WALK あばうと 日本4,000山

「新日本山岳誌」掲載の約4000山が修行の地。 めざせ山仙人!
東洞岳(1,052m)〜シシ洞(1,109m) 調査登山

「ぼっちの『岐阜百秀山』勝手に選定委員会」の取り組みを、より確かなものにするため、

飛騨地方については、飛騨山岳といえばこの方、ともいうべき、飛騨の隠居さまにご意見を賜っている。

美濃地方については、ぼっちのバイブル「新日本山岳誌改訂版」美濃部分の執筆にもあたられた、地元山岳会の会長にご相談中。

そのうち、郡上市和良町の大洞山(1,035m)については、「東洞岳の方がいいのでは?」とのご意見。

ううむ、候補リストには入れていなかったけど、これは調査が必要。。

 

東洞岳(1,052m)は、大洞山の4劼曚彬姪譴砲△蝓∨迷Δ離轡憩(1,109m)と稜線がつながっており、周回できるという。

3月29日(日)、朝の雨が昼頃には晴れるとの予報。遅発ちで調査登山に行ってきました (ロ。ロ)/

郡上市明宝町と同市和良町を結ぶ相谷トンネル南出口(和良町側)に愛車奥地君を待たせ、時計回りに東洞岳〜シシ洞を周回する計画。

まずは、5分ほど和良町方向に下り、チェーンで閉ざされた林道に入る。

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林道は、全体に荒れていて、一部は一昨年の台風でスギ植林が大規模に倒れ、障害物競争状態。

一般の登山者は、びっくりされるだろうな。。

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東洞岳とシシ洞の間にある、1,080mピークにつながる尾根に、林道から取り付く。

尾根上は、獣の踏み跡程度しかない。

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ヒノキ植林の尾根を登高していくと、作業者が通るのだろう、踏み跡は明確になっていく。

上部はササも登場するけど、雪の少ない地域なのでチシマザサではなく、丈が低く、イブキザサのよう。

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尾根取付きから約45分で1,080mピークに出る。

冬枯れした広葉樹の明るい、こじんまりしたピークであります。

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東洞岳〜シシ洞の稜線は、はっきりした踏み跡があって、東側の東洞谷側は、びっしりと植林され暗く、

西側のオンボ谷側は、ブナやミズナラを中心にした落葉広葉樹林におおわれて明るく、対照的。

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1,080m ピークから35分のおだやかで気持ちのいい稜線漫歩で、東洞岳山頂に到着。

山頂付近は、全面が落葉広葉樹林でいい感じ。

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展望の方は、東南方向が開け、阿寺山地や恵那山方向が展望できる。

東北方向は手前に派生した尾根に遮られ、飛騨山脈はあまり見えない。

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西側は、手前に大洞山方向の稜線があって、白山方向は見えない。

1,080mピークとの中間で、奥山でなかなかお目に係れない大洞山の全容が確認できる箇所がある。

ただし、樹木に覆われ、落葉期しか見えないし、梢の被らないポイントは、倒木のあったこの1ポイントだけ。

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1,080mポイントを過ぎ、シシ洞に向かう。

シシ洞は、東洞岳より標高が57m高いけど、全山植林。

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平らになったシシ洞山頂は、東方向を伐採してあるので、御嶽山から飛騨山脈方向を展望することができる。

今回は残念ながら、御嶽山が少し顔を出してくれたくらいだった。

これまた目にすることの少ない、簗谷山方向が眺められたのが収穫。

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さあて、日の暮れないうちに下山しなくては。

地形図を読んで。稜線を北へ下り、鞍部から林道に下降する計画を立てていた。

しかし、実際には、林道は形跡さえなくて、荒れた沢だけ。

GPSで見る限り、位置は誤っていないはずなので、だまされた気分で沢を下っていく。

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沢が大きく曲がるところで、ようやく林道が登場。どう考えても、ここが実際には林道終点。

これだけドローンとか、人工衛星とか発達した時代、なくなった道などを消し込む仕組みってできないんだろうか。。

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こちらの林道は、未舗装ながら車も通れる。

上部は荒れていた沢も、下るにつれて、清らかな流れに。

釣り人には、いい川なのかもしれない。ちなみに、東洞岳は特別天然記念物オオサンショウウオも生息するとのこと。

 

17時20分、無事愛車奥地君のもとに帰還。

全体で4時間30分ほどの行程。その割に、よかれあしかれ、冒険感を味わえたなあ。。

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帰路は、和良町側を通っていく。

改めて2万5千分の1地形図を見ると、和良町で山名の表示があるのは、東洞岳のほかは、和良岳(716m)、黒岳(795m)くらいで、大洞山、シシ洞はじめ、山名のない三角点が特に多い一帯なんだと気付く。

その中で、東洞岳は、東洞集落と鹿倉集落の背後にあり、里との関わりが昔からあったので、名前がもらえたのかもしれない。

ただし、その山容を里から見ることは難しく、和良町の中心となる小盆地まで出てしまうと、前の山に遮られ遠望できない(画像)。

 

それでは、調査登山のまとめ。

・東洞岳は、この地域にしては、自然林がそこそこ残され、オオサンショウウオの生息地で、シシ洞までの稜線は快適。

 しかし、標高1,052mに過ぎず、山容が里から見えず、展望が限られ、稜線に出るまでが冒険的なこの山を「岐阜百秀山」に入れるのは難しいとおもう。

・大洞山は、標高は東洞山より17m低く、奥山で地形図に名前が載っていないほど人との関わりがかつてはなかったけど、今は、大月の森キャンプ場ができて、登山道が整備され、岐阜県に17しかない一等三角点の山で、飛騨山脈、白山両方の展望も得られる。

・岐阜県全体で評価すると、大洞山がボーダーライン、東洞岳(12点)は選外のレベル。

 郡上市東部〜関市東部には競合する山がほかにないので、大洞山に一等三角点として特認点を1点おまけし、16点で当選ということでいってみたいと思う次第。

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<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

自宅10:30―郡上I.C.―相谷トンネル南出口(駐車)13:00…林道入口13:03…(途中倒木箇所あり)…尾根取付13:35…1,080mピーク14:15…東洞岳山頂14:50〜14:55…1,080mピーク15:25…シシ洞山頂16:05〜16:15…鞍部16:30…(荒れた沢沿いに下降)…林道出合17:00…トンネル南出口17:20―(鹿倉経由で帰路)

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| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 21:59 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
掘り出しものの山―白尾山(1,612m)

ぼっち地元の山岳会で取り組んでいる「美濃地方一〜三等三角点全数調査」、今回のノルマは、郡上市白鳥町の三等三角点「阿多岐」と「野添」。

道なき・名もなき山をゴソゴソやるだけではもったいないので、近くにある白尾山(1,612m)にも登ることにした。

 

白尾山は、日本300名山鷲ヶ岳と稜線つながりの山で、「ぎふ百山」「続ぎふ百山」はもとより、「美濃百山」さえ入っていない無名の山。

この山を知ったのは、日本山岳会東海支部編「東海・北陸の200秀山」(2009年中日新聞社刊 現在廃版)。

びっしりチシマザサの生い茂ったこの山に、2001年しらおスキー場が開設され、2003年に山頂までの登山道が開設されたとの紹介。展望良好な山らしい。

「『岐阜百秀山』勝手に選定委員」としては、念のために調査したい山としてリストアップしたひとつであります。

 

ところが、三角点調査を終え、現地へ行ってみたら、「東海・北陸の200秀山」刊行の2009年から11年の月日が流れ、さらに登山環境は変化。

しらおスキー場は2018年に閉鎖、かわりに、スキー場最上部のリフト跡あたりまで林道が伸び、そこが新登山口らしい。

従来の登山道への林道入口には「通行困難」の木札が貼られ、8卆茲領啼擦砲△訖慧仍蓋まで行くように指示している。

しかし、林道に向かうと冬季閉鎖中 (TOT)オウ

さらに、しらおスキー場跡地には、新たにオートキャンプ場建設中で、立入禁止 (TOT)オウオウ

仕方なしに、「通行困難」と木札の打ち付けられた旧登山口をめざす。

「通行困難」なのは、登山口までの道なのか、登山道そのものなのか、その両方なのか?

