山(おだるやま)は、岐阜県中津川市と長野県木曽郡南木曽町にまたがる、1,343mの超マイナーな山。

中仙道の馬籠峠の東に続く山というと、少しはイメージしていただけるかも。

「美濃百山」のひとつで、グレードはC級と、難易度が高めの山となっている。

山行記録も少ない山なので、今回はていねいに、ご紹介します (ロ。ロ)/オウ

 

国道19号線、中津川市落合から、県道7号線に入る。

馬籠に向かう県道と分かれ、「クアリゾート湯舟沢」の前を通過、中津川市細野集落に入り、柳樽林道の入口分岐に出る(地図 法

猪避けのゲートを手で開閉し、未舗装の林道を進む。

20200103男�券山1.jpg

昨夜半、少し雪が降り、林道は淡い雪に覆われている。

鍵のかかった林道ゲート手前に車を置き、MTBのジャイアン号に乗り換える。

路面が悪く、傾斜が結構あるので、往路はほとんど引いていった。

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一帯は国有林なので、山林はよく手入れされ、林道標識もある。

E喘罎如栃の木洞林道を右手に分け、左手の柳樽林道を終点まで進む。

20200103男�券山3.jpg

林道終点手前の、小さな沢をまたいだところが、作業道の入口となっている。

途中までこの作業道を利用して、山頂を目指す。

まずは、沢を渡って、斜面に取り付く。テープなど作業用の目印がところどころにある。

20200103男�券山4.jpg

とても直登は無理な急斜面に、ジグザグに作業道が付けられている。

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ド歓十m標高を稼ぐと、明確な尾根となる。

このあたりで、ブナやモミなどの大木に出合う。

ヤブもそろそろ登場。雨合羽を着て、頭からフードも被り、ストックの先で雪を払いながら進む。

20200103男�券山6.jpg

θ根の踊り場のようなところで、踏み跡は等高線に沿うように、左右に分かれ、右手の踏み跡に入る。

(左手の方が道自身は明確で、そちらからでも行けるようだが、遠回りになる。)

このあたりから本格的にヤブが被さってくるが、踏み跡はたどることができる。

Д乾蹈乾躊笋療召る涸れ沢をまたいで、さらにしばらく斜面を巻いていくと、急な尾根に向けて踏み跡がある。

20200103男�券山7.jpg

┘劵離植林の急斜面を直登する。上部に行くほど背を越すササが被ってくる。

もうこのあたりになると、ストックで雪を払いきれず、頭から雪を被りながら登高。

赤テープもみられるけど、踏み跡ははっきりせず、帰路別の尾根に入ってしまいそうな地形なので、赤布の目印をこまめに付ける。

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県境に沿う形で北東→南西方向に長細い男埵山の山上部に出る。

降りる場所に赤テープを付け、帰路をしっかり確認しておく。

山上部は背の高さを越すヤブがびっしり生えているけど、長細い地形なので、踏み跡はたどりやすい。

少し下って、登り返すと山頂がもう近い。

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男埵山山頂に到着。心細いヤブ漕ぎを続けてきたせいか、三等三角点の標石が、なぜか一等三角点並みに大きく見える。

赤テープがあり、山名の看板が置かれている。国有林の巡視用なのか、はたまた同好の志があるということか。

20200103男�券山12.jpg

帰路は慎重に赤テープを確認して、下降する。

あとは往路で雪も払ってあるし、楽々…のはずが、Г涙舛貘瑤里箸海蹐覇擦鮓失い、尾根を降りすぎ、登り返す。

ここにも往路で、目印をつけておけばよかったな。。

20200103男�券山13.jpg

巨木の多いイ里△燭蠅ら、谷の向こうに雪雲に包まれた恵那山の中腹以下が見える。今回の展望はここだけ。

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林道に降り立ち、下りはMTBジャイアン号で一気に下降。

男埵山の山容は、ゲートより下、柳樽林道沿いから山上部の南端が見えただけ。

20200103男�券山15.jpg

登山道はなく、雪を被るヤブ漕ぎの末たどり着いた山頂には、展望もない。

何を好き好んで、と言われると、そのとおりなんだけど、登山後の気分は清々しい。

この清々しさだけで良しとなれば、山仙人の境地、「美濃百山完登」なんて欲があるうちは、まだまだ。

 

帰路、下呂温泉合掌村の円空館で円空仏を拝み、共同浴場白鷺の湯でさっぱり。

身も心も清らかになった、初山修行でありました。

 

<登山記録> (―:車、…:徒歩、‥:自転車)

2020年1月3日(金) 曇

自宅4:30−中津川I.C.―(国道19号線、県道7号線)―細野集落・柳樽林道入口6:50−ゲート(駐車)7:05…林道終点7:50…尾根分岐(1,150m)8:25…山上部尾根取付点9:45…男埵山山頂10:00~10:10…尾根取付点10:22…林道終点11:25‥ゲート11:40―(下呂温泉入湯・合掌村円空館立ち寄り)―自宅18:00

 

<メモ>

・ヤブ漕ぎの山は、ダニも多い、登山適期は、晩秋か早春。雪は少ない山域。

・林道途中から尾根に取り付くルート取りもできるが、そちらの方が時間がかかり、ヤブ漕ぎも厳しそう。

(↓地図クリックで拡大)

 

| ぼっち | 美濃百山 | 10:16 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
「美濃百山」 刈安山

