WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
小太郎山経由 北岳へ

今回計画した、小太郎山経由北岳のルート取りは以下のとおり。

8月5日 赤石山脈の登山基地、広河原から白根御池・草すべりを経て、北岳の北に延びる小太郎尾根を往復、北岳肩の小屋に1泊。
翌  6日 小屋から北岳山頂に立った後、八本歯の頭、ボーコン沢の頭を経て池山吊尾根を下降、歩き沢に下山、バスで奈良田へ。

登山地図によれば、小太郎尾根と池山吊尾根は、「難路」らしい。

 

広河原のインフォメーションセンターにある赤石山脈北部の地図で見ると、上記ルートが、北岳全体をほぼ網羅して踏破するものであることがお分かりいただけるのでは。(画像クリックで拡大)

その分標高差が大きく、なおかつ長丁場なので、荷物はトレイルランの装備を参考に極力少なくした。

ただし単独行・一般ルートではない部分もあることから、GPS、熊鈴・熊除けスプレー、救急薬品などを携帯。
5日 4時45分、ほの明るくなるのを待って一足先に広河原山荘を出発。
途中大樺沢に沿い二俣へ向かうルートと別れ、尾根を急登する。

製紙用に皆伐され樹林の貧弱な赤石山脈南部と比べると、モミやマツなど巨木が多いことに改めて気づく。
荷物が少ないので、コースタイムの3分の2くらいで白根御池小屋に到着。

白根御池の畔に建つ真新しい設備の整った小屋で、名物はソフトクリーム。

朝7時前に北岳を拝みながらソフトクリームをいただくなんて、身に余るぜいたく。
小屋からは、「草すべり」と呼ばれる草付きの急斜面標高550m分を一気に登る。

ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ、ミヤマハナシノブ、センジュガンピ、タカネナデシコなどさまざまな高山植物たちがつぎつぎ登場して、気を紛らせてくれる。

振り返ると、白根御池のキャンプ地の向こうに、どっしり大きな鳳凰三山。
右俣コースと合流してしばらくで南に向かう北岳の稜線に出る。

その反対の北に延びる小太郎尾根は、そのまま甲斐駒ヶ岳まで続くよう。

いったん2,648mまで下り、2,725mの山頂まで登り返す。

岩の稜線は、ところどころ西側(仙丈岳側)に巻いている。

幸い晴れているので問題なかったけど、霧の時はルート取りがなかなかむつかしそう。
振り返ると、北岳山頂が見下ろしている。

行きよりも帰りの登り返しの方がきつそう。
分岐から約1時間30分で小太郎山山頂に到着。

小太郎山は、山裾を取り巻くように野呂川が流れているので、各方向遮るものがない大空間が広がるのが特徴的で、山岳展望台としての条件は抜群。

谷をはさんで、西に仙丈岳、南に甲斐駒ヶ岳、東に鳳凰三山、そして南に北岳と向かい合う、圧巻の展望。
小太郎尾根を引き返し、北岳肩の小屋にたどり着く頃には、霧の中。

早立ち・軽装で、速い行動に努めて良かった。。
さすが日本第2の高峰の夏山ピーク時の週末。

小屋の中は大混雑、夕食は、60数人ずつ5回に分けて。

夕立で外にも出られないので、隅っこで「岳」1巻から8巻まで読んでマシタ。
夕暮れに、天気が回復。

皆さん外に出て、富士山や、仙丈岳などを眺めたり、撮影したりしておられる。

そんな中、甲斐駒の手前の地味目な小太郎尾根をしみじみ眺め、改めて、あそこに立ったんだと、地味目の満足感に浸ったのでありマシタ。
<登山記録>
2017年8月5日(土) 晴午後雷雨夕方晴 単独行 (…:徒歩、―:車・バス)
広河原山荘4:45…白根御池小屋6:50~7:00…(草すべり)…小太郎尾根分岐8:45~8:55…小太郎山10:10~10:25…小太郎尾根分岐12:00…北岳肩の小屋(泊)12:40