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登山口までの林道は、両脇に枯草やブッシュが生い茂り、通行困難。

幅広の愛車OUTBACKの奥地君は、両脇に引っかき傷をつけ、泣いておりました。

 

それでは、10時30分と遅ればせながら、登山開始 (ロ。ロ)/キヲトリナオシテ オウ

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新登山口から入山する登山者がほとんどなのか、登山道沿いのペンキ印や残置テープ類は、古びている。

念のため、目印の赤テープを付けながら進む。

ブナやミズナラなどの二次林と、スギの植林が交互する。

左手が伐採された場所では、三角点「阿多岐」越しに、白山連峰がしっかり展望できる。

中央が大日ヶ岳、右手に別山から白山、左手に薙刀山、野伏ヶ岳、そして先日登った小白山。

いやいや、これだけの展望が得られるなんて、いい山じゃないですか。

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小白山(左)は、野伏ヶ岳とそん色ないスケールを持つ、ツインピークスの山容であることを確認できた。

「小」と付くけれど、小さな山ではない。

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スキー場のリフト最高点近くの北斜面は、皆伐され、登ってきた尾根が眺められる。

その先には、越美山地の能郷白山や、荒島岳などが展望できる。

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リフト最高点は、枯れススキの穂が立っているということは、積雪がほとんどなかったということなんでしょう。

全国のスキー場関係者の皆さま、貧雪と新型コロナウィルスのダブルパンチ、お見舞い申し上げます。

 

その先の踏み跡を5分ほど進むと、平成24年竣工のプレートのある白尾〜鷲見林道に出る。

そこが新登山口で、しっかりした登山道がはじまる。ここに、登山口の標識がほしいところ。

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尾根通しの登山道は、ブナが多く、行く手に白尾山の山頂がのぞいている。

山頂部は樹林はなく、ササ原になっているよう。

ここで、遅めの昼食。今回は、鴨だし蕎麦カップ麺と、カニカマおにぎり。

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カワズ洞国有林の巡視路にもなっているらしい登山道は広くチシマザサが刈り払われ、快適。

信濃ではネマガリタケ、飛騨では単にタケノコと呼ばれる、チシマザサのタケノコ狩りにも好適地のようであります。

それだけに、登山道ができる前は、厳しいヤブ漕ぎの山だったんでしょう。

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1,350mを越えたあたりから、雪が出てきたので、わかんを装着。

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14:10 真ん中に立派な石の方位盤のある、白尾山山頂に到着。

おお! なんという展望。

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まず何よりも圧倒されるのは、白山連峰の大展望。

大日ヶ岳から、三ノ峰、別山、白山、三方崩山、日照岳まで純白のスカイラインが連続。

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東には、穂高岳、乗鞍岳、御嶽山、そして木曽山脈から赤石山脈の一部まで。

地味だけど、その前方には阿寺山地の全容、美濃三河高原の山々も連続。

ただし、槍ヶ岳から北は、鷲ヶ岳に隠れて見えなかった。

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伐採〜植林の跡が広がる鷲ヶ岳の斜面越しに、御前岳と先日登った栗ヶ岳の姿も眺められた。

あの稜線をずっと歩いてみたかったなあ。。

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さあて、帰路もまだまだ長い。

登山道のその先には、伊吹山のずっしりした姿が。

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下山では、新登山口から下は、登りでは気付かなかった尾根の分岐を間違えかけては、GPSで確認を繰り返す。

踏み跡が明確でもないので、注意が必要。

やはり一般登山者は、新登山口から登り2時間、下り1時間30分で大展望を楽しむのがいいでしょう。

 

それにしても、新登山口からは、整備された登山道、植林の進む郡上市地域では比較的よく残されたブナ林、そして大展望と、掘り出し物の山でありました。

北側の鷲ヶ岳は、標高、里から見上げる山容、伝説など地域とのつながりで、飛騨高地最南部を代表する山ではあるけれど、眺望ではほぼ互角、自然や登山の味わいでは白尾山の方に軍配が上がる。

「『岐阜百名山』勝手に選定委員会」としては、鷲ヶ岳を入れるけど、稜線つながりの、この山もお勧めと、あえて注記したいところであります。

 

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2020年3月25日(水) 快晴

自宅4:30―(三角点調査)―白尾山登山口(駐車)10:35…しらおスキー場リフト最高点12:15…林道・新登山口12:25…(途中昼食)…白尾山山頂14:15〜14:45…新登山口15:35…リフト最高点15:40…登山口17:00―(美人の湯しろとり入湯後帰路)

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<メモ>  (↓地図クリックで拡大)

・白尾山の名は、霊峰白山の尾の位置にあたることにちなみ、泰澄が白山を開山した折、東に白雲が輝く峰を見て神霊ありとして、自ら登り、頂に祠を祀ったとの伝説があるという(白山文化博物館の展示記載)。

・2003年に山麓の白鳥町六ノ里の林道奥825m地点付近からの登山道か開設された。

 その後1,245mのしらおスキー場リフト最高点近くまで林道がのび、そこが新登山口となった。

 10台ほど駐車可能。

・新登山口から山頂までの登山道はよく整備されている。

・旧登山口から新登山口の間は、最近利用者が少なく、特に下山は道迷いがないよう、確実にルートファインディングしていく必要がある。

 ただし、展望はよく、新登山口からの往復では飽き足らない熟達者、オフシーズン等には、それなりに利用価値がある。

 

| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 09:29 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
活火山 アカンダナ山(2,109m)

アカンダナ山 といっても、ご存じない方が多いでしょう。

標高2,109m、焼岳の南にある、岐阜県に5つしかない活火山のひとつであります。

ただし、有史以降の活動がなく、「噴火警戒レベルを運用していない火山」という位置づけ。

その一風変わったカタカナの名は、仏教の「閼伽棚」(あかだな:仏に備える水(閼伽)や花を置く棚)に由来するとも言われる。

こんな場所に仏教系の名前を付けるとすれば、新平湯の禅通寺に逗留していた山岳修行僧 円空かもしれない。

登山道もない超マイナーな山なのは、周りに高くて立派な山があり過ぎるからだろうか。

ぼっちのバイブル「新日本山岳誌」にも、この山は掲載されていない。

ただし、岐阜県に5つしかない活火山で、平湯温泉の背後の2千m超の登山道のない山とは、「登山が困難で、百秀山には入れにくいけど、登ってないとはいいにくい存在感ある山」。

