WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
ドイツ旅日記(まとめ)―ドイツの登山事情
ドイツの登山事情はどうだったか、ここでまとめてレポート。
240506フランクフルト本屋フランクフルトは、世界的な本の見本市が開かれる本の街。
駅の書店をのぞくと、週刊誌、月刊誌、そしてムックというのだろうか、単発の雑誌が大量に発行されている。
ペーペーバックも多いけど、ハードカバーは少ない。

240506山の本膨大な本の山を探し回って、やっとムックの中に3種類発見。
「山と渓谷」「岳人」のような定期発行の雑誌や、山のガイドブック、登山地図はまったくない。

ムックの内容を見ると、ツークシュピツッエあたりが少し載っている以外、
大半がオーストリア・スイス・イタリアのアルプス。
それも、ほとんどクライミング技術を要するコースばかり。
低山登山や、名山「めぐり」って概念はそもそもないんだな。。
ちなみに、鉄道のムックは百冊じゃきかないし、
ヨットやカヌーのムックだって、ずっと多い。
ドイツでは、登山は、どう考えても、マイナーなスポーツ。

ドイツのアウトドア用品のブランドとしては、JACK WOLFSKINが有名。
ビュルツブルクの店をのぞいてみたけど、「アウトドア用品」はあっても、
「登山用品」はほとんどなし。

日本みたいに、身近に山らしい山はないし、
らしい山は、オーストリア国境に限られ、
そこにはゴンドラで行けちゃうし、もし徒歩で行けば、難易度が高いから、
家族や夫婦や友達と、ちょっと日帰り登山に行こうって場所じゃない。

結論。
日本のように、北から南まで山があって、
水と緑に恵まれ、
火山・岩山・雪の山と、それぞれ個性豊かというのは、
ものすごく恵まれていること。

だからこそ、故郷の山を思い出し、
遠い名山にあこがれる心が湧き上がるんだな。。

ドイツへの旅は、日本の山のありがたさを再認識する旅でもありマシタ。
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ドイツ旅日記(おまけ) ― ドイツで食べたもの

ぼっちがドイツで食べてた料理を一挙公開。
画像の大きさが、食事の思い出の大きさを表しております。

240427ラーツケラー5月27日(金)
ドイツ到着最初の夕食は、
ビュルツブルクの市庁舎地下の「ラーツケラー」。
ドイツ人が今の時期もっとも愛する白アスパラ(シュパーゲル)とフランケンワイン。
娘は子牛肉のカツレツ(ヴィーナーシュニッツェル)。
ぼっちは生ハムの盛り合わせ(ブロートツァイトテラー)。
パンは頼まず、付け合せのジャガイモで満腹。
これだけ腹いっぱい飲んで食って、2人で43€。
円高とはいえ、食費安いデス。

240428ツークシュピツッェで白ウインナー28日(土)
ドイツ最高峰ツークシュピツッェの展望台のレストランはミュンヘン料理。
地ビールは修道士印のフランツィスカーナー。
そして、名物白ウインナー。
プレッツェルや、ジャガイモや、白アスパラガス添えのカツレツを頼んで37.7€。
アルプスの絶景付きで、これもお値打ち。



240428ミッテンヴァルトの夕食同日夜は、ミッテンヴァルトのホテルのキッチンで自炊。
レストランもいいけど、アルプスをながめながら娘とまったりも楽しい。

地ビールは、アルプスとチロリアン親父印のミッテンヴァルダー。
どこに行っても我が町・村のビールがある。
ホワイトアスパラを茹でて、後はテイクアウトのコールドミート。
ドイツ人は、温かい食事は日に1食、後の2食は、コールドミートが多いとか。


240429ミッテンヴァルトの朝食29日(日)
Hotel Garni Edlhuber の朝食。
ドイツパンに、チーズに、ハム各種。
シリアルにヨーグルトにコーヒー。
特筆すべきは、バターがとてもうまかったこと。
イギリスじゃないけど、ドイツもホテルの朝食は充実。
キッチン付きのゆったりした部屋で、朝食付きで2人で83€。


240429ミッテンヴァルトの昼食同日昼は、ミッテンヴァルトの街角で買った、
焼きたての鳥の丸焼き(ヘンデル)の半身と、
パンはカイザーゼンメル(王冠の意味)とプレツッエル、
地ビールミッテンヴァルダー、林檎を炭酸水で割った飲み物をテイクアウト。
しめて8.5€。
緑の公園で食べるとごちそうだね。


