WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
秋晴れの奥美濃大展望台―能郷白山(1,617m)

5か年計画の「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」の取り組みも4年目の秋を迎え、いよいよ佳境。

今後の課題は、猿ケ馬場山、笈ヶ岳、錫杖岳など、以前登っていて、当選は間違いないけれど、詳細な情報を残していない山の再踏査。

能郷白山も、2009年8月と、今年2019年3月に、能郷谷ルートから登っているけれど、最短ルートの温見峠からは登っていない。

奥美濃の調査の締めくくりとして、秋晴れの日を選んで再訪。

 

岐阜・福井県境に温見峠のある国道157号線は、昨年の西日本豪雨で岐阜県側は崩落し、本巣市根尾能郷から先は通行止めで復旧未定、猫峠を通る迂回ルートも同様に崩落で通行止め。

そのため、自宅から一般道70匱緻1時間40分で行けるところを、高速道路で福井県大野市側に回り1903時間20分かけて向かう。

 

大野市からは、日本百名山の荒島岳(1,523m)がよく見える。

母の実家があり、福井県立の高等学校に通学していた深田久弥には懐かしい山で、比較して能郷白山が選外となったのは有名な話。

逆に言えば、福井県大野市、岐阜県本巣市・揖斐川町にまたがる山ながら、福井側からは里から遠く見えないこともあって、あまり親しまれてこなかったということ。

山名が本巣市根尾能郷に由来すること、三角点が岐阜県側にあることも含め、岐阜の山と胸を張って言えましょう(逆は平家岳)。

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九頭竜川の支流、温見川を遡行し、峠に到着。岐阜県側は、全面通行止めで復旧の見込み立たず。

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登山口には、本巣市の山岳会が作成された立派なルート図がある。 (↓画像クリックで拡大)

チシマザサがしっかり刈り払われて歩きやすい登山道。

国道が近いだけに、ブナは伐採後の二次林だけど、だいぶん復活して、黄葉の下を気持ちよく歩ける。

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「下のガラガラ坂」「上のガラガラ坂」など、難所注意の懇切丁寧な札もある。

ただし、初級者にとってはの難所という程度。

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坂を越えると、ササ原の道となり、背後には、刈安山の稜線越しに、白山がお出ましになる。その間に荒島岳。

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福井県側の姥ヶ岳から刈安山、越山、蠅帽子嶺と標高を下げた後に、屏風山がそそり立つ。

個人的には、同定の極めて難しい蠅帽子嶺を、最低鞍部の蠅帽子峠に雲が流れているため、しっかり同定できたのがうれしかった。

さらに、その後ろに平家岳、滝波山が重なり、はるか彼方に御嶽山。

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登山道は次第に緩やかになり、蒼空には、無数のイワツバメが飛び交っている。

うーん、いい気分。

 

1,492mポイントには「コロンブスピーク」との標識がある。

どうやら、コロンブスがアメリカ大陸を発見した年ということらしい。

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日陰には、霜がまだ残っていた。山では秋も深まってきたんだなあ。。

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峠から約2時間で能郷白山山頂に到着。一等三角点が据えられているのも納得の大展望。

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特に白山連峰〜飛騨山脈〜御嶽山・恵那山に至る東から北にかけての展望がすごい。(↓画像クリックで拡大)

越美山地東半分の展望も地味ながら、すこぶるいい。

山頂から少し西へ向かうと、白山神社の奥宮に出る。

今度は西側の展望がひろがる。

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前に来た時には木造の立派な社殿があったけど、昨年の台風で倒壊し、今は金属製のお社兼救急用品入れがある。

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奥宮からは、南から西にかけて、つまり、伊吹山地や越美山地西半分の展望が展開。

あまりに多くの山が見え、興奮しながら同定していたら、あっという間に1時間くらい経ってしまった。

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本巣の山岳会作成の相当詳細な山名同定板をじっくり見ていたら、岐阜県側の山61までは登っていた。

福井県側の山を中心にあと20くらいは未踏。まだまだ登る山があるのはうれしい。

(↓画像クリックで拡大)

大興奮しているうちに、能郷谷側から男性が登ってき、下山していった。変なやつだと思われただろうな。

でも本当に変な山馬鹿だから仕方ない。

能郷谷からのルートは、前山あたりのブナが立派。

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次に、温見峠から東にある刈安山にも登るので、名残りを惜しみながら下山。

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連続する台風の被害に遭われた東日本を中心とした皆さま、お見舞い申し上げます。

西日本では、昨年連続して襲った台風の被害がいまだ大きな爪痕を残し、登山道や、アプローチの道路が寸断されたままの山がいくつもある。

東日本の山でも、今季同じようなことが起きているのだろうか。

山に通い続けるぼっちの実感として、2016年頃から、確実に日本の気候はおかしく・厳しくなっているのを感じる。

今まで当たり前に登れていた山に登れなくなるというのも、地球環境変化のひとつのあらわれ。

人に自然に過酷になる地球環境に対して、ささやかでも自分のできることを、やらねばと改めておもう次第。

 

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2019年10月16日(水) 快晴 単独行

自宅4:40―福井I.C.―温見峠(駐車)7:40…能郷白山山頂9:25~9:35…奥宮9:40~10:30…山頂10:35…温見峠11:55…(狩安山へ)

 

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ミズナラとヒノキの原生林を行く―島脇谷山〜船山

「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」の取り組みで、今回は南飛騨の島脇谷山と船山へ。

 

船山(1,479m)は、位山、川上岳とともに「位山三山」とも呼ばれる、飛騨では名の通った山。

位山との間に、奈良時代の官道が通り、位山峠がある歴史の古い山でもある。

しかし、山頂まで車道が通り、電波塔が林立し、スキー場が開かれているので、登山の対象としては、あまり食指が動かなかった。

 

その南に位置する島脇谷山(1,325m)は、「ぎふ百山」にも「続ぎふ百山」にも入っていない超地味な山。

しかし、岐阜大学農学部の演習林として、原生林が残された山として近年口コミで知られ始めた山。

 

この対照的に見える2山を、稜線をつないで登ることができるらしい。

島脇谷山の登山口となる演習林事務所前に車を置き、船山山頂から位山峠に降りて、あらかじめデポしておくMTBで登山口までもどるコース取りを想定。

ところが、位山峠に向かう県道98号線が、演習林入口から位山峠まで、12月まで工事通行止め(ToT)ネラッタヨウニ

長丁場になるけれど、演習林事務所を起点に往復することに。

 

演習林に入山するには、事前の届け出が必要。↓

https://www1.gifu-u.ac.jp/~gufarm/html/center_forest.html

あらかじめ作成してきた申込用紙を事務所に提出して、7時50分、いざ出発!