その北につづく白谷山(2,188m)とともに、積雪期登頂に単独チャレンジしてみました (ロ。ロ)/

新平湯の民宿を5:45発、アカンダナ山山麓標高1,307m地点にあるアカンダナ駐車場へ。

アカンダナ山を巻くようにして安房峠へ向かう国道158号線は駐車場先のゲートで冬季閉鎖中。

ゲートのところから、大回りする158号線をショートカットするため急斜面に取り付く。

雪がつながっていたので、スノーシューを利用。

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上部はチシマザサに覆われた急斜面をはい上がって、国道上部に出る。

道路には、スキーの跡が一本だけ残る。

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カーブミラーの手前、標高約1,559m地点のアカンダナ山の南側の谷に入る。

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昨日と打って変って、まばゆい快晴。

ダケカンバの二次林の中を進む。

登りの靴跡と、スキーのトレース。今日はルートファインディングの苦労はないかな。。

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振り返ると、背後には乗鞍岳が大きい。

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快調なのも、1,800m地点くらいまで。

その後は樹林の急斜面となるので、先行トレースはなくなり、ここから滑り降りたらしい。

スノーシューは木に絡まるし、滑り落ちそうになるので、アイゼンに履き替え、40僂曚匹凌契礇薀奪札襪はじまる。

見晴らしがきかず、地形も明確な尾根や谷にはなっていないので、GPSとコンパスで上部の谷状の鞍部をめざす。

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谷状の地形から、最後標高差200mになってからが、クセモノ。

ご覧のとおり、落とし穴のような大きな陥没が連続する。火山の熱のせいだろうか。

深さが2m程もあって、落ちたら一人這い上がるのは困難なので、慎重に進む。

いずれにしても、山スキー向けの山じゃないし、標高以上に登るのはきつい。

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ラッセル、樹木や穴の回避で、さんざん時間をとられ、9:30に到着する予定が、11:35にアカンダナ山頂に到着。

とりあえず、ひと休み。 矢印は、手づくりの、ささやかな山名表示板。

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コメツガなどの針葉樹林越しの展望は素晴らしい。

北中央には、焼岳(2,455m)が主役の場を占め、右手に前穂と奥穂の吊尾根、左に笠ヶ岳が。

焼岳の手前にある、白谷山(2,188m)も、なかなかの鋭鋒。

ただし、ここから先も、深い穴ぼこが続くので、手前の山を巻いて、白谷山をめざす当初の計画は断念。

やはり、このへんが単独行の限界でしょう。
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アカンダナ山だけと割り切れば、時間はたっぷりある。

調査登山ということで、あくせくしがちだったけど、ゆっくり名山を鑑賞。

笠ヶ岳、文句なしに秀麗。

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場所を少し移動して、穂高の吊尾根を鑑賞。明神岳の岩峰群もかっこいいです。

西側には、輝山(てらしやま)越しに、白山も拝めた。

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1時間あまり山頂での平和なひとときを過ごし、帰路はふたたび緊張の穴ぼこ回避。

往路のトレースを外さないようにする。

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その下の急斜面の下降も結構なもの。

こんなところ、よく登ってきたな。。

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足元に気を付けながら、南側の展望も、存分に楽しむ。

乗鞍岳は、近すぎるため、手前の四ッ岳(2,745m)や、硫黄岳(2,554m)に遮られて、最高峰の剣ヶ峰(3,026m)はあまり見えない。

そのかわり、手前の十石山(2,525m)が、荒々しい岩壁を見せ、とても立派に見える。

20200321アカンダナ山13.jpg

登りはゲートから国道からの取付き点まで1時間半、そこから山頂まで3時間45分、標高差800mを、計5時間15分。

下りは、山頂から取付き点までは1時間15分、そこからゲートまでは50分、計2時間5分と、あっけないほど短時間。

それだけ登高が困難な山ということで、輝山などと比べて、山スキーにもあまり好適とは言えない。

そんな結論を導き出すための難行苦行かというと、そうでもない。

「登山が困難で、百秀山には入れにくいけど、登ってないとはいいにくい存在感ある山」を制覇するのは誇らしいし、単独行の緊張感や孤独の味も、味わってしまうと、やめられないもんであります。

20200321アカンダナ山.jpg

(画像:平湯トンネル出口の停車帯からのアカンダナ山と白谷山。)

 

<登山記録>  (―:車、…:徒歩)

2020年3月21日(土) 快晴

新平湯温泉5:45―アカンダナ駐車場前国道158号線ゲート(駐車)6:20…(斜面ショートカット)…国道158号線7:15…取付き点7:50…アカンダナ山頂11:35〜12:45…取付き点14:00…国道158号線14:30…(斜面ショートカット)…ゲート14:50ー(平湯の森入湯後帰路)

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| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 05:57 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
飛騨高地きっての深山ー栗ヶ岳(1,728m)

5年間取り組んできた「ぼっちの『岐阜百秀山」勝手に選定委員会」、

終盤ともなると「登山が困難で、百秀山には入れにくいけど、登ってないとはいいにくい存在感ある山」が残ってしまっている。

飛騨高地の栗ヶ岳、飛騨山脈のアカンダナ山と白谷山がまさしくそれで、いずれも登山道はなく、積雪期限定・長丁場の山。

春分の日20日(金)、21日(土)でこれらの山をやってまいりました。

 

まず20日は、栗ヶ岳(1,728m)。

天生峠の南に、籾糠山(1,744m:登山道あり)、猿ヶ馬場山(1,875m:なし)、御前岳(1,816m:なし)と連なる、その先の1,728m峰。

もちろん登山道はない、積雪期ねらいの山。

取付きは、かつては御前岳と同様、南麓の森茂からだったけど、かつて金山のあった同集落が廃村になって久しい。

今は、車が通行禁止の森茂林道で森茂峠(1,112m)まで徒歩で入り、最近できた送電線の巡視路を1,365mピークまで使い、後は高山市・飛騨市境界の稜線をずっとたどっていくことになる。

飛騨の岳人には、主に山スキーで登られ、稜線続きの御前岳も森茂峠側から登られている。

2月にお伺いした飛騨の隠居さまには、「栗ヶ岳はどうですか?」と尋ねられ、口ごもってしまった、そんな山であります。

 

ぼっちとしても、そんな飛騨の岳人によく知られた山に登っていないとはいいたくない。

ということで、MTBジャイアン号を愛車奥地君に積み込んで出かけてまいりました。

 

高山市清見町大谷集落にある森茂林道ゲートに愛車奥地君を待たせ、5:30、ジャイアン号と出発。

天気予報は、曇のち晴となっていたけど、小雪のちらつく中、7:00地蔵様の祠のある森茂峠に到着。

峠から南に分岐する道路を整備しているようで、ここまでの林道はしっかりしていた。

ここでジャイアン号を待たせ、送電線巡視路に入る。

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しっかり降ってきた。ここでわかんを装着。

ブナ林、細く見えるけど、実際は雪国特有のすっと天を指す姿の、巨木ぞろい。

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超高圧のごつい鉄塔は、1,200mあたり、1,295m、1,365m地点にあり、ここまでは安心して登高できる。