240430マルクト広場のソーセージ30日(月)
1人で、ビュルツブルク散歩の日。
昼食は、マルクト広場の人気フランケン焼きソーセージ店
「ラートヴルスト・クニュプフィン」。
パンにはさんで1.9€。
広場で3分で食って、さあて、散歩続けるぞ。

240501アルテ・マインミューレ同日夜は、授業の終わった娘と合流して旧マイン橋たもとの、17世紀の水車小屋を改装したレストラン、「アルテ・マインミューレ」へ。
香草と酢で蒸した鱒に、サラダ、そしてフランケンワイン。
肉とじゃがいもの毎日に、魚とレタスがうまい。
大きなイチゴのパフェも頼んで2人で69.4€。

マイン川を見下ろしながらの食事は、思い出になるね。



240501アルテ・マイスター1日(火)
「結果して」ドレスデンへ娘と日帰り往復11時間の遠出。
食事の時間ほとんどなし。
アルテ・マイスター美術館のその名も「アルテ・マイスター」という店のベランダでチーズケーキ(ケーゼトルテ)を食べた以外、電車の中。
ミネラルウォータとで7.3€。


240502ニュルンベルクソーセージ2日(水)
この日も、ビュルツブルク・ローテンブルク・ニュルンベルクと激しく単独移動。
夕暮れの、ニュルンベルクの有名ソーセージ店ブラートヴルストホイスレで、ちょっと一服。
風が爽やか。広場を馬車がパカパカ。
地ビールLEDERERに、ニュルンベルク・ソーセージのザワークラウト添え。
渇いた喉にうますぎ。
ついついフランケンワインも注文。
しめて15€。







240503トゥホルスキー3日(木)
ベルリンで、食事もろくにとらず夜22時近くまで博物館三昧。
気が付けば超空腹。
旧東ベルリンの面影を残す老舗レストラン、
トゥホルスキーへ。
地ビールは、Berliner ×2杯。
巨大なロールキャベツ(コールルーラーデ)のじゃがいも添えで、満腹。
しめて19€。

うーん分かってきた。
ビール飲んでしこたま食えば、
ビール腹のドイツ人体型の近道だ。


240504カリー364日(金)
朝は、ベルリン名物カリーブルストのポテト添え。
4.8€。
ビールなくて残念。


240504ビュルガーシュピタール同日夜は、ベルリンから早めに帰って、
娘とビュルツブルク最後の晩餐。
ワイン醸造元「ビュルツブルガー・シュピタール」の大きな中庭がレストラン。
せっかくなので、奮発してフランケンワインを一本注文。
ぼっちはミートボール(ケーニヒスベルガー・クロプセ)。
娘はカツレツにじゃがいもの団子添え。
ここのウエイターさんは、行き届いたサービスで、はじめてチップを置いた。
(というか、大体一皿で終わるのでサービスの必要がない)
77.1€。
5日(土)
フランクフルトの夜は、15世紀に建てられた木造建築で、
レストランになってからも100年という「ツム・クラウエン・ボック」。
観光客が多かったけど、常連さんも多そう。
フランクフルトの名物はリンゴ酒。
さっぱりして、なかなかいける。
これに、超ごつい豚のすね肉を茹でた「アイスバイン」のマッシュポテト添え。
娘は、これもごつい豚のすね肉を焼いた「シュバインハクセ」のザワークラウト添え。
あまりの量に、もう当分肉はいいって感じ。
41.1€。
240505ツム・グラウエン・ボック
240506空港のフランク仏とソーセージ6日(日)
フランクフルト空港で、チェックインしてから、娘と最後の昼食。
何か食べ忘れたような…あ、フランクフルトソーセージ。
娘は、カツレツ。
34.5€。
カツレツ好きなんだな。。
ま、ドイツで食べたのはざっとこんな具合。
いろいろ見て回るのに忙しくて、
ビール飲んで、肉食ってただけって印象だったけど、
帰って調べると、代表的なドイツ料理のかなりを制覇していたことが判明。
ソーセージにも街によって違いがあるってことだけど、
日本なら「うどん」だけでも、讃岐うどん、稲庭うどん、カレーうどん、味噌煮込み、
もっとはっきりしたバリエーションがあるぞ。

でも、地ビールははっきり特徴があってうまかったし、
栄養のバランスとか考えなかったら一皿で十分満足できておいしかったし、
安くて気取らなくていいから、これはこれでよかったな。
(娘には、体型維持のため自炊を勧めておきマシタ。)