20190927島脇谷山船山2.jpg

岐阜大学農学部付属演習林は、「森林の教材」ともいえる存在なので、553haの敷地で森林のさまざまな様相を見ることができる。

スギやヒノキの植林、炭焼跡の広葉樹二次林、江戸時代の焼畑後の森、渓畔林、垂直分布保存林などなど。

事務所から、模範生のように管理されたスギ植林の道を行くと、「山王さま」の社がある。

周辺斜面はアスナロの天然林で、樹齢300年という古木も混じるという。

20190927島脇谷山船山4.jpg

社の先が、演習林の入口となる(ポイント 番号は、下の地図に表示)。

沢沿いで、水音がすがすがしい。

20190927島脇谷山船山5.jpg

演習目的の山なので、林道が縦横につけられ、2万5千分の1地形図にないものもある。

登山目的の山ではないので、山頂へのルートは、それほど明快でないことが、歩きだしてから分かってきた。

「上級コース」という立て札があるので、これに従っていくことにする(ポイント◆

20190927島脇谷山船山6.jpg

標識は少なめで、それだけに頼って進むわけにはいかず、地図とGPSとにらめっこ。

道なりに右に進んだら、行き止まり。左が正しかった(ポイント)

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こちらの林道も、いきなり途切れる。

尾根に沿う踏み跡をたどり、上部にある林道をめざす(ポイント➃)

20190927島脇谷山船山8.jpg

何とか、正解みたい。ところが、すぐ脇を見ると、「上級コース」の立て札が下向きに出ている。

帰路用のルートということかな。。

上部の林道をたどると、行く手に原生林に覆われた島脇谷山の山頂部が見えてくる。

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分岐登場。標識はないけど、まあ、上に向かっていく方に入ればいいんでしょう(ポイントァ

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道の途中で、尾根に上がる踏み跡発見。

標識がないのは当然と分かってきたので、入ってみると、それなりにヤブが払われていた(ポイントΑ

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山頂周囲を通る最上部の林道に出る。右手(南)に取り、しばらく進むと、尾根道があった(ポイントА

ミズナラとヒノキの巨木の混合林というのが意外。

また、チシマザサがびっしり生えているのに、ブナは見当たらない。

このあたりは飛騨でも南部なので、中央高地式気候の影響が大きく、雪が比較的少ないためかもしれない。

20190927島脇谷山船山12.jpg

島脇谷山山頂に、10時30分到着。

三等三角点の基準点名は「島脇谷」。ここも先に谷の名があり、それが山の名ともなったのでしょう。

原生林の中なので、見晴らしはきかない。立派な原生林をむやみに切らないのも見識でしょう。

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船山方向に続く尾根道は、西斜面の演習林と、東斜面の国有林の境界にあたるため、巡視用に刈り払われている。

刈り払いは、毎年でもないようなので、歩きやすさは、年によって変わるみたい。

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風格あるミズナラとヒノキの原生林の中を、何時間も歩けるのは、「木の国 山の国」岐阜県の山の美点でありましょう。

(富士山は見えませんがね。。)

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鞍部から、数百m登りきると、船山の山上部に出る。

立派なあずまやがあって、左手の道が、本来たどる予定だった位山峠への登山道(ポイント)

そちらのルートも演習林に沿っており、原生林が楽しめるようで、「光と風の道」と呼ばれている。

20190927島脇谷山船山20.jpg

船山山頂部は、北東から南西方向に約1劼曚匹虜拂垢な臣呂砲覆辰討い董園地となり、また電波塔が林立している(ポイント)

尖った山は、展望がいいのに対し、こういう形の山頂は、見晴らしもきかないもの。

山頂の二等三角点は、道路脇に無造作にあり、欠けていて「山頂に立ったなあ」という感動には縁遠い。

20190927島脇谷山船山17.jpg

山頂部往復だけで、結構時間がかかってしまうので、一番奥(北)の展望台(ポイント)まで行くのをちょっとためらった。

いざ行ってみると、御嶽山から、乗鞍岳、穂高連峰、笠ヶ岳などが見渡せて、目の極楽。足を延ばした甲斐があった。

眼下には、久々野の町、そして高山の市街もよく見える。

かつてこの山は、久久濃山とも呼ばれていたんだとか。

20190927島脇谷山船山19.jpg

さて、復路も結構長い。

島脇谷山は、山頂は見晴らしがきかないけど、その南に展望台と呼ばれる、切り開かれた場所があるので立ち寄ってみる。

少々木が成長しかけ、梢越しに御嶽山などが何とか見えた。林道から西向きには位山や川上岳も。

展望台から林道を引き返すのも面倒なので、ヤブだらけの急な尾根〜谷を急降下し、下の林道分岐(ポイントァに降り立つ。

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往路、林道に出たところのすぐ脇で見つけた下向きの上級コースの標識。

入ってみると、よく整備された尾根道で、一気に急降下(ポイント)

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なんと、演習林入口看板(ポイント のすぐ下・左手の木橋まで一気に降りてしまった(ポイント)

最短の道があるなら、最初に言ってほしい、といいたいところ。

ただし、登りには一本調子で急すぎるし、演習林の様々な樹木もみられなかったはず。

こんなすばらしい森の中なら、迷うのも幸せっていうことにしておこう。

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2019年9月27日(金) 晴時々曇

自宅4:40―郡上I.C.―(国道472・257号線、県道98号線)―岐阜大学島脇谷山演習林事務棟(受付・駐車)7:50…島脇谷山山頂10:35…休憩所(位山峠ルート分岐)12:10〜12:20…船山山頂12:35…船山展望台(昼食)12:45〜13:05…休憩所13:30…島脇谷山展望台14:45〜14:55…演習林事務棟16:10―(飛騨川温泉しみずの湯入湯後、帰路)

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↓地図:クリックで拡大

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 09:11 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
秋晴れの西穂高岳(2,909m)

西穂高岳は、3千m峰が連なる穂高連峰では標高2,909mと控えめながら、岐阜県10番目の高峰で、笠ヶ岳(2,098m)よりも高い。

ただし、ぼっちは、冬季合宿で独標まで往復したのと、槍ヶ岳〜奥穂高岳〜焼岳と縦走した時に通過しただけなので記憶が不確か。

ここは「『岐阜百名山』勝手に選定委員」として、しっかり登りなおしておかねば。

ということで、9月7日、台風直前の好天の日に新穂高温泉から日帰りで行ってきました (ロ。ロ)/

 

西穂高岳は、新穂高ロープウェイを利用すると、登り4時間30分、下り3時間10分で、日帰りが可能。

ただし、公式HPを見る限り、9月になると駐車場のあるしらかば平駅の始発が8時45分と遅く、最終の16時45分までに西穂高口駅に戻れるか心配。

そこで、往路は、鍋平駐車場から稜線まで今はほとんど歩かれていない旧歩荷道をヤブ漕ぎして登る覚悟で自宅を3時と早立ち。

意を決して歩き出したら、ロープウェイは週末好天なら臨時便が7時から運行するとのこと (ロ。ロ;キイテナイヨ

ちょっと気抜けしたけど、始発に乗って確実に日帰りできるので、ありがたく利用。

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終点の西穂高口で登山届を出し、シラビソなどの針葉樹の樹林帯を抜け、まずは主稜線の西穂山荘をめざす。