周辺は、伐採後の二次林や、カラマツの植林。

雪がちらつくどころか、新雪が30冂つもり、さらにどんどん降って来る。

さあて、道なき稜線に入りますか。

20200320栗ヶ岳3.jpg

次第に植林もなくなり、ブナやミズナラの自然林となる。

1,365m地点と次の1,367m地点の間が地形が複雑で、晴れていれば何でもないのだろうけど、視界不良の樹林帯の中で、ルートファインディングにてこずる。

20200320栗ヶ岳4.jpg

その後、1,614m地点までも、不規則に稜線は左右するけど、次第にこの山域の地形のクセが分かってくる。

降り積もる雪で、紙の地図が使えず、もっぱらGPSを利用。読図訓練になりませんが。。

積雪は30僉40僂箸覆蝓△劼燭垢蕕離薀奪札襪脚にこたえる。

20200320栗ヶ岳5.jpg

12:50、栗ヶ岳手前の1,614mに。ピークは降りしきる雪の中で見えない。

峠からすでに6時間経過。

本当は、御前岳まで脚を伸ばすつもりだったけど、もうそんな計画は吹っ飛んで、栗ヶ岳に立てるかさえ、心もとない。

山馬鹿ぼっちにしては、少々気弱に。。
20200320栗ヶ岳18.jpg

標高1,600mを越えると、稜線の風がものすごく、突風が雪を巻き上げていく。

踏ん張るのに精一杯で、足が普通に踏み出せない。

修行モードでひたすら進む。

13:20、栗ヶ岳山頂に到達。

標識も見当たらず、とりあえず証拠写真を残す。

直線距離で1.1劼らいしか離れていない1,614mピークさえ、霞んで、眺望の確認はできなかった。

突風を避け、そそくさと山頂を切り上げ、鞍部の雪庇の陰に入って、遅い昼飯をとっていたら、天気は急速に回復。

栗ヶ岳が姿を現してくれた。長々とラッセルしてきた甲斐があったなあ。。

地図では3つの頭があるように見えるけど、あまりまとまりがない感じ。

1,614mピークも、ごくおだやかな姿を見せてくれる。

このあたり、山スキーなら楽しい場所なんでしょう。

山スキーなし、単独ラッセルの身には、遠い山でありました。。

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御前岳から猿ヶ馬場山方面は最後まで雪雲が去らなかった。

20200320栗ヶ岳12.jpg

往路は、ルートファインディングにてこずった稜線も、遠く鉄塔まで見えれば何のことはない。

彼方に見えるのは、猪臥山。

20200320栗ヶ岳13.jpg

ただし、雪が降りしきったため、往路のラッセルは、ほとんど見えなくなり、再度ラッセルしていかねばならない。

目印の赤テープを怠ってはならないなと改めて実感。

ま、下りは比較的ラッセルも楽で、緊張感がぜんぜん違う。

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16:30、樹林の向こうに鉄塔が見えてきた。もうこっちのもの。

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17:25、森茂峠に戻る。

帰路は、MTBジャイアン号が大活躍、往路1時間40分かかったところ、わずか30分で、17:55ゲートに戻る。

栗ヶ岳、あなどれない遠い山でありました。でも、充実感は胸一杯。

20200320栗ヶ岳16.jpg

<登山記録>  (―:車、‥:MTB、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2020年3月2日(祝金) 雪のち曇ときどき晴  単独行

自宅3:30―飛騨清見I.C.―大谷集落森茂林道入口ゲート(駐車)5:30‥森茂峠7:00…1,365mピーク(3番目の鉄塔)…1,614mピーク12:50…栗ヶ岳山頂13:20…1,365mピーク…峠17:25‥ゲート17:55ー新平湯温泉19:30

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<メモ>

・御前岳の東、直線距離約2劼砲△襦その名は栗のような山頂の姿によるとされる。

 しかし、稜線から見ると、3つほどのピークが不規則に連続する姿に見える。

・アプローチが不便で、森茂林道は入口ゲートで車が入れないため、徒歩だと峠まで往復3時間を要する。MTB利用も有効。

 峠から数えて3基目の1,365mピークにある鉄塔まで巡視路が利用できる。その先はヤブが深く、積雪期に登られる。

・稜線の出てからの地形が不規則で、きちんと地図を読んでルートファインディングしていく必要がある。

 静かな山で、ブナやミズナラの巨木が多い。

・単独行ラッセルは、なかなか過酷でありました。

 

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関市の珍名の山―台所山(142m)

ぼっちがずっと気になって仕方がない珍名の山「台所山」。

 

珍名の山ハンター長年の経験による分類によれば、

類型機 嵜郵山・位牌山・カルト山」などの「おどろおどろし系」

類型供 屮ラガラ山・ケンケン山・ゴロゴロ岳」などの「オノマトベ(擬声語)系」

類型掘 崚澱貉魁設計山・手ぬぐい山」などの「即物系」

類型検 屮ボッチョ、ゴンニャク、鈴の耳納 天竺」などの、山も岳も付かない「わけのわからない系」

そのうち、靴痢崑物系」に分類される山と言えましょう。

 

どうして、ずっと気になって仕方がないかというと、その位置にも関係する。

台所山は関市の市の中心部の近くにある。

関市は、日本の人口重心の中心を持つ市で、「日本の真ん中にある珍名の山」といえる。

 

ちなみに関市は、古くから刀鍛冶で有名で、ドイツのゾーリンゲン(Solingen)、イギリスのシェフィールド (Sheffield) と並んで、刃物の3Sとも呼ばれる刃物の町であります。

市がV字型のへんてこな形をしているのは、「平成の大合併」で、洞戸村、板取村、武芸川町、武儀町、上之保村など、旧関市北部の町村を合併したから。

美濃市も一緒になればバランス取れるんだけど、合理的な判断より目の前の事情が優先するのが、岐阜県美濃地方の気質であります。

 

美濃地方の「平成の大合併」は、濃尾平野にある市町に、山あいの町村が編入される形で進んだ。

そのため、大合併後の市町は、南端に市・町役所と市街地があり、北はほとんど山ばっかりというのが地理的特徴となっている。

おっと、話が脱線。

さらに台所山が気になってしかたがない理由は、東海北陸自動車道の関インターチェンジの真横で、カーナビでいつも目にするから。

しかし、標高は141.8mの超低山、美濃や飛騨の秀山探訪の途中に、わざわざ途中下車して登る思い切りが、なかなかできなかった。

 

