WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
伊吹山(1,377m) 雪の弥高尾根〜中尾根

「ぼっちの『岐阜百秀山』勝手に選定委員会」で、後回しにしてあったのが伊吹山。

 

滋賀・岐阜両県にまたがり、山頂は500mくらい滋賀県側で同県の最高峰。

都に近く、交通の要所にそびえ、ヤマトタケルが東征の帰路、伊吹山の神に返り討ちにあった伝説で知られるように、歴史も古い。

日本海からの季節風のため豪雪の山で、なおかつ石灰岩でできているため、標高1,377mながら高山植物の宝庫。

修験の拠点ともなった霊山で、ぼっちの敬愛する円空や、槍ヶ岳を開山した播隆も山中で修行をしている。

 

一方、伊吹山は、さまざまな開発にさらされ、痛めつけられ、傷つけられてきた。

1952年(昭和27年) 大阪セメントが伊吹鉱山の操業を開始 山容を損なうほど採掘

1957年(昭和32年)近江鉄道が伊吹山スキー場を開業 雪不足もあって2009年閉鎖

1965年(昭和40年) 伊吹山ドライブウェイが山頂まで供用を開始 植物の踏み荒らしが進行

さらに、日本百名山ブームによるオーバーユース、鹿の増加による高山植物の食害など

そのため、調査登山にも気乗りしないで今に至った次第。

 

ところが、地元山岳会のNuリーダーに、弥高尾根を行く積雪期限定のルートがあると教えてもらった。

貧雪の今冬ながら、2月11日新雪が積もって晴天という、格好の条件の日が到来。単独行でいそいそ出かけてきました(ロ。ロ)/

 

岐阜県関ケ原町玉集落からから滋賀県に入り、藤古川にかかる藤古大橋を渡る。

ここから見上げる伊吹山は、往年の姿をとどめ、ぼっちの好きなポイントであります。

20200211伊吹山1.jpg

橋を渡ったところにある集落が、上平寺。

今は静かな山里のたたずまいだけど、かつては、戦国時代の武将京極高清の拠点となっていた場所。
最近の日本百名山ブームで、こんなマイナーなルートにも立派な駐車場ができていた。

集落の一番奥にある伊吹神社の参道に入る。いい感じで新雪が積もっている。

20200211伊吹山2.jpg

参道沿いには京極氏の武家屋敷跡が、神社の手前に京極氏館跡と庭園跡があり、かつてをしのばせる。

神社の鳥居の西側が登山口、「伊吹山五合目」の標識と、登山ポストがある。

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スギ林の斜面をジグザグに進むと、明確な尾根となり、コナラなどの二次林となる。

標高669mの地点に、次のような歴史を持つ、京極氏の上平寺城の遺跡がある。

 ̄弊2年(1505年)、京極高清がこの頃に築城。

 眼下の北国脇往還を押さえ、北近江、関ヶ原盆地、濃尾平野を一望できる絶好の拠点であり、国境警備の「境目の城」であった。
大永3年(1523年)、この城を預かり高清を補佐していた上坂氏の専横に家臣の浅見氏、浅井氏らがクーデターを起こし、落城。
8亀妓鞠(1570年)頃、浅井長政が織田信長の侵攻に備えて、朝倉義景軍の援助で上平寺城を改修。

 しかし同年、城を守備していた樋口直房、堀秀村が寝返り、落城。

今は、登山道沿いに小平地や土塁らしきものが雪に包まれただけの、兵どもが夢のあと。

ちなみに、京極氏は戦国時代を生き抜き、丸亀藩ほかいくつかの大名となって、明治維新を経て華族となっている。

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本丸跡からは、東に関ヶ原から濃尾平野、西に琵琶湖を望み、直下に山にはさまれた北国脇街道が見下ろせる。

確かに、重要な戦略拠点だったことがよく分かる。

城跡を後に、さらに落葉広葉樹林の尾根道を登高、839mピークまで出ると、伊吹山が真正面に姿を現す。

様々に痛めつけられたこの山の傷跡があまり目に入らず、ベストの角度ではないだろうか。

目指すのは中央の尾根。

ピーク直下が急峻で、かつて修験者などに使われていたけれど、今は積雪期にわずかに登られているだけ。

山仙人をめざすぼっち向けの道といえましょう。

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今日初めての登山者追いつかれ、一気に追い越された。

その、踏み跡に(ついていきたいわけじゃないけど)ついていくと、どんどん尾根を離れていく。

「伊吹山五合目」って、スキー場からのメインルートの五号目ということかな? 

 

やっぱり、メインルートの五合目でありました。

スキー場の跡地から登ってくる登山者の多いこと。心の準備ができていなかっただけに、げっそり感半端なし。

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まあ、このルートも調査が必要だったし、八合目で円空が修行したという平等岩(行導岩)が確認できたのでよしとしよう。

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九合目を越えると、樹氷やエビの尻尾も見られ、背後には琵琶湖が。

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山頂に到着。小学生の夏休みの作品のようなヤマトタケルの石像の背後に、伊吹山地、越美山地の山々がひしめく。

傍には石の祠があり、かつてここに弥勒堂があり、信仰の中心になっていたという。

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画像では鮮明じゃないけど、地平線には、御嶽山、乗鞍岳、穂高岳、笠ヶ岳が。

足下にひしめき合う伊吹山地、越美山地の山々の向こうには、能郷白山、そして真っ白な白山が。

円空もこの大景を見渡していたんだな。。

風もなくおだやかな山頂で、大勢の登山者と(並びたいわけじゃないけど)並んで弁当を食いながら、弥高尾根を見下ろす。

下りはじめが、かなり急でちょっとひるんじゃうけど、もし、この尾根で下らなかったら、今日一日は何だったのだろう。

アイゼンを装着、ピッケルを右手に、一気に尾根を下る。

人の踏み跡のないルートって、なんて気持ちがいいんだろう。

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しばらくすると、雪が切れて、ガラガラした石灰岩が現れる。

標高が1,377mに過ぎないのに、高山の様相なのは、石灰岩の山だからなんだな。。

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残雪期だけに登られるルートのため、尾根上部は、ほとんど踏み跡も目印もない。

下の方のブッシュに入るあたりになると、残置テープが見られ、さらに下ると膝ほどのササの中に踏み跡もひろえるようになる。

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往路の表(上野)登山道へのルートと、尾根ルートとの分岐。

テープがいくつか杉の木に巻いてあるけど、標識がないので分岐とは、なかなか気が付かない。

 