ロープウェイは通年運行で、かつて西穂山荘をベースに冬季合宿した折、ラッセルしたことを思い出す。

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久しぶりの西穂山荘。飛騨山脈主稜線で唯一通年営業で、テント場が前にあり、冬山訓練などでもよく使われる。

ここからは、主稜線に入り、森林限界を超えていく。

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ハイマツの登山道の行く手に、丸山、西穂独標、ピラミッドピーク、そして西穂高岳山頂が重なり合って見える。

これらのピークは岳沢側からだとノコギリ状に見えるのに対し、西穂山荘側からだと、ひとまとまりに鋭く見え、登高欲をそそられる。

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振り返ると、小屋の向こうに焼岳、そして乗鞍岳が。

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稜線右(東)側には、上高地と霞沢岳。その向こう、八ヶ岳と赤石山脈に間に富士山も拝める。

天候不順だった今年の夏の後だけに、好天に感謝したい気持ち。

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丸山(2,452m)までは、広い稜線の道。

そこから西穂独標(2,701m)までは、次第に岩稜の道となり、登山者のほとんどがヘルメットを着用。

独標からの下りと、その先の鎖場のへつる部分は、足もとが大きく切れ込み、「タヌキ岩」のあたりまでが難所。

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いったん、足元がしっかりして、通称ピラミッドピークに立つ。

ここまで来ると、西穂高岳、奥穂高岳(ジャンダルムの後ろになる)、前穂高岳が並び立ち壮観。

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西穂高岳山頂直下も、ふたたび岩肌をよじ登る難所。

特に、登山者が多いときは、落石注意。

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10時30分、西穂高岳山頂に。

ロープウェイが使えないことを覚悟して登りだしたもので、思わず飛ばし過ぎ、コースタイム4時間30分のところを3時間で登頂。

おかげで、足がつりそうになって、大休止。

それにしても、飛騨山脈の主稜線の遮るもののない鋭いピークなので、展望はすこぶる。

(↓見えた山々は、下の画像を見てください。)

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登って来たルートを振り返ると、ギザギザのピークが打ち重なっている。

槍ヶ岳〜奥穂高岳〜西穂高岳〜焼岳と縦走した時は、まだまだ先は長いんだと、げっそりしたっけ。

いっそ鳥になって飛び立ちたいような、高度感ある光景。

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下山する時振り返ると、8月にテント合宿した岳沢と、前穂・奥穂が。

前穂から岳沢までの重太郎新道も、なかなか厳しい下りだったと、改めて実感。

名残りを惜しみつつ、復路はのんびり下る。

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千石平駅には、14時30分に到着。

もし、旧歩荷道を登っていたら、けっこうぎりぎりの時間だったはず。まずはめでたし。

予定より早かった分、「ひらゆの森」の露天風呂に入り、土産にぼっちの大好きな高山市のパンの名店TRAIN BLEUでパンをたくさん買い込んで夕食までに帰宅。

緊張感とともに始まり、平和に終わる、よき一日でありました。

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<登山記録>  (―:車、=:ロープウェイ、…:徒歩)

2019年9月7日(土) 晴 単独行

自宅3:00―新穂高温泉・鍋平駐車場(駐車)6:25…新穂高ロープウェイしらかば平駅7:00=千石平駅7:20〜7:30…登山口7:35…西穂山荘8:15〜8:20…丸山(2,452m)8:45…西穂独標(2,701m)9:10〜9:20…ピラミッドピーク9:40…西穂高岳山頂(2,909m)10:30〜11:15…独標11:55…西穂山荘13:30〜14:00…千石平駅14:30〜14:40=しらかば平駅14:50…鍋平15:20―高山(TRAN BLUE)17:00−自宅19:30

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<メモ>

・西穂高岳の登山道のうち、上高地からのルートは、登り6時間50分、下り4時間40分の標準コースタイムなので、1泊2日となる。

・岐阜県側の新穂高温泉から新穂高ロープウェイを利用すると、登り4時間30分、下り3時間10分で、日帰りが可能。

 新穂高ロープウェイから登りはじめ、丸山あたりまでは、稜線も広いので、一般的な登山道と思いがち。

 しかし、2,909mの標高を持つ穂高連峰の一角。

 独標の下りから、いきなり岩稜の痩せ尾根になるので、緊張感を持ってのぞみたい。ヘルメットは必携。登山届提出も義務。

・西穂高岳から先は、飛騨山脈主稜線をきっての難所のため、安易に入り込まない。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 20:34 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
貝月山(1,234m)―貝月谷沢登り講習会

9月1日、ぼっち地元の山の会の、貝月山での沢登り講習会に参加してきました (ロ。ロ)/

 

貝月山は、揖斐川町春日(旧春日村)と、同町日坂(旧久瀬村日坂)にまたがり、標高が1,234mと覚えやすい。

山頂は、最高点の本貝月と標高1,226mの小貝月の双耳峰になっている。
登山道は、北麓日坂側の揖斐高原スキー場からの標高にちなむ尾根道のヒフミ新道、その奥のふれあいの森公園からの最短のルート、東麓春日側からの、沢沿いの長者の里ルートがある。

今回沢登りをする貝月谷は、日坂側にあり、貝月ゲレンデの駐車場を使わせてもらう。

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今回のメンバーは、沢登り経験の浅い女性2名を含む10名。

沢登りにしては大人数なので、リーダーNaさん、サブリーダーHiさんを中心に5名ずつのパーティーに分け行動。

貝月谷沿いの林道終点から、沢に降りていく。

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貝月山は、全山花崗岩で、沢も花崗岩とその風化した砂でできているので、ぬめりが少なく歩きやすい。

最初のうちは濡れないようにそろそろ進む。

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しばらくすると、流れを避けてばかりもいられなくなって、水しぶきの中を登る箇所も出てくる。

おそるおそる登る新人さんを、「足の裏全体で岩をもっととらえるように」とベテラン勢が指導。

だんだん、濡れることも慣れて、新人さんの動きもスムースになっていく。

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ベテラン勢は、より大胆に沢を直登。

ぼっちも、山修行として、なるべく流れを避けずに挑んだけど、このへんになると、水圧に負けそうでエスケープ。

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沢沿いには、トリカブトの紫の花が目立った。秋ですな。。

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稜線直下の標高1,100m近くまで水が流れている。

このあたりまで来ると、谷は狭く急傾斜になる。

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最後は、岩の間から流れ出る一筋の泉。

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谷が果てたところからは、灌木の斜面を獣道を通って稜線上の登山道をめざす。

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谷の源頭部から、ほんのしばらくで本貝月と小貝月の間の登山道に、ヤブ漕ぎもなしでぽんと出られた。