栄養のバランスを考えて、野菜ジュースがあればいいと思うんだけど、
いくら探しても、ドイツにはないのが、ちょっと不思議。
健康オタクのぼっちとしては、そこが、ちょっと残念。

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ドイツ旅日記(10) ― 土産を買ったり街を見たり

ドイツは、日曜日は商店もデパートもしっかり休みだから、
5日の土曜日、通訳の娘付きで、フランクフルトで土産を買ったり、街を見たり。
240506コスプレの店おっと、街角にコスプレの店を発見。
そう言えば、ビュルツブルク駅でも、セーラームーンの格好をしている人を見かけたゾ。
日本の生んだコスプレ、すっかり世界に羽ばたいているんだなあ。。

240506自転車の店クラインマルクトハレ(屋内市場)の入口で見つけた自転車店。
とても充実してるし、アドバイスも的確。
ドイツは、自転車大国だと感じさせられた今回の旅、
自転車用手袋を、土産用にゲット。

240505屋内市場屋内市場の中も、ものすごく充実。
例えば、肉屋は、「しゃぶしゃぶ」用の肉を出してくれるし、日本人の包丁研ぎ職人までいる。
ソーセージ、チーズ、その豊富さに目が奪われる。

フランクフルト一の繁華街、ツァイルにも立ち寄り。
デパートで、名門フィスラーの鍋を購入。
日本の定価の3割くらい。
おまけに免税。
でも、鍋買ってるのは中国人が中心。

6日(日)曇
いよいよ、ドイツ最後の日。
240506欧州中央銀行の朝またまた早起きして、フランクフルトの朝散歩。
明るい時間に見ると、欧州中央銀行の下の広場には、ストのような、浮浪者の集まりのようなテントがいっぱい。
ユーロはこれからどこへ行くんだろう。。
240506ゲーテ朝食の後、娘と、ゲーテの銅像を見、ゲーテハウスを見る。
田舎言葉と軽視されていたドイツ語を、文学に活かした、偉大なる文豪。
ゲーテハウスは、文豪の生家を復元したもの。
ゲーテ、読んだことないなあ。。
帰ったら、読もうかな。。

ドイツの旅。
それは、ヨーロッパを知る旅でもあった。
これをきっかけに、改めてヨーロッパに目を向けたい。

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ドイツ旅日記(9) ― フランクフルトは大都市

せ5月5日(土) 曇時々雨 
240505ノイミュンスターの聖母子ドイツの旅も、残り2日。
ビュルツブルクを発ち、フランクフルトに向かう朝。
ホテルをチェックアウトする前、見納めの散歩。

通りかかったノイミュンスター教会の戸が少し開いていた。
中に入ると、人影はなくて、リーメンシュナイダーの聖母子がそこに。
捧げられた花は、シーボルトが、日本から持ち帰ったアジサイ。
さよなら。ビュルツブルク。
240505フランクフルト駅フランクフルト中央駅に到着。
さすが、ドイツの玄関口にして経済の中心地、
ヨーロッパ、アジア、アフリカ、いろんな人たちが混沌と行き交う。
駅前のホテルにスーツケースを預けて、まずは、この街の誇るジュテーデル美術館へ。
240505ファンエイクフランクフルトの大銀行家、ヨハン・フリードリッヒ・シュテーデルのコレクションをもとに1818年に設立された美術館。
アルテ(1300〜1800年)
モダン(1800〜1945年)
現在(1945年〜)
に分かれ、それぞれ選り抜きのコレクションを誇る。

ぼっちの愛する北方ルネサンスの名品も多い。
ファン・エイクの「聖母子」など、ほれぼれしちゃうね。
240505バラ園隠れた名作が「パラダイスの小園」。
26.3×33.4cmの小品ながら、美しく愛らしい。
花園で聖女は幼子イエスのお守をし、マリアは、読書中。
兵士は天使とおしゃべり。

キリスト教世界も、殉教とか苦痛を誇るんじゃなくて(そりゃ、人生普通でも苦しいものだけど)、
もっと楽しんでいいんじゃない?