帰路は、839mピークから右手の分岐に入り、山岳寺院弥高寺跡に立ち寄る。

弥高寺は、役行者や白山開山の泰澄が入山したと伝えられ、仁寿年間(851〜854年)に三修が建立した伊吹山寺を前身とする伊吹修験道の中心的寺院だったという。

時代が下り、京極高清が上平寺城を築城した頃は、軍事拠点化し、永正9年(1512年)には兵火で焼失し、その後山麓に移転している

上平寺城と同様、こんな山上に小平地があり、アジール(自由領域としての宗教空間)として機能していたのがしのばれる。

斜面の巻き道で往路に合流、さまざまに中身の濃い山行でありました。

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2020年2月11日 (火祝) 快晴 単独行

自宅6:00―上平寺集落(駐車)7:10…上平寺城址8:30…839mピーク9:15…五合目10:35…伊吹山山頂12:30~12:45…(弥高尾根)…839mピーク14:00…弥高寺跡14:45…上平寺城址15:30…上平寺16:00ー(帰路)

 

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<メモ>

後で調べたら、尾根の名前やルートについてあいまいにとらえていたことが分かったので、整理してご紹介。

(↓地図クリックで拡大)

・弥高尾根(やたかおね)道

 米原市弥高から南の尾根を登るルートで、三角点「城跡」(標高838.7 m)から先は、はっきりしない道となる。

 標高900m付近からトラバースして上野登山道の5合目に合流する。

・上平寺尾根(じょうへいじおね)道
 米原市上平寺から弥高尾根の東にある尾根を上り、三角点「城跡」で弥高尾根に合流する。
 両尾根が合流した先は、山頂まで延びる中尾根と呼ばれる尾根があり、かつては山頂に至る道があったとされている
Nuリーダーに教えてもらったのは、この「中尾根のかつては山頂に至る道があったとされる」ルートでありました。
| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 22:34 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
冬の奥飛騨展望台―福地山(1,672m)

福地山は、福地温泉の背後にそびえる標高1,672mの独立峰。
奥飛騨温泉郷のど真ん中にあって、以下のようにいろいろ好条件。

➀温泉地から直接登りだせ、アクセスが良好 登山道が整備され、往復4時間程度

3田(がまた)川と高原川の合流点にそびえ、対岸の飛騨山脈が好展望 げ嫉海靴燭蕁¬湘鬚紡入浴可

ということで、最近人気急上昇の山であります。

ただし、2004年に登山道が整備されたばかりなので、2万5千分の1地形図には、三角点の記号だけで、山名の記載なし。

冬季にも登りやすいこの山に、ぼっち地元の山の会の積雪登山訓練で行ってきました  (ロ。ロ)/

 

温泉の共同浴場「石動(いずるぎ)の湯」の近くにある大きな無料駐車場から登山開始。

Nuリーダーのもと、13人と、雪山にしてはかなり大人数で、にぎやかに出発。

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温泉に接する里山のため、登山口あたりは、スギやカラマツの植林、その上は伐採後のブナやミズナラの二次林。

最初は壺脚で、小型ブルドーザーで付けられたというジグザグの登山道を登っていく。

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登山道は、尾根道とブルドーザ―道にいったん分かれ、尾根道側には笠ヶ岳や、穂高連峰方向が見える第一展望台がある。

ただし、稜線が雪雲に包まれ、今回は拝むことができなかった。

二つの道が再度合流する小平地が、無然平(むぜんたいら)。

無名のこの山を愛した大正時代の社会教育家、篠原無然が、小屋をしつらえ瞑想にふけった場所。

ここで、わかんを装着。わかん初体験のメンバーが手間取ったりしたけど、それも訓練のうち。

そんなメンバーに、根気よく教えるのも、訓練のうち。

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ふたたび、登山道は、尾根道とブルドーザー道に分かれる。

尾根道は、やせていて木の根や氷にわかんが滑るけど、クロベ(ネズコ)の大木が連続して見事。

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この山には、焼岳展望小屋、第一、第二、第三、第四展望台、乗鞍展望台と好展望のスポットがいくつもある。

それぞれ見える方向山が違って飽きない。

今回は、笠ヶ岳、槍ケ岳、穂高岳、焼岳など主役級の高峰が雪雲に包まれ少々残念。

しかし、第三展望台からは、活火山アカンダナ(2,109m)、白谷山(2,188m)という、登山道のない飛騨の難峰が見えた。

3月に登山予定なので、しっかり観察しておく。

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山頂が近付くと雪も深くなり、立派なミズナラやダケカンバが登場。

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登山開始から約2時間30分で福地山山頂に到着。

セルフタイマーで記念撮影、背後は本来なら笠ヶ岳がドンと見えているはず。

のんびり展望を楽しみながら昼食をとっていると、登山者や、スノーシューのガイドツアーが登って来た。

そろそろ下山しますか。

20200209福地山8.jpg

南側の乗鞍岳にかかる雲がほどけてきた。

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登山道の傍らに、大きな石灰岩が露出している。

福地山は日本最古の化石が発掘された山として、国の天然記念物に指定されている。

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14時過ぎに無事下山。即共同浴場「石堂の湯」に入れるのがありがたい。

民家風の建物のこじんまりした温泉だけど、石鹸・シャンプーありで300円とお安く、

おまけに化石館が併設されていて、日本最古4億8千万年前の福地山出土の化石まで見られるのは破格。

湯の華舞うぬるめのお湯にゆったりつかり、雪上訓練の疲れを速攻で癒したのでありました。

20200209福地山12.jpg

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2020年2月9日(日) 晴 メンバー:Nu,Oo,Ogr,OGa,Sa,Si,T,Na,Fu,Ho,Mu,Ya,botti

大垣4:30―福地温泉(駐車)8:10…無然平9:30~9:45…第3展望台11:00…福地山山頂11:40〜12:30…無然平13:15…福地温泉(不動の湯入湯)14:10~15:20―大垣18:40

<余談>

無然平にある大変立派な標識は「憮然平」と刻まれている。

篠原無然の小屋のあった場所なので、無然(むぜん)平が正しく、憮然(ぶぜん)平は、明らかに間違い。

無然先生も、あの世で憮然(↓)とされているのではないだろうか。

 

「広辞苑」第6版(平成20年 岩波書店)

ぶぜん【憮然】 [1]失望してぼんやりするさま。失望や不満でむなしくやりきれない思いでいるさま。「―として立ちつくす」 [2]あやしみ驚くさま。

20200209福地山3.jpg

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 21:24 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
飛騨を代表する展望の山―猪臥山(1,519m)

猪臥山(1,519m)は、飛騨地方の中央部にある飛騨高地の山で、飛騨市のある古川盆地を見下ろす山の中では最も高い。

眺望の良い山として知られ、ー蠏擇謀个蹐Δ箸垢譴弌⊂鳥峠経由猪臥林道で山頂直下まで車であがることができる。(登り15分)

⊂鳥峠から林道を歩く手もある。(1時間30分)