登山道沿いは、二次林ながら、ブナ、ミズナラ、シロモジなどの落葉広葉樹林におおわれている。黄葉も期待できそう。

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12時、登高約3時間30分で、貝月山山頂に到着。

二等三角点の山頂には、コンクリート製の展望台やベンチなど人工物が多め。

とはいえ、展望台に登ると視界が広がり、西側からブンゲン、金糞岳、土蔵岳、湧谷山、蕎麦粒山をはさんで、五蛇池山、黒津山、天狗山、小津権現山などが同定できる。蕎麦粒山の左手が、たぶん千回沢山と先週登った不動山のはず

白山、乗鞍岳、恵那山などは霞んでよく見えなかった。

あまり、山麓のスキー場がむき出しで見えず、落葉広葉樹林におおわれているのもいい感じ。

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沢靴を登山靴に履き替え、ヒフミ新道で下山にかかる。

南に伊吹山、国見岳、虎子山などが大きく展開。

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行く手の小貝月。

狭い山上はまわりがササに覆われ、さほど展望がいいわけではなかった。

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右手にかつて登った春日の長者の里からの沢沿いのルートを分け、ヒフミ新道は尾根を下っていく。

大きく曲がったブナが雪深さを物語っている。

標高700mくらいから、ヒノキの植林帯に入るとしばらくで、林道の登山口に出る。
ゲレンデを横切って、出発点へ。

かつては奥山だった貝月山も、今はアプローチが格段に良くなって、らくらく日帰りの山。

それでも、水清く、ブナやミズナラに包まれ、誰にでもお勧めできる、美濃らしい・いい山だとおもう。

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<登山記録> (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年9月1日(日) 曇  メンバー:Na(L)、Hi(SL)、Nu、Ni1、Ni2、It、Ta、Ka、Mu、botti

大垣(集合)7:00―揖斐高原スキー場(駐車)8:20…林道終点貝月谷へ8:45…源流点11:40…登山道11:45…貝月山山頂12:00〜12:45…小貝月13:05…分岐13:55…揖斐高原スキー場14:35

ブロク「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」へ>←クリック!

<メモ>

・「奥美濃」と呼ばれる山域は、不便で登山道のない山も多いが、貝月山は、大垣iインターや関ヶ原インターから1時間足らずとアプローチが良好で、登山道も整備され、落葉広葉樹林におおわれ、展望もよく、誰にでもお勧めできる山。

・貝月谷は、花崗岩で登りやすく、大きな滝もないので、沢登り入門にいいでしょう。

・揖斐高原スキー場は、かつて、貝月・日坂・坂内の3エリアからなる西美濃最大のスキー場だったが、現在は日坂ゲレンデのリフトのみ営業。

 貝月ゲレンデは、今はそり専用ゲレンデとなっており、夏のキャンプに力を入れているもよう。

 そこにある、栃の実荘は、宿泊もでき、自販機もあるので、どうぞ利用してあげてください。(←駐車場をお借りしたのでPR)

 

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遠い山ー水無山(1,506m)

台風一過の7月28日(日)、何とか天気が曇りなので、懸案の山のひとつ、水無山をめざす。

富山・岐阜県境のこの山は、登山口となる富山県南砺市利賀村水無集落(廃村)までのアプローチが大変で、「ぎふ百山」の中でもっとも遠い山のひとつ。

登山口までは飛騨市河合町から国道(酷道)471号線から楢峠越えが最短だけど、今回は台風の余波も考え、東海北陸自動車道五箇山I.C.→国道56号線→県道34号線で向かうことに。

やはりというか、県道34号線の利賀川ダム手間8辧ι弦睫750m地点のゲートで通行止め。

フフ、こんなこともあろうかと、MTBのジャイアン号を積み込んできましたよ。

20190728水無山1.jpg

標高約900mの利賀ダムを経て、さらに北へ2區覆鵑席岐が、水無山への林道。

標高約1,400m登山口まで、ここからさらに10卅罎あがらなくてはならない。

登山というより、MTBのヒルクライムという感じ、自転車好きでよかった。。

20190728水無山2.jpg

漕ぐの半分、押すの半分で進んでいくと、これから水無湿原の刈り払いに行くというボランティアの方々の軽トラックに追い越される。

登山口手前2劼如∋劃債床爾砲△訖緻擬掌兇諒欷遒里燭瓠⊆屬歪鵡垰澆瓩砲覆襪韻鼻MTBはさらに先へ。

20190728水無山3.jpg

林道入り口から2時間あまりで、ようやく登山口に到着。

クマは、木の杭とか齧るのが好きみたいで、白神山地と同じく角が齧られた道標には、山頂まで300mとある。

ここまでの10劼領啼仕个蠅硫未討法登山300mとは。。

山頂までのブナ林は、一度伐採されているようで、比較的若い。

20190728水無山8.jpg

自転車漕ぎでガクガクの脚をだましながら、15分あまりで、ようやく山頂に到着。

立派な山名標識は、クマに齧られないよう有刺鉄線でぐるぐる巻きになっておりました。

見晴らしを確保するために、南側の飛騨側(水無湿原側)が刈り払われ、晴れれば猿ヶ馬場山や白山方面が見えるよう。

ただ、富山・岐阜県境には、白木峰、金剛堂山、人形山など眺望絶佳の山が多いので、見劣りするのは致し方ない。

20190728水無山4.jpg

帰路は、水無湿原の方へ降りてみる。

20190728水無山5.jpg

ここの登山道の特徴は、樹木名の標識まで付けヤマウルシの木がしっかり残されていること。

左右ウルシのトンネルなんてところもあるので、触れないように、注意しながら進む。

20190728水無山6.jpg

降り立った水無湿原は、ミズバショウなど湿原植物が豊富だったそうだが、一時期は周辺の伐採などで乾燥して植物も激減したらしい。

NPOの皆さんらの保護活動もあって、ようやく最近復元。

往路ですれ違った方たちが、その皆さんで、木道周りに生い茂った草の刈り払い作業をちょうど終わられたところにぼっちが到着、刈り払われたばかりの木道を歩かせてもらいありがたかった。

それにしても、本日の来訪者は独りきりかな。。

20190728水無山7.jpg

帰路は、MTBジャイアン号の威力発揮。往路の半分以下の時間で下山。

少し脚を延ばし水無集落跡に立ち寄ってみると、水無八幡宮という立派な神社があり、鳥居の前に由緒書きの石碑があった。

―昔この辺りは、山伏の往来が盛んで、ある時山伏がこの辺りで大雨と洪水に見舞われ、従者ともども流された時、八幡神に祈ったところ、川の水がなくなって助かった。その後も、川がいったん水がなくなり下流で再び流れ出すので、水無川と呼び、集落名も水無とした。水無集落は、林業が盛んな頃は16世帯120余人が住んでいたが、生活が変わりダムができ、廃村になった―