他の山との合わせ技で、今回ようやく訪問の機会到来。

どんな山か、どきどきしてしまう。

ただし、お約束は「調べ過ぎないこと」。

まずは、実登 (ロ。ロ)/オウ

地図で見ると、台所山山頂には、送電鉄塔が立っている。

ということは、送電線巡視路が必ずあるはず。

しかし、地図には巡視路は載せられていないので、破線の「徒歩道」の最短となる南麓から登り始めることとする。

愛車奥地君を待たせて、とりあえずこのへんから取り付いてみるとしましょう。
20200315台所山1.jpg

まったく踏み跡のない尾根(というほどか?)は、しばらくでいきなりグランドのフェンスにぶつかる。

地図の平らなところは、グランドでありました。

フェンス沿いに巻いていくと、高速道路沿いの管理道路に出た。

立入禁止と書いてあるけど、悪いことは致しませぬから、ちょっと通してくださいませ。
20200315台所山3.jpg

おお、管理道路というけど、全然管理されていない。

夏場じゃなくて良かった。。

20200315台所山4.jpg

上部に出たところが、破線の徒歩道の通る尾根となる。

しかし、シダに覆われ、道はない。

地形図の徒歩道や林道は、一度掲載されると、廃道状態になっても削除されない傾向がある。

このことは、山屋として、覚えておいた方がいいこと。

20200315台所山5.jpg

木の絡まった尾根を、ツルや枝をかき分けながら進む。

まさか、目印の赤テープを付けていくことになるなんて。。

20200315台所山6.jpg

進むこと約25分、ようやく明確な踏み跡に出る。

送電線巡視路に出たみたい。

20200315台所山7.jpg

あとは、山頂の鉄塔を目当てに、さくさく進むばかり。

ちょうど、取付きから30分で台所山頂(三等三角点 基準点名「池ヶ洞」)に立つ。

珍名の山ハンター、至福のひととき。

 

山名標識もなく、山名の手がかりになりそうなものは、見当たらなかった。

刃物と台所は関係深いんだけどな。。

帰ったら、調べてみよう。

20200315台所山8.jpg

帰路、MTBジャイアン号を取りに戻るついでに、円空の再興した弥勒寺と、近くにある関市円空館に立ち寄り。

弥勒寺は、大正時代に火災で全焼し、数百体あったという円空仏や資料も失われてしまった。

現存すれば、円空の生涯ももっとはっきりしたはずで、残念であります。

 

以上、3月15日は、6山(うち珍名の山2山)登れ、円空仏も拝め、充実の早春の一日でありました。

20200315台所山9.jpg

<余談>

・帰って、台所山の由来について、ネットや「岐阜県地名大辞典」で調べてみたけれど、手掛かりは得られなかった。

 珍名の山のうち、「即物系」の山は、手掛かりが得られないことが多い。

 それに対して、「わけのわからない系」は、案外、訳ありだったりする。

 次なる獲物を求め、珍名の山ハンター、活動を続けます (ロ。ロ)/オウ

 

| ぼっち | 珍名の山 | 08:02 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
清流長良川を見下ろす珍名の山―まるまる山(135m)

今回、“濃市の山王山〜誕生山と、かねてから狙っていた関市の珍名の山「台所山」登山を計画。

その事前調査をしていたら、見つけてしまいました、,鉢△隆屬法△気蕕覆訥遡召了魁屬泙襪泙觧魁廖

 

国土地理院の2万5千分の1地形図にはない、長良川沿いの標高130mくらいの超低山で、

関市下有知(しもうち)地区の皆さんが、西側の松尾山、東側の山王山と縦走できる登山道を整備されたもの。

しもうちコミュニティのHPを参照。ありがとうございます。)

 

ポンポン山ゴロゴロ岳ガラガラ山ケンケン山ガクガク山ゾウゾウ山とコレクションしてきた、

ぼっちの大好きな、オノマトベ(擬声語)系:文字重ねの珍名の山。

 

それにしても、この山、ぼっちがカヤックで長良川を下る終点の、関観光ホテルの対岸なんですよね。全く灯台もと暗し。

まるまる山っていうんだから、丸い山なのかな? いざ、実登 (ロ。ロ)/オウ

共同墓地の奥にある、山王山直下の「しもうち登山口」駐車場に愛車奥地君を駐車。

本日大活躍のMTBジャイアン号で、松尾山側の永昌寺登山口に移動。

途中北を見ると、向かって左から、松尾山、まるまる山、山王山が並ぶ。

丸い山ではあるけど、「まるまる」してるかは、ちょっとどうなんだろう。。

20200315まるまる山1.jpg

永昌寺の前にジャイアン号を待たせて、墓地の中から尾根に取り付く。

最初は踏み跡も薄かったけれど、愛宕神社に近い「民家脇登山口」と合流すると、トラロープも張られ整備が行き届いている。

それにしても、「民家脇登山口」って、ローカルで楽しいなあ。。

20200315まるまる山2.jpg

松尾山からは、長良川と対岸が見下ろせる。一帯は、小瀬の鵜飼が行われ、多くの遺跡が集中している。

むき出しになった平地は、律令時代の、武儀郡衙(郡の役所)の遺構、その左手に古代寺院弥勒寺跡がありいずれも国の史跡。

さらに、長らく廃寺となっていた弥勒寺を再興したのが、わが敬愛する山岳修験僧円空で、その本堂が郡衙遺跡の奥にある。

ただし、今の建物は大正9年(1920年)火災で焼失した後のもの。

さらに、長良川河畔左手に円空の入定塚も見える。その奥に、関市円空館もある。

20200315まるまる山3.jpg

しばらく下って、北に少し張り出した小ピークに登りかえす。

長良川展望地と呼ばれる場所で、長良川越しに、先ほど縦走してきた天王山から誕生山がよく見える。
20200315まるまる山8.jpg

また少し下り、コナラやツバキ、アラカシなどの樹林帯を進むと、まるまる山の分岐に出る。

「まるまる山 5分」 珍名の山ハンター、心おどるひととき。。

20200315まるまる山6.jpg

出ました。まるまる山山頂。

チャートという岩石のピークは、見晴らしがいい。ただし、まるまる感はあまりないかも。

また、少し長良川と反対方向に張り出しているので、市街地は見えても、長良川や越美山地側は見えない。

いずれにしても、標高135mのまるまる山を制覇して、珍名の山ハンター至福のひととき。

20200315まるまる山7.jpg

山王山まで移動。ここも見晴らしはまずまず。

20200315まるまる山9.jpg

下山途中、南側には関市の市街地と東海北陸自動車道を挟んだ左手に低山が見える。

手前が御嶽山、その奥が台所山。

連続して2つも珍名の山に登れるなんて、なんて幸せな一日なんだ。。

20200315まるまる山11.jpg

八十八箇所の石仏の並ぶ道を下り、あっけなくしもうち登山口に。

MTBジャイアン号を引き取りに行くのは後にして、まずは台所山に向かおう。(つづく)

20200315まるまる山12.jpg

<登山記録>  (―:車、‥:MTB、…:徒歩)

2020年3月15日(日) 曇

(天王山から)―しもうち駐車場(駐車)12:30‥(MTB)‥永昌寺登山口(駐輪)12:45…松尾山山頂13:00…まるまる山山頂13:20〜13:30…山王山山頂13:45〜13:50…しもうち駐車場14:25―(台所山へ)

 

| ぼっち | 珍名の山 | 04:48 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
美濃低山の雄ー天王山(538m)、誕生山(502m)

岐阜・福井県境=かつての美濃・越前国境に1,200〜1,600mクラスの山を連ねる越美山地は、濃尾平野に向け標高を下げ、その接点あたりは、数百mのおだやかな低山となる。