登山を楽しみたければ、H騨清見I.C.から県道90号線に入り、猪臥山トンネルの手前の登山口から稜線をたどることができる。

(登り2時間30分、下り2時間)

っ臥山のある県道西側の稜線から東側の通信塔のあるピークを経由する周回コースもある。(山頂から下り2時間30分)

いちおう「ぎふ百山」ラストの山へ、11月23日、山の会のメンバー3名と周回コースで登ってきました (ロ。ロ)/

 

卯の花街道とも呼ばれる県道の猪臥山トンネル手前(南)に登山口があり、広い駐車場にはすでに何台も車が並んでいる。

人気の山なのを実感。

20191123猪臥山1.jpg

最初は、ブナやミズナラなどの二次林の中を稜線まで急登する。

すでに黄葉ははてて、梢の上の青空がまぶしい。

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よく整備された登山道沿いは、カラマツの植林、スギの植林なども混じる。

飛騨は、林業が主要産業のひとつなので、道路沿いの山はこんな状態が一般的。

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1,285mピークを過ぎ1,456mピークに出ると、白山などの展望が広がりだす。

山頂付近は、樹木はなく、風雪のせいか、やや背の低めになったチシマザサに覆われている。

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山頂からの眺望は、「展望のいい山」というレベルをはるかに超えている。

画像だと平板に見えてしまうくらい、御嶽山、乗鞍岳から飛騨山脈の山々が連綿と続く。

特に、眼下に古川盆地の空間があることと、岐阜・富山県境から程よく離れていることから、両県県境から立山連峰方面の展望は、岐阜県ではもっともすぐれているとおもう。

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照れちゃいますが、横断幕を用意してもらい、ありがたく記念撮影。

Yaさん、Yoさん、Saさんありがとうございます。

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余りの快晴・好展望に、方位盤で、山々を同定していて、1時間も長居してしまった。 (↓クリックで拡大)

飛騨高地の雪のない黒々とした山々を同定するのも、悩ましくも楽しい。

なかなか全容を見る機会のない、白山連峰の手前・庄川沿いの三ケ辻山、籾糠山、猿ケ馬場山、御前岳などをしっかり観察できる展望地としても、一等でありましょう。
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名残りは尽きないけれど、秋の日は短い。

山頂直下の山ノ神神社の祠を経由して、猪臥山トンネルの上を通って向かいの稜線に入る。

途中の鞍部から、林道へ降りることもできる。

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通信塔のあるピークからはしばらく林道歩きとなり、カーブの部分で再び登山道が分かれる。

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県道西側部分の登山道に比べ、東側は、結構立派な樹林がある。

こんなところでキャンプすると楽しそうだねと言い合う。

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15時40分、何とか夕暮れ前に登山口に帰還。お疲れさまでした。

 

今回「ぎふ百山」を完登したのとともに、「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」の調査登山もひと区切りとなった。

これから、百の山の確定と、選定された山について原稿を書き、来年秋に何とか出版にこぎつける計画。

ただし、過去に登って、百の山に当選は間違いないけど、最近登っていない山は、再調査しないと詳しい原稿が掛けない。

具体的には、錫杖岳、御嶽山、恵那山、伊吹山、三方崩山、猿ケ馬場山、人形山、笈ヶ岳など。

難易度の高い残雪期狙いの山もあり、来年に向け、まだまだ気の抜けない調査登山が続きそうであります (ロ。ロ)/ガンバラネバ

 

<登山記録> (−:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2019年11月23日(土) 快晴  Ya、Sa、Yo、botti

飛騨清見I.C.―(県道)―猪臥山登山口(駐車)9:15…猪臥山山頂11:45~12:45…鞍部分岐13:10…通信塔14:10~14:20…舗装道からの分岐14:35…登山口15:40

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| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 21:51 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
火山・傘山で地形図読図修行

11月10日は、ぼっち地元の山の会の、新人さんたちを対象にした訓練山行。

今回は、紅葉の名所せせらぎ街道に近い、登山道のない火山と傘山で地形図の読図の訓練で、ぼっちが講師役。

講師役初体験なので、ぼっちにとっても修行であります。

 

せせらぎ街道の西ウレ峠から金山谷林道に入り、両山の中間点で駐車。

まず、火山を舞台に、「道なきヤブ山でのルートファインディング」をテーマに訓練。

具体的な課題は「林道終点から火山南にある1,358mピークを経由し激ヤブの尾根を経由して火山山頂に立つこと」。

訓練対象者10名、ベテラン4名の構成なので、3チームに分かれ、5分おきに出発。

20191110火山傘山1.png

植林帯からブナ林に移行する1,358m ピークまでの尾根は、それなりに踏み跡をたどることができた。

その先火山までどのように進むか、みんな地図と磁石とにらめっこ。

20191110火山傘山2.png

尾根のヤブはだんだんと密度を増し、背丈を越えるようになる。

「尾根の中心は、ヤブが一番濃いから、獣も人も少し脇を通りがち、少しでもヤブの薄いところを攻めるといいよ。

 ただし、尾根から外れていかないように、いつも尾根のラインを意識して。」

20191110火山傘山3.png

何とか、1,358mピークから1時間ほどで、火山山頂に到着。

「道に迷った時、谷に降りると滝があったりするし発見されにくいので、なるべく尾根に上がるのが鉄則なんだ。

しかし、今回みたいに尾根の上はヤブが濃いことも多い。

登山道のある山しか行かないつもりでも、ヤブ漕ぎを経験しておくと、いざという時にパニックにならないよ。」

20191110火山傘山4.png

実は、火山には地図にはないけど、ササを刈り払った登山道がある。

この道往復なら登り1時間弱、下り40分、しかも背丈ほどのササで山頂まで展望なし。

「ヤブ漕ぎをするかしないかで、どのくらいかかる時間や体力消耗が違うか、比べてみて。」

20191110火山傘山5.png

 

次は、傘山(1,331m)を舞台に、「送電線を利用した読図の方法」。

この山も地形図には登山道がないけど、特徴的なのは、山頂方向への尾根沿いに送電線が伸びていること。案外こういう山は多い。

「読図というと地面にあるものを見ちゃいがちだけど、送電線のマークがあったら、頭の上も気にしてみて。

送電線が曲がるところには必ず鉄塔があるし、尾根の小ピークにも鉄塔があることが多い。

鉄塔は通し番号が付いていて位置同定の目安になる。

地図には表示されなくても、電力会社が定期的に巡視をする巡視路がどこかに付けられている。

特に、尾根通しに送電線の記号がある場合、巡視路を利用することができる場合が多い。

例えば、飛騨なら、六谷山、輝山、唐堀山、オゾウゾ山、美濃なら美濃平家岳、小島山、大白木山なんか。

ちなみに、山上に通信用の反射板がある場合も巡視路が使えることがある。その時は標識に通し番号がない。例えば日永岳。」

 