との水無にまつわる歴史が記されていた。

20190728水無山9.jpg

誰も住んでいない廃屋の庭に、夏の花が咲いている。

たまには訪れる人もあるのだろうか、花の持つ不思議な力を感じた。

遠い遠い水無山訪問記。以上であります。

20190728水無山10.jpg

<登山記録>  (―:車、‥:MTB、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2019年7月28日(日) 曇一時小雨 単独行

自宅4:00―五箇山I.C.―(国道56号線・県道34号線)―利賀村大勘場(ゲート閉鎖:駐車)7:40‥利賀ダム8:10‥林道分岐8:30‥林道ゲート10:25‥登山口10:45(駐輪)…水無山山頂11:05〜11:25…水無湿原11:40〜11:55…登山口12:20‥林道分岐13:15‥水無八幡宮13:25‥利賀ダム13:15‥ゲート14:00―(五箇山温泉入湯後帰路)

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<メモ>

・富山県の「白木水無県立公園」に指定されているが、登山口に立つまでの道路事情が極端に悪いこともあって、白木峰と違い、訪れる人はわずか。

・地元ボランティアが、ミズバショウの咲く6月に探勝会を開催されており、登頂にはこれに参加するのが最も確実。

・それ以外の時期は、林道が通れる保証はなく、MTBを持参するなりした方がいいと思われる。

・飛騨地方の岳人は、残雪期飛騨市河合町側からスキーなどで入山することが多い。所要10時間近いという。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 06:33 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
ニッコウキスゲの楽園 白木峰・小白木峰

飛騨高地の岐阜・富山県境にある白木峰は、1,596mと山頂が樹林帯でもおかしくない標高なのに、日本海側からの風雪によって、矮小化ブナ林や風衝草原になっているため、視界を遮る樹木がない。

そのため、広々とした山上は、飛騨山脈や白山連峰の好展望地として知られている。

ぼっちにとって、日本300名山完登の山で、2015年の10月に林道終点から約30分で山頂に立てる富山県側から登った

 

しかし、山馬鹿として言うなら、林道終点から徒歩30分余りで山頂に立てるのは物足らない。

さらに、岐阜県民として言うなら、富山県側から登るのはちょっとしゃく。

 

それに対し岐阜県側に、小白木峰(こしらきみね:1,437m)を経由する別ルートがあるという。

飛騨市宮川町万波の登山口から登り3時間半下り2時間半プラス山上逍遥約1時間と、日帰り登山にはほどよいコースタイム。

7月に咲き誇るというニッコウキスゲも楽しみに、それではいざ出発 (ロ。ロ)/オウ

 

国道360号線の宮川町打保から山越しをして、万波川沿いの万波に入る。

飛騨高地山中にあって、意外なほど広々した平地があるけれど、標高が高く雪深いので農耕には過酷なのか、今は牧草だけが作られている。

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万波川沿いに遡行すると、上流は大坂川と小坂川に分かれる。

小坂谷に入る林道入口の駐車スペースに愛車奥地君を待たせ、熊鈴をつけて登山開始。

20190715白木峰2.jpg

間もなく出会うゲートで車両は通行止めとなり、しばらく進むと谷を離れ、登山口に出る。

20190715白木峰4.jpg

ブナ林の中の登山道は、手入れが行き届いていて、しかもやりすぎていない。

土止めの木の階段も、朽ちたところから細かく手直しし、伐採した木を利用し、そのたわみまで計算して利用している。

飛騨の匠の子孫の仕事は、本当にほれぼれする。

20190715白木峰5.jpg

時々雨がぱらつき出したので雨合羽を着用。

ブナとチシマザサの中をジグザグに登り県境稜線に出ると、富山県八尾町側のルートと合流。

少し寄り道してみると、かわいい池塘があって、ニッコウキスゲが周りを彩っている。

ちょうど花時に当たったみたい。よしよし。

メインルートに戻ると、間もなく小白木峰に到着。

三等三角点と、頭の丸い旧農商務省山林局の三角点が並んでいる。

山頂脇に東向きに切り開かれた展望場所があって、晴れれば確実に飛騨山脈の好展望が得られるはず。

白木峰への県境稜線上の登山道はアップダウンを繰り返す。

少し下がるとブナの森となり、上がると風が強くなるのかブナは灌木化して視界が広くなる。

20190715白木峰11.jpg

霧の中の地味なブナの道沿いにも、ひそやかに咲いている花たちがいる。

ゴゼンタチバナ、ギョリンソウ、ササユリ。

面白みのない規格化された木の階段が出てくると、もう山頂が近そう。

登りつめ、山上のササ原に出ると、ニッコウキスゲ、ササユリ、オオバギボウシなどが豪華に咲き競う。

20190715白木峰12.jpg

霧が流れ、山頂が見えてくる。富山側からの楽しげな登山者たちの声も届いてくる。

今まで樹林の中をもくもく歩いてきた身に、白木峰山頂のにぎやかさはなじめなくて、木道を先に進む。

白木峰の山頂に三角点はなく、木道で約20分ほどの「浮島の池」へ向かう途中に北白木峰の二等三角点がある。

霧の中、ニッコウキスゲが星のように散らばっている。

これで、飛騨山脈の展望があれば言うことなしだけど、必殺心眼を働かすのも、それはそれで楽しい。

20190715白木峰14.jpg

木道の終着点、浮島の池。

白いワタスゲに、鮮やかなピンクのサワラン、黄色のキンコウカ、注意深く見るとモウセンゴケもある。

人間の踏み荒らしだけでなく、地球の温暖化も含め、この繊細な自然がいつまでもこのままあってくれることを祈りたくなる。

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<登山記録> (―:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2019年7月15日(月・祝) 曇少々雨 単独行

自宅4:00―飛騨清見I.C.―(国道41・471・360号線)―宮川町打保―万波小坂谷林道分岐(駐車)8:00…ゲート8:10…登山口8:25…小白木峰9:20…白木峰山頂11:05…浮島の池11:30…白木峰山頂12:00…(地蔵堂の前で昼食)…小白木峰13:50…林道分岐14:50―(ぬく森の湯すぱーふる入湯後帰路)

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| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 06:23 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
活火山中の活火山―焼岳(2,456m)

焼岳は、1907年(明治40年)に数百年ぶりに噴火して以来、水蒸気噴火を繰り返し、

特に1915年(大正4年)の噴火に伴う泥流で、大正池が形成され、1962年(昭和37年)から翌年に掛けても水蒸気噴火を起している。

上高地の形成に関わり、かつて岐阜県側に流れていた梓川を長野県側にしてしまうなど、火山の力を見せつけるまさに「活火山中の活火山」。

登山の面では、飛騨山脈の主脈にあって日帰りできる、希少な日本百名山。

この山に、連れ合いの職場の同僚で「単独で登山を始めたんだけど、伊吹山、鈴鹿で足踏み」のY君(24歳)をご案内。

 