240505フェルメールここにも、フェルメールが1作。
昨年、豊田市美術館に見に行った「地理学者」と再会。
娘と並んで写真が撮れるなんて、うれしいね。


美術館を出て、マイン川沿いに歩くと、ドイツでは見かけなかった高層建築群。
さすが、欧州の金融の中心地。
さらに川辺を進み、古い鉄橋を渡ると、旧市庁舎に面したレーマー広場に出る。
でも、このあたりはもうフランクフルトの中心ではなくなっているのが分かる。

240505大聖堂雨も強くなったので、広場に立っているのもどうかって、
とりあえず、高さ95mの大聖堂の塔に登る。
高いところから見下ろしても、中世以来の街と、高層ビルが、うまくミックスしていなくて、街に一体感がない。
そんな安定感のない混沌こそ、大都会らしさかも。


240505フランクフルトモダン昨夜遅くまで友達と遊んでた上に、約270段の階段を登らされて娘は、お疲れ。
ホテルで娘を昼寝させて、
体力あり余る困った父ぼっちは、夕暮れのフランクフルトを散策。

240505欧州中央銀行ホテルに戻る途中、欧州中央銀行の前を通りかかる。
日が暮れて、€(ユーロ)の文字が光ってる。

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ドイツ旅日記(8) ― ベルリン朝の散歩
5月4日(金) 晴ときどき曇
夜22時まで、ミュージアム縦走を果たした昨日。
でも、ベルリンの街も見ておきたくて、朝の散歩にGO!

ホテルのあるフリードリッヒ通駅は、ベルリンの交通の要(かなめ)。
このあたり一帯は、旧東ドイツ。
まずは、東西の大通り、ウンター・デン・リンデンを東へてくてく。
博物館島の向こうには、赤の市庁舎。
1860年代に建てられた赤煉瓦の建物で、これも東ドイツ時代の修復。
1991年にようやく、ベルリン統一の市庁舎として機能するようになった。

240504アンぺルマンフリードリッヒ通りに戻り、今度は南下。
街角に目立つのは、旧東ドイツ地域の名物、アンぺルマン。
信号機の、帽子の男の子であります。
東西ドイツの統合で、信号機も、旧西ドイツ仕様に統一されかけたのを、
アンぺルマン君を救え!と、旧東ベルリン市民が運動して、残したもの。
今や、キャラクターグッズも売っている人気者。



240504カリーブルスト博物館ベルリンのもうひとつの名物が、「カリー・ヴルスト」。
焼きソーセージを刻んで、カレー味のケチャップを掛けたもの。
なんでこれが名物といわれるのか分かんないけど、ベルリンっ子の心のごはんなんであります。
娘も日本にいる頃、学園祭で、カリー・ヴルスト売ってマシタ。

街角には、なんと「カリーヴルスト博物館」まである。

240504壁博物館もう少し南下すると、「チェック・ポイント・チャーリー」。
1945年から1990年のベルリンの壁崩壊まで、国境検問所が置かれていたところ。
今も、こっち向きには旧ソ連の兵士、あっち向きには、アメリカの兵士が掲げられている。
すぐそばには、壁博物館も。

240504ベルリン動物園旧東側を見たから、西側もチェックしておこう。
ツォー(Zoo)駅のあたりから伸びるクーダムが、繁華街みたい。
今回は時間がないから、駅名にもなってる世界最大級のベルリン動物園だけ開園前だけど立ち寄り。
ホッキョクグマの「クヌート」でも、一時期有名だった。
もし時間があったら、ここは見ておきたかったなあ。。
さあて、朝6時から歩き回って腹ペコだから、ここは朝飯にカリー・ヴルストを食べたいね!
ええっと、朝からやってる店は、っと(ガイドブックをペラペラ)
「カリー36:旧西ドイツ側人気ナンバー1の店。安さとおいしさにそれも納得。朝9時開店。」
ようし、ここ行ってみよう。

240504カリー36地下鉄に乗って、Mehringdammへ。
ちょっと下町っぽい、生活感あふれる街角。

おお。ありました、カリー36。
刺青のいなせなお兄さんが、ほいほい作ってる。
職人気質を感じるね。
食べてる人も、これから仕事って感じの下町風のおじさん、おばさんたち。
ポテトがいっぱい乗って、4.8€。

写真を撮ろうとしたら、向かいのおじさんが手を振って邪魔してからにっこり。
お茶目だねえ。。

お腹が一杯になったところで、10時開館の新ナショナルギャラリーへ。
特別展が大賑わいだったけど、時間がもったいなくて、お隣の絵画館を再訪。

アンぺルマン鉛筆削りを買って、
13時過ぎの電車で、再び娘の待つヴュルツブルクヘ列車の長旅。
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ドイツ旅日記(7-2) ― ベルリン絵画館の夜