傘山の林道途中でも、巡視路の黄色い標識を発見。

20191110火山傘山6.png

「鉄塔は殺風景かもしれないけれど、生活に必要なものだし、登山者にとって自分の位置の確認の目安になる。

下が刈り払われているので、ヤブ山でも展望がいい。」

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ブナやミズナラの中の巡視路を快適に進む。

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傘山に無事登頂。

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山頂手前の、110号鉄塔の下が、ちょうどいい展望台兼広場になっていて、ゆっくり休憩。

すこぶる快晴で、おまけに西も東も遮るものがない。お天気に講師感謝。。

20191110火山傘山10.png

東には、なんか見覚えのある山が…

地図で確認したら、なんと!先週登った位山から川上岳の天空遊歩道だった。

その背後には、御嶽山、乗鞍岳から飛騨山脈が立山方向まで連続。

20191110火山傘山11.png

西は、加越山地の主要部分がほとんど全部見える。

鷲ヶ岳、大日ケ岳、銚子ケ峰から一、二、三ノ峰、別山、白山、三方崩山。その手前に、猿ケ馬場山など。

20191110火山傘山12.png

「ヤブの中で展望がきかず、往復2時間ほどの火山は『ぎふ百山』。

鉄塔や送電線が邪魔っけだけど、巡視路を往復約3時間快適に歩け大展望の傘山は『ぎふ百山』でも『続ぎふ百山』でもない。

これって皆さんどう思われます?」

 

<登山記録> (―:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2019年11月10日(日) 快晴 メンバー14名

大垣5:00―郡上I.C.―せせらぎ街道西ウレ峠―(金山谷林道)−駐車点8:00…林道終点…1,358mピーク9:00…火山山頂10:00~10:15…林道終点…駐車点11:05…巡視路入口11:17…110号鉄塔…傘山山頂12:30~12:45…110号鉄塔(昼食)12:15~13:35…駐車点14:45―(帰路)

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| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 21:38 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
失われた山と渓の名残りを求めて―日永岳再訪

奥美濃の山」をはじめて世に紹介した、昭和15年(1940年)刊行の安藤次男著「樹林の山旅」。

その中心舞台のひとつが揖斐川源流部の山と渓で、もうひとつが長良川の支流・板取川の源流部の山と渓であります。

 

これら名もなき手つかずの樹林の山域も、戦後の高度経済成長期をはさんで激変。

揖斐川源流部は、樹林の多くが伐採され、2008年にできた総貯水容量日本一の徳山ダム湖に集落や林道は沈んだ。

もう一方の板取川は、本流のダム建設計画こそ住民の反対で中止されたけれど、1995年揚水式の奥美濃発電所が建設され、源流部の川浦谷を囲む、ドウの天井の山頂直下に上池の川浦ダムが、左門岳のある根尾東谷川源流に下池の上大須ダムができた。

昨年2018年10月に、ドウの天井左門岳を調査登山したけれど、残念ながら「勝手に『岐阜百名山』」候補にはできなかった。

 

そのような中で、根尾東谷川最奥の上大須の集落に独り残られた元マタギのWさんのお話を伺い、日永岳はこの山域では比較的いいかもとおもわれた。

しかし、日永岳は、それに先立って登っており、舟伏山とダブルヘッダーだったこともあり、山頂の反射板以外印象が薄かった。

以上のような経緯で、失われた山と渓の名残りを求め、11月4日、日永岳を再訪・再調査してきました (ロ。ロ)/マエオキナガイ

長良川の支流神崎川を源流に向けて遡る。

途中、ゴロゴロの滝に出合う。清流長良川の、さらに支流ともなると、流れは磨かれたように清冽。

20191106日永岳1.jpg

神崎川上流部のガッパ谷に沿う仲越林道は、途中のゲートで通行止め。

ここに愛車奥地君を待たせ、熊鈴を付けて林道終点をめざす。

日永岳一帯は美濃地方中央部では数少ない国有林で、林道の整備が行き届いているのがありがたい。

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林道奥に、日永岳が見えてくる。

山頂の反射板は見えないけど、全体に植林が多く、やっぱり個性は感じられない山容だな。。

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林道終点から、沢を渡り、尾根に取り付く。

山頂に電力会社の通信用反射板があるので、巡視路が整備されている。

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ヒノキ中心の植林帯を急登していくと、梯子なども出てくる。

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千mを越えたあたりで、植林から紅葉した二次林にかわる。

稜線直下の急斜面をへつるところが崩れたり、倒木があったりして、通過注意。

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稜線に出ると、立派なヒノキの天然林が、目印のように幾本か残されている。

ごつい枝でも、普通のヒノキの大木くらいの太さ。

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稜線上にある大岩の上に立つと、神崎川の谷と、舟伏山、遥かに濃尾平野が名古屋まで見える。

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登って来た南側斜面が植林帯だったのに対し、稜線の北側は急峻な斜面に天然ヒノキとブナなど落葉広葉樹林が張り付く。

行く手に反射板が見えてくる。

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ワイヤーや梯子も出てくる急な稜線を登りつめ、道に被さるササをしばらくかき分けると、日永岳前峰(1,206m)に出る。

稜線南が本巣市で、北が関市。ここが山県市の最北端で、最高点になる。

三角点に見えるのは、柱の四隅が三角に落とされて「宮」のマークがある旧宮内省御料林の標識。

きっと、ヒノキの銘木を産出する山として、特別に重要視されていたのでしょう。

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前峰から5分ほどで反射板のある本峰に到着。

三等三角点のある山頂は、ざっくり刈り払われ、岩に乗ったり、木の切り株に登ったりすれば、360度の展望が得られる。

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西側の右肩上がりでコブコブにせりあがるのが、ドウの天井の稜線。

その先に川浦ダムがあって、そのすぐ後ろがドウの天井の山頂となる。

稜線背後には、左手から大白木山、能郷白山、福井県側の部子山・銀杏峯をはさんで屏風山などが見える。

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前山、イソクラを従えた能郷白山は、どっしり茫洋とした姿をみせる。

江戸時代末期になるまで、美濃の国絵図にこの山が登場しないのも、そのつかみどころのない姿ゆえかもしれない。

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東北方向には、御嶽山、乗鞍岳から飛騨山脈までおおらかに展開。

直近に登った川上岳に比べれば遠くはなるけれど、美濃側ではこれほどの展望はなかなか得られない。
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東南方向には、高賀三山の背後に恵那山、その左に木曽山脈、右になんと赤石山脈まで見える。

眺望は満点をあげてもいいでしょう。

三連休は天候に恵まれ、眺望絶佳な山に連続して登り、くたびれ気味だけど、やはり飽きずに1時間ほど眺めておりました。

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帰路、急降下する稜線を見下ろすと、稜線北側、川浦谷方面は手付かずの原生林が残されているのが分かる。