美濃市にある天王山、誕生山もそのような標高500m台の山で、東海北陸自動車道を富山方面に向かう途中、左手に見える。

ちょっと気になりながらスルーしてきたけど、天王山が「美濃百山」のひとつでもあるので、

お隣関市の珍名の山、「まるまる山」と「台所山」とセットにして訪れてみることに。

 

天王山と東側の誕生山は、稜線でつながり、周回できる。

まずは、JA種子センター脇に開かれた誕生山登山口にMTBジャイアン号を待たせて、天王山登山口のある大矢田神社まで移動。

途中、大矢田集落に、大矢田神社遥拝所があり、四角い壁のような山容が個性的な天王山を拝むことができる。

20200315天王山1.jpg

まったく不勉強だったけど、大矢田神社は、古い歴史を持つ社なのだった。

由緒書きを読むと、創建は、建速須佐之男命(スサノオノミコト)が悪竜を退治したことにまつわるといい、

また、白山を開山した僧泰澄が、716年(養老2年)天王山禅定寺を開基し、牛頭天王の信仰によって社と寺が神仏習合していたという。

その後、明治初年の神仏分離令のもとで、寺部分は配され、祭神を建速須佐之男命とする神社になった。

しかし、神社の楼門には今も仁王様がにらみをきかせ、所蔵する文化財も室町時代の梵鐘や仏像類が多く、神仏習合の遺風を残す。

 

長い階段を登ったところにある本殿は、江戸初期の立派なもので、国の重要文化財。

その右手の谷側に登山口がある。

20200315天王山2.jpg

神社から楓谷という小渓谷沿いは、ヤマモミジが3000本ほどもあって、「楓谷のヤマモミジ樹林」として、国の天然記念物に指定されているそう。

登山道は、この谷に沿って登っていく。

大矢田小学校の生徒さん手づくりの地図なんかがあって、地元で愛され、大事にされている山なのが分かる。

20200315天王山4.jpg

谷沿いの登山道は結構な急登で、流れも、ところどころに小滝がある。

それにしても、里に接する500mあまりの低山でありながら、深山幽谷の気配があるのは、なんともすばらしい。

20200315天王山5.jpg

登り3分の2あたりに、この山のシンボルともいえる大モミジの巨木がある。

紅葉の頃にまた来てみたいな。。

20200315天王山6.jpg

岩にロープをわたしたような急斜面を越えて、稜線上に出る。

向かって左(西)は天王山山頂、右(東)は誕生山山頂に至る。

20200315天王山7.jpg

分岐から約5分で、二等三角点のある天王山山頂に到着。

南と北が切り立っているので、展望はすこぶるいい。

地元の常連さんだろうか、軽装の元気なお爺さんたちが、のんびり手づくりのベンチで展望を楽しんでおられた。

20200315天王山8.jpg

ここで、痛恨事なのは、せっかくの御嶽山、乗鞍岳、穂高岳の好展望が、ピンボケだったこと (ロ。ロ;

20200315天王山11.jpg

清流板取川を挟んだ北側には、高賀三山(高賀山、瓢ヶ岳、今淵ヶ岳)が迫る。

その背後になって、白山を拝むことはできないのは、低山の限界かも。

20200315天王山12.jpg

山頂から数分西寄りに、通信用の反射板があって、そちらからは、養老山地、鈴鹿山脈、伊吹山から

越美山地の小津三山、難峰不動山、そして舟伏山と大白木山の間に能郷白山が白い姿をみせる。

貧雪の今年は、もう白い山は、能郷白山などに限られる。

20200315天王山9.jpg

かなり多くの山を入れ込んだ方位盤があるので、山座同定には大変ありがたい。 (↓画像クリックで拡大)

天王山山頂を後に、誕生山に向かう。

濃尾平野の周縁をたどるようなアップダウンのある縦走路が眺められる。

20200315天王山13.jpg

いったん大下りするあたりは、スギやヒノキの植林も通る。

切り開かれた鉄塔の下を通って、再び登り返すと、コナラやアラカシ、アカマツなどが混じり合う。

20200315天王山15.jpg

誕生山山頂に到着。

三等三角点と「誕生神社御神跡」の石碑。

20200315天王山17.jpg

そして、山頂中央部をでんと占領しているのが、通信用の反射板。

ここは、地形というより、大きく伐採していあるため、天王山にひけをとらないほど見晴らしがいい。

それにしても、この季節には珍しいほど登山者が多い。

小さなお子さん連れのお父さんやお母さんも、10組くらいすれ違う。

まだ早春なのに、人気あり過ぎでは。。

考えるに、新型コロナウィルスで休校になっている子供たちを、週末感染の心配のない所に連れ出すという目的なんでは。

20200315天王山18.jpg

下山途中の尾根道からは、御嶽山とともに地味なんだけど阿寺山地の山々の全容が見られて、山馬鹿にはうれしかった。

20200315天王山19.jpg

いつしか、ミツバツツジの花が咲いていた。

もう春山なんだなあ。。

20200315天王山20.jpg

山麓近くはスギの植林。

下山してみると、朝MTBを駐輪した時と大違いで、20台ほども駐車されていた。

美濃市、関市あたりからは手軽に楽しめる人気の山なんだなあと実感。

天王山と誕生山、「美濃低山の雄」とでも呼びたい、魅力の詰まった、掘り出し物の山でありました。

20200315天王山21.jpg

<登山記録>  (―:車、‥:MTB、…:徒歩)

2020年3月15日(日) 快晴のち曇 単独行    (↓地図クリックで拡大)

自宅5:30―誕生山登山口(MTB駐輪)―大矢田神社(駐車)7:25…大モミジ…稜線分岐8:30…天王山山頂8:40〜8:55…分岐9:05…鉄塔9:45〜10:00…誕生山山頂10:55〜11:05…登山口11:30‥(MTB)‥大矢田神社―(まるまる山へ)

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| ぼっち | 「岐阜百名山」勝手に選定委員会 | 04:42 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
野伏ヶ岳〜小白山周回 

3月8日(日)は、郡上市高鷲町のIさんの山荘Haksan Viewに、Kさんとご一緒にお泊り。

Iさん、Kさんは、最近お知り合いになった先輩で、海外遠征を何度もされたエキスパート。

ぼっちとは格が違うお話をいろいろ伺え、貴重な時間だった。

 

翌9日は、早朝4時15分に山荘を失礼して、単独、石徹白の白山中居神社を起点に、野伏ヶ岳〜小白山〜杉山を周回することに。

6:00、石徹白川を渡り、まずは野伏ヶ岳の取付き点、和田山牧場をめざし林道を登山開始。

予定より1時間出発時間が遅れ、日没までに戻れるか、勝負であります。

20200309小白山1.jpg

林道は、標高850mあたりまで雪がなく、貧雪を実感する。

7:45和田山牧場に到着。幕営好適地で、ぼっち地元の山の会が、毎年雪上訓練を行うおなじみの場所。

例年この時期なら真っ白な野伏ヶ岳も、樹木類が顔を出して、やや茶色っぽい。

さて、先を急ごう。

20200309小白山2.jpg

8:25、わかんを装着、野伏ヶ岳の積雪期メインルート、ダイレクト尾根に取り付く。

昨年ここから左手に、小白山のその名に違わない真っ白な姿を眺め、ぜひ登ろうと心に誓った。

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1名に追い越され、昨日テント泊だったのだろう2名の下山者とすれ違い、野伏ヶ岳ピークをめざす。