ベルリンの木曜日、各ミュージアムは何と22時まで開いている。
博物館島から徒歩5分、フリードリッヒ通駅前のホテルにチェックイン。
さあて、夜は一番のお目当て、ベルリン絵画館に行きますか。
(ほとんどミュージアム縦走だね。)

西洋美術の中で、ぼっちの一番魅かれるのは、「北方ルネサンス」。
イタリア・ルネサンスの影響を受けながら、北ヨーロッパで花開いた美術。
そこには、宗教改革・反宗教改革の影響や、ゴシック美術の残影など、
開けっぴろげな人文主義的イタリア・ルネサンスとは違う色合いがある。

日本に来ることはめったにないし、
宗教の題材が多いから、最初はとっつきにくいかも。
現ドイツ地域の、デューラーやホルバインなどの重厚写実主義もすごいけど、
でも、現ベルギー・オランダ地域の、空気感の漂う、宝石のような細密描写は、「神」。
ベルリン絵画館は、13〜18世紀の絵画を集め、そんな傑作が目白押し。

ポツダム広場駅下車。ベルリンフィルハーモニー横の現代建築は、至って地味。
でも、一歩足を踏み入れた途端、文句なく「美の殿堂」に圧倒されまくり。
240503デューラーまずは、ドイツ。
ゴシックから始まり、デューラーやクラナッハなどの名作がごろごろ。

これは、デューラーの1496年作「ザクセン選帝侯フリードリッヒ賢明公の肖像」。
ニュルンベルグの駆け出し画家デューラーを見出した恩人。
ルターの宗教改革を擁護し、クラナッハをお抱え画家としていた。
時代的には、リーメンシュナイダーと同じ頃。
1400年代後半から1600年台前半は、宗教改革・農民戦争など、世情は不安だったけど、美術面では実り多き時代だったんだな。。

次は、ベルギーあたりの、北方ルネサンスの精華ともいうべきエリアへ。
ファン・エイクが3作も並ぶのはすごいけど、ぼっちが最も拝みたかったのが、
ヒューホ・ファン・デル・フースの「マギの礼拝」。
東方三博士が、生まれたばかりのイエスを拝むやつデス。

画家は、三博士を、生誕の喜びではなく、イエスに訪れるこれからの悲劇を予見するようなメランコリックな表情に描いている。
特に、一番右の肌の黒い博士の表情など、1470年代に描かれたとは思われない個性がある。
イエスは、手放しにかわいいし、隅っこに描かれた野の花の美しさにも心魅かれる。
どれだけでもながめていたい。
240503マギの礼拝240503ドイツのことわざブリューゲルの「ドイツのことわざ」。
鎧の騎士が、猫の首に大きな鈴をつけようとしている。
日本と同じことわざがあったんだね。
240503ボッチチェリ同時代のイタリア絵画も、名作ぞろい。
これは、ボッチチェリ。
ぼっちとは関係ありまセン。

240503カラバッジョカラバッジョの天使。
この画家、殺人を犯したり、ケンカも絶えず、少年にも手を出しちゃう、とんでもないヤツだったらしい。
でも、絵は、すべてを許してしまう。
天才って苦しかったんだろうな。。
240503フランス・ハルスオランダ絵画も充実。
レンブラントの大作もいいけど、肖像画家フランス・ハルスが結構好きだな。
この画家は、描く対象をという前に、人間存在そのものを肯定的に見ていたんだと思う。
見ていて、ほっとする。

240503真珠の首飾りフェルメールも2作。
真珠の首飾りの少女は、来月東京にご出張の予定。
ものすごいお客に囲まれるんだろうけど、ベルリンの夜の博物館では、人影もまばら。
絵画館を出ると、ゆるやかにやってくるドイツの夜も更けている。
21時半過ぎまでの約5時間―なんとも濃い時間でありました。

今日一日、電車でパンを食べ、美術館のカフェでケーキとカフェオレを取った以外何も食べていない。
さあて、一夜だけのベルリン、なんか食いに行こうかな。
230503博物館の夜