元マタギのWさんにキノコの宝庫と教えてもらった北側のイタゴ洞側へヤブ漕ぎして降りてみたけど、地形図にある破線の徒歩道は、すっかり消えていた。

そのかわり、ブナやミズナラが立派で、登山にはさることながら、沢登りには今でも素晴らしいエリアだと実感できた。

 

下山途中、ヘルメット姿で登ってくる作業員3名とすれ違う。

昨年の大型台風の影響で後回しになっていた巡視路の整備に来たのだとのこと。

ルートはどうでしたかと尋ねられたので、少々荒れたり、ササが被った部分を報告しておいた。

きっと来週くらいは、整備されて道はもっと良くなっているはず。


再調査の総評「日永岳は標高1,216m、舟伏山の後ろになって里からは山容を同定しにくい地味な山だが、登山道がない山も多い『奥美濃の山』の中で、国有林であることからアプローチの林道がしっかりしており、山頂の反射板のための巡視路がある。そのため安心して登れ、林道歩きも含め往復4時間程度の日帰りの山。登山道沿いは稜線に出るまでは展望のきかない植林帯の急登ながら、稜線および北側斜面は、ヒノキとブナやミズナラなどの天然林が残り、見晴らしも良くなる。山頂の反射板は登山者には厄介ものだけど、その分刈り払いがされ、さらに山の位置、山頂の形状などの条件がそろい、360度の好展望が得られる。在りし日の奥美濃東部の樹林の山々を偲ぶことができる興深い山でしょう。」

 

いずれにしても、この山域は、ピークというより、渓の方が主役といえそう。

ぼっちも、山の会の沢登りエキスパートの皆さんにおねだりして、川浦谷などを訪ねたいものであります。

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年11月4日(月・祝) 快晴

自宅4:30―仲越林道駐車点7:40…林道終点8:15…稜線9:25…前峰9:50…日永岳山頂9:50~10:50…林道終点12:00…駐車点12:20ー(帰路)

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秋の位山三山(2) 位山〜川上岳 「天空遊歩道」再訪

位山三山の、位山(1,529m:日本200名山)、川上岳(1,626m:日本300名山)は、鍋つる尾根によって結ばれている。

この7.4キロに及ぶ尾根は「天空遊歩道」と呼ばれる飛騨の山岳展望の名コースで、ぼっちも2011年の10月にたどっている。

しかし、8年も前の記憶だけで「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」の調査をよしとするわけにもいかない。

11月3日に再訪、調査を兼ねて小縦走してまいりました。

 

前回は、メイン登山道となる位山登山道コースタイム往復5時間+天空遊歩道5時間30分で、ゆっくり展望する時間もなし。

今回は、位山山頂までは、短いダナ林道奥のダナ平を登山口とし(往復1時間45分)、余裕をもって登ることに。

 

位山単独の場合は、「位山登山道」で登り、「ダナ林道コース」で位山登山道登山口に戻る周回で、よく歩かれている。

ダナ林道は原生林の中を行く未舗装の道で、推定樹齢千年の岩岳のイチイ(画像)など、名木を見ながらたどることができる。

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ダナ平の駐車場を7時出発。

「ダナ林道コース」のうち、ダナ平から位山までのルートは巨石が多く、「巨石群登山道」とも呼ばれている。

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ダナ平からの、飛騨山脈の山々の展望。

「巨石群登山道」は、西斜面の樹林の中なので、頂上以外では、ここしか展望はない。

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ヒノキやミズナラ、ダケカンバなどの立派な樹林帯を行く登山道には、御門岩、禊岩、豊雲岩、朧岩、八重雲岩などの巨岩が次々登場、一種独特な霊山らしいたたずまいをかもしだしている。

天の岩戸という岩のはざまから、ちょうど太陽が昇った。

ここからは、位山登山道と合流。

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いったん合流した登山道は、山頂手前で西と東に分かれる。

西側のルートに白山の展望があり、東側のルートに乗鞍岳や御嶽山の展望がある。

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まずは、西ルートを進む。

サラサドウダンツツジの群生地を抜けると、広場があり、おお!白山の大展望。

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広場の先の、川上岳への分岐を過ぎて、位山山頂に出る。

三等三角点の周辺は灌木の中で展望はきかず、先ほどの白山の見える場所が、山頂広場ということらしい。

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山頂から、東側のルートに入り、乗鞍岳の展望ポイント、御嶽山の展望ポイントを確認。

北部の大洞山あたりから見るより、飛騨中央部の分水嶺位山あたりからは、御嶽も間近で、噴煙の上がるのも見える。

20191103位山川上岳9.jpg

ふたたび広場に戻り、川上岳までの天空の遊歩道に入る。

20191103位山川上岳11.jpg

ヒノキやダケカンバの樹林を進むと、まず西側の白山連峰が目の当たりになる。

銚子ケ峰、一、二、三ノ峰、別山、白山、三方崩山などが連綿と展開。

20191103位山川上岳13.jpg

アップダウンを繰り返す尾根は、樹林帯とネマガリタケのササ原が繰り返される。

しっかり刈り払われているので、ササ原越しに展望はしっかり確保されている。

20191103位山川上岳14.jpg

御嶽山も、さえぎるもののない全容をあらわす。

20191103位山川上岳15.jpg

中間あたりにある1,443m三角点を越えたあたりから、川上岳が顔を出す。

1,507mピーク、1,626m本峰、1,617mピークと、三つの頭が並んで見える。

20191103位山川上岳16.jpg

山頂付近は一面丈の低いイブキザサのササ原で、位山、船山の向こうに、乗鞍岳から立山方面まで雪を置いた飛騨山脈の峰々が連続。

1986年の「天空の城ラピュタ」公開以来、「天空のなんとか」が乱発気味だけど、飛騨中央部主峰の位山と川上岳を結ぶ天空遊歩道は、大空が何よりの主役と広がり、その名に恥じない。

こうやって見ると、実際の位山三山の神話と違い、天をめざす川上岳が男神、まろやかな姿の位山と船山が女神、そのうち鍋つる尾根でつながる位山が川上岳と結ばれたという方が、しっくりくるなと感じてしまう。