「美濃百山」ラスト16は、温見峠を挟んで能郷白山と向かい合う刈安山。

2万5千分の1地形図に山名はなく、1,301.7m地点の三角点の基準点名が「刈安」となっている。

最高点はそれよりやや西で、1,310mあまりといったところ。

能郷白山の温見ルートの途中からは、この山の向こうに白山が見える。

登山道はなく、峠の延命地蔵のお堂の左手の境界杭あたりから、岐阜・福井県境の尾根に取り付く。

能郷白山の山頂で1時間近く山座同定していたので、出発は12時になってしまった。

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二次林のブナ林に、びっしりのチシマザサの中、踏み跡が何とかついている。

峠から標高差は300mあまり。最初はササにしがみつきながらの急登。

ブナは、東隣の越山に比べれば二次林で若いけれど、黄葉の見頃が始まっている。

20191016苅安山6.jpg

ピークが近づくにつれ、ゆるやかになり、尾根は曖昧になって踏み跡も不確かになるので赤テープを付けながら進む。

峠を12時に出発し、標高1,310mあまりの最高点に14時35分到着。標高差300mあまりに2時間半か。。

標高1,301,7mの三角点は直線距離で300m弱東。

このピッチで向かうと下山は日暮れ近くになるかもしれないので、GPSが刈安山と表示する最高点で登頂とする。

周辺は、背を超すチシマザサで、期待した白山方面の展望は得られなかった。

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ササを踏み倒して、何とか能郷白山を拝むことはできた。

20191016苅安山5.jpg

帰路は、分かっていても見通しのきかないあいまいな地形で、獣道が相当錯綜しているため、赤テープを見逃しがち。

別の尾根に入りかけることを2度繰り返し、リカバリーに相当時間がかかり、峠には16時15分帰着。

三角点に寄らなくて正解だった。

 

分かっちゃいるんだけど、今回も改めて反省した点。

・ヤブ山の場合、最初は踏み跡があっても、残雪の残りがちな山上に向かうほど、踏み跡は不明確になる。

・加えて、山頂という目標物が見えてくると、疲れも出る頃で無意識のうちに赤テープを付ける間隔が長くなりがち。

・しかし、いざ下山となると、目の前はヤブだけしか見えない。

 山の上部ほど、少しのルート外しが下るほどに大きな食い違いとなり、ためらっているうちに登り返しがどんどんきつくなる。

山の上部ほど、これでもかというくらい頻繁に赤テープを付ける習慣を身につける必要がある。

今回の山修行で、改めて学んだことでありました。

 

<登山記録> (…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

温見峠12:00…刈安山最高点14:35~14:40…峠16:15

<メモ>

刈安とは、山野に自生するイネ科ススキ属の植物で、黄色い染料に使われた。

名前のように刈りやすく入手しやすかったため染料として多用された。

これで染められた色も「刈安」という。

| ぼっち | 美濃百山 | 10:04 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
「美濃百山」について

ぼっち地元の山岳会では、「美濃百山」というのをリストアップしている。

難易度でA級・B級・C級と分け、C級は道なきヤブ山が中心。

「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」の取り組みで、84山までは登ったけれど、候補リストにもあがらない16山が未踏。

このへんになると「新日本山岳誌」のあばうと4000山には当然入らない、地味な山ばかり。

 

【A級】
烏帽子岳(鈴鹿)、池田山、鍋倉山、貝月山、舟伏山、妙法ケ岳、塔ノ倉、飯盛山、魚金山、釜ケ谷山、冠山

大白木山、高賀山、蕪山、瓢ヶ岳、今渕ケ岳、天王山、相戸岳、北山
見当山、富士見台、屏風山(瑞浪)、三森山、納古山、二ツ森山、笠置山、見行山、寒陽気山、尾城山、雨乞棚山
【B級】
養老山、笙ケ岳、伊吹山、御座峰、鎗ケ先、虎子山、三国岳(鈴鹿)、小島山、金糞岳、小津権現山、ブンゲン

岩岳、三周ケ岳、金草岳、能郷白山、刈安山、高屋山、日永岳、クラソ明神、銚子ケ峰、鷲ケ岳、大日岳、三尾山

烏帽子岳(明宝) 
大洞山、奥三界山(岳)、三界山、南沢山、高時山、夕森山

【C級】
土蔵岳、三国岳、湧谷山、蕎麦粒山、天狗山、ミノマタ、五蛇池山、花房山、タンポ、雷倉、高丸、烏帽子山

美濃俣丸、笹ケ峰、不動山、千回沢山、釈迦嶺、若丸山、杉倉、上谷山、磯倉、蝿帽子嶺、屏風山、左門岳

平家岳、明神山、ドウの天井、滝波山、野伏ケ岳、願教寺山、薙刀山、小白山、芦倉山、丸山
恵那山、焼山、ロクロ天井、
男埵山、小秀山、井出小路山

 

ちなみに、「ぎふ百山」の越山、毘沙門岳は、このリストからさえこぼれている。

毘沙門岳は、ゴルフ場ができ登山口までの通行や駐車を拒否されるなど登って気分が悪い山だかららしい(その評判はよく聞きます)。

越山(1,120m)は、ぎふ百山にも続ぎふ百山にも入っていない西隣の刈安山(1,302m)より低いからだからだろうか。

 

美濃の山馬鹿としては、「そこに山がある」以上、これら16山を登り終えるのを、来年の登山目標としたいと思っている。

完登すると、地元山岳会で金バッチがもらえるというのも、山バッジコレクターのぼっちとしては、「欲に目がくらむ」ところ。

山仙人をめざすといいながら、煩悩ばかりで、なんとしよう (ロ。ロ;ドウシヨウモナイヤツ

 

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