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ドイツ旅日記(7) ― ベルリン博物館島
ビュルツブルクから6時間かけて北上、やって来ました、首都ベルリン。
240504ベルリン中央駅ベルリン中央駅。
ヨーロッパ史の真ん中にやって来たんだなあと感慨ひとしお。
240504国会議事堂中央駅から、シュプレー川を渡ると、ドイツ連邦議会記事堂。
1894年に建てられた、プロイセン時代の帝国議会議事堂。
日本の国会議事堂前と同じで、ドイツのおのぼりさんも多し。

240504ブランデンブルク門そして、統一ドイツの象徴、ブランデンブルク門。
1791年にプロイセン王国の凱旋門として建てられた、ドイツ新古典主義建築の代表。
新古典主義って、ギリシャやローマの栄光を自分の権威として借りてくる成り上がり者の道具だったんだなあって実感。
230503ユダヤ人犠牲者記念館新古典主義のごっつい建築群を抜けたところにあるのが、ユダヤ人犠牲者記念館。
ベルリンに来たら、ここにはまず立ち寄りたかった。
棺桶のようなコンクリートの並ぶ地下にある、展示室で、ユダヤ人虐殺の経緯や、その地域的広がりを知る。
あまりに不勉強な世界。
また、虐殺されたのが、ユダヤ人だけじゃなくて、ロマ人や、同性愛者、障害者などにも及んでいたことも、心に刻んでおきたい。
230503ウンターリンデン再び、ブランデンブルク門から東へ延びる、大通りウンター・デン・リンデン(菩提樹の下の意味)を進む。
ごっつい建物が整然と続く。

橋を渡ると、ベルリン大聖堂。
この中洲が、「博物館島」と呼ばれる5つの博物館の集積地。
世界遺産でもある。
午後いっぱいかけて、5つの博物館を踏破。
簡単に各博物館をご紹介。
(1)旧博物館
 建物:18本の列柱か並ぶ新古典主義の代表作。、建物としては一番立派。
 展示物:古代ギリシャ・ローマ時代の彫刻中心だけど、ルーブルなんかほどの質はない。
230503ペルガモン博物館
(2)ペルガモン博物館
 建物:コの字型で、巨大遺跡をそのまま入れるためとにかくでかい。
 展示物:圧巻はギリシャヘレニズム時代のペルガモンのゼウスの大祭壇をそのまま持ってきちゃったもの。古代バビロニアのイシュタール門など他にもごっそり系がいくつも。
 余談:青いシャツに黒いズボンの博物館員がそこに座るな・壁に触れるなと小うるさい。
 



230503フリードリッヒ(3)旧ナショナルギャラリー
 建物:ここもギリシャ神殿のような新古典主義様式。
 展示物:18世紀から20世紀のロマン主義・表現主義・象徴主義などのドイツ美術と、フランス印象派。本当は、ロマン主義って、冷たく整って権威主義な新古典主義とは対立してたんじゃないかな?
表現主義も、ヒットラーに退廃芸術の烙印を押されて大量に破棄されたりしたはず。
ここで、一等立派なのは、ドイツロマン主義の代表画家、フリードリッヒのコレクション。
ドイツにはあまりないはずの、山岳風景が多く描かれている。
そうかあ! 山ってロマンだもんね。




240503アマルナ美術(4)新博物館
 建物:第2次世界大戦の破損が最も激しく、再オープンしたのは2009年。
 展示物:エジプトのアマルナ美術のコレクションは世界一。とくに王妃ネフェルティティの胸像は、至宝というにふさわしい美しさ(ここだけ撮影禁止)。
面白かったのは、胸像は石工の工房から出土したもので、たくさんの試作品も別室に並んでいたところ。


230503博物館島(5)ボーデ美術館
 建物:ここだけ新バロックなのかな?様式が違う。
 展示物:ビザンチンとか、ゴシックとかの彫刻や工芸が中心なので、地味。お客も少ない。
 すごく暇そうな博物館員は、見学者をやたら監視しまくるのが仕事って感じ。あ、もしかしてこの人たちって、東ドイツ共産主義時代の生き残り? って思えば納得。
230503リーメンシュナイダーそんな中で、思いがけずリーメンシュナイダーの彫刻に会えたのが収穫。
もうすでに、「懐かしい」って感じちゃうのは、相当魅かれているからだね。


230503新博物館全体として、一番印象に残ったのは、新博物館。
‥玄物はオリジナルの古典
建物は新古典主義
B2次世界大戦の弾痕や爆破の跡をそのまま残した建物内外の柱や壁
づ譽疋ぅ鳥代そのままの博物館員
ヅ一ドイツになって復元された現在の建物
それらが、混沌とミックスされて、時間感覚がぐちゃぐちゃに。
時空のどこにいるのか分からなくなる。