20191103位山川上岳22.jpg

一等三角点の川上岳山頂に到着。

天空遊歩道から、そして西側の一ノ宮町コースや東側の萩原コースから直登してきた登山者が合流して、山頂はにぎわっていた。

20191103位山川上岳25.jpg

賑わいを逃れて、少し先(南)の1,617mピークまで足を延ばしてみる。

ここで一ノ宮町コースと萩原コースが分岐している。どちらもよく整備されている。

振り返り見る川上岳の山頂部。

樹木が全くなく、扁平ではなくほどよくせりあがっているので、展望台として秀逸なのがよく分かる。

山頂まで戻ってみると、にぎわっていた山頂から潮が引くように人の姿が消えていた。

独り心ゆくまで眺めるパノラマ、至福のひと時でありました。

20191103位山川上岳26.jpg

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年11月3日(日) 晴のち曇り 単独行

飛騨一之宮駅6:30―ダナ平登山口7:00…位山山頂7:55(山頂部周回)…川上岳分岐8:15…川上岳山頂11:10…分岐11:30…川上岳山頂11:50〜12:20…位山14:45…ダナ平15:25

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飛騨神岡ふるさとの山―観音山(803m)

11月2日、大洞山の次は、高原川の支流山田川をはさんで南の観音山へ。

 

観音山は、高原川と山田川の合流点にあり、山頂には傘松城址がある。

標高803m、麓が450mくらいなので、標高差350m程度のコンパクトな山。

それでも、標高1,349mある大洞山が「ぎふ百山」にも「続ぎふ百山」にも入っていないのに対し、「続ぎふ百山」となっている。

ただし、「飛騨百山」には入っていない。

神岡町の釜崎地区と朝浦地区に登山口かあり、観音三十三箇所石仏を巡りながら周回することもできる。

今回は、大洞山の山容確認の目的もあって、釜先から往復する。

 

登山口は、廃線になった神岡鉄道のガードをくぐったところ。

線路は、レールマウンテンバイク「ガッタンゴー」に利用され、うちの娘さえ乗りに行くくらい人気があるようであります。

20191102観音山1.jpg

最初は沢沿いの、スギやヒノキの植林帯の中の道。

一番、二番と石仏が登場。

20191102観音山2.jpg

斜面をジグザグに登ると、尾根上に出る。

このあたりから石仏の間隔は短くなり、次々登場。

二次林ながら、落葉広葉樹林の紅葉がみられるようになり、ハイキングにはいいでしょう。

ヒメコマツの大木も立派。

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大洞山から続く送電線が尾根を横切り、鉄塔下の伐り開きからは、大洞山の全容を見ることができる。

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山上はブナの純林、その下は、ヒメコマツとミズナラの混生する大洞山の山容。

特別なところはないけれど、手付かずの自然林なのが遠望してもよくわかる。

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一八番には、木造のお堂があり、ここが観音巡りの最高点で、釜先側と、朝浦側の分岐点となる。

そので、いったん林道終点に出会い、最後の階段の急登で山上部に出る。

放送局の通信施設などの脇を通って、山頂に出る。

三等三角点の基準点名「洞山」は、「大洞山」に呼応した名前なんでしょう。

ここは、傘松城の主郭あった場所でもある。

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山頂の展望は良好で、大洞山より遮るものが少ないので、ゆっくり眺望を楽しむことができる。

大洞山から直線距離で約3.5勸榮阿靴進、槍ヶ岳は見えにくくなり、焼岳がしっかり見える。

こんな山が、ご近所にあったら、天気のいい日にちょっと散歩に行きたくなる。

神岡町民に愛されているのもよくわかるな。。

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高原川の対岸から観音山を遠望したところ。

背後の大洞山と比べると、城跡のある裏山って感じ。

飛騨の街は、高山市に松倉山(857m)、飛騨市古川町に安峰山(1,058m)、下呂市に湯ケ峯(1,067m)と、それぞれ市街地を見下ろす程よい山を持っている。

それらは(山馬鹿でもなければ)遠方から登りに来る山ではないかもしれないけれど、地元にとっては何とか名山より大事な山。

そんな愛すべき山を(割に合わなくても)訪れるのは、山馬鹿として楽しいもんであります (ロ。ロ)/

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

(大洞山登山口12:30)―釜崎登山口(駐車)12:40…観音山山頂13:50~14:00…釜崎登山口14:40―(福地山へ)

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飛騨「掘り出しものの山」―大洞山(1,349m)

急速に秋の深まる飛騨の山々。11月第1週の週末、「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」の調査登山にはげんできました。

2日(土)、まずは、飛騨市神岡町の大洞山(1,349m)から。

 

神岡町は、かつて東洋一の亜鉛鉱山の神岡鉱山があった町で、今は「スーパーカミオカンデ」で知られる。

大洞山は、神岡町市街に接し、国道41号線から直接取り付くことができるのに、「ぎふ百山」にも「続ぎふ百山」も入っていない。

辛うじて2008年(平成20年)飛騨山岳会が創立百周年事業として選定された「ふるさとの山 飛騨百山」に入っているだけ。

ナカニシヤ出版から2010年に出された飛騨百山の案内書「飛騨の山ー研究と案内」で、この山が自然林の残る山として紹介されているのを読み、調査対象とした次第。

それでは、いざ実登 (ロ。ロ)/オウ

 

国道41号線の船津トンネル北出口に大津神社があり、その向かいの道沿いの山裾に駐車スペースがある。

「大洞山登山口 神岡町民健康づくりコース」という標識から山に取り付く。

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鉄塔のそばを通過し、スギの植林帯をしばらく行くと、鳥居があり、御嶽信仰の霊神碑や石仏(神)が並んでいる。

今年の干支、猪に乗った摩利支天は、御嶽の摩利支天山の象徴なんでしょう。

木造社殿のところでいったん林道に出て、左手に進むと、「大洞山9」という標識がある。

標識は10−9−8と、カウントダウンしていく。

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送電鉄塔巡視路にもなった、良く踏まれた道をいくと、二つ目の鉄塔の下でニホンカモシカ君に遭遇。

カモシカは、ニホンジカと違い、逃げもしないで、じいっとこちらを観察するくせがある。

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鉄塔を過ぎると、ミズナラやマツなどの樹林帯の急登となる。

途中、神岡市街を見下ろすことができる。

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標識癸靴如天狗の岩棚という大岩に出る。

大洞山は、神岡町の前身袖川村の村誌に「路峻険、加うるに雑木竹類繁茂して全山を覆い登山困難、初夏の候筍狩にて行方失うもの尠(すく)なからず」とあるような、人を寄せ付けない山で、天狗が棲んでいたとの伝説がある。

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急登すること1時間30分あまりで、ようやく尾根の上に出て、おだやかなの登りとなる。

ミズナラと共に、ヒメコマツの大木が並木のように林立し、「ヒメコ通り」の標識がある。

2004年、広域合併で飛騨市となる前、大野郡神岡町当時、町の木がヒメコマツだったそう。

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さらに標高を上げていくと、「山毛欅(ブナ)の美林帯」の標識。

まっすぐ天をめざすブナ純林の黄葉が青空に映え、しみじみ秋を味わえる

北側の漆山岳もブナが見事だけど、登山道がなくて、残雪期にしか入りにくい。

それに対し、大洞山は、神岡町市街に接し、登山道があるので、新緑・黄葉ともに楽しめる。

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標高1,300mあたりからなだらかになり、ネマガリタケとブナ林の山頂部はピーク感があまりない。