<メモ>

・上記は軽装のため相当早いペース。

・小太郎尾根分岐は、ペンキ表示などもあり、晴れていればほぼ安心して往復できる。

 ただしルートは、稜線上の部分と、西側(仙丈岳側)に巻いている部分があるので、霧の中などでは道を外れないように。

・白根御池小屋は、水もふんだんにあり、食堂・トイレなど大変設備の整った小屋。

・北岳肩の小屋は、山頂直下で雨水利用、ピーク時は登山客で混雑する。

 

| ぼっち | 山梨百名山 | 06:33 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
赤石山脈に続く山々―甘利山・千頭星山

「日本百高山」のうち、赤石山脈で最後に登り残したのが、北岳の北に派生する尾根にある小太郎山(2,725m)。

せっかくだから、悪天しか知らない北岳に登り直し、その姿が最も立派に見えるというボーコン沢の頭から拝んでもみたい。

―という計画の、時間調整のため前日の8月4日登ったのが、甘利山(1,731m)と千頭星山(2,139m)。

鳳凰三山の稜線が次第に高度を下げて山梨盆地に至る途中にある、いずれも「山梨百名山」でありマス。


甘利山広河原登山口は、韮崎インターからうねうね高度を上げる山道の終点。

ここから甘利山を経由して約2時間で千頭星山に至ることができる。

駐車場の標高が約1,500mなので、甘利山山頂までは、標高差が約200m、徒歩20分あまりのお散歩コース。
霧の中、シカ避けの柵の間の道をもくもく進む。

柵の中で、コウリンカ、シモツケソウ、ハクサンフウロなどが咲き乱れている。

一時期シカの食害でほとんど姿を消していた櫛形山のアヤメ群落が柵のおかげで劇的に復活してきたと聞くから、無粋なんだけど共存のため仕方がないのかも。

 

しばらくするとなだらかな丘状の山頂部が見えてくる。

こんな地味な山がなぜ「山梨百名山」なのかというと、初夏には全山がレンゲツツジの花に覆われるから。シカにとっても有毒なのでこればかりは食害の心配なし。
ゆっくり歩いて25分で甘利山山頂に到着。

円形の付近の山名表示板を見ると、富士山や八ヶ岳、櫛形山などが一望らしい。

山梨県の場合、見晴らしのいい山ならほぼ必ず富士山展望が付いてくるアドバンテージがあるのが、同じ内陸の岐阜県民としては、うらやましくもくやしい。
甘利山を過ぎると、ササ原の登山道が千頭星山(2,139m)に向けて続いている。

サルオガセを下げた風格あるカラマツ林は、櫛形山に似たたたずまい。
奥甘利山を過ぎると、開けたササ原に出る。

晴れれば、見晴らしも雰囲気も明るいんでしょう。
ササ原の急登がしばらく続いて、山中の三叉路に出る。

右手に取れば御所山経由青木鉱泉、左手の尾根をさらに登りつめ、木立の中の千頭星山山頂に到着。鳥の声さえない、静寂の世界。

 

千頭星(せんとうほし)というのは、一風変わった山名だけれど、同じ赤石山脈南部大井川上流にも千頭(せんず)という地名もある。

かつて多くの獣が獲れる狩猟地をさしたことに由来するともいわれる。
山頂からさらに、ササ原の踏み跡は続く。

さびついた古い看板に、甘利山←→南御室小屋と記されている。

2万5千分の1地形図ではルートがないけれど、大馴鹿(おおなじか)峠を経て南御室小屋から鳳凰三山まで登山道が続いていたそう。

南御室小屋かあ―雨が降ると屋根がパランパランと音楽のように響くトタンづくりのあの小屋、懐かしいなあ。。
来た道を引き返し、甘利山登山口に戻ると、平日曇天にもかかわらず、ハイカーの姿がちらほら。

山梨盆地の見晴らしもよさそうだし、四季を問わず県民に愛されている山のようデス。

 