博物館島。そこは時間の博物館でもありました。



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ドイツ旅日記(6-2) ― ニュルンベルクのひととき

観光地ローテンブルクを退散して、電車で1時間のニュルンベルクへ。
人口約50万人、ミュンヘンに次いでバイエルン州第2の都市。
駅はとても近代的。
だけど、駅前の濠を渡り、城壁に一歩入ると中世都市が目の前に。

240502ブラウエン教会と美しの泉一時期神聖ローマ帝国の居城が置かれ、ワーグナーの歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の舞台でもあるこの街は、ドイツ人にとって「心のふるさと」かもしれない。
また、ドイツの鉄道は、ここから敷設が始まったという、交通の要所でもある。

しかし、ニュルンベルクといえば、ナチスが党大会を開き、1935年にユダヤ人から市民権を剥奪する「ニュルンベルク法」を制定した街でもある。
そのせいもあり、第2次世界大戦では徹底的に爆撃され、戦後は、戦争犯罪を裁く「ニュルンベルク裁判」が開かれた。

この街も、やはり息の長い修復作業で中世の面影を取り戻した。

町の中心は、フラウエン教会や、美しの泉があるハウプト広場。
ここの、クリスマスマーケットはドイツでも最も有名だとか。
240502爆撃の展示

240502ニュルンベルク俯瞰広場を過ぎると、上り坂になって、砂岩の岩山の上にある城、カイザーブルクへ。
高い所の好きなぼっちは、さっそく塔に登って、市街地をながめる。
旧市街と、新しい街をうまくつなげているあたり、頭が下がりマス。

城の下には、ドイツ・ルネサンスの大画家デューラーの家がある。
爆撃を受けて、再建されたもの。
240502デューラーの家
240502ブラートヴルストホイスレ坂道を戻ると、いいにおいの煙。
あ、ここって、ガイドブックに載ってた、ブナの炭でニュルンベルク・ソーセージを焼く店だ。
(ブラートヴルストホイスレといいマス)


240502ニュルンベルクソーセージまずは、地元のビールLEDERERを注文して、もちろん!ソーセージも注文。
6本以上っていうお約束らしけど、ぺろりだね。

ドイツの夕暮れは、とてもゆっくりやって来る。
ついつい、フランケンワインも注文。
広場を、馬車がパカパカ。
観光客ばかりじゃなくて、勤め帰りっぽい地元の人も、楽しそうにやっている。
こんな街いいなあ。。
山ないけど。(←こればっかり。)

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ドイツ旅日記(6) ― リーメンシュナイダーを追って
5月2日(水)

水木金は、娘が平常授業なので、ぼっちはドイツを単独行。
3日(木)、4日(金)は、ベルリンへ行く予定。
残る2日は、貴重な自由時間。
色々迷ったけど、マイスター・ティルを追いかけてみることに。

マイスター・ティルと呼ばれたティルマン・リーメンシュナイダーは、
1400年代後半から1500年代前半にヴュルツブルクを中心に活躍した彫刻家。
ちょうど、画家デューラーと同じ時代を生きた。

240429コンラートシャウムベルクビュルツブルクの中心、マルクト広場に面した、マリエンカペレ。
ここは、司教ではなく、市民が建てた聖母に祈りをささげる礼拝堂。
広場に向かう戸口の、アダムとイブの石像。
それはが、リーメンシュナイダーの出世作。
(オリジナルは、マリエンベルク要塞内のマインフランケン博物館に)

堂内の、憂いを秘めた、騎士の像にも、なんとなく引かれたら、
これもリーメンシュナイダーのオリジナル。

240505聖母子ビュルツブルクの守護聖人(というか、司教区設置の足掛かりを作った人)、聖キリアンの墓の上に作られた、ノイミュンスター教会の聖母子も
一目でリーメンシュナイダーと分かる。

愁いを帯びた、甘美さと品格の高さ。
ゴシック期の彫刻は、ともすると、教会の威厳を保つ飾り物ってものが多いけど、リーメンシュナイダーの彫刻は、技が抜群で、しかも、個性がある。


240502マリエンベルク要塞マリエンベルク要塞の中にある、マインフランケン博物館は、リーメンシュナイダーの最大のコレクションを持っている。
時間がなくてもここだけは、絶対外せない。