ブナの老木も登場していい感じなんだけど、ルートを失わないように注意深く進む。

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やや北側から巻き込むような刈り払いをたどって、三等三角点のある山頂に立つ。

山名標識には飛騨山岳会の中田泰三さんが1995年6月登山路開拓とある。

「山肌はできるだけ自然のままでと鉈、鎌、小ぶりのトンガ(唐鍬)だけ」で拓かれたとのこと。頭が下がります。

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ピーク感のないブナ林の中の山頂は、展望がきかない。

「北ア高原郷大展望台」の標識に誘われ、東南の方向の踏み跡をたどると、樹間に展望が広がり、飛騨山脈から流れ出る高原川の姿が眺められる。

高原郷とは、高原川流域の、飛騨市神岡町、高山市上宝町・奥飛騨温泉郷をさすのだとか。

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さらに、笠ヶ岳や、冠雪した槍ヶ岳の姿も。

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ヒメコマツの大木と、紅葉のコントラストの中を下山。

途中、ナメコ採りのおじさん二人とすれ違った。
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引き続き登った、南側の観音山から眺める大洞山。

神岡市街に接し、国道から登りだせ、登山道があり、自然がよく残り、名山が展望できる大洞山は、掘り出しものの山でありました。

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<登山記録> (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年11月2日(土) 快晴 単独行

自宅3:45―飛騨清見I.C.―飛騨市神岡町国道41号線船津トンネル北出口(駐車)7:00…御嶽社からルート9 7:20…天狗の岩棚8:05…大洞山山頂9:50~9:55…展望台10:00~10:10…山頂10:15…天狗の岩棚11:25…駐車地点12:10―(観音山へ)

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<メモ>

・大洞山は、1995年地元の中田泰三さんが独力で登山道を開かれるまで、ほとんど人の入らない山だった。

 そのため、神岡町市街に接しているのに、自然が良く残されている。

・中田さんが故人になられてから登山道の維持管理は恒常的にされているわけではないので、整備状況にはムラがある。

 今回は、どなたかが草を刈られた後だったので、登りやすい状態だった。

・オーバーユースは問題だけど、人が歩くのも、登山道維持に役立つ。

 「ぎふ百山」などではないけれど、天然の森がお好きな方なら、遠方から来られても、十分満足できる山。

・夏場はわさわさするはずなので、新緑の時期か晩秋(10月下旬〜11月中旬)がおすすめ。

・国道41号線船津トンネル北出口すぐに駐車スペースがあり、ここから登りだす。登り3時間、下り2時間程度。

 急登だが、特に難所はない。山上が平坦なので、下山する時に方向を誤らないよう注意が必要。

 

 

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秋の位山三山(1)―船山(1,479m)再訪

「ぼっちの『岐阜百名山』勝手に選定委員会」の、調査登山、高屹山の次は、船山へ。

9月29日に島脇谷山からの小縦走で登ったばかりだけど、メインルートを登っておかねばということことで、再訪。

 

高屹山を下山し、船山の登山口に向かう途中、久々野町の堂之上(どうのそら)遺跡に立ち寄る。

飛騨川と支流の八尺川の合流地点にある南向きの段丘上の縄文時代前期から中期の集落跡で、船山と向かい合う位置関係になる。

遺跡は、地形の変化をほとんど受けずに保たれ、千年以上に及び集落が営まれていたことが、重なり合う住居跡から分かる。

大規模で、信州や北陸、東海との文化的交流が伺われるため、縄文時代の遺跡としては岐阜県唯一の国指定史跡に指定されている。

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遺跡から眺める船山。船底のように長い山頂部も、ここからは円錐形の整った姿に見え、林立する通信塔も隠れる。

飛騨富士という異名は、この久々野側から見た姿をいうのでしょう。

縄文人たちも、日々その姿を眺め、畏敬の念を抱いていたはず。

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県道98号宮萩原線を南下、無数河川の久々野防災ダムのダム湖・あららぎ湖に出る。

船山の登山道は、次の二つがよく歩かれている。

,△蕕蕕湖から山頂をめざすルート

位山峠から遊歩道「光と風の道」を通り、その上部の岐阜大学演習林に沿う登山道で山頂をめざすルート

ほかに、次のルートもある。

ひだ舟山スノーリゾートアルコピアスキー場の上部から山頂をめざすルート(積雪期によく登られる)

づ舅特山から続く稜線をたどって山頂をめざすルート(9月29日に登ったもの)

 

今回の調査登山では、あららぎ湖から,播个蝓↓△撚嫉海垢襪海箸箸垢襦

ちなみに、県道98号線は、位山峠周辺が工事で12月まで通行止め。

あららぎ湖からのルートは、下部は整然としたヒノキの植林の中を行く。

ところどころで出会う、巨大な切り株や倒木が、太古ここが巨木の森であったことをしのばせる。

20191027船山3.jpg

終始おだやかな登りで、小さな沢に出会うあたりは、モミジやホウノキなどの紅葉もみられる。

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上部は、黄葉したカラマツの植林で、山頂が近付くとミズナラなども出てくる。

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登山開始から1時間30分ほどで船山山頂に出る。

通信施設の建屋の改修なんかをやっていて、登頂の達成感はちょっと得にくい。。

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ほとんど平坦な山上部は、「船山山上花木園」の遊歩道となっていて、ダケカンバなどの黄葉の中を散歩気分で進む。

それにしても、秋の週末なのに誰にも出会わない。

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前回おなじみの、ダケカンバがゴツンしている休憩舎。

ここから左手に取ると島脇谷山へ、位山峠には標識に従い右手に下る。

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背丈ほどあるチシマザサがしっかり刈り払われた登山道は、ミズナラとヒノキを中心とする原生林の中。

登りと下り、たどるルートによって、これほど印象の違う山も珍しい。

やはり、再訪して各ルートを確認した甲斐があった。

20191027船山9.jpg

登山道は、岐阜大学の演習林の境界となる尾根を下る。

左手の演習林側の豊かな樹林と、右手の植えっぱなしの細いカラマツ植林が対照的。

左側ばかり向いて歩いておりました。

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お隣の島脇谷山も、ちょっと顔をのぞかせてくれる。

20191027船山11.jpg

二又の分岐点で「光と風の道」遊歩道の最上部に接続。

左手に取ると、位山峠へ。今回はあららぎ湖寄りの県道に出る右手に下る。カラマツ林が中心。

20191027船山12.jpg

沢を一回渡渉し、沢沿いの広い遊歩道を降りていくと県道にぽんと出る。

あららぎ湖で県道は通行止めになっていたけれど、どうやら工事個所は険しく道路の狭隘な位山峠あたりらしく、広い舗装道路に工事個所はなかった。

 