今回は初級者向けに、最短の新中の湯からのルートを選択。

安房峠を経由する国道158号線の登山口には、梅雨時でも、たくさんの車が並んでいる。

20190622焼岳1.jpg

2014年の御嶽山の噴火以来、火山は万が一のことを想像してしまう。

まして、「活動中の活火山」焼岳。念のためヘルメットを2個用意してきた。

それでは、慎重に出発 (ロ。ロ)/オウ

20190622焼岳2.jpg

標高約1,600mの登山口からしばらくは、ブナの多い落葉広葉樹の中を行く。

ぼっち:「急ぎたいかもしれないけど、ぼちぼち登ろう」

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ジグザグに標高を上げていくと、ササの中のコメツガなどの針葉樹とダケカンバの混合林に。

Y君:「やっぱり高い山って、どこか違う感じがしますね」

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徒歩1時間半余り、標高2,030mほどで、樹林帯を抜けると、いきなり焼岳の威容が。

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石ころだらけの登山道を、Y君に先に進んでもらう。

体力は十分だけど、ルート取りはやや不安そう。

ぼっち:「近くの目印だけじゃなく、少し先の目印にも注意していけば、ルートが分かりやすいよ」

    「でも、霧が出たら、目印は見えなくなってしまうから、足元をよく観察することも必要なんだ。

     ある程度は、経験者と同行して、経験値を上げていかないと、壁は破れないかもね。」

20190622焼岳6.jpg

焼岳は、噴火口を挟んで、最高点で三角点のある南峰(2,455.5m)と、北峰(2,444.3m)がある。

南峰は、現在も登山禁止で、北岳をめざす。

硫黄臭が立ち込め、噴煙が上がる。江戸時代、飛騨側ではこの山を「硫黄岳」と呼んでいた。

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南峰と火口湖「正賀湖」、そして噴火口。

スマートフォンや、ミラーレス一眼で画像を撮りまくるY君。

20190622焼岳10.jpg

3時間弱で、北峰山頂に到着。

ぼっち:「本当なら、真正面に前穂と奥穂が、そして左手には笠ヶ岳が見えるんだけどね」

当たり前に飛騨山脈の絶景を見ているすれっからしのぼっちと違い、Y君は十分感動していた。

ぼっち個人としては、日本海の親不知から焼岳まで歩きつないできた縦走路を、さらに中の湯まで延ばせたのがうれしかった。

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さすが人気の山、下山中も多くの登山者とすれ違う。

頼もしいことに、20-30歳代の若き登山者の比率がかなり高かった。

20190622焼岳11.jpg

樹林帯の中で小雨に降られながらも、無事下山。

登山口から数分の所にある、中の湯温泉の露天風呂に入っていたら、天気が回復し、前穂と奥穂をつなぐ吊り尾根が。

ぼっち:「ぼっちの山の会でテント泊で穂高に行く計画があるんだけど、どう?」

Y君、乗り気になってくれたみたい。

安房峠で長野県側から岐阜県側に戻ると、焼岳がようやく姿を現してくれた。

上高地側の泥流の後も荒々しい姿とは違い、ダケカンバに覆われた裾野を引く焼岳南側は、秋になれば錦秋の世界となるんでしょう。

また、今回来られなかったN君(28歳)のご案内兼ねて、秋にまた訪れてみたいもの。

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<登山記録> (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年6月22日(土) 曇のち時々小雨 メンバー:Y、botti

自宅3:45―各務原I.C.―飛騨清見I.C.―平湯ー(国道158号線)―安房峠7:15ー新中の湯ルート登山口7:40…焼岳山頂10:25〜11:15…登山口13:05―(中の湯入湯後帰路)

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<メモ>

・最高峰の南峰には、国土地理院の2,455.4mの二等三角点があるが、岩が崩れやすいので立入禁止になっている。

・北峰は、国土地理院の標高2,444.3mの標柱がある。2万5千分の1地形図には2,393mのポイントが記されているが、これは爆裂火口の北縁の小さな岩峰の標高点で、北峰からは約200m離れている。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
飛騨の山岳探訪(12)―飛越国境の山  唐堀山

唐堀山は、飛騨地方中央部を縦断する高原川(国道41号線沿い)や宮川(国道360号線・JR高山本線沿い)より西側に限ると、岐阜県最北に位置する岐阜・富山県境の山。

この地域の人には、今でも「飛越国境」といった方が、しっくりくるのかもしれない。

標高は1,159mと、この一帯でも特に高くはなく、ぼっちのバイブル「改訂 新日本山岳誌」にも掲載がない。

それなのに、「富山の百山」「飛騨百山」(※末尾「余禄」参照)になっている。どんな山か、安峰山、流葉山登山の後に訪れてみることに。

 

この山があるのは、西側の富山県八尾市側の万波川と、東側の飛越国境にあたる宮川に挟まれた場所。

万波川側山麓に関西電力の万波発電所があり、その送電線が山頂脇を通り、宮川側へと伸びている。

送電線に沿って巡視路があるため、万波川側からも、宮川側からもヤブ漕ぎなしで登ることができる。

ただし、万波川側は林道に鍵付きのゲートがあり、国道360号線から簡単にアプローチできる宮川側から登られることが多い。

それでは、14時40分発と遅めだけど、いざ実登 (ロ。ロ)/オウ

登山口となるのは、国道360号線の加賀澤トンネル北側入口。

トンネル入口手前の駐車スペースには、平日なのに富山ナンバーの車ばかり7台も止められていて、びっくり。

富山県民には人気の山なんだ。。

ちょうど下山してきた方に伺うと、「タケノコ採りを兼ねて登山に来た」とのこと。そういうことね。。

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地図で見ると、唐堀山の巡視路に取り付くには、加賀澤トンネルより一つ南の飛越トンネル南側入口の方が近そうに見える。

しかし、加賀澤トンネルと飛越トンネルの間の宮川を渡る部分もトンネル状に覆われ一体となっているので、加賀澤トンネルから入り、宮川を渡り切った部分にある非常口から外に出るのが、送電線巡視路への最短路となる。

なお、非常口にはトンネル内部から鍵を掛けられるので、帰りに閉められていて困らないよう、扉の間に棒を差しこんであった。

20190506唐堀山2.jpg

JR高山本線の鉄橋の下をくぐると、唐堀山の尾根に向かう巡視路が、斜面にジグザグに取り付けられている。

20190605唐堀山11.jpg

しばらくは、スギの植林地。

下山者とすれ違うたび、こんな遅くに登ってくる変な登山者に、「テント泊ですか?」と声を掛けられる。

確かに変だろうなあ  (ロ。ロ;