空は濃紺、今日の長丁場には、最高のコンディション。

20200309小白山4.jpg

10:35 野伏ヶ岳山頂に到着。

北側には、薙刀山、願教寺山、銚子ヶ峰、三ノ峰、別山、白山本峰までえんえんと重畳する岐阜・福井・石川県境稜線の山々が、

銚子ヶ峰から東には、丸山、芦倉山、大日ヶ岳、毘沙門岳など、かつての行者道に連なる山々が一望。

「縦走主義でいこう!」ということで、これらのルートは何度かに分けてたどった。

残すのは、今回縦走する、野伏ヶ岳から小白山、杉山と続く福井・岐阜県境の稜線。

さあて、それでは踏み出そう。

20200309小白山6.jpg

日本300名山の野伏ヶ岳は、登山道はないけれど、アプローチもよく、登りやすいので積雪期には多くの登山者がある。

しかし、小白山は、「ぎふ百山」「続ぎふ百山」にもなっていない超マイナーな山なので、この先のルートは緊張感が違う。

ただし、昨日のものだろうか、ひとつだけスノーシューの踏み跡が残っている。

まずは、かつて石徹白集落と福井県大野市打波をつないでいた廃道にある橋立峠に向けて大下り。

20200309小白山8.jpg

貧雪の今年は、雪庇があまり発達しておらず、雪面の亀裂も比較的少ない。

そのかわり稜線が痩せているので、滑落しないように慎重に進む。

特に、峠直前が相当な急降下になるので、わかんを一歩一歩しっかり蹴り込んでいく。
20200309小白山11.jpg

1,634mピークあたりで、小白山が目の当たりになる。

県境部には丸い頭の北峰が、福井県側約550mに三角点のある南峰がある。

石徹白側から見えるのは、北峰だけなので、稜線北側から眺める南峰の荒々しい姿に、おどろく。

ふたつのピークは形がまったく違うので、双耳峰という感じはあまりしない。

20200309小白山13.jpg

12:25 橋立峠に降り立ち、南峰を観察、ルート取りを決め、わかんからアイゼンに履き替えて急斜面に取り付く。

少し緩やかになったところで、ふたたびわかんに履き替え。こういったことに案外時間を食う。

20200309小白山15.jpg

13:35分 小白山北峰に到着。

歩いてきた野伏ヶ岳からの大下り、登り返しを何とかクリア、新たな踏み跡を県境稜線に延ばすことができた。

でも、まだ南峰往復が控えているので、そそくさと「カップヌードルトムヤンクン味」(←冬山のマイブーム)を食べて出発。

20200309小白山16.jpg

南峰へは、稜線の北側はスパッと立ち底まで切れ落ちているので南側をたどる。

こちら側だって、足を踏み外したら転がり落ちそうなので、一歩一歩気が抜けない。
20200309小白山17.jpg

14:30 なんとか南峰に到着。

先行していた古いスノーシューのトレース、どうして一方通行なのかと思ったら、南峰からさらに稜線を福井側に進んで下山した模様。

(後でIさんに伺ったのだけど、南峰の先にある、1,518mピークは枇杷倉山というのだそう。)

20200309小白山19.jpg

大急ぎで北峰に引き返すと、15時5分前、何とか日没前に下山したいもの。

最初は、杉山(1,181m)に向け、明確な尾根を大下りする。

1,150mくらいまで下りると、地形が曖昧になって、見晴らしもきかず、GPSで現在位置を何度も確認していくもので、ピッチが上がらない。

Iさんが、このルートは登りで使った方がいいよと言われたのも納得、なんとか、17:20杉山に到着。

杉山から先の尾根も、950mあたりになると再び不明確になり、とうとう日没を迎える。

 

ヘッドランプの明かりと、GPSに頼りながら、何とか18:50石徹白川沿いの林道に降り立つ。ふう。。

なんとも長い一日。その分、この冬一番のずっしりした充実感を味わうことができた。

20200309小白山20.jpg

<登山記録> (―:車、…:徒歩) (↓地図クリックで拡大)

2020年3月9日(月) 快晴 単独行

高鷲Iさんの山荘4:15―石徹白白山中居神社(駐車)6:00…和田山牧場7:45…ダイレクト尾根取付き点8:25…野伏ヶ岳山頂10:35〜10:45…橋立峠12:25…小白山北峰(昼食)13:35〜13:50…南峰14:30…北峰14:55…杉山17:20…石徹白18:50―(満天の湯入湯後帰路)

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<メモ>

・小白山は、石徹白から単独で登っても長丁場の残雪期限定の山。

 しかも、野伏ヶ岳のダイレクト尾根のように単純明確なルートはないため、特に下部のルート取りをきちんとする必要がある。

・「小」という言葉で、スケールの小さな山の印象があるが、立派な独立峰で、山慣れた方ならきっと大満足の山でしょう。

 

| ぼっち | 縦走主義でいこう! | 21:26 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
2月の大坐小屋たより―飯綱高原も貧雪

2月29日、3月1日は、大坐小屋恒例のプチ冬季合宿(雪下ろし付き)を開催。今回はぼっちふくめ5名で開催。

新型コロナウィルスへの心配で、ストレスが溜まっていたのが、飯綱湖越しの雪の飯縄山を拝んだら、ようやくほぐれてきた。

20200201飯縄山1.jpg

今年は、小屋ができて以来の貧雪で、雪下ろしなし。

地球の温暖化が、本当に心配になってしまう。

20200201飯縄山8.jpg

気を取り直して、天気のいい初日29日のうちに、飯縄山を表登山道から登ることに。

雪下ろし歴連続5年目のHoさんは、過去4回曇天で雪の飯縄山に登れていない。

今年こそはと、楽しみにされていた。

20200201飯縄山2.jpg

登山開始が11時と遅かったので、すでにしっかりラッセルされている。

例年だと、途中の駒つなぎの場から、雪崩の起きやすい尾根を巻く夏道を避けて、尾根直登の冬道が取られる。

今年は、尾根直登コースの雪が少なく、夏道が踏まれていた。これも例年にはないこと。

樹林帯を抜けたところでアイゼンを装着。

戸隠連峰越しに、後立山連峰が見えてくる。

20200201飯縄山3.jpg

南峰から山頂の北峰方向を見たところ。

灌木の頭の出し方からして、例年に比べ1mは雪が少ない。

20200201飯縄山4.jpg

ほぼ夏山と同じ2時間30分ほどで山頂に到着。

人間の身長くらいある大きな山名看板が、大雪の年は雪の下になるけど、今年はほぼ全体が露出。

20200201飯縄山6.jpg

他のメンバー4人は、雪の飯縄山山頂は初めて。

高妻山を格好いいなあと見ほれておられました。初心は大切だな。。

20200201飯縄山5.jpg

29日は、ぼっち手製のビーフシチューで長々と宴会。

 