下山後、北岳の登山口広河原行きのバスの出ている奈良田まで移動する途中、葡萄畑の向こうに見える山並み、あのあたりが千頭星山から鳳凰三山に続いていく稜線なんでしょう。
 

 <登山記録>
2017年8月4日(金)  曇・霧 単独行 (…:徒歩、―:車・バス)
自宅3:20―韮崎I.C.ー甘利山広河原登山口8:15…甘利山山頂8:40…奥甘利山山頂9:00…千頭星山山頂10:15~10:25…奥甘利山11:20…甘利山広河原登山口12:00―奈良田温泉14:30(駐車・入浴)15:30―(バス)―広河原16:15 広河原山荘(泊)

 

 

| ぼっち | 山梨百名山 | 17:40 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
八ヶ岳最南部―編笠山・権現岳・三ツ頭周回

全国約4000もの山が掲載されたぼっちのバイブル「新日本山岳誌」に「八ヶ岳」は載っていない。

同じく「大雪山」「穂高岳」も掲載なし。

なぜなら、これらは、連峰の総称であって、単体の山をさす名前ではないため。

だから、赤岳だけ登って「八ヶ岳に登った」とおっしゃるのを聞くと、思わず「八ヶ岳の最高峰に登っただけでしょう」なんて突っ込みたくなるのが、山馬鹿ゆえの偏屈。

 

そんな連峰をなす八ヶ岳は、フォッサマグナの中に形成された南北約30劼砲盖擇崑膕仍碍押

夏沢峠を境に「北八ヶ岳」「南八ヶ岳」と分けられることもあるほど、北と南で山の雰囲気も異なる。

先週行った樹林や苔の美しい北八ヶ岳に対し、南八ヶ岳は標高が高く、岩稜と高山植物が特徴的。

その最南部、編笠山(2,524m)、権現岳(2,715m)、三ツ頭(2,580m)を周回してきマシタ (ロ。ロ)/

諏訪湖S.A.から見る南八ヶ岳。

最高峰の赤岳から南に、めざす権現岳と編笠山が続いている。
今回の登山口は、標高1,560mの観音平。

I.C.からも近い人気の登山口だけに、駐車できるか心配だったけど、何とか1台分の空きスペースを確保。

原生林の中をたどる、火山岩と木の根が絡まる登山道は、次第に急登となる。
雲海展望台、押手川という休憩スポットを越えて標高をかせぐと、背後に視界が広け、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山などが顔を出す。
ハイマツ帯を詰め、ゴロゴロした岩だらけの編笠山の山頂に立つ。

梅雨明け宣言が出たもののすっきりしない予報のわりに、富士山、赤石山脈、木曽山脈、諏訪湖、美ヶ原、飛騨山脈などを雲の間から見ることができたのが嬉しい。
編笠山から権現岳に向け、まずは急降下。

下った鞍部に、青いトタン屋根の青年小屋がある。

振り返ると、編笠山は、その名のとおり編笠を伏せた形。
それに対し、行く手の権現岳は、さすが「岳」と呼ばれる風格ある姿。

背後には、八ヶ岳の最高峰赤岳も顔をのぞかせている。
青年小屋からしばらく続く樹林帯を抜けると、ギボシと呼ばれる崩落した岩肌を見せる前衛峰の登りが待っている。

荒々しく明るい、南八ヶ岳らしい風景。

岩だらけの登山道沿いは、イブキジャコウソウ、ヤツガタケキスミレ、ミネウスユキソウ、イワベンケイ、チシマギキョウなど規模は小さいけれど、多種類の登場するお花畑。

高山植物が豊富なのも南八ヶ岳の特徴。
ギボシ山頂直下の鎖のある岩場をへつって権現小屋に出る。

北側のひさしが大きく折れ曲がっているのは、雪のせいだろうか。

小屋から10分ほどで、権現岳の山頂部に到着。

頂きは、三角点もない2本の岩塔で、その高い方に鉄の剱と、風化した石碑がある。

岩塔の付け根に岩の祠があって、檜峰神社または八ヶ岳権現と呼ばれる神格が祀られている。

八ヶ岳というと、おしゃれなリゾート地という印象があるけれど、かつては山岳修験が盛んで、権現岳は、その中心的な峰であったという。
午後の天気も心配なので、山頂から急降下し、三ツ頭のピークに。