20190506唐堀山3.jpg

尾根が近づくあたりからは、ブナの純林に。

皆さん下山されたようで、一人ぼっちの時間がやってくる。

20190605唐堀山5.jpg

尾根に出ると鉄塔があり、それから鉄塔4基分送電線の下を歩くことになる。

樹林に覆われているので、鉄塔基部の刈り払い部分以外、送電線はほとんど目に入らない。

20190605唐堀山4.jpg

全体的には、流葉山より若目のブナが多い中、流葉山以上のほれぼれするような巨木も、何本か残されていた。

20190605唐堀山6.jpg

鉄塔は、標高650mから900mあたりにかけて4基ある。

地図で見ると、その上で送電線は山頂を避け、尾根の南側へそれて通っているけど、巡視路は引き続き尾根沿いに山頂方面に向かっている。

急登になると、巡視路お約束のプラスチックの階段が登場。

20190605唐堀山7.jpg

登山開始から2時間あまり、16時50分に三等三角点のある山頂に到着。

ブナとスギとヤブに覆われた、展望なしの山頂でありました。

富山県民のみなさんは、この辺りで富山で「ススタケ」と呼ぶネマガリタケを採ったんでしょう。

山頂の200mほど先に、休憩に好適なヘリポートの空き地があるらしい。今回は、日没時間に追われ、立ち寄らずに下山開始。

20190605唐堀山8.jpg

結局、登山道中見晴らしの良かったのは、伐採された鉄塔のまわりだけ。

特に最上部の4番目の鉄塔の周辺は、送電線の下が大きく伐採され、東側の展望が得られる。

今回は曇って薄ぼんやりしていたけれど、飛騨山脈の薬師岳〜黒部五郎岳方面が見える。

ただし、標高がさほど高くなく、宮川の対岸に並ぶソンボ山(1,193m)、漆山岳(1,393m)の方が高いだけに、この一帯の山で、特段に見晴らしがいいというわけではない。

20190605唐堀山9.jpg

さくさく下山し、駐車場所には、何とか日没前の18時45分に到着。

(今回、愛車奥地君は、悪路で負傷して修理中なので、娘の赤いFITちゃんを拝借。)

 

唐堀山に実登しての考察。

チシマザサに覆われた山は、飛越国境周辺には数多いけど、この山がタケノコ採りに特に人気があるのはなぜか。

・登山口が山里に近い場合は、山菜採集が禁止されていることが多い。(漆山岳、六谷山など)

 それに対し、唐堀山は人里からは離れ、なおかつ送電線巡視路に接しているので、採集禁止になっていない。

 オゾウゾ山も送電線巡視路が使え、国境の似た印象の山だが、富山市から70卍離れている。

 この山は、約30辧⊆屬覆1時間弱で登山口に立て、往復4時間あまりと登りやすい。

・逆に言うと、山麓の里の人々との関わりが少ない山ともいえる。

・飛騨や富山の人たちにはタケノコ狩りに絶好の山。

 しかし、それ以外の時季や、山菜に興味のない遠方の登山者が登りに来る甲斐があるかというと、難しいところでしょう。

20190605唐堀山10.jpg

<登山記録> (−:車、…:徒歩)

20190年6月5日(水) 曇

流葉山登山口13:40―(国道41号線・360号線)―加賀澤トンネル北口(駐車)14:40…トンネル内非常口14:53…最初の鉄塔15:45…唐堀山山頂16:50〜17:00…トンネル北口18:45―(帰路)

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<余禄>

「富山の百山」は、2014年富山県山岳連盟が選定したもの。

  北日本新聞社からその最新版ガイドブックとして「改訂版 富山の百山」が2017年に出版されている。

  なお、これに先立ち、1973年に「越中の百山」が富山県教職員山岳研究会, 富山県高等学校体育連盟山岳部によってまとめられ、北日本新聞に連載された。 ただし、132山あって、難易度が高い山が多く、それでいて立山や剱岳が入っていないというものだった。このあたりは、「ぎふ百山」の成立と共通するところがある。

  このような経緯から、「越中の百山」を現代の登山志向に合わせ改定したのが、「富山の百山」とみることもできる。

「飛騨の百山」は、飛騨山岳会創立百周年を記念して選定され、自費出版で「ふるさとの山 飛騨百山」として刊行されたもの。

 その後、2010年ナカニシヤ出版から飛騨の百山の紹介を中心にした「飛騨の山―研究と案内」が出版され、現在も入手できる。

 

・ついでに調べてみたところ、地方版の百名山の類は、「日本百名山」ブームもあって、1990年以降に制定されているか、それ以前に選定された山を差し替えたりして改訂しており、「ぎふ百山」のように、1975年以来内容を見直しもせず放置されたものはひとつもない

 

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飛騨の山岳探訪(11)―スキーとブナの森と 流葉山

安峰山を後に、次は流葉山へ。

流葉山は、標高1,423m。飛騨山地のうち、JR高山本線の通る宮川と国道41号線の通る高原川の間に挟まれた山域では最も高い。

飛騨地方では最も大きい飛騨流葉スキー場(※)のある山として知られる。

(※)2万5千分の1地形図では今もこの名称だが、経営が変わり、「スターシュプール緑風リゾート飛騨流葉」という、おそらく日本で最も長い名前のスキー場となった。 

 

山頂に立つには、冬はゲレンデの最上部から徒歩で数十分。

無雪期は、山麓から「飛騨流葉・数河高原 カントリーウォーク」のコースのひとつ「雲の上 水源の森コース」をたどる。

同コースを周回すると、19km、6〜7時間。今回は数河高原側から西側半分を往復することに。

20190605流葉山.jpg

国道41号線沿いの、上数河の除雪ステーション脇の道から、林道に出る。

ある程度は歩きたいから、林道入口あたりに車を止め、熊鈴をつけて登山開始。

20190605流葉山1.jpg

スギ林の中の林道は、しばらくで左手に洞数河林道をたどる「数河ブナ林コース=15辧廚鯤ける。

「雲の上 水源の森コース」は、右手の屋敷ヶ洞林道をたどる。

しばらくで、かつてはスキー場だった広々とした飛騨山脈を展望できる牧草地に出る。

さらに進むと、小さな水力発電所があり、その先は伐採地となる。

20190605流葉山2.jpg

このまま伐採地が続くのかなあ、と残念に思っていると、谷沿いにトチの大木などもみられてひと安心。

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林道脇に小屋や標識がある場所で林道を離れ、カントリーウォークのための独立した尾根道に入る。
20190605流葉山4.jpg

尾根道は、豪雪地帯らしい見事なブナ純林で、白神山地を思い出すほど。

ブナ純林といえば、樹下を背丈ほどのチシマザサがびっしり覆っていることが多いけれど、しっかり刈り払われ、快適。

飛騨高地は、里に近い山は植林に置き換わっていて、ブナの森を訪ねようとすれば残雪期狙いの道なき奥山ということが多い。

国道41号線から直接登りだせ、気軽にブナ純林が楽しめるのは、ありがたいこと。

道端に、タケノコが生えているので、歩きながら採っていたら、すぐ50本ほどになった。

20190605流葉山5.jpg

分岐から1時間ほどでゲレンデに出る。

今度は、一面にワラビが顔を出していて、ほんの3分ほどで50本ほど収穫。

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ゲレンデの西側には、岐阜・富山県境の、白木峰や金剛堂山などのおおらかな姿が重なり、その先には白山が。