翌3月1日朝は曇。小屋じまいした後、戸隠の鏡池へ。

林道歩きなので、壺脚で行こうと判断したら、途中から結構なラッセルになった。

鏡池までたどり着く頃、天気も回復して、西岳(2,053m)が、荒々しい雪と岩の姿を現してくれた。

初めてのメンバーは、また感動。

20200201飯縄山9.jpg

お昼は、戸隠蕎麦の名店「そばの実」で、大ざる。

一口ずつ並べたぼっち盛り の蕎麦をぼっちが食べたら共食いか。。

 

皆さん、美味しい蕎麦と、戸隠の風光に満足され、早めに帰路についたのでありました。

20200201飯縄山10.jpg

 

| ぼっち | 山小屋たより | 05:53 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
能郷白山〜磯倉(イソクラ) 新雪ラッセル行

ぼっち地元の山岳会が選定した「美濃百山」の、残る難峰のひとつが磯倉。(↓地図クリックで拡大)

能郷白山(1,617m)の南西に派生する尾根上の標高1,541mのピークで、三角点はない。

しかし、どっしりした能郷白山に対し、きりりと引き締まった円錐形の山容が対照的で、なかなかかっこう良く登高欲がわく。

「続ぎふ百山」に収録され、同書刊行当時は南側の白谷から登られていたが、今は谷の入口が徳山ダム湖に沈み使えない。

そこで、最近は主に、残雪期、能郷白山を経由して登られている。

ラッセル要の長丁場なので、テント泊で2日かけて登られることも多いこの山に、早立ち日帰り単独行で挑戦 (ロ。ロ)/オウ

自宅を3時半発、能郷白山の登山開始点となる能郷谷の林道ゲートを5時出発。

帰りは日没後となるのを想定して、MTBジャイアン号で進む。

3分の2くらいは引いていったけど、沢が路上を横断する洗い越し地点を濡れずに渡れたので効果的だった。

途中の広場に駐輪。その先は崩落個所があったりして、林道は廃道化している。

能郷白山登山口に6時20分到着。

冬場は、登山口のすぐ先にある能郷谷の橋が外され、渡渉がある。今回は水量が少なく難なく渡れてひと安心。

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尾根までの取付きが急登、雪の降った直後なので、わかんを装着。

最初は見えていた古い踏み跡も、次第に雪に埋もれて、新雪ラッセルとなる。

いったん林道に出合ったあたりまでは、伐採後の二次林だったブナは、前山に近づくにつれ次第に立派になっていく。

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尾根の西側に能郷白山と、それに続く磯倉が見えてくる。

すこぶる好天、雪も稜線を覆っていて、今冬最高のコンディションに恵まれたようで、わくわくしちゃうな。。

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と、前山の手前で、元気な単独行の男性に追い越された。

ここまでラッセルしてきたし、能郷白山から磯倉まで単独ラッセルが待っているから、ありがたくラッセル泥棒(注)させてもらう。

前山を過ぎたあたりがブナがもっとも見事な地点で、どっしり白い能郷白山が迫ってくる。

(注)ラッセル泥棒:他人が苦労してラッセルした後を盗むように利用すること。

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北東彼方に、白山連峰も眺められる。

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先行者は、能郷白山山頂直下の急登を、がんばってラッセルしている。

大変だけど、誰の踏み跡もない処女雪を進むのは、快感でしょう。

ぼっちは途中から、奥宮側にそれていく。

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11時に奥宮到着。

近年木造から金属製に替わった祠は、厳冬期2月にもかかわらず露出していた。

さあて、ここから磯倉までが、ふんばりどころ。

いったん標高約1,400mの鞍部まで大下りした先に、磯倉は立ち上がる。

背を越えるササは頭の部分だけを出すだけ。ただし時々膝あたりまでもぐるので、ピッチはあがらない。

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最低鞍部から見上げた磯倉。

登高意欲をそそる、天をめざしてきりりと引き絞られた姿を、しばらく観察してからルート取りを決める。

雪質が固ければ滑落も心配だけど、案ずるより産むがやすし、アイゼンでなくわかんで登りつめることができた。

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12時45分、磯倉山頂に到着。山名標識はなく、鉄パイプが一本突き立っていた。

背景の能郷白山は、前山ルートの白い壁のような姿とは違い、奥宮ピークと山頂ピークが重なって見える。

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南側に張り出した、円錐に絞られたピークなので、特に伊吹山地から越美山地西部にかけての展望がすこぶる良い。

若丸山、冠山、金草岳、笹ヶ峰などが連続する岐阜・福井県境稜線は、1,200m前後の山々の連なりとは思えない迫力がある。

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さあて、ゆっくりもしていられない。

遅い昼食を済ませて、まずは能郷白山に戻ろう。

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能郷白山山頂には14時30分に到着、往路はここまで6時間かかったから、帰りもさくさく進まねば。

と、ブナの大木をまばらに従えた、おおらかな能郷白山の陰影の美しさに思わず見とれてしまう。

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沈みゆく太陽と競争するように前山からの尾根を下る。尾根の向こうには、小津三山。

何とか3時間あまりで日没直前に登山口に到着。

その先は、MTBジャイアン号が大活躍してくれ、まだほの明るい18時に林道ゲートに到着。

昨年来の宿題をやり終えて、ほっとしたのでありました。

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<登山記録>  (―:車、‥:MTB、…:徒歩)

2020年2月24日(月祝) 快晴 単独行

自宅3:30―能郷谷林道ゲート(駐車)5:00‥駐輪地点5:45…登山口6:20…(渡渉)…林道出合7:40…前山8:30…能郷白山奥宮11:00…磯倉山頂12:45…能郷白山奥宮14:20…能郷白山山頂14:30…前山15:50…(渡渉)…林道出合16:45…登山口17:15…駐輪地点17:40‥林道ゲート18:00ー(うすずみ温泉入湯後帰路)

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<メモ>

・能郷白山は、能郷谷の林道ゲートから歩きだすと、積雪期も日帰りできる。

 そのため、林道ゲートまで除雪されると、多くの登山者が入る。

 新雪ラッセルするか、踏み跡をたどるかで、所要時間は大きく異なる。

・磯倉は、能郷白山山頂から往復3時間程度かかる。

 尾根が取り留めもなく広いので、霧が出そうな時には、雪面にさす目印の竹などを用意していくことが望ましい。

 

<余談>

・今回磯倉から奥宮まで14時半頃に戻ったところで、単独行の男性に「磯倉へはブッシュ出てますか?」と尋ねられた。

 こちららは往復に3時間30分くらいかかったので、「これから往復するんですか?」とびっくり。

 「18時半ころには降りられるはず」とおっしゃったけど、長靴の軽装で、とても心配になった。

・ところが、こちらが、登山口まであとわずかというところで、あっという間に追い越された。

 奥宮から磯倉往復+下山で3時間!

 「ラッセル泥棒」なんて遠慮はそもそも無関係、ラッセルありトレースありを前提に行動されているようだけど、なんだか複雑な気分。

 山の合言葉=「みんな違ってみんないい」なんですがね  (ロ。ロ; カチカンガチガイスギル

 

| ぼっち | 美濃百山 | 20:56 | comments(0) | - | にほんブログ村 アウトドアブログへ←アウトドアブログのランキングです クリックよろしく!
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