山頂を極めれば同じ山を2度登る価値なしとする派もある。

しかし、ルートを変え、季節など条件を変え登ってみると山の印象は変わるもんだんだなあと、改めて感じた。

船山の場合、ぜひとも△い播个蕕譴襪海箸鬚勧めしたいし、冬にもいいかも、なんて、思わせる懐の深さがある船山は、山頂がっかりでも、やはり「佳き山」であります。

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年10月27日(日) 曇 単独行

高屹山登山口―堂之上遺跡10:30~11:10―あららぎ湖船山登山口(駐車)11:50…船山山頂13:15…休憩舎(島脇谷山へのルートとの分岐)13:35…「光と風の道」分岐点14:10…登山口14:40…あららぎ湖15:05―(帰路)

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<メモ>

・2万5千分の1地形図に記された船山の徒歩道(破線)は、現状と異なっている。

 周回できる遊歩道「光と風の道」の北側半分(今回通った部分)は地図になく、逆に地図にある徒歩道で今は廃道になったとおもわれる部分もある。

・登山道はおおよそよく整備されているが、木道部分などが朽ちたり、位山峠からのルートは倒木が何カ所かあったりした。

 人口減少社会の中で、今ある登山道がいつまで守られるのか、地球温暖化によるダメージも含め、心配であります。 (ロ。ロ;

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 21:04 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
飛騨展望の山―高屹山(たかたわやま:1,303m)

ぼっちの『岐阜百名山』勝手に選定委員会」、秋深まる飛騨の調査登山もいよいよ佳境。

10月27日は、高屹山と、船山再調査のダブルヘッダー。まずは、高屹山。

 

高屹山(たかたわやま)は、高山市の久々野町と朝日町にまたがり、標高は1,303m。

山名は高く屹立(きつりつ)する山、という意味なのでしょう。

久々野市街から飛騨川をはさんで東に、すっきり極まる円錐形でそびえる。古来より日本人が好んだ山容。

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林道最奥の登山口に至るまで、分岐ごとに標識がしっかり整備され、登山口の案内板も立派。

「南飛騨国際健康保養地」の取り組みで、「癒しの道・南飛騨森林浴回廊」として、登山道や標識が整備されたらしい(注)。

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案内板に「高屹山は、朝日村と境を接する海抜1,303mの山で、古今、秀麗の山として名高い山です。新緑のまばゆい中に鶯のさえずりが聞こえるなど、自然がそのまま残っている魅力的な山です。山頂は360度の眺望が広がり、久々野町を眼下に、位山三山はもとより、御岳、北アルプス、白山を眺めることができます」とある。 (↓画像クリックで拡大)

 

それでは、案内図のとおり時計回りに周回するルートで、いざ実登  (ロ。ロ)/オウ

案内図から向かって左側の林道からすぐに登山道がはじまり、しばらく山腹を進んだ後、沢沿いとなる。

沢周辺の斜面はヒノキの植林で、沢沿いには、カツラなど渓畔林が少々。

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案内板の立派さと比べて、沢沿いのルートは、大水でもあったのか、踏み跡も不確か。

心配になって、慎重に進むと岩があり、その上に「右折れ岩」の標識。

ここで右に折れ、稜線に向けて斜面に取り付く。若い広葉樹の二次林。

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稜線に出ると、「ゴジラ岩」というゴジラの背中のような大岩越しに、位山三山方向が見える。

さらに、数分で「お立ち岩」と呼ばれる、さらに見晴らしのいい場所もある。

稜線に出て以降、登山道は刈り払いもしっかりされ快適に進むことができる。

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円錐形のすっきりした姿の山ということは、最後は急登だということ。

マツや、カラマツ植林に、紅葉した広葉樹が混じり合っている。

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登りつめると、「ふれあい広場」という山上の広い空間に出る。

しっかり刈り払われているので、位山三山も一望のもと。

(左から、船山、川上岳、位山)

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やや霞んでいたものの、御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰、笠ヶ岳、立山連峰、白山連峰などの展望もぐるりと得られる。

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しっかりした方位盤が据えられているので、名山名峰の同定もばっちり。 (↓画像クリックで拡大)

ただし飛騨山脈などの主な山だけでもぎっしりだから、その手前に重畳する飛騨山地の記載はなく、同定は地図とにらめっこ。

里からは見えない隠れ山として有名な御前山(下呂市荻原)がはっきり見えたのもうれしかった。

ふれあい広場の数分先が三等三角点のある山頂。

それほど広くなく、樹木のおかげで展望も今一歩。

ただし、御嶽山は、山頂からの方がよく見える。

継子岳、摩利支天山、剣ヶ峰、継母岳などが重なり合わない方向なので、山上の各ピークを観察するのには格好。

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下山も、カラマツ植林の中の、かなりな急降下。季節感が感じられたのはこのあたりまで。

いったん林道に出てからは、ヒノキ植林の谷沿いに向けジグザグに比較的緩やかに下っていく。

登山口の案内板にあったとおり、登り約1時間30分、下り50分といったところで登山終了。

案内板の説明をここでチェック。

・高屹山は、朝日村と境を接する海抜1,303mの山で、古今、秀麗の山として名高い山です。

 →山容はいちおう秀麗といえましょう。

・新緑のまばゆい中に鶯のさえずりが聞こえるなど、自然がそのまま残っている魅力的な山です。

 →自然林は全く残っておらず、下部はスギ・ヒノキの植林、上部はカラマツの植林に広葉樹林が混じっている。

  ウグイスが鳴くかもしれないけれど、「自然がそのまま残っている」というのは、言い過ぎでは?

・山頂は360度の眺望が広がり、久々野町を眼下に、位山三山はもとより、御岳、北アルプス、白山を眺めることができます。

 →これはまさしく大正解。

登り2時間弱で、(久々野駅から歩いても3時間程度)これだけの大展望を得られる山は、なかなか得難い。

飛騨の山は、展望面で、アドバンテージが大きいなあと改めて思った次第。

 

<登山記録> (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年10月27日(日) 曇  単独行

自宅4:00―飛騨清見I.C.―高屹山登山口7:25…右折れ岩8:05…高屹山山頂8:50~9:20…高屹山山頂9:25…登山口10:15

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(注)「癒しの道・南飛騨森林浴回廊」の取り組みは、南飛騨地域が連合して登山道やHPを整備したもので、今でも下呂市などは力を入れているが、2005年に大野郡久々野町が高山市に合併されたせいか、現在の高屹山がその取り組みに残っているのかHPも探せず不明確。 

 今後も同取り組みの中で案内板などを維持していくのか、地元で独自に維持していかれるのか知りたいところ。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 22:19 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
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