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最高所のリフト終点からは、ふたたびブナとチシマザサの道。

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山頂は、東側が刈り払われ、飛騨山脈の大展望が得られる(はず)。

あいにく、薄ぼんやり曇っておりました。

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三角点があるのは、少し先で、チシマザサに展望はきかず、関西電力の通信中継施設の建屋なんかもある。

二等三角点「流葉」の標石は草に埋もれかけていた。

山頂を辞して、戻る途中で振り返る。

スキー場を離れると、深い森の残された山なんだなあと、改めておもう。

20190605流葉山12.jpg

結局、飛騨山脈の展望がもっともよかったのは、林道に出てからのゲレンデ跡地。

残雪の薬師岳、北ノ俣岳、黒部五郎岳が連なって見える。

また、冬のきりっと晴れあがった日に、スキーで訪れてみたいと思った次第。

20190605流葉山13.jpg

<登山記録> (―:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2019年6月5日(水) 単独行

案峰山登山口8:55―(国道41号除雪ステーション入る)―林道入口(駐車)9:35…林道と登山道の分岐10:35…ゲレンデ最上部11:40…流葉山山頂11:50〜12:00…分岐12:50…林道入口13:40―(唐堀山登山口へ)

 

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<メモ>

・地誌「斐太後風土記」(1873年 明治6年)の伏方村(飛騨市神岡町伏方)の項には、「那賀禮波乃嶽(ナガレハノタケ)は、村の後にある高峰で、山上の東西には広原がある。暁には、旭日の光で山が輝くのでそこを朝日ヶ原という。」とある。

・山名の由来は伝わっていないけれど、御嶽山の高山市側に流葉谷がある。葉が流れるのは谷なので、かつてこの山にも同名の谷があり、山の名となったのかもしれない。

 

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飛騨の山岳探訪(10)―飛騨古川の展望台安峰山

飛騨の山岳探訪には、早出をしないと日帰りはできない。

どうしても単独行が多くなり、ぼっちのぼっち登山が連続しておりますが、どうぞお付き合いを 。

6月5日(水)は、梅雨入り前にと、休暇を取って飛騨地方北部の安峰山・流葉山・唐堀山に集中登山。

 

最初の安峰山(あんぼうざん)は、飛騨市古川町の背後にそびえる。

古川町のシンボルともいえる存在であります。

20190605安峰山.jpg

古川町と言えば、映画「君の名は。」の舞台とされる飛騨古川駅などがあり、その「聖地」巡りの人も多いんだとか。

安峰山は、その駅から歩いて登りだすこともできる。

山麓には、気多若宮神社があり、ここも映画の「宮水神社」のモデルになったとして、聖地扱いをされている。

日本三大裸祭「起こし太鼓」で知られる古川祭は、この神社の祭礼。

20190605安峰山1.jpg

神社脇の道を進み、獣避けのゲートを通過すると、スギ木立の中の林道となり、終点近くが登山口。

安峰山は1,058mで、千葉県の最高峰より2.5倍くらい高いけど、登山口が760mほどなので、標高差は300mくらい。

20190605安峰山2.jpg

さすが、古川町のシンボルの山だけに、登山道はよく整備されていて、気持ちがいい。

スギ木立の中をジグザグに登ると尾根道らしくなり、アカマツやミズナラなど木立の中に、いきなり五合目の標柱がある。

標柱には、「安望山」とある。

また、地誌「斐太後風土記」には、「飛騨国司が広瀬(国府町)の国府より愛宝山の上に三度にわたって紫雲を見た」とあり、これが安峰山となったとも言われている。(※)

(※)斐太後風土記は、高山代官所地役人頭取で、慶応4年高山県判事となり、国学者でもあった富田礼彦が1873年(明治6年)まとめたもの。

  愛宝山は、安房山(2,219m)や位山(1,529m)との説もあるそう。ただし、国府から安房山や位山は見えやすい山ではない。

20190605安峰山3.jpg

尾根道には、アカマツなどの落葉が積もり、歩きやすい。

40分ほどで、二十五菩薩跡という石壇のある場所に出る。

二十五菩薩を祀る前には以前観音堂があって、それがどのように移動してとか、今はなき堂の来歴が石柱に記されている。

いつもながら、飛騨びとの「記憶しようとする努力」には頭が下がる。

20190605安峰山5.jpg

山頂が近づくと、急斜面になって、それまでのハイキング気分から、ちょっぴり登山らしくなる。

ただしそれも10分足らず。

20190605安峰山6.jpg

山頂の展望台からは、宮川の流れる古川の町が見下ろせ、その向こうに猪臥山、さらにその向こうに白山が望める(曇だったので白山は案内板の写真で確認)。

展望台は、古川町にかかる朝霧の展望スポットとしても知られ、発生するのは10月〜12月頃が多いそう。

20190605安峰山10.jpg

そんな人気スポットだからと、山頂まで林道がのび、山頂は展望がきくように公園状態にされ、モミジやサクラが植樹されている。

登山の対象としてはさることながら、ピクニックにならこんなのもいいんでしょう。

20190605安峰山8.jpg

古川町を見下ろす展望台と反対方向には、北展望台があって、飛騨山脈の山々から御嶽山まで展望できると展望図にある。

今回は、湿った大気のせいで見えずに残念。

20190605安峰山9.jpg

「『岐阜百名山』勝手に選定委員」としての、ぼっちの感想。

安峰山は、飛騨市古川町にとってはふるさとの風景を構成する大事な山。

山際には小島城という城跡があり、気多若宮神社があるほか、円空仏の大作が伝わる山岳修験の寺清峯寺も、かつてはこの山の中腹にあったとの由緒もある。

展望台のおかげで、古川市街が見下ろせ白山や飛騨山脈、御嶽山も眺められる。

また、秋などには古川市街を覆う雲海の展望台としても、近年知られるようになっている。

登山道もよく整備され、地元では大変大事にされているのがわかる。

この山が飛騨以外の場所にあれば、地域版百名山の資格は十分あるはず。

ただし、山国飛騨は、登りがいのある名峰・高峰がひしめく日本有数の激戦区。

山頂まで林道が通じ、標高が飛騨としては低めなので、登り甲斐という面では、他の飛騨の山に一歩譲る。

とはいってもハイキングの山としては絶好。聖地を俯瞰するために登るのも一興では。

 

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)  (↓地図クリックで拡大)

2019年6月5日(水) 曇 単独行

自宅4:00―気多若宮神社6:35―(林道ゲート)―下気多登山口7:05(駐車)…二十五菩薩跡7:50…安峰山山頂8:00〜8:15…登山口8:45―(流葉山登山口へ)

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