振り返ると権現岳のピークが鋭い刃先を天に向け、いかにも聖なる場所といった姿。

遠雷が響いてきたので、急いで樹林帯の中へ入り込む。
編笠岳経由のルートと違い、三ツ頭経由のルートはササに覆われた樹林帯の広い尾根道。

ダケカンバやサルノオガセを垂らした天然カラマツの原生林が、若い植林カラマツの林に移行するあたりで、八ヶ岳横断歩道と交差する。

おおよそ等高線に沿う、よく整備された歩道を進むと、愛車奥地君の待つ登山口の観音平に。

日本百高山のひとつを踏破し、来週から始まる夏山本番に向けた足慣らしができた充実の日帰り登山でありマシタ。

(八ヶ岳連峰縦走も、またいずれ。)

 

<登山記録> (―:車、…:徒歩)

2017年7月22日(土) 曇時々晴 単独行
自宅3:25―小淵沢I.C.ー観音平7:00…雲海展望台7:40…押手川8:10…編笠山山頂9:10~9:25…青年小屋9:40…権現小屋…権現岳山頂11:10~11:30…三ツ頭12:10…木戸口公園12:55…八ヶ岳横断歩道分岐14:05…観音平14:50―富士見高原(鹿の湯入浴)―諏訪南I.C.ー自宅18:50

| ぼっち | 山梨百名山 | 19:12 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
初富士展望―白鳥山、思親山

1月14日は、ぼっちの山の会の初登り。

まずは恒例の干支の山へと、酉年の今年は静岡・山梨県境の白鳥山へ。

白鳥山は標高568m、富士山の西に向かい合う天子山地最南端の山。

「山梨百名山」としても最南端で、かつ標高が最も低い。

しかし、富士に向かい合う好位置にあり、「関東冨士見百景」にもなっている展望抜群の山。

山頂一帯が白鳥山森林公園となっていて、登山というほどもなく山頂に到着。

評判どおり富士山の展望はさすが。

ここの山頂の案内板も、なかなか詳細。

ただし、東に迫る富士山、西にやや離れた赤石山脈以外は、天子山地、身延山地などやや地味目かも。

でも山馬鹿にとっては、「山梨百名山」「静岡の百山」に選ばれた渋く個性ある山が多い魅惑の山域。しっかり山と見比べ同定。

白鳥山の北に連なるのが天子山地、西側が身延山地。

次に登る思親山がすぐ真北に見える。

白鳥山から、思親山の取り付き点となる佐野峠に移動。

思親山という山名は、身延山で修業していた日蓮が、この峠越しに、故郷房州(千葉県)の両親を偲んだことに因むという。

峠には今も古い名号の石碑が残されていた。
佐野峠(標高約845m)から思親山山頂(1,031m)までは、東海自然歩道となっている。

コースタイム45分で着く山頂からは、富士山の長い裾野から、愛鷹山そして駿河湾から伊豆半島まで眺められる。

日蓮が山中から故郷房州の両親を偲ぶには格好の場所かも。

海のない山梨県人にとっても、ここは格別明るく視野の広がる場所でありましょう。
40年近く前に登ったことのあるNさんは、「以前は自然林だったけど、今は植林に変わっておどろいた」とおっしゃっていた。

時間とともに山も変わるものだと、最近感じさせられることが多い。

震災の影響もあるけど、年を重ねたということも、まあ、あるんでしょう。

 

さて、平和な登り初めが、この後とんでもないトラブルに見舞われたのだけど、それはしばらく封印とさせていただきマス。(@_@;タイヘンダッタ

 

| ぼっち | 山梨百名山 | 20:48 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
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