実は、リーメンシュナイダーは、彫刻のマイスターであるとともに、ビュルツブルク市長も1520、21年と務めている。
しかし、1524年のドイツ農民戦争で、元市長として農民側に立ったとして、司教側に拷問を受け腕をへし折られ、彫刻家生命を奪われたという。そんな要塞が、彫刻たちの居場所になるとはなんとも皮肉。

240502聖母聖母、これは木彫彩色。
240502イブこれは、マリエンカペレのイブ像のオリジナル。
第2次世界大戦の空爆を避けて、要塞内の武器庫に移された。それが博物館の前身。
240502聖人教会の柱に取り付けられていたのだろう聖人像。
特に太った聖人は、ドイツのおっさんの風貌そのもの。

240502聖ヤコブ教会の最後の晩餐次に、電車で1時間ほどのローテンブルクへ。
17世紀頃には自由都市としての繁栄が失われ、第2次世界大戦の爆撃に遭わなかったことから、中世の面影を残す街として有名。
ロマンチック街道のハイライトでもあるので、日本人率異様に高し。
飛騨高山にでも来た気分。。

リーメンシュナイダーの傑作とされる、聖ヤコブ教会の「聖血の祭壇」を拝んだけど、周りが日本人観光客ばかりって。。

少し静かになるのを待って、ゆっくり拝観。
その後、有名なクリスマス用品を1年中売っている店で、連れ合いに頼まれた鳩時計を買って、2時間でローテンブルクを退散。

帰り、口直しにニュルンベルクに寄ってみようかな。
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ドイツ旅日記(5) ― なぜかドレスデン
 5月1日(火) 晴れ
娘の大学が祝日休みなので、バイエルン州の州都ミュンヘンに行く計画。
ぼっちも娘も、美術好き。
バイエルン王家のコレクションを集めたアルテ・ピナコテークに行くのを楽しみにしてた。

しっかり者の娘は、うっかり者の父に、「休館日をちゃんと確認しておいてね。」と事前チェック。
「月曜休館だから大丈夫」と、電車に乗ってから、改めてガイドブックを見たら、
「5月1日は、祝日で休みだった
父権失墜。

ここは、登山と同じで、リカバリーが大事。
「ザクセン王家のコレクションを集めた、ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館は?」
急遽、ニュルンベルクで下車。
いきなりチェコ国境が近いドレスデンへ。5時間半かかったデス。
240501ドレスデン
ツヴィンガー宮殿前。
宮殿の右側部分が、美術館。
アルテ・マイスター美術館には、
ジョルジョーネの「眠れるビーナス」
ラファエロの「システィーナのマドンナ」など、
その画家を知るには欠かせない、名作がある。
フェルメールの「手紙を読む女」、初期の「取り持ち女」にも対面。
眼福。

240501ツヴィンガー城宮殿には、ほかにも、武器博物館、陶磁器コレクションなどがある。
有名なマイセン磁器は、ザクセン王家の庇護でヨーロッパにその名をとどろかせた。


240501君主の行列宮殿を出て、欧州最古の武芸競技場シュタールホフの外壁にある、長さ101mの「君主の行列」という、マイセン焼の大壁画を見る。
ドレスデンも、激しい爆撃で、「百塔の都」といわれた、美しい市街地がほぼ壊滅した場所。
この壁は、かろうじて爆撃を逃れた。


240501百塔の街現在は、復元が進められて、百塔の都の風景が取り戻された。
建物の石の色が黒っぽかったり、白かったりするのは、気の遠くなるような復元作業の跡。

ぼっち:「エルベ川から眺めると美しいらしいよ」
娘:「体力ないからいい」

矢印のところに残留する娘。

ドレスデン滞在約3時間半。
それから、また5時間半かけてビュルツブルクに戻ったのでありました。
追記:
帰ってから、ドレスデンの爆撃について調べたところ、アメリカの作家カート・ヴォネガットJr.が1969年に発表した「スローターハウス5」という小説で、広く知られるようになったそう。
彼は、捕虜として、ドレスデン爆撃を経験したという。

ドイツ人は、戦争責任から、自国が受けた爆撃は、なかなか表現できない事情があるよう。
ただ、こつこつ、街を復元し続けてきた。
日本はっていうと、被害者としての映画や小説は多いけど、加害者としての表現は限られ、
破壊された街の跡に、にわか作りの街を作り上げていった。
色んな事情の違いはあるにしても、目の当たりにすると、複雑な気